「官僚国家」と別称された「満洲国」。本講義では、「満洲国」運営に携わった日本人官僚に焦点をあてて彼らの思想と行動を検討する。 (講師・記) <スケジュール> 第一回 「満洲国」を演出した官僚たち 第二回 星野直樹 大蔵出身で「満洲国」の中枢=総務庁長として辣腕を振るった軌跡 第三回 岸信介 商工出身で総務庁次長として戦時統制の要を担った軌跡 第四回 椎名悦三郎 岸の下で満洲商工行政を推進した軌跡 第五回 武藤富雄 甘粕正彦と並ぶ「満洲国」弘報責任者の軌跡 第六回 木田清 木田元(哲学者)の父 「満洲国」総務庁人事担当の軌跡
小林 英夫:こばやし・ひでお 早稲田大学名誉教授 1943年生まれ。東京都立大法経学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。現在早稲田大学名誉教授。主要著書に『「大東亜共栄圏」の形成と崩壊』(御茶の水書房)、「満鉄−「知の集団」の誕生と死」(吉川弘文館)、『戦後アジアと日本企業』(岩波書店)、『満州と自民党』ほか多数。