アナトリア(現在のトルコ)西部では、西のギリシャと東のオリエントが出会い、東西文明が融合した文化遺産の宝庫となりました。ユネスコ世界遺産には含まれていない知名度の低い遺跡でも、大変魅力的なものがたくさんあります。 今学期はその中から、世界七不思議と関係するアルテミス神殿があったエフェソス、マウソロス霊廟があったハリカルナッソス(現在のボドルム)、そしてマウソロス王らカリア王家ゆかりの聖地があったミラス周辺の遺跡を取り上げます。(講師記) 各回テーマ(予定) 10/28 アルテミス女神の町・エフェソス 11/11 カリア王国の聖地ラブランダと都ミュラサ(ミラス) 12/9 世界七不思議の霊廟の町・ハリカルナッソス(ボドルム) 掲載画像:エフェソスの「斜面の家」
津本 英利:つもと・ひでとし 古代オリエント博物館研究部長。 1970年岡山市生まれ。筑波大学大学院歴史・人類学研究科単位取得退学。ドイツ・マールブルク大学先史・原史学科博士課程に留学。トルコ、シリア、イスラエルでの発掘調査に参加。現在、古代オリエント博物館研究部長。専門は西アジアおよびヨーロッパの考古学。著書に『ヒッタイト帝国 「鉄の王国」の実像』 (PHP新書、2023年11月)。共著に『モノとヒトの新史料学:古代地中海世界と前近代メディア』(勉誠出版)、共編著に『古代オリエントガイドブック』(新泉社:2024年9月)がある。
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