かつては武士というのは関東から興って腐敗した貴族を打倒したと考えられてきました。 しかし、近年の研究では、武士は都の貴族から生まれたもので、京都にも地盤を持っていたことが明らかにされています。 本講座では、初期の武士である藤原氏・清和源氏・武家平氏、さらには平家について解説し、何故日本で武士が台頭したのか、そして世界でも稀な武家政権を造ったのかを明らかにしていきます。 また、日本に武家政権が生まれ、何百年も続いたことが、どのような影響をもたらしたかも考えていきます。 10月 貞盛流以外の武家平氏 11月 伊勢平氏の成立 12月 清盛家と公家平氏の結合 (2024年4月〜2025年3月・全12回の予定です)
倉本 一宏:1958年三重県生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒業、同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程修了。博士(文学、東京大学)。国際日本文化研究センター名誉教授。専門は日本古代史、古記録学。著書に『藤原道長の日常生活』『紫式部と藤原道長』(いずれも講談社現代新書)、『藤原道長の権力と欲望』(文春新書)『藤原氏』『公家源氏』『平氏』(いずれも中公新書)『小右記』『御堂関白記』『権記』の現代語訳など。24年NHK大河ドラマ「光る君へ」時代考証担当。
・当日資料を配布します。・倉本先生はオンラインで指導します。 ・参考書 倉本一宏『藤原氏』『公家源氏』『平氏』(いずれも中公新書)。倉本一宏編『貴族とは何か、武士とは何か』(思文閣出版) ・時間が延長する場合があります。
Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師はオンライン)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはtc9acc2@asahiculture.comで承ります。