今年は、1944年のサイパン陥落、本土決戦準備、風船爆弾作戦開始から80年目に当たります。サイパン陥落は、B-29による本土空襲を必至のものにし、事実上、戦争の勝敗はここに決しました。しかし、その後も本土決戦準備の始まり、レイテ(フィリピン)決戦、特攻作戦発動、風船爆弾作戦開始、というように戦争は強行されました。本シリーズでは、サイパン決戦後も何故に戦争は継続されたのか、本土決戦準備はどのように始まったのか、特攻作戦の開始と恒常化の背景、風船爆弾によるアメリカ本土攻撃はどのように計画され実施されたのか、レイテ決戦後の本土決戦準備の本格化、松代大本営建設計画などについて明らかにするとともに、戦争遺跡としての日吉連合艦隊地下壕、松代大本営、登戸研究所についても紹介します。(講師・記)【10月期】10月:松代大本営建設計画 11月:【戦争遺跡】松代大本営と周辺遺跡 12月:沖縄戦と本土決戦
山田 朗:やまだ・あきら 1956年大阪生まれ。東京都立大学大学院(史学)修了。博士(史学)。東京都立大学助手を経て1999年より明治大学文学部教授。日本近現代史・軍事史を専攻。 単著に『大元帥・昭和天皇』(新日本出版社)、『軍備拡張の近代史』(吉川弘文館)、『昭和天皇の軍事思想と戦略』(校倉書房)、『日本は過去とどう向き合ってきたか』(高文研)、『兵士たちの戦場』(岩波書店)、『昭和天皇の戦争』(岩波書店)、『日本の戦争T・U・V』(新日本出版社)など、編著に『ものから見る日本史 戦争U 近代戦争の兵器と思想動員』(青木書店)、『戦争と現代3 近代日本の戦争をどう見るか』(大月書店)、『登戸研究所から考える戦争と平和』(芙蓉書房出版)、などがある。
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