今回は、修験道の身心操法をテーマに、3つの要素「浮く」「震う」「斬る」をご紹介し、素早く愉快に動くためのエッセンスを実際に体感していただきます。 「浮く」は、瞬時に両足を浮かすことで、素速く動くことができ、力を有効に使えるようになります。天狗の羽のイメージで、素速い足の踏み替えや立ち腕ずもうなどで、浮きの感覚をつかみます。山伏は、「震う」ことで神がかっていきますが、入口は下丹田を細かな振動で震わすことです。居着きのない状態になり、相手の動きに素速く反応し、不安定を使いこなすことができるようになります。「斬る」は、魔を斬るを意味します。刀印でエネルギーの滞りをとると身体が整います。両手で斬り落とす動作で、全身の共振・調和を感じてみましょう。(講師・記)
長谷川 智:(はせがわ・さとし)一橋大学非常勤講師。山伏。ヨガ、瞑想行法、滝行指導者。湧気行代表。ソマティック心理学協会運営委員。筑波大学大学院修了後、約40年にわたり、ヨガ、古武道、さまざまなボディワークによる健康、運動機能向上を研究。羽黒派古修験道先達(二十度位)で、現役の山伏として山岳修行(滝行など)を著名人、一般人に指南している。パワーハウス所属「骨ナビ」シニアディレクター。著書に『腰、肩、ひざ 骨ナビ体操でもう痛くない』(2010)メディアファクトリー、『関節が10歳若返る「骨ナビ」健康法』(2010)ワニブックス、『キレイな姿勢がず〜っと続く!ねこ背が治る本』(2017)大和書房、『超人化メソッド 修験道』(2021)BABジャパン、他多数。DVDに『修験道入門』(2018)BABジャパン。
動きやすい服装/靴下 ※スカート不可。 ※上履き不要。 ※締め付けの少ない服装をおすすめします。