★8月31日は予定通り実施します。 紀元前の何時のころかに、タクラマカン砂漠の東の端に、琵琶湖の数倍もある湖があり、湖畔に人々が住み着いた。前漢武帝期(BC100年前後)に、その町のより詳しい情報がもたらされる。町の名は楼蘭、湖は蒲昌海(ロプノール)、楼蘭はその後、漢と匈奴の狭間で揺れ動き、3世紀から4世紀にかけて、クロライナという名のもとに周辺のオアシス都市をまとめ、また仏教国として栄えるが、6世紀から7世紀あたりに、湖とともにいつのまにか姿を消す。ロプ湖は、20世紀にはいり、スウェーデンの探検家により「さまよえる湖」と呼ばれるが、そのはっきりした姿は謎に包まれている。湖と町はいつどうして消えてしまったのか。 ※この講座は、「詳説 中国の歴史」の番外編として1回完結の企画です。
冨谷 至:京都大学名誉教授 1952年生。京都大学文学部東洋史学科卒業。文学博士。スウェーデン王立アカデミー会員。専門は中国法制史、簡牘学。著書に『古代中国の刑罰』(中公新書)、『韓非子』(中公新書)、『木簡竹簡の語る中国古代』(岩波新書)、『文書行政の漢帝国』(名古屋大学出版会)、『中国義士伝−節義に殉ず』(中公新書)、『四字熟語の中国史』(岩波書店)、『岩波講座 世界歴史』(編集 岩波書店)など。
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