「フーコー、ドゥルーズ、デリダ」をはじめフランス現代思想が二〇世紀後半のさまざまな分野に大きな影響を与えたことはよく知られています。しかしそれらの思想は時にきわめて難解で、なかなか「わかった」と言えない場合があります。本講座では、サルトルの実存主義からはじまり、構造主義、ポスト構造主義と言われる思想が実際にどのようなものだったのか、実際のテクスト(既刊邦訳書の抜粋を配布します)に適宜触れつつも、全体の流れをつかみながら、噛み砕いて理解することを目指します。(講師・記) 【各回テーマ】※状況によって変更することもございます。 1) 実存主義(サルトル+ボーヴォワール) 2) 構造主義1(レヴィ=ストロース+バルト) 3) 構造主義2(アルチュセール+ラカン) 4) ポスト構造主義1(フーコーと「知の考古学」) 5) ポスト構造主義2(ドゥルーズと「生成」) 6) ポスト構造主義3(デリダと「脱構築」) ※お申込みは6ヶ月単位です。途中からのご受講もいただけます。
渡名喜 庸哲:となき・ようてつ 立教大学文学部教授 1980年福島県生まれ。パリ第7大学社会科学部博士課程修了。専攻は、現代フランス哲学、社会思想史。主な著書に『現代フランス哲学』(ちくま新書)、『レヴィナスの企て 『全体性と無限』と「人間」の多層性』(勁草書房)。主な共編著に、『カタストロフからの哲学 ジャン=ピーエル・デュピュイをめぐって』(以文社)、『終わりなきデリダ』(法政大学出版局)、『アーレント読本』(法政大学出版局)、『レヴィナス読本』(法政大学出版局)、『個と普遍 レヴィナス哲学の新たな広がり』(法政大学出版局)。訳書に、『エマニュエル・レヴィナス著作集』第1〜3巻(共訳、法政大学出版局)、サロモン・マルカ『評伝エマニュエル・レヴィナス 生と痕跡』(共訳、慶應義塾大学出版会)、ジャック・デリダ『最後のユダヤ人』(未来社)、クロード・ルフォール『民主主義の発明 全体主義の限界』(勁草書房)、グレゴワール・シャマユー『ドローンの哲学 遠隔テクノロジーと〈無人化〉する戦争』(明石書店)、ジャン=リュック・ナンシー『フクシマの後で 破局・技術・民主主義』(以文社)ほか。
Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。