東洋美術を語るうえで水墨画は重要な存在です。この講座では、現役アーティストであり二科会常務理事も務める講師が、長谷川等伯の松林図屛風を題材に、その絵画技法を実際に描きながら解説します。狩野永徳との比較論なども扱いながら、東洋美術の歴史に迫っていきましょう。“ぼかし”などにみる現在当たり前に使用されている技法も、もとをたどれば水墨画・東洋美術のなかから生まれてきたものです。技法に興味がある方も、歴史に興味がある方も「松林図屛風」を通して、東洋美術の魅力にふれてみませんか。
山中 宣明:(やまなか・のぶあき) 二科会常務理事 慶応義塾大学美学美術等学科東洋美術史専攻卒。絵画技法史や佐伯祐三の下塗りの研究を制作に取り入れ、独自の表現を探求。 主な個展 97年「韻の形」草月ギャラリー年、00年ハナエモリスペース、2013年「An anonym」ギャルリーパリ(横浜)、20年「Reverberation ―残響―」つくば美術館、24年「山中宣明展 Reverberation −残響−」中和ギャラリー、ほかニューヨーク・パリなど海外でも多数。 主なグループ展 98年「第73回二科展 東京都美術館・国立新美術館」(以降毎回)、89年「上野の森絵画大賞展 上野の森美術館 (90年 92年 93年)、ほか多数。 主な受賞歴 二科展(04年 内閣総理大臣賞、92年 特選 他多数)、茨城県芸術祭美術展覧会(91年 特賞、01年 中村彜奨励賞 他)、ほか多数。
Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、yk9yokohama@asahiculture.comで承ります。