西洋の有名な哲学は、それぞれに独自の世界像を示していますが、その哲学の基盤に置かれている理念と、原理を展開する方法は、現代でも有意義な示唆に富んでいます。産業革命以来の機械論的世界観に対して、見直しの声が高まっている現代の世界観と、古典的な哲学との対話を目ざします。 古代ギリシアから21世紀にまでおよぶ哲学の歴史をひもときながら、現代世界に生じているさまざまな課題について、あらためて古典的な哲学がもつ多様で豊穣な世界観に学んでいきます。本講座は2023年1月から全36回を予定している長大なものですが、「古代・中世・近世・現代」の区分をもつ西洋哲学史の概観を知り、頭の中に西洋思想史全体の大きな地図を描くことを目ざします。 【第4期 19世紀世界と哲学】 ロマン主義的世界から産業革命によって現代につづく「技術文明社会に移り変わっていく、大きな文明の変革期が19世紀です。第4期はその全体像と、前半期の哲学としてショーペンハウアーとヘーゲルを取り上げます。(講師・記) 【カリキュラム】※状況によって変更することもございます。 2023年1月期・・・終了 総論 古典思想に学ぶ現代 ■【第1期 古代中世と人文主義】 1)プラトン 2)アリストテレス 3)プロティノス 2023年4月期・・・終了 4)アウグスティヌス 5)トマス・アクィナス 6)人文主義概論 ■【第2期 近代科学と哲学】 2023年7月期・・・終了 7)パラケルスス 8)ガリレイ 9)ベーコン 2023年10月期・・・終了 10)ホッブズ 11)デカルト 12)スピノザ ■【第3期 経験と形而上学】 2024年1月期・・・終了 13)パスカル 14)ロック 15)ライプニッツ 2024年4月期・・・終了 16)ヒューム 17)ルソー 18)カント ★■【第4期 19世紀世界と哲学】 ★2024年7月期 19)19世紀哲学概論 20)ショーペンハウアー 21)ヘーゲル 2024年10月期 22)ベンサムとミル 23)コント 24)ニーチェ ■【第5期 20世紀の哲学】 2025年1月期 25)20世紀哲学概論 26)ディルタイ 27)文化価値の哲学 2025年4月期 28)ヴィトゲンシュタイン 29)フッサール 30)ハイデッガー ■【第6期 21世紀の哲学】 2025年7月期 31)ポストモダニズム 32)市民と対話の哲学 33)認識の自然化と社会化 2025年10月期 34)人工知能と心の哲学 35)量子論の哲学 36)ケアと身体の哲学 ※お申込みは3か月単位です。
大橋 容一郎:哲学・哲学思想史・文化交渉学研究。上智大学名誉教授。現在朝日カルチャーセンターで「哲学と音楽」「カント哲学概論」「21世紀人の西洋哲学史」開講。監修著作として『カント全集』・『フィヒテ全集』・『広辞苑』・『哲学の歴史』等多数。近世現代哲学専攻。監修著作等に『カント全集』、『フィヒテ全集』、『広辞苑』、『哲学の歴史』等。
Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。