西洋美術の名画・名作は時代と社会の特質やメンタリティを映しだす鏡です。古代から近代まで、よく知られた絵画・彫刻・建築を読み解きながら一年をかけて西洋美術の歴史を辿り直します。夏季はレオナルドからカラヴァッジョまで16世紀絵画の変化を追います。全体の流れをおさえたうえで深掘りするヒントとして、講義で扱えなかった講師おすすめ作品を紹介するコーナーも毎回設ける予定です。こちらもお楽しみください。(講師・記) ※24年4月期開講。1年でたどります。各回テーマがありますので、途中受講歓迎です! 〈夏季 ルネサンスの変容〉 ■レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナリザ》1503-6 ■ラファエロ《ボルゴの火災》1514 ■パルミジャニーノ《ヒエロニムスの聖母》1527 ■ピーター・ブリューゲル《バベルの塔》1563 ■エル・グレコ《受胎告知》1596-1600 ■カラヴァッジョ コンタレッリ礼拝堂壁画1599-1602 今後の講義内容ーーーーーーーーーー 〈秋季 バロックからロマン主義まで〉 ■ヤン・ブリューゲル《花の静物画》1603 ■ベルニーニ《聖女テレジアの法悦》1647-52 ■フェルメール《画家のアトリエ》1665-67 ■ヴァトー《シテール島の巡礼》1717 ■ダヴィッド《ホラティウス兄弟の誓い》1784-85 ■ドラクロワ《民衆を率いる自由》1830 〈冬季 近代芸術の展開〉 ■ターナー《雨、蒸気、スピード:グレート・ウェスタン鉄道》1844以前 ■ミレー《落穂拾い》1857 ■カバネル《ウェヌスの誕生》1863 ■クロード・モネ《印象、日の出》1872 ■アルフォンス・ミュシャ《ジスモンダ》1894 ■マティス《青いヌード》1907
新保 淳乃:(しんぼ・きよの) 1973年群馬県生まれ。千葉大学大学院博士課程修了。文学博士。ローマ大学留学、日本学術振興会海外特別研究員を経て、現在は武蔵大学、明治大学等非常勤講師。専門はイタリア美術史。共著『聴覚のイコノグラフィア』『味覚のイコノグラフィア』『憧憬のアルストピア』『天空のアルストピア』『新生のアルストピア』『叡智のアルストピア』『迷宮のアルストピア』(ありな書房)、『ひとはなぜ乳房を求めるのか』(青弓社)、『論点・ジェンダー史学』(ミネルヴァ書房)他。
■7/31は15:30〜17:00 Vimeoを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、yk9yokohama@asahiculture.comで承ります。