前期に引き続き夕霧巻を読み進めます。光源氏の息子の夕霧は、亡くなった親友柏木の夫人であった落葉の宮にいよいよ思いをつのらせ、宮の思いを踏みにじるようにして強引に婚姻を成立させます。それは、宮に深く同情していた紫の上をして「女ばかり身をもてなすさまも所せう、あはれなるべきものはなし」（女ほど身の処し方の窮屈で、あわれなものはない）と嘆息させたのでした。（講師・記） ★今年度より教室でもオンラインでも受講可能です １週間の見逃し配信もございます
藤原 克己：（ふじわら・かつみ）東京大学名誉教授 １９５３年生まれ。岡山大学講師、神戸大学助教授、東京大学教授、武蔵野大学特任教授を歴任。主著に『源氏物語 におう よそおう いのる』（ウェッジ選書、共著）、『菅原道真と平安朝漢文学』（東京大学出版会）、『菅原道真 詩人の運命』（ウェッジ選書）。監修書に『はじめて読む 源氏物語』（花鳥社）。
■テキストは各自ご用意ください。 新潮日本古典集成『源氏物語 六』（新潮社）、新編日本古典文学全集『源氏物語④』（小学館）、岩波文庫（第6巻）などがあります。どのテキストでもかまいません。 ※ルミネＢ２階有隣堂でお求めの場合は事前にお電話（０４５－４５３－０８１１）にて在庫をご確認ください。
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