公共哲学と共生思想は、知的背景が異なるものの、「善い社会」ないし「公正な社会」をめざすという意図においては一致している。本講義では、それぞれの歴史や諸潮流を紹介・解説しながら現代的意義を考え、最後に双方の統合によって「より善き公正な共生社会」への道を探ってみたい。(講師・記) <7月期> C宗教的共生思想の歴史 ピコ、エラスムス、スピノザ、マテオ・リッチ、レッシング、タゴール、ガンジーなど D現代の共生思想の試み 仏教の共生(ともいき)、イリイチのコンヴィヴィアリティ、花崎皋平の共生哲学など E公共哲学と共生思想の統合による「より善き公正な共生社会」への道
山脇 直司:やまわき・なおし 東京大学名誉教授・星槎大学特任教授 1949年生まれ。東京大学名誉教授、星槎大学特任教授。ミュンヘン大学哲学博士。専門は、哲学、公共哲学、社会思想史。単著『ヨーロッパ社会思想史』『グローカル公共哲学』(東京大学出版会)『公共哲学とは何か』『社会思想史を学ぶ』(ちくま新書)『社会とどうかかわるか』(岩波ジュニア新書)『公共哲学からの応答』(筑摩選書)『分断された世界をつなぐ思想』(北海道大学出版会)など。編著『科学・技術と社会倫理』『教養教育と統合知』(東京大学出版会)『共生社会の構築のために』(星槎大学出版会)
参考文献 、 『公共哲学とは何か』(ちくま新書)、『社会とどうかかわるか』(岩波ジュニア新書)、『ヨーロッパ社会思想史』(東京大学出版会)など。
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