1960年代、ベトナム戦争や人種問題で揺れるアメリカにカウンターカルチャー(対抗文化)が浮上、ロック、ドラッグ、フリーセックス、コミューン、禅、ヨーガ、水瓶座の時代……映画シーンでも急激に風俗が変わり、色彩が変わり、テンポが変わります。 舞台版『ヘアー(長髪!)』がヒッピーが自己主張した作品だったとすれば、ジャック・ニコルソン脚本の『ヘッド(脳天パー!)』(68年)は、自虐的な作品でした。出演と音楽は、「デイドリーム」が幾度もリバイバルヒットしているコミカルバンド、モンキーズです。この前衛的作品は大コケだったのですがのちにカルトムービー化します。いったいモンキーズとは何者だったのか? 『ヘッド』は何を狙っていたのか? を探ってみましょう。 7月29日 ザ・モンキーズ! 名曲「デイドリーム」とカルトムービー『ヘッド』の魅力
中村 圭志:なかむら・けいし 宗教学者 宗教研究者。翻訳家。1958年、北海道生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学(宗教学・宗教史学)。昭和女子大学非常勤講師。単著に『信じない人のための〈宗教〉講義』(みすず書房)、『教養としての宗教入門』『聖書、コーラン、仏典』『宗教図像学入門』(いずれも中公新書)、『教養として学んでおきたい5大宗教』『教養として学んでおきたい聖書』(ともにマイナビ新書)ほか多数。
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