藤原道長とは日本史上最も女性に恵まれた男性かもしれません。母時姫、姉詮子、妻倫子など、道長と関わった女性たちはまるで有能なプロデューサーのように、道長を育み世に出しました。道長も、彰子ら娘たちを天皇の后にふさわしい女性に育てあげるというプロデューサーの役割を果たします。また紫式部などの女房は、道長に見出されて華やかな活躍をした一方、道長のことを作品に残し後世に伝えるというメディアの広報のような役割を果たします。プロデュースという観点で、道長と周囲の女性たちのことを学んでみませんか。(講師・記) 【各回のテーマ(予定)】 第1回:母時姫・姉詮子・妻源倫子−道長をプロデュースした女たち 第2回:彰子ら娘たち−道長がプロデュースした女たち 第3回:紫式部ら女房たち−道長がプロデュースし、道長を後世に伝えた女たち
高松 百香:東京学芸大学特任准教授 東京都立大学人文科学研究科博士課程修了。博士(史学)。専門は日本古代・中世女性史。主な著作『藤原道長を創った女たち』(共編著、明石書店)、「中世を導いた女院たち」(『ジェンダー分析で学ぶ 女性史入門』(岩波書店))など多数。
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