ザ・タイガースの1971年1月24日の解散コンサートを最後に、「京都に帰って、裏切らないものについてこれから勉強していきたい」という言葉を残して、芸能界から離れた瞳みのるさん。慶応大学に進学し、慶応高校で教鞭をとった後、2011年に沢田研二さんのコンサート出演を機に音楽活動を再開。その後は自身のバンド「二十二世紀バンド」での音楽活動を中心に、現役のミュージシャンとして活動し続けるほか、執筆、演劇、講演など幅広いジャンルで活躍。巡りゆく人生の様々な舞台を経て、変わらない確かなものを信じ続ける瞳さんは、その中で何を掴んだのであろうか。そしてタイガースの四年間とは、今振り返って、瞳さんにとっては何だっただろうか。今も前を向き歩み続ける瞳さんにその未来に賭ける思いをたっぷりお聞きします。(聞き手、国際日本文化研究センター教授磯前順一先生)