*すべての章段を、最新の研究成果も盛り込みながら、じっくりと味わいます。 *活字で読むだけでなく、くずし字にも触れてもらいます。 枕草子は「気ままなエッセイ」といったイメージが浸透しています。そう受け取れる部分も確かにありますが、何より清少納言が心血を注いだのは、お仕えした中宮定子に関わる貴重な証言を後世に確実に伝えることだったと思われます。その真意がまだ十分に理解されていないのは、同時代読者を意識した深謀遠慮が、現代人には分かりにくくなっているからでしょう。 本講座では、各段の時代背景も詳しく検証しながら、清少納言が厳しい現実といかに格闘したかを解き明かしていきたいと思います。章段配列の意味にもこだわって、全編を丁寧に読み解いていきます。 (講師・記) ※今期は39段あたりから読み進める予定です。途中受講も歓迎です。 ※2023年4月期開講。
津島 知明:つしま・ともあき 国学院大学講師 1959年生まれ。國學院大學大学博士課程単位取得退学。博士(文学)。國學院大學ほか数々の大学、カルチャー教室にて枕草子の講座を担当。 著書に『ウェイリーと読む枕草子』(鼎書房・2002)、『動態としての枕草子』(おうふう・2005)、『枕草子論及』(翰林書房・2014)、編著に『新編枕草子』(オモイカネブックス・2010)、『枕草子 創造と新生』(翰林書房・2011)、『新訂枕草子』(KADOKAWA・2024)など。
〈テキスト〉 「新編 枕草子」(オモイカネブックス)アマゾンストアにて「ペーパーバック」をご購入入ください。(2000円+税) 次のURLから販売ページにアクセスいただけます。https://www.amazon.co.jp/dp/4907411243
★Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、yk9yokohama@asahiculture.comで承ります。 ★8月は第3週目(8/21)になります。