ル・コルビジェ(1887〜1965)、フランク・ロイド・ライト(1867〜1959)、ミース・ファン・デル・ローエ(1886〜1969)は、近代建築の三大巨匠と呼ばれています。彼らは二十世紀だけではなく現代の建築界にも大きな足跡を残しています。今回の講座では、一回ごとに一人の建築家を取り上げて、代表的な作品や建築理論を紹介します。そして、どの様な形で彼らの遺産が現代に活きているのかを見てゆきたいと思います。
高柳 伸一:大同大学工学部建築学科教授 東京大学から博士(工学)を取得。西洋建築史・都市史が専門。研究テーマは「スペイン帝国の軍事建築と都市」に関する研究。近世スペインは北アフリカ、新大陸、フィリピンなど世界各地域に領土を拡大していきました。このような帝国を構築するためには、国家事業としての都市の防御整備が必要でした。その専門家である工兵に焦点を置いて、建築と都市に関する研究論文を国内外で発表し続けています。