本講座は、いつごろ、どんなDNAをもつ弥生人が誕生し、弥生人が生きた時代の気候はどんなだったのか、弥生人はどんな穀物を食べていたのか、などの諸問題を最新科学の助けを借りて解き明かします。1回目は、弥生人が登場した年代と当時の古気候をAMS-炭素14年代測定法と酸素同位体比年輪年代法で、2回目は弥生人のDNAを核ゲノム解析で、3回目はレプリカ法による食料事情の解明です。(講師・記)
藤尾 慎一郎:国立歴史民俗博物館名誉教授 1959年、福岡市に生まれる。九州大学大学院の時に発掘した弥生早期の佐賀県宇木(うき)汲田(くんでん)貝塚の調査をきっかけに、弥生時代のはじまりに関心をもつようになる。2003年に水田稲作が500年ほど早く始まっていた可能性を発表、現在は渡来系弥生人の成立過程を追究。 主な著書:『弥生人はどこから来たのか』歴史文化ライブラリー、2024,『日本の先史時代』中公新書、2021、『弥生時代の考古学』講談社現代新書、2015、『新・弥生時代』歴史文化ライブラリー、2011.
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