私はこれから何年かかけて、北部九州の弥生時代集落をゆっくり解説したいと考えています。そのためには、現在の北部九州弥生時代研究の基礎に対する理解が、まず必要になります。今回はそうした基礎を作った中山平次郎、鏡山猛、森貞次郎、岡崎敬、乙益重隆の5名の先学の業績を取り上げ、それぞれの先学への論を導きの糸として、評価してみたいと思います。どのような方法と思いや考え方のもとに、先学が何を明らかにして、限界はどこにあったのかなどを、エピソードも交えながら一緒に考えます。 乙益先生は熊本の考古学研究を長く牽引し、最後は國學院大學教授です。斎藤山貝塚の前期初頭とされた鉄斧の発掘者として有名ですが、本領は農具と農業、埋納習俗研究にありました。
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