鎌倉時代前期に成立した197話から成る説話集。毎回テーマを設け、馴染みのある説話だけでなく、難解な顔をあわせ持つ作品世界の魅力に迫ります。*2022年10月開講。各回テーマがありますので、途中受講歓迎です。 ***************** 奇人・変人の逸話は、説話集を読む魅力の一つに挙げられるでしょう。今回は「平安畸人伝」と題して清原元輔、藤原公任、藤原朝成の逸話を取り上げます。元輔は『後撰集』の撰者の一人で著名な歌人、清少納言の父親でもあります。公任は当代一の文化人の名声をほしいままにした人物で『和漢朗詠集』の編者、朝成は有能な公卿ですが、怨霊と化したことで知られます。強烈な個性を持つ三人の、これとは別の顔を説話に見ていきます。(講師・記) ★常設講座『「宇治拾遺物語」を読み解く』の1日体験講座です。 <テーマ(予定)> 4月24日 清少納言のオヤジ―『宇治拾遺物語』第162話―
蔦尾 和宏:専修大学教授 1972年神奈川県横浜市生まれ。東京大学文学部国文学専修課程卒業。同大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、岡山大学教育学部准教授を経て、現職。専門は日本中世文学、特に説話、歴史物語。著書に『院政期説話文学研究』(若草書房)、共著に『新注古事談』(笠間書院)など。
■当日は、プリントを配布する予定です。
Vimeoを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、yk9yokohama@asahiculture.comで承ります。