ショパンの音楽において重要な表現法「rubato(ルバート)」は直訳で“盗まれた”を意味します。これは、ショパンの演奏にどのような美しさをもたらすのでしょうか。そしてピアニストをどう悩ませるのでしょうか。ショパン協会理事でピアニスト・文筆家の青柳いづみこさんが演奏を交えながら「ノクターン」を中心にお話します。 ・・・・・・・・・・・ 「ショパンを弾く時、左右の手をずらすと、先生から「パデレフスキみたいに弾かないように」と注意されました。でも、エーゲルディンゲル『弟子から見たショパン』を読むと、ショパンも左右を同時には弾いていなかった可能性が。。。第2回ピリオド楽器のためのショパン・コンクール出場者で、ルバートに関する博士論文を書かれた飯島聡史さんにお話を伺います。(青柳いづみこ)」 演奏曲目: ショパン レント・コン・グラツィオーネ ノクターン作品62-1 ほか
青柳 いづみこ:ピアニスト・文筆家 安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。東京藝術大学大学院博士課程修了。学術博士。平成元年度文化庁芸術祭賞。演奏と文筆を兼ねる稀有な存在として注目を集め、著作は31点、CDは20枚を数える。吉田秀和賞、講談社エッセイ賞、ミュージックペンクラブ賞など受賞多数。テレビ朝日「題名のない音楽会」NHK-Eテレ「らららクラシック」フォルジュルネ音楽祭、東京・春・音楽祭等にも出演。日本演奏連盟、日本ショパン協会理事、大阪音楽大学名誉教授、兵庫県養父市芸術監督。
飯島 聡史:国立音楽大学大学院音楽研究科修士課程を首席で修了。修了時、最優秀賞及びクロイツァ ー記念賞を受賞。その後、同大学大学院音楽研究科博士後期課程においてショパンに関す る研究と演奏によって博士号(音楽)を取得。 活動はモダンピアノに留まらず、第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクール本大会(ワ ルシャワ・ポーランド)に出場する等、フォルテピアノにも積極的に取り組む。 国立音楽大学大学院非常勤助教を経て、現在広島文化学園大学専任講師及び日本学術振興 会科学研究費助成事業研究代表者。
パンフレットに記載のない追加企画です。 ・この講座の受講料には音楽使用料が含まれています。