本来の仏像彫刻は、四角いヒノキの用材に墨をひき、鋸を入れ、ノミで叩く<木取り>から始まります。これには多くの道具と想像以上の労力を要します。そのため、この講座では荒彫りのできた用材から彫りすすめていきます。初めて彫刻刀を持たれる方でも、数回で一体の菩薩様を完成することができます。一体でも小仏を彫ってみると、仏像の見方が大きく変わったことに気付かれるでしょう。お寺巡りや仏像巡りの楽しみも倍加されることと思います。(講師・記)
岩松 拾文:仏師 1941年生まれ。仏像彫刻家の錦戸新観師について修行。現在、小仏彫刻の会主催。お寺に納めた主な作品:弘法大師・興教大師像(京都・智積院、文殊菩薩坐像・弘法大師・興教大師像(川崎大師)など多数。著書:「やすらぎの仏像彫刻」(日貿出版)ほか。
・初心者用教材 用材(初心観音)彫刻刀セット(8本)テキスト(約23,000円)。 事前にご予約ください。恐れ入ります現金のみで承ります。 ・お持ちの彫刻刀があればご持参ください。 ・エプロンまたはひざかけ、20p定規 筆記用具
注)6月27日は10階8号教室です