古代史研究等の成果を踏まえながら『日本書紀』全巻を読み進めます。意味を取りつつ本文(原文は漢文ですので、読み下し)を読み、その周辺事情や背景について分かりやすい解説を加えます。古語になじみのない方も、途中からでも楽しめます。4月からは、第35代・皇極天皇紀(巻第二十四)から読み始め、第36代・孝徳天皇紀(巻第二十五)の途中まで読み進める予定です。 舒明天皇の没後、皇位継承の混乱の中で擁立されたのは、舒明の皇后・皇極天皇でした(後の天智・天武天皇の母)。皇極の時代、蘇我氏が勢力を増大させていき、書紀はそれを蘇我氏の専横として描き出します。ついに中大兄皇子たちが立ち上がり、蘇我蝦夷・入鹿父子を討つ、乙巳の変がおこります。変の直後、皇極は退位し、皇極の弟・孝徳天皇が即位し、新政権が発足します。大化改新と呼ばれる改革のはじまりです。 7世紀半ば、中央集権化の改革が進められたこの時代の記事を、他史料と対照しながら読み解いていきます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――
松木 俊暁:福岡大学非常勤講師
★岩波書店「日本書紀」下巻、岩波文庫の日本書紀4巻を読み進めています。ご持参下さい。
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