コロナ禍を経て、新しい時代の扉を開きつつあるオーケストラ。最近は、聴衆と一緒に「音楽する喜び」を分かち合う感動的な公演が相次いでいます。その発展を表と裏から導く音楽監督(指揮者)とはどのような仕事なのか、どんな思いで音楽に向き合っているのか。奏者の多様な個性をひとつの響きに束ねあげる多様なリーダーシップとは。世界一流のマエストロたちを招き、自身の生の声で伝えていただくシリーズです。聞き手は吉田純子・朝日新聞編集委員がつとめます。 今回のゲストは阪哲朗さんです。1990年代から欧州を拠点にし、独レーゲンスブルク歌劇場音楽総監督などの要職を歴任した名称です。本場でたたき上げられた数少ない日本人指揮者の代表格であり、現在は山形交響楽団の常任指揮者、およびびわ湖ホールの芸術監督として日本のクラシック文化の次代を拓きつつあります。持ち前のやわらかな口調で、欧州のクラシック事情やオペラの楽しみ方などをたっぷり伝授していただきます。
阪 哲朗:指揮者 京都市立芸術大学作曲専修を卒業後に渡欧。ウィーン国立音大指揮科在学中にビール歌劇場専属指揮者となり、これまでに、ブランデンブルク歌劇場第一指揮者、コーミッシェオーパー専属指揮者、アイゼナハ歌劇場並びにレーゲンスブルク歌劇場で音楽総監督を歴任。ウィーン・フォルクスオーパー、バーゼル歌劇場、シュトゥットガルト歌劇場などドイツ、オーストリアなどのオーケストラ、歌劇場に招かれ成功を収めている。日本においては、NHK交響楽団のほか主要オーケストラ、新国立劇場、二期会などのオペラ団体を指揮している。 レッヒ音楽祭(オーストリア)では、2016年から毎回招かれている。 現在、山形交響楽団常任指揮者、びわ湖ホール芸術監督、京都市芸術大学音楽学部指揮専攻教授。第44回ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。
吉田 純子:朝日新聞編集委員 1971年和歌山市生まれ。93年東京芸大音楽学部楽理科卒業、96年同大大学院音楽研究科(西洋音楽史)修了。在学中はピアニスト、音楽ライターとして活動。97年朝日新聞社入社。学芸部、整理部、広告局、文化くらし報道部次長などを経て現職。
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