近年の遺跡の発掘調査などにより、農耕文化渡来による弥生社会の成立から、ヤマト政権による政治体制の確立、発展に至る、従来不明であった古代史上の実態が次第に判明しつつあります。そこで、考古学的調査の新たな成果やそれに基づく『古事記』『日本書紀』伝承などの再検討等をもとに、3人の講師が交代で、古代史などの専門領域に関する論議について解説します。 @ 4月26日 「河内平野の古地形と邪馬台国の時代」 泉佐野市立歴史館いずみさの前副館長 西村 歩 A 5月24日 「弥生創世記―検証・縄文から弥生へ―」 桃山学院大学客員教授/大阪府立弥生文化博物館学芸顧問 秋山浩三 B 6月28日 「武内宿祢(葛城・蘇我氏らの祖)伝承は後代の創作か−学界の通説を古墳・式内社等から検証する」 元福井県埋蔵文化財調査センター所長 中司照世
中司 照世:前島根県古代文化センター客員研究員 元福井県教育庁埋蔵文化財調査センター所長 津田による記紀批判の問題点が指摘されながら、依然学会ではその影響が強い。そこで、ぜんこくの首長墳の実査、検証により、真に実証的な古代史の構築を目指している。
秋山 浩三:桃山学院大学客員教授・大阪府立弥生文化博物館学芸顧問 岡山大学大学院修士課程修了、大阪大学において学位:博士(文学)取得。(財)向日市埋蔵文化財センター、(公財)大阪府文化財センター、ほかを経て現職。現在、近畿大学・神戸女子大学・大阪樟蔭女子大学の非常勤講師を兼務
西村 歩:泉佐野市立歴史館いずみさの 前副館長 大阪市出身、奈良大学文学部卒業後、?大阪府埋蔵文化財協会(現・(公財)大阪府文化財センター)に奉職し府下各市の他、鳥取市、和歌山市などで埋蔵文化財の調査研究に携わる。2016年より現職。主な研究テーマは古式土師器、城郭建築史など。
筆記用具 教材として資料をお配りする場合、実費をいただきます(1枚20円)。 ※設備費は、教室維持費です。
※講師が交代で担当します。