グリム兄弟の『子どもと家庭のメルヒェン集』は、聖書につぐベストセラーとして世界中で親しまれています。本講座では、グリムの作品を実際に読んで、作品の本来の姿、グリムの再現しようとした民話の息づかいを紹介します(日本語訳で読みます)。 今回は、「ブレーメンの音楽隊」を紹介します。メルヒェンでは珍しく「ブレーメン」という固有名詞が出てくるのはなぜでしょうか。実は「音楽隊」という言葉も、よりドイツ語の意味に近いのは「都市(専属)音楽士」で,中世から近世のブレーメンなどで実際にあった職業です。このメルヒェンを、その歴史的な背景から読み解きます。(講師・記)
矢羽々 崇:やはば・たかし 獨協大学教授 1962年岩手県盛岡市生まれ。ミュンヘン大学マギスター(修士),上智大学博士(文学)取得。1994年より獨協大学外国語学部ドイツ語学科で教鞭を執り,2007年より教授。専門は近現代ドイツ文学(主に叙情詩)。主な著書として,『詩作の個人性と社会性ヘルダーリンの詩「追想」』(1997年),『「歓喜に寄せて」の物語シラーの詩とベートーヴェンの「第九」』(2007年)などがある。また,2000〜2002年度および2007年度に「ラジオドイツ語講座講師(入門編,応用編)」,2008〜2010年度「テレビでドイツ語」講師を担当。
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