『青い鳥』で有名なベルギーのノーベル文学賞作家モーリス・メーテルリンク(1862-1949)の知られざる戯曲を中心に、彼の作品のみならず、生涯、思想、また当時のベルギーやフランスの芸術を1年間にわたって味わいます。 目に見えない<偉大な不動の真実>を追い求めたメーテルリンクは、その独特な世界観で混乱の現代を生きる私たちに大きな示唆を与えてくれるに違いありません。今回は、その導入編として、彼の人生に沿って彼の生きた街、芸術を見ていきます。(講師・記) <第1回>象徴主義演劇の誕生 メーテルリンクを生み育てたヘントを中心に、当時のベルギーの芸術と魅力を紹介します。 <第2回>限りなき幸福を求めてフランスへ フランス人女優ジョルジェット・ルブランとともに始めた新しい人生。当時のパリの華やかな芸術をみていきます。 <第3回>真実の光を探して ペンを通して反戦・反核を訴え続けたメーテルリンクのあまり知られていない活動と強さを彼が愛した南仏の光の中に探します。
穴澤 万里子:明治学院大学文学部芸術学科教授。パリ第3大学卒業。同大学大学院修士課程、博士課程修了。ストラスブルグ大学大学院にて文学・比較文学博士。専攻は演劇学。メーテルリンクを中心としたフランス象徴主義演劇、また当時のフランスの演劇と美術の関係をライフワークとして研究している。著書:Maeterlinck et les Japonais(単著)、Maeterlinck dans le monde Le monde de Maeterlinck(共著)、Ma Theory and the Creative Management of Innovation(共著)。翻訳:アルフレッド・ジャリ『ユビュ王』、ヤスミナ・レザ『スペインの戯曲』など。
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