音楽の歴史の中でバロック時代ほど音楽と政治や外交が密接な関係にあった時代はありま せん。それは音楽家が宮廷音楽家として国王や王族に仕えていたことが大きな理由です。 バロック時代の大作曲家はどのような出来事に向かい合ったのでしょうか。もっとも歴史 に翻弄されたのはヘンデルとバッハだったかもしれません。ヘンデルの名作「王宮の花火 の音楽」やバッハの「音楽の捧げもの」にはこの時代の国際政治が反映されています。こ の二人の作曲家が18世紀前半のヨーロッパでどのような歴史の出来事に向かい合ったのか を作品を通して取り上げてまいりたいと思います。(講師・記) ※当日は書籍の販売およびサイン会も実施いたします。ぜひご参加ください。
西原 稔:桐朋学園大学教授 山形県生まれ。東京藝術大学大学院博士過程満期退学。現在、桐朋学園大学音楽学部教授。18、19世紀を主対象に音楽社会史や音楽思想史を専攻。「音楽家の社会史」、「聖なるイメージの音楽」(以上、音楽之友社)、「ピアノの誕生」(講談社)、「楽聖ベートーヴェンの誕生」(平凡社)などの著書のほかに、共著・共編で「ベートーヴェン事典」(東京書籍)、監訳・共訳で「オペラ事典」、「ベートーヴェン事典」(平凡社)などがある。現在、シューマンとブラームスに関する著作に取り組んでいる。
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