古代ギリシア哲学は初期・古典期以後、ヘレニズム期・古代後期にそれまでとは異なる新たな思索と活動を展開します。本講座ではギリシア哲学史の後半部を、時代と哲学者ごとに検討していきます。今期は、前1世紀にローマで政治家・弁論家・哲学者として活躍したキケロの哲学著作を検討します。拙著『ギリシア哲学史』(筑摩書房)の続編となります。哲学史や歴史についての予備知識は必要ありません。質疑応答を通じて理解を深めていきます。(講師・記) ※2022年1月開講。いつからでもご参加いただけます。 <スケジュール> 第1回 『国家について』他 第2回 『トゥスクルム荘対談集』他
納富 信留:のうとみ・のぶる 東京大学教授 1965年東京生まれ。90年東京大学大学院文学研究科修士課程修了、95年ケンブリッジ大学古典学部Ph.D.取得。九州大学、慶應義塾大学文学部を経て、現職。著書に『ソフィストと哲学者の間』(名古屋大学出版会)、『哲学の誕生』(ちくま学芸文庫)、『ソフィストとは誰か?』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『プラトン 理想国の現在』(慶應義塾大学出版会)、『プラトンとの哲学』(岩波新書)、『ギリシア哲学史』(筑摩書房、和辻哲郎文化賞)、『西洋哲学の根源』(放送大学教材)、訳書にプラトン『ソクラテスの弁明』『パイドン』(光文社古典新訳文庫)などがある。
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