山手線、上越新幹線、京王井の頭線など、鉄道路線にはそれぞれ名前が付いています。たとえば「高崎線」のように終点を名乗るもの、「東海道線」の街道名、「東北線」の広域地方名、「八高線」のように起点(八王子)と終点(高崎)から1文字とったもの、「田園都市線」のような宅地開発地のイメージ戦略含みまで意外に多種多様です。建設当時の社会状況や地名観などを反映したこれら路線名に焦点を当てつつ、新旧の地図とともにその背景を探ってみましょう。(講師記) 【各回テーマ】(予定) 第1回 起点・終点・経由地を名乗る「横須賀線」型路線 第2回 国名・駅名を合成する「上越線」型路線 第3回 街道名・山河その他「東海道線」型路線など
今尾 恵介:(いまお・けいすけ)地図研究家。1959年生まれ。明治大学文学部ドイツ文学専攻中退後、出版社勤務を経て、1991年より鉄道・地図・地名等の執筆を開始。著書に『地図帳の深読み』(2019)帝国書院、『駅名学入門』(2020)中公新書ラクレ、『ゆかいな珍名踏切』(2020)朝日新書、『地名崩壊』(2019)角川新書、他多数。監修を務めた『日本鉄道旅行地図帳』(2008〜)新潮社 が大ヒット。2018年に交通図書賞(交通協力会)、2019年に学会賞(日本地図学会)、2020年に日本地理学会賞を受賞。現在、(一財)日本地図センター客員研究員。日本地図学会評議員。『タモリ倶楽部』など、テレビ出演も行っている。
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