後期水戸学を源流とした右翼は、討幕の思想的支柱になり、近代右翼へと接続します。「ネット右翼」「岩盤保守」が隆盛する昨今、日本の右翼の歴史と源流を探ります。 講師は、新著「シニア右翼〜日本の中高年はなぜ右傾化するのか」などの著作がある評論家・作家の古谷経衡さん。 2月16日の講義テーマは、「近代右翼の巨人・頭山満とはなにか」です。 スケジュール 1月19日:@日本型華夷秩序から後期水戸学へ(19世紀) 水戸学とは何か/前期水戸学と後期水戸学の違い/なぜ水戸藩なのか/佐幕か ら倒幕へ―天皇制国家への道/藤田東湖の活躍と死/水戸藩が倒幕の中心にな らなかったのはなぜか/徳川から天皇へ 2月16日:A近代右翼の誕生(19世紀中〜後期)、「近代右翼の巨人・頭山満とはなにか」 一君万民思想とは/福岡に誕生した玄洋社とアジア主義/天皇制国家と被差別 階級/近代右翼と解放令/天皇を利用した明治の元勲たち/近代右翼の本音と 建て前 3月15日:B近代右翼の発展(19世紀末から20世紀初頭) 日清戦争とアジア主義/福沢諭吉とアジア主義/韓国併合と近代右翼の理屈/ 辛亥革命と近代右翼/頭山満の描いた理想/「アジアの一等国」と近代右翼
古谷 経衡:1982年札幌市生まれ。作家・評論家。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。(社)令和政治社会問題研究所所長。(社)日本ペンクラブ正会員。NPO法人江東映像文化振興事業団理事長。インターネットとネット保守、若者論、社会、政治、サブカルチャーなど幅広いテーマで執筆評論活動を行う一方、TOKYO FMやRKBラジオで番組コメンテイターも担当。『左翼も右翼もウソばかり』『日本を蝕む「極論」の正体』(ともに新潮新書)、『毒親と絶縁する』(集英社新書)、 『敗軍の名将』(幻冬舎新書)など著書多数。
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