足助式医療體操(あすけしきいりょうたいそう:以下、足助體操)は、まず足首回しから始まります。その動きが腸腰筋をはじめとするインナーマッスルへ、そして全身へ繋がり、身体のエネルギー循環を可能にする体操です。 何より腸を活性化することで老廃物を排泄しやすくし、栄養を十分に取り込み巡らせる身体づくりは免疫力をも高めます。腸を活性化し、落ち着いた呼吸と穏やかなリズムの運動により、自律神経が整い各器官が活動します。 身体を動かすことによって、反応できる=感じとれる身体をつくっていきます。 感じるということは、身体の可能性を探っていくこと。ご自身の身体を感じながら動かしていくことで、使いすぎの筋肉と上手く使えていない筋肉のバランスを改善します、理屈でなく感じて動くことによって自分の状況を自分で改善できる自力の体操です。 第1回は漢方医 中本先生による漢方的養生のお話と足助體操の解説を交え、わかりやすく実践します。 第2回、第3回は足助體操の登録指導講師の牧先生による足助體操の実践です。他の体操・運動と足助體操の違いや魅力を分かりやすく丁寧な解説を交えて体験していただきます。続けることで効果が高まり、足助體操を通じて何歳からでもバランスの整った身体の使い方や動きへ少しずつ変化していくのが感じられるでしょう。姿勢や歩き方、動きが楽になる身体づくりを目指しましょう。 <足助體操の特徴> @寝て行う。心肺に負担をかけにくい。赤ちゃんの成長過程を体操で体験し、立つ・歩く筋肉を維持する『生まれ直しの体操』である。 A腸を活性化し老廃物を排泄しやすくする。 B体力を消耗するのではなく、丹田の力を補填する。 C退行性変化(年齢に関係ない老化)を整調する。 D自律神経のバランスを整える。 <足助體操について> 足助體操は治療家足助次朗が昭和16年に創案した體操です。 生まれながらに病弱であった次朗は、薬剤や施術のみに頼るのではなく、自分の身体を病床の上で足先から、手首から、口から、動くところから動かし、身体の声に耳を傾けながら身体が正しく機能する動きを練り上げました。 ほとんどの動きは寝たままで行う事ができ、心肺に負担をかけないようにしています。 まずは、足首を回し呼吸を整えます。足首からふくらはぎ、腰、そして全身へ、身体のつながりを感じていただけることでしょう。 ※中本先生のご出講は初回のみを予定しています。
中本 かよ:一般社団法人大阪漢方医学振興財団理事長。近畿大学医学部卒業、大阪市立大学(現大阪公立大学)第三内科入局、胃癌の病理研究に取り組む一方で漢方医学に出会い大阪漢方医学振興財団非常勤医師として勤務。1998年より大阪漢方医学振興財団付属診療所所長。2007年より財団理事長を兼務。大阪公立大学医学部卒後教育学非常勤講師。自ら足助體操の指導を受け、東洋医学的見地からも素晴らしい体操であると実感。足助體操の正しい継承と普及のため、2014年足助式医療體操協会を設立。
牧 里美:足助式医療體操 登録指導講師。整体師。足を整え、足指を使うことから全身の健康を目指している。シンプルな動きの中に深い身体観が込められた「足助式医療體操」に出逢い感銘を受け、自分で自分の身体を観察し整える習慣の大切さを伝えている。
・飲み水とバスタオル(または長めのタオル)。 【教室受講】動きやすい服装と靴下でご参加下さい。スカート、素足不可。上履きは不要です。健康教室前の更衣室をご利用いただき、靴は各ロッカーにお入れください。ロッカーは施錠できます。鍵の紛失にご注意ください。 【オンライン受講】寝て行う体操です。動きやすい服装でご参加ください。周りに障害物がないかご確認の上ご受講ください。
Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。