日本の「新しいリベラル」は、どんな人たちなのでしょうか。私たちは、これまで数年間におよぶ大規模なウェブ・アンケート調査を実施してきました。調査データを最新の統計ツールで分析することで、新しいリベラルの意識がみえてきました。本講座では、新しいリベラルの分析の仕方と、その特徴についてご紹介します。日本人の政治意識は、新しいリベラル、古いリベラル、ライト保守、中道保守、コア保守、リバタリアン(自由尊重主義)の六つに分けることができます。意外かもしれませんが、この中で最大の勢力は新しいリベラルです。この人たちの意識はどうなっているのか、政治に何を求めているのか、多角的に明らかにします。(講師・記) 【カリキュラム】 第1回 新しいリベラルを可視化する:アンケート調査で分かってきた!(橋本・金澤) 第2回 新しいリベラルは、どんな人たちか? どんな生活をしているのか?(金澤) 第3回 新しいリベラルは、どんな政治的傾向をもっているのか?(金澤)
橋本 努:北海道大学大学院教授 1967年生まれ。北海道大学大学院経済学研究院教授。シノドス国際社会動向研究所、所長。専門は、経済社会学、社会哲学。主な著書に、Liberalism and the Philosophy of Economics, Routledge, 2022. 、『自由原理 来るべき福祉国家の理念』(2021)岩波書店、『消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義の精神』(2021)筑摩選書、『経済倫理=あなたは、なに主義?』(2008)講談社選書メチエ、『解読 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』』(2019)講談社選書メチエ、『自由の論法 ポパー・ミーゼス・ハイエク』(2022)創文社、『帝国の条件 自由を育む秩序の原理』(2007)弘文堂、『自由に生きるとはどういうことか 戦後日本社会論』(2007)ちくま新書、『学問の技法』(2013)ちくま新書、他多数。
金澤 悠介:立命館大学准教授 1980年生まれ。立命館大学産業社会学部准教授。専門は計量社会学、社会意識論。主な著書・論文に、『公正社会のビジョン:学際的アプローチによる理論・思想・現状分析』(2021)明石書店、「現代社会における信頼生成メカニズム」『保健師ジャーナル』(2021)、"A new liberal class in Japan: based on latent class analysis," in Economic and Social Changes: Facts, Trends, Forecast (2018)、「『階層意識としての不公平感』再考:潜在クラス分析によるアプローチ」『社会学研究』(2018)、他多数。
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