ロマン主義
現代にも通じる文化芸術の潮流を各分野の第一線で活躍する講師陣が紹介します。
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新宿 オンライン
音楽と哲学
- 哲学・思想・宗教
- オンライン開催
- 見逃し配信あり
- 大橋 容一郎/上智大学名誉教授
- 2025/10/24〜
金
11:00〜12:30
西洋のクラシック音楽は、古代ギリシアから中世、ルネサンス期、近現代にいたるまで、つねにその時代の思想や哲学と切り離すことができません。この連続講座では、西洋音楽の歴史的な変遷をたどりながら、その背後にある時代精神や哲学的な世界観を明らかにしていきます。音楽作品を聞くのにも、また芸術を通じて各時代の思想を理解するのにも役に立つ講座を目ざします。(講師・記) ※8期24講を予定しています。 【カリキュラム】※状況により、変更することもございます。 2025年1月期 【第1チクルス】 西洋クラシック音楽の出発点である古代ギリシアの宇宙観から、グレゴリオ聖歌の発達と中世キリスト教の思想や典礼、またいわゆるルネサンス音楽の諸派と当時の思想である人文主義の考え方など、近代合理主義の夜明け前までの音楽と思想をたどります。 1 ピュタゴラス派の音楽と古代宇宙論 (紀元前) 2 グレゴリオ聖歌と中世キリスト教 (9−13世紀) 3 ルネサンス音楽と人文主義思想 (14−16世紀) 2025年4月期 【第2チクルス】 1600年代の近代合理主義の始まりから啓蒙主義前期まで、音楽では近代のいわゆるバロック音楽の時代を扱います。デカルの処女作『音楽提要』の和声論、バッハとプロテスタントキリスト教の精神、啓蒙主義者ルソーの自由な感情表現の音楽と思想などをたずねます。 1 デカルトの音楽論と近代合理主義 (17世紀前半) 2 大バッハとキリスト教思想 (18世紀前半) 3 ルソーの音楽と感情主義の哲学 (18世紀半ば) 2025年7月期 【第3チクルス】 音楽では古典主義からロマン主義の出現までの時代、哲学思想的には啓蒙主義の時代を扱います。師弟関係にあるハイドン、モーツァルト、ベートーベンの作品は、いずれも啓蒙的な世界観を示しており、ベート−ベンは古典主義からロマン主義への移行のあり方をよく表しています。 1 ハイドンと啓蒙主義 (18世紀後半) 2 モーツァルトとフリーメーソンの思想 (18世紀後半) 3 ベートーベンとドイツ観念論 (19世紀初頭) 2025年10月期 【第4チクルス】 19世紀の、いわゆるロマン主義時代の音楽と、そこに見られるヨーロッパの思想的関係を明らかにします。ドイツ・ロマン主義の神秘と怪奇を表しているウェーバーのオペラ、ユダヤ人であったメンデルスゾーンの世界観、そしてワーグナーが古ゲルマン主義に傾倒した理由を考えていきます。 1 ウェーバーとロマン主義 (19世紀前半) 2 メンデルスゾーンとケルト思想 (19世紀前半) 3 ワーグナーと古ゲルマン主義 (19世紀半ば) ※お申込みは3か月単位です
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歴史と文化から読み解くイギリス文学史
- 文学・文芸創作
- オンライン開催
- 見逃し配信あり
- 西 能史/上智大学准教授
- 2025/10/09〜
木
13:00〜14:30
18世紀後半から19世紀中頃、イギリスの文壇は大きな変革を遂げ、眩い輝きを放ちました。この講義シリーズでは、イギリス小説の原点を探り、ロマン主義の情熱と想像力溢れる世界を味わい、さらにジェイン・オースティンが紡ぐ鋭くもユーモラスな人間観察を通じてヴィクトリア時代の扉を開きます。文学史の転換点に立ち会い、政治風刺、自然、日常生活や社会風俗、恋愛と結婚観の変化を生き生きと描いた名作群を一緒に楽しみませんか。英国文学への旅を、ぜひご一緒に。(講師・記) 【カリキュラム】 ※状況によって変更することもございます。 ■10月期 第7回 18世紀後半—イギリス小説の勃興 第8回 ロマン主義の成立 第9回 19世紀前半〜中期の小説—ジェイン・オースティンからヴィクトリア時代へ ----------- ■2026年1月期 第10回 ヴィクトリア朝後期から世紀末へ—自然主義と唯美主義 第11回 20世紀前半の英文学—モダニズムと戦間期 第12回 第二次世界大戦後の英文学—戦後からポストモダニズムへ、多文化社会・ポストコロニアル時代の英文学 ※お申込みは3か月単位です。
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ドイツリートを読み解く
- 文学・文芸創作
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 関口 裕昭/明治大学教授
- 2025/10/08〜
水
19:00〜20:30
2025年9月から月1回、全7回の予定でシューマンが作曲したリートのテクストを丁寧に読み解いていきます。まずは3回の予定で、ハイネの詩による『詩人の恋』(全16曲)を読みます。ハイネの詩はロマンチックであると同時に、その奥に独特のイロニー(皮肉)があるのが特徴です。シューマンには文学的才能もあり、若い頃は詩人をめざしたくらいで、『音楽と音楽家』(吉田秀和訳、岩波文庫)という評論集もあります。ですからハイネの詩を深く理解し、このイロニーを効果的に作曲にも生かし、16曲を絶妙に配置して独特の音楽的小宇宙を形成しています。講義では詩のテクストを味読するだけでなく、シューマンとハイネの生涯とふたりの出会い、「ロマンティッシェ・イロニー」とは何か、また『詩人の恋』の成立背景とその構造の本質まで迫りたいと考えています。そのあと『リーダークライス(作品39)』(アイヒェンドルフ詩)、『レーナウによる6つの詩』などを読み進めていく予定です。音楽と文学の深い結びつきに関心のある方は、ぜひどうぞ。(講師・記) ★どの回からでも楽しめるようになっています。 ※2025年10月期より、講師海外より講義のため、19時〜20時半の時間となります、ご了承ください。 2025年10月期 10/08(水):シューマンが作曲したリートのテクスト―ハイネの詩による『詩人の恋』(全16曲よりセレクト) 11/05(水):シューマンが作曲したリートのテクスト―ハイネの詩による『詩人の恋』(全16曲よりセレクト) 12/03(水):『リーダークライス(作品39)』(アイヒェンドルフ詩)、『レーナウによる6つの詩』などを読み進めていく予定 2026年1月期 『リーダークライス(作品39)』(アイヒェンドルフ詩)、『レーナウによる6つの詩』などを読み進めていきます。 2026/1/7(水)19:00 - 20:30 2026/2/4(水)19:00 - 20:30 2026/3/4(水)19:00 - 20:30 <終了したカリキュラム> 2025年7月期 9/6(水) 13:30〜15:00:シューマンが作曲したリートのテクスト―ハイネの詩による『詩人の恋』(全16曲よりセレクト)
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新宿
芸術性と技巧を極めた傑作 ショパンエチュードを聴く
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- 音楽
- 教室開催
- 野上 真梨子/ピアニスト
- 2025/11/22
土
16:00〜17:30
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ショパンの魅力をさぐる
- 音楽
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 遠山 裕/作曲家 ピアニスト
- 2025/10/10〜
金
13:30〜15:00
ピアノ音楽史上ショパンほど広く愛されている作曲家はいない。しかしまた「ピアノの詩人」という呼び名ゆえに彼ほど広く誤解されている作曲家も珍しいのである。ショパンの本質を成す洗練されたエレガンスには高度に理智的な作曲技法の裏づけがある。その理智の輝きが感傷的な演奏解釈の手垢により曇らされることがあってはならない。 本講座では講師の解説によるエディション「新版 ショパン ピアノ作品集」の刊行を記念して、同版所収の全作品を年代およびジャンル別にプログラムし、実演と分析を通じてショパンの音楽の真相に鋭く迫る。同時に彼の人間像への理解を深めることで、演奏・鑑賞の喜びはいっそう高まるであろう。 (講師・記) 《演奏曲》(第\期) 1.アンプロンプチュ 変ト長調 op. 51、 ポロネーズ 変イ長調 op. 53「英雄」 2.バラード へ短調 op. 52 3.スケルツォ ホ長調 op. 54 4.二つのノクチュルヌ op. 55 5.三つのマズルカ op. 56 6.三つのマズルカ op. 59 《参考楽譜》春秋社刊「新版 ショパン ピアノ作品集(全八巻)」[今期:第一、二、三、六、七巻](https://www.shunjusha.co.jp/news/n53372.html) 新宿教室教材コーナーにて特別価格で販売中。希望者は各自ご用意の上、ご持参ください。必須ではありませんが、楽譜巻末の解説を参考資料にいたします。 〈ご案内事項〉 ・講座の性質上、遅刻による途中入室は原則としてお断りしております。やむえない事情で遅れた場合には、カウンターで声をおかけください。スタッフがご案内いたしますので、教室の後方の席へお静かにご着席ください。 ・講義中雑音を発したり、携帯の着信音を鳴らしたりするなど、他の受講生に迷惑となる行為はご遠慮下さい。 ・リアルタイム配信はありません。講座翌日にアーカイブ動画(2週間限定配信)のリンクをマイページにご案内いたします。オンライン受講の方はそちらをご覧ください。また動画は新宿教室でのライヴ録画です。音声や映像の編集・修正は行っておりません。あくまで講座配信用の収録のため、録音のクオリティは生の演奏のニュアンスと異なります。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ・配布資料はありません。 *****
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ワーグナーのオペラと神話・伝説
- 音楽
- オンライン開催
- 見逃し配信あり
- 加藤 浩子/音楽評論家
- 2025/10/30〜
木
15:00〜16:30
今年は「神話とオペラ」をテーマに講座を組んでおりますが、神話といえばワーグナーを外すわけにはいきません。ワーグナーは、19世紀ロマン派オペラの主流だったメロドラマを避け、人間のより普遍的なテーマを伝える器として、ドイツ中世の伝説や、ドイツ、北欧神話を選びました。《ニーベルングの指環》はその究極です。 7月期は「ワーグナーのオペラと神話・伝説」の「伝説」を取り上げました。 10月期は、1月期と合わせて、「《ニーベルングの指環》を取り上げます。 本作は「神話」と「伝説」が絡み合って生まれた壮大な作品です。 10月期は「北欧神話」の視点から最初の2作を、1月期はドイツの「ニーベルンゲン」伝説も合わせつつ、後半の2作を読み解きたいと考えています(講師・記) スケジュール: 10月30日 《ニーベルングの指環》と北欧神話 総説 11月20日 《ラインの黄金》と神話の神々 12月18日 《ワルキューレ》神話から家族の物語へ
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シューベルトと初期ドイツロマン派
- 音楽
- 教室・オンライン自由講座
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- 西原 稔/桐朋学園大学名誉教授
- 2025/11/07〜
金
15:30〜17:00
本講座では晩年のシューベルトを取りあげます。作曲家としての名声は次第に高まっていきますが、身体の不調が次第に昂じていきます。1827年から亡くなる1828年にかけてのシューベルトの創作の多様性と独創性は目を見張るものがあります。交響曲やミサ曲、室内楽作品、ピアノ作品、リートなどのジャンルで彼の創作のいわば集大成をなしたのがこの2年間であったと言えます。死期迫る中で彼は改めて作曲の学習を志し、ウィーンのジーモン・ゼヒターに師事することを考えます。体調不良で実際に師事することはありませんでしたが、晩年のシューベルトはどのようなさらなる創作の展開を意図していたのでしょうか。(講師・記) 第1回11月7日(金) 「遺作の3作のピアノ・ソナタ」 シューベルトの3作の遺作ソナタを取りあげます。D.958はベートーヴェン、D.959では自作の若き時代の作品と結びついており、最後のD.960は最晩年の彼の内面を映し出しています。 第2回11月14日(金) 2曲の連弾作品「幻想曲ヘ短調」と「人生の嵐」 シューベルトのピアノ作品の創作は連弾の「幻想曲」に始まりました。そしてその創作を「幻想曲」と閉じることになります。改めてシューベルトの「幻想曲」の世界を辿ります。 第3回11月21日(金) 「白鳥の歌」に秘められたシューベルトの思想 シューベルトにとってリートは生涯の課題でした。そしてたどり着いたのがこの「白鳥の歌」です。とくにハイネの詩に作曲した作品は劇的です。 第4回12月5日(金) 「交響曲ハ長調」―シューマンに発見された名作 シューマンは兄フェルディナントのもとでこの作品を見出し、メンデルスゾーンの指揮で初演されました。シューベルトの交響曲におけるこの作品の意義などについて取り上げます。 第5回12月12日(金) 晩年の室内楽―「幻想曲」と「8重奏曲」 晩年のシューベルトを代表する室内楽が。ヴァイオリンの超絶技巧を駆使した「幻想曲」と、小交響曲ともいえる「8重奏曲」です。この時期のシューベルトはヴァイオリンに新たな関心を持っていました。 第6回12月19日(金) 「ミサ曲第6番」―シューベルトの鎮魂歌 シューベルトは病気のなかで渾身の力を振り絞って作曲したのがこのミサ曲です。彼は自身の指揮での初演を切望しますが、それは叶いませんでした。最後の「アニュス・デイ」の鬼気迫る表現は彼の叫びのようです。
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新宿
名曲を身近で
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- 音楽
- 教室開催
- 岩田 恵子/ヴァイオリニスト
- 草 冬香/ピアニスト
- 2025/11/15
土
13:00〜14:30
1810年生まれのシューマンは1856年、46歳でその生涯を閉じましたが、1851年41歳の時に2つの美しいバイオリンソナタを作曲しました。 誠実で情熱的な彼の音楽には心を揺さぶられ、時に涙したり、たまらなく切なくなったり、心の奥底にある思いが掘り出されます。まさに言葉以上に音楽が直接心に話しかけるのです。この1番のソナタは冒頭1小節目から心を鷲掴みにされ、持っていかれます。 色彩も豊かです。2番は流麗なメロディーではなく、問題を投げかけるような和音から始まり、より男性的な強い意志を感じる曲です。シューマンの愛妻、クララの作曲したロマンスを交えながら、彼らの音楽を味わいましょう。(岩田講師・記)
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「未完成」だけじゃない!〜シューベルトの全交響曲を徹底鑑賞
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- 音楽
- 教室・オンライン自由講座
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- 舩木 篤也/音楽評論家
- 2025/10/10〜
金
15:30〜17:00
シューベルトの交響曲で有名なのは、何といっても「未完成」でしょう。その次が「ザ・グレイト」。でもそれ以外の第1番から第6番は、なぜか滅多に演奏されません。10代の頃の若書きだから? ブラームスが「博物館にしまっておけばよい」と言ったから? でも、聴かずにいるのはもったいない、どれも魅力的な音楽なのです。この機会に、じっくりと鑑賞しませんか。創作の背景、ポイント等を解説します。シューベルトの交響曲をめぐっては、さらに「曲数」と「番号」の問題があります。スケッチ状態で残されたものが複数あるのです。その一部は、第三者が補筆し演奏可能になっていますので、これについても解説・鑑賞します。(講師・記) 【カリキュラム】 第1回 10/10 交響曲第1番・第2番 第2回 10/24 交響曲第3番・第6番 第3回 11/14 交響曲第4番・第5番 第4回 11/28 交響曲第7番「未完成」 第5回 12/12 交響曲第8番「ザ・グレイト」 第6回 12/26 遺されたスケッチとその補筆版
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ブラームス交響曲全曲解説
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- 小鍛冶 邦隆/東京芸術大学名誉教授
- 2025/11/01〜
土
13:00〜14:30
昨年度のシューマン交響曲全曲解説に続き、ブラームスを取りあげます。ブラームスの交響曲は古典派からロマン派の交響曲の伝統上にあるとされますが、ベートーヴェン、シューベルト、シューマンの交響曲と、どのように具体的な関連性があるのか、また何が革新的なのか(新しいのか)を、スコアを通じてみて行きます。とくに当時の楽器や管弦楽法の特徴もふまえて、今日におけるブラームス理解や演奏(解釈)の可能性にも触れる予定です。国内版として市販されているスコアを各自で準備して下さい。(講師・記) <今期のテーマ>ブラームス交響曲第4番ホ短調 第3番の初演の翌年から2年間の、比較的短い期間に作曲された交響曲。完成までに20年以上を要した第1番に比べると興味深い。第1、2楽章の晩年様式の厭世的な特徴と、第3楽章のスケルツォ的な活気や、終楽章のバッハのカンタータ第150番のシャコンヌ主題による力強い音楽が交錯した味わい深い、古典派以来のドイツ交響曲史の頂点ともいえる音楽。
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※日時等は変更となる場合がございます。最新の情報は講座詳細ページにてご確認ください。