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戦後80年

敗戦・終戦はどのようにもたらされたのか。その後の日本はいかに変容してきたのか。
国内外に目を向け、今こそ考えたい多様な「戦後」の論点に迫ります。

◆こちらも合わせてご覧ください→特集「昭和100年」

講座一覧

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    米国の原爆は戦争を終わらせたのか

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    • 千々和 泰明/防衛省防衛研究所国際紛争史研究室長
    • 2025/07/18
      19:00〜20:30

     被団協のノーベル平和賞受賞は、日本の被爆者の活動に対する敬意が世界から寄せられていることを示している。一方、ロシア・ウクライナ戦争に見られる通り、核兵器が侵略戦争や威嚇の手段として活用されているという現実がある。本講座では、核攻撃による被害から80年を迎える今、米国による広島・長崎への核使用とは何だったのかを問う。特に、「核外交説」と「コスト最小化説」の論争を検証し、米国はなぜ日本に対し核を使用したのか、そして核使用によって本当に早期戦争終結につながったといえるのかを再考する。それにより、過ちを含めた、政治や外交についての学びを得る。(講師:記) 【参考図書】 千々和泰明著[『誰が日本を降伏させたか 原爆投下、ソ連参戦、そして聖断』](https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85948-4) (PHP新書、2025年7月) ※2025年7月17日刊行予定

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    戦後80年の日本を考える

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    • 山口 二郎/法政大学教授
    • 2025/07/25〜
      13:00〜14:30

    2025年は戦後80年の節目の年である。戦争を知る人々がどんどん少なくなる状況で、遠からず、戦後という言葉は時代記述の言葉として意味を失うだろう。その意味で、今年は、戦後という概念で日本の政治、経済の仕組みを総括する最後の機会となるかもしれない。この講義では、年度前半の6回にわたって、戦後日本政治の歩みを振り返り、日本人がどのような選択をして今日に至ったのかを考えてみたい。(なお、年度後半の6回は、戦後日本を考える際のキーワードをとりあげて、その特質を考えることを予定している。) 4 高度成長と日本 ・高度成長と日本社会の変容 ・利益誘導政治と日本的平等 ・高度成長の終焉と改革の始まり 5 ポスト冷戦時代の日本 ・冷戦とバブルの終わり ・自民党の試練 ・戦後50年における様々な転換 6 ポスト戦後をめぐって ・オルタナティブを求めた様々な動き ・日本の凋落と政治意識の変化 ・戦後は終わったのか

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    戦後80年、日本とアメリカは戦ってきた

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    • 水野 和夫/元法政大学教授
    • 島田 裕巳/宗教学者
    • 2025/07/26〜
      16:00〜17:30

     戦後80年を迎えた。日本とアメリカは同盟国とされてきたが、実際には、激しく戦ってきたのではないか。  水野和夫の近刊『シンボル・エコノミー』(祥伝社新書)が示しているように、アメリカは戦後急成長した日本経済をいかに抑えるかに腐心してきた。  また、島田裕巳の近刊『GHQは日本の宗教をどう変えたのか』(育鵬社)が明らかにしたように、アメリカは日本の伝統的な宗教のあり方にも深く介入してきた。  戦後80年の日米関係を、政治、経済、宗教にわたる戦争ととらえることによって、今、私たちがおかれている状況がよりよく理解されてくるのではないだろうか。  第1回では、ペリー来航から太平洋戦争での敗戦までを扱い、軍事力を伴う両国の対立を描き出す。  第2回では、日本の占領から高度経済成長、そしてバブル経済へと日本がいかにして経済力をつけ、アメリカに対抗してきたかを見ていく。  第3回では、日本のバブル崩壊後、強いドル政策をとるアメリカが、自国に優位な立場をいかに確立しようとしてきたのか、現在の関税戦争までを概観する。(島田講師・記)

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    金融危機の戦後史

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    • 丸山 純一/元金融庁国際担当審議官
    • 2025/08/23
      10:30〜12:00

     第二次世界大戦後、世界各国で数多くの銀行や証券会社が破綻した。しかしながら、それぞれの破綻の背後にある金融環境や破綻の原因、破綻に至るプロセスなどはすべて異なっている。また、破綻という苦い経験を踏まえて新たなリスク管理手法が考案され、そのような手法を組み入れた金融規制が取り入れられてきた。  本講座では金融庁の国際担当審議官であった講師が金融機関の破綻の歴史を紐解くとともに、その後に導入された金融の規制の流れについて自らの経験も踏まえてわかりやすく解説していく。(講師・記) 各回予定テーマ:学期(3か月に一回)の開催予定です 今学期(8月23日):デリバティブ取引とヘッジファンドの破綻 秋学期:サブプライム問題とリーマンブラザースの破綻 冬学期:国家の債務危機とデジタル時代の銀行破綻 ・・・・・

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    上野の戦災孤児たちの生と死

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    • 石井 光太/ノンフィクション作家
    • 2025/09/06
      15:30〜17:00

     太平洋戦争終結から80年が経ちますが、戦争で親を失った孤児たちにとってそれは、悲劇の始まりでした。彼らは空襲で焼け残った上野駅の地下道で寝起きしながら、「1000万人が餓死する」と言われた、戦後の混乱の中を、誰の助けも得られないまま生きていくことになったのです。戦災孤児を巡るルポ『浮浪児1945‐』(新潮文庫)の著者が、生の証言を紹介しながら「戦争と子ども」について語ります。(講師:記) 【参考図書】 石井 光太著[『浮浪児1945-―戦争が生んだ子供たち―』](https://www.shinchosha.co.jp/book/132537/)(新潮文庫)

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    現代の日韓関係の起源

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    • 森 万佑子/東京女子大学准教授
    • 2025/09/16〜
      10:30〜12:00

     2025年は日韓国交正常化60周年を迎える年です。60周年とは、人間でいえば「還暦」、生まれた時の干支が一巡して赤子に戻り、もう一度生まれ変わって出直すという意味があります。これまでの60年間、日本と韓国は大小さまざまな困難を抱えながらも、今では「日韓関係は極めて重要だ」という価値を共有しています。民間交流・相互往来も増加し、相手のことを直接知ることができるようになり、互いの印象も大きく改善しました。そんな日韓関係の60年の歴史を振り返りながら、韓国で新たに発足した政権とともに、どのような部分は過去を継承し、どのような部分は新たに出直して、これからの日韓関係を築いていけばよいのか、特に歴史認識問題に焦点を当てて、受講生のみなさんと考えたいと思います。(講師:記) <今期のテーマ> 1.朝鮮史研究と韓国史研究−北朝鮮・日本の歴史学界と、韓国の歴史学界 2.日韓国交正常化 3.日本の歴史教科書検定問題 <全体の予定> 1.朝鮮史研究と韓国史研究−北朝鮮・日本の歴史学界と、韓国の歴史学界 2.日韓国交正常化 3.日本の歴史教科書検定問題 4.韓国の民主化と歴史認識問題−保護条約無効論争 5.親日派清算と韓流ブームのツー・トラック現象 6.これからの日韓関係 ※各回のテーマは予定です。変更になる可能性がございますので、予めご了承ください。

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    戦後思想を作ったのは誰か

    • 哲学・思想・宗教
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    • 田中 久文/日本女子大学名誉教授
    • 2025/07/03〜
      10:30〜12:00

     今回は戦後日本を作った三人の政治家を思想史的な立場から考えてみたい。1回目は現実主義の立場から日本の独立を達成しようとした吉田茂、2回目は戦前の政党政治を受け継ぎ自由と友愛の理念を掲げた鳩山一郎、3回目は満州国の経済政策を戦後の日本に適用しようとした岸信介を扱う。彼らが作り上げた戦後社会の光と影を考えてみたい。(講師・記) 1.吉田茂 −現実主義の見方 2.鳩山一郎 −友愛とは何か 3.岸信介 −国家社会主義のゆくえ

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    戦後80年の日本人と宗教

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    • 哲学・思想・宗教
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    • 島薗 進/東京大学名誉教授、上智大学グリーフケア研究所客員所員
    • 2025/07/16〜
      18:30〜20:00

     アジア太平洋戦争の敗北は日本の精神文化にとっても大きな転換点となった。GHQの「神道指令」と日本国憲法により、国家神道の解体がなされ、政教分離と信教の自由が基本的な枠組みとなったはずだった。しかし、その後も靖国神社や皇室祭祀をめぐってせめぎ合いが続いている。  また、新宗教の発展は著しく、創価学会のように国政にも大きな影響を及ぼすような教団も出現するに至った。伝統仏教は葬祭中心の活動が続いているが、その限界も見えてきている。伝統宗教、新宗教双方において、平和や環境や福祉、災害支援などへの取り組みも増してきている。  80年代以降は、旧統一教会やオウム真理教のような「カルト」が登場するとともに、「宗教以後」のスピリチュアリティを求める動きも強まっている。この講座では、こうした戦後の宗教状況を見渡しながら、「日本人と宗教」の80年を振り返り、今後を展望していきたい。(講師:記) (1)国家神道と君主制・天皇制 (2)宗教教団と公共空間 (3)スピリチュアリティの展開

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    バガヴァッド・ギーターとガンディー

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    • 哲学・思想・宗教
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    • 赤松 明彦/京都大学名誉教授
    • 2025/09/19
      15:30〜17:00

    『バガヴァッド・ギーター』はヒンドゥー教の聖典ですが、19世紀から20世紀にかけてイギリスの植民地であったインドでは、人々の精神的なより所として読まれました。時には、それは「抵抗の書」となりましたが、「インド独立の父」と呼ばれるマハトマ・ガンディーは、これを「非暴力の書」として読みました。あるときガンディーは、自分たちの生活の場である道場(アーシュラム)の集会において、毎朝、仲間たちにこの聖典が何を教えているのか語りました。この講座では、そこで彼が語った様々な言葉を取り上げて、ガンディーの平和思想について考えたいと思います。(講師・記)

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    環太平洋地域と満州事変

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    • 歴史
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    • 小林 英夫/早稲田大学名誉教授
    • 2025/07/03〜
      15:30〜17:00

     満州事変は日中を含む東アジアのみならず環太平洋地域の国々にも大きな影響を与えた。 今期の本講座では1920年代交流活動を続けてきた太平洋問題調査会の動きを踏まえて満州事変とその後の華北分離工作を追いながらその過程での関係者たちの動きを見てみることとしたい。(講師・記) <7月期 スケージュール> @7月 3日 はじめに―課題設定と問題の限定 A7月17日 1920年代後半の中国東北の政治経済激動の深化 B8月 7日 「満洲問題」と太平洋問題調査会京都会議ー松岡洋右報告をめぐってー C8月21日 満洲事変と太平洋問題調査会上海会議 D9月 4日 環太平洋地域と満洲事変 E9月18日 おわりにー満洲事変から日中戦争へ

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    「大東亜共栄圏」とは何であったのか?

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    • 安達 宏昭/東北大学大学院文学研究科教授、統合日本学センター長
    • 2025/07/16〜
      19:00〜20:30

     第2次世界大戦期における日本の「大東亜共栄圏」構想は、基本的に日本を盟主とした「経済自給圏」の構築がその本質であった。その「経済自給圏」構想がどのように形成され、展開し、破綻したのかを明らかにする。  具体的には、「大東亜共栄圏」構想の中核であった大東亜建設審議会で作成された答申「大東亜経済建設基本方策」の特徴と、構想のアジア・太平洋戦争期における展開過程―特に外務大臣・重光葵の外交・圏域政策と中国・華北地域での占領支配政策―を取り上げ、日本の「経済自給圏」の消長を見ていく。(講師:記) 【カリキュラム】 第1回 経済時給圏としての「大東亜共栄圏」 第2回 「大東亜共栄圏」と「独立」問題 【参考文献】 安達 宏昭著[『大東亜共栄圏 帝国日本のアジア支配構想』](https://www.chuko.co.jp/shinsho/2022/07/102707.html)(中公新書、2022年)

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    天皇と戸籍

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    • 遠藤 正敬/早稲田大学講師
    • 2025/07/08〜
      13:30〜15:00

     戸籍は「日本人」の証明とされてきた。だが、「日本」の象徴とされる天皇は決して戸籍をもつことがない。この事実は一体、何を意味するのか?そこから次々と疑問があふれ出してくる。天皇は「日本国民」なのか?天皇家の身分登録はどうなっているのか?天皇家の結婚や養子は一般国民とどう異なるのか?本当に天皇は「万世一系」なのか?・・・。  古来、天皇制と戸籍は、ともに“日本独自の伝統”として生き続け、「日本人」の精神を左右してきた。家父長制、祖先崇拝、氏と姓、非嫡出子差別などの戸籍を支えてきた思想を考える時、それらが天皇家の“家憲”と深く結びついていることがわかる。  天皇と戸籍の関係を歴史的にたどることで、浮き彫りになる「日本」のかたちを覗いてみよう。(講師:記) ### 今期の予定 7月8日 天皇家の家族法 天皇家の家族関係(婚姻、離婚、成年など)は戸籍法も民法も適用されない。また、天皇家は国民にとって「家族」の規範として仰がれる一方、一夫多妻制や庶子の皇位継承など国民の家族倫理と矛盾する慣習が続いてきた。そんな天皇家の家族法の特殊性をさぐる。 7月29日 天皇は「日本国民」なのか? 戸籍を持たない天皇は「日本国籍」といえるのか?もし「日本国民」であるならば、参政権やパスポートはどうなっているのか?さらには住民票やマイナンバーはあるのか?こうした疑問に応じ、天皇家の「権利」に焦点を当ててみる。 9月9日 天皇制と戸籍制度のゆくえ 「多様性の尊重」が叫ばれる現代、世界に類のない天皇制と戸籍はどこへ向かうのか。いずれも存続すべき価値はあるのか?これまでの歴史を踏まえて、天皇と戸籍の未来を考える。

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    「忘れられた皇軍」と戦後日本

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    • 遠藤 正敬/早稲田大学講師
    • 2025/08/26
      13:30〜15:00

     「戦後80年」という節目にあって、風化しがちな「戦争の記憶」のひとつが、旧植民地出身「日本兵」の存在である。日本が総力戦体制に突き進むなか、朝鮮人、台湾人も「一視同仁」の名の下に約45万人が「皇軍兵士」となり、死者・行方不明者は5万人以上に及んだ。  「大日本帝国」が解体した戦後、「我々の戦争の記憶」から消えかけていた彼らの存在を衝撃的に日本人に突き付けたのが大島渚による1963年8月放送のテレビドキュメンタリー『忘れられた皇軍』であった。それから60年を経た今日、何が解決されたのか。  本講座では、いかに植民地から「皇軍兵士」が動員され、そして戦後はいかに日本国家から切り捨てられたのか、その問題点を問い直す。(講師:記)

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    昭和の戦争を問い直す 外務官僚たちの戦争決断

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    • 佐藤 元英/元中央大学政策文化総合研究所長
    • 2025/04/15〜
      13:00〜14:30

     昭和初年から間もなく100年を経ようとする今日、「昭和の戦争」とは何だったのか、日本を囲む現代の混迷している国際情勢を考えるうえでも、日本外交史を学びましょう。  昭和天皇が即位した時期、日本が国際関係についてどのような外交戦略を持っていたのか、外交を担う外務官僚の組織と機構はどのように形成されて来たのか、昭和天皇の軍隊と外務官僚たちのシビリアンコントロール、満洲事変から日中戦争への時機における外交官の活動、第二次世界大戦勃発前後パワーポリテックスに参入した日本外交、なぜ外務官僚たちは対米戦争に挑んだのか、「昭和の戦争」を決断した外務官僚たちの思想と行動を問い直し、日本の戦争決断の深層を探りましょう。そして、現代の私たちが、アジア・太平洋戦争終結後80年間武力行使を回避し続けられた意義を考えてみましょう。  [『外務官僚たちの太平洋戦争』(NHKブックス)](https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912322015.html)をテキストとして使用します(各自ご準備ください)。4月〜9月は、第1章「外務省の開戦指導」から、第5章「日米戦争回避の可能性」までを解説します。講座では毎回、レジュメと関連史料(日本外務省・米国国務省の史料など)を配布します。(講師・記)

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    大本営から見た1945(昭和20)年の戦争

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    • 山田 朗/明治大学教授
    • 2025/07/18〜
      15:30〜17:00

     1945(昭和20)年、もはや戦争は日本にとって絶望的な段階に入っていました。イギリス・アメリカ・中国の連合国側は、すでに1943年末の段階で日本に対して「無条件降伏」を迫っていました。1944年6月〜8月のサイパン島を中心とするマリアナ諸島での「決戦」に敗北した日本は、それでも戦争継続の道を選びました。その際に、戦争継続の論理となったのが、「一撃講和」(決戦後講和)という考え方です。この考え方に基づいてフィリピン「レイテ決戦」、硫黄島戦、沖縄戦が遂行され、多くの人々が犠牲になりました。  本シリーズでは、『大本営陸軍部戦争指導班 機密戦争日誌』や作戦部長『宮崎周一日記』などの大本営関係資料を読み解きながら、「一撃講和」(決戦後講和)論の中心であった参謀本部における戦争継続の論理、そして、ソ連を仲介とした和平論への傾斜など天皇をはじめとする国家指導層の戦争と講和に対する考え方の揺れ動きについて、1945年を中心にその実像に迫ります。(講師・記) 【7月期】 7月:1945年2月:本土空襲と硫黄島の戦い 8月:1945年3月:沖縄戦の始まり 9月:「一撃講和論」と「ソ連を仲介にした和平論」 <今後の予定> 【10月期】 10月:1945年4月:鈴木貫太郎内閣の成立 11月:1945年5月:ドイツの降伏 12月:1945年6月:「本土決戦」方針の確認 【1月期】 1月:1945年7月:ポツダム宣言 2月:1945年8月:ポツダム宣言受諾 3月:1945年9月:「日ソ戦争」の終結

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    「終戦の詔書」はどのように作られたのか

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    • 山田 朗/明治大学教授
    • 2025/09/12
      15:30〜17:00

     1945(昭和20)年8月、日本の戦争は、10日と14日の2回の「聖断」を経てようやく終結しました。ポツダム宣言を受諾することを主題として14日付で公布され、15日に「玉音放送」という形で国民に伝えられた「終戦の詔書」は、どのように作成されたのでしょうか。その文言をめぐっては、最後まで閣議で紛糾したのは知られていることですが、そもそも「終戦の詔書」の作成はいつから始まったのか、「終戦の詔書」に込められた天皇や側近の思いはどのようなものであったのか。停戦命令とは異なる「終戦の詔書」は国際法的にはどのような位置付けとなるものなのか。  本講座では、「終戦の詔書」の作成の経緯、「玉音放送」という形をとった事情、「終戦の詔書」が持つ意味、「終戦の詔書」に対する連合国側の受け止め方などについて考察していきます。(講師・記)

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    シベリア出兵から読み解く大正日本の岐路

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    • 麻田 雅文/成城大学教授
    • 2025/07/22〜
      10:30〜12:00

     シベリア出兵(1918-1925年)を通して大正期日本の変容を探ります。日露戦争で国際的評価を高めた日本は、昭和期になると急速に変質しました。この転換の鍵を握るのがシベリア出兵です。 シベリア出兵には、軍部と政府の対立、明確な出口戦略のない軍事行動、特務機関の暗躍、傀儡政権の樹立など、後の昭和陸海軍の特徴がすでに芽生えていました。  一方で、この時期には活発な反戦運動や対米協調外交、手厚い人道支援など、昭和期に失われていくものも存在していました。7年にも及ぶこの軍事介入の実態を掘り下げることで、昭和の軍国主義への転落が必然だったのか、あるいは別の道があり得たのかも考察します。「分岐点」としての大正時代が秘めていた可能性と限界を、ともに検証していきましょう。(講師:記) 【スケジュール】 第1回 なぜ出兵は始まったのか 第2回 コルチャーク擁立から尼港事件へ  第3回 遅すぎた撤兵ーー「損切り」のできない日本

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    「戦後80年」−あらためて問う「戦争は避けられなかったのか?」

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    • 井上 寿一/学習院大学教授
    • 2025/07/23
      13:00〜14:30

     80年目の8月15日が近づいています。この日が近づくにつれて、あの戦争を振り返る機会も増えるにちがいありません。さまざまな角度からあの戦争を振り返るなかで、もっとも重要な問題関心の一つは、「なぜあの戦争は避けられなかったか?」でしょう。あの戦争は必然だったのではありません。いくつかの分岐点を越えながら、次第に戦争回避の可能性が小さくなっていきました。戦争への引き返し不能地点はどこだったのでしょうか。 ここではつぎの時期区分に即して、戦争回避の可能性とその可能性が失われた原因を考えます。 @1931〜32年 A1933〜36年 B1937年〜1940年 C1941年  (講師・記)

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    沖縄戦

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    • 齋藤 達志/防衛研究所戦史研究センター所員
    • 2025/07/24〜
      19:00〜20:30

     沖縄戦は18万人以上の日本人がなくなった国土防衛戦でした。その戦いはどのようなものだったのでしょうか。米軍は「太平洋戦争上陸作戦進展の最高」といわれるアイスバーグ作戦で日本軍に挑みました。これに対し日本軍はどのように戦ったのでしょうか。そしてその実相は、特に約60万の沖縄県民はどのような状況に追い込まれたのでしょうか。本講座では、沖縄戦から80年を迎えるにあたり、沖縄戦の意義とは何だったのかをテーマとして、3回に分けて主に軍事的な視点から沖縄戦を分かりやすく地図、戦況図などを使い解説します。また現在も残る沖縄本島中南部の戦跡を紹介するとともにその見方などについてもお話をしたいと思います。(講師:記) 第1回 沖縄戦の準備と航空作戦 第2回 住民を巻き込んだ血みどろの地上戦から終戦へ 第3回 沖縄本島中南部の戦跡とその見方 ≪参考書≫※ご入用の場合は、各自でお買い求めください。 齋藤 達志著[『完全版 沖縄戦 大戦略なき作戦指導の経緯と結末』](https://www.chuko.co.jp/tanko/2025/05/005916.html)(2025年5月、中央公論新社)

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    1945(昭和20)年の戦争と政治

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    • 望月 雅士/早稲田大学教育学部非常勤講師
    • 2025/08/28〜
      10:30〜12:00

     いまから80年前の1945(昭和20)年、アジアと太平洋地域で8年におよんで繰り広げられた戦争も、ついに最終段階を迎えます。戦局はすでに絶望的で、5月に同盟国ドイツの降伏、6月には沖縄戦で敗北し、いかに「終戦」を実現するかが喫緊の課題となっていきます。一方で、陸軍を中心とする抗戦派は、本土決戦による勝利に望みをつなごうとします。「抗戦」か「終戦」か、緊迫する1945年夏の政治について、昭和天皇の最側近だった木戸幸一内大臣の日記を中心に、その手記や談話記録なども使いながら検証します。春の講座につづいて、今回は1945年5〜8月に焦点をあて、3回にわたって考察していきます。(講師:記) 【カリキュラム】 第1回 1945年5〜6月   第2回 1945年7月   第3回 1945年8月 画像:木戸幸一

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    陸軍とデモクラシー

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    • 歴史
    • 教室・オンライン自由講座
    • 見逃し配信あり
    • 杉 洋平/帝京大学准教授
    • 2025/08/30
      10:30〜12:00

     昭和は戦争の時代でした。満州事変(昭和6年)に始まり、日中戦争(昭和12年)、太平洋戦争(昭和16年)と、日本人は世界を敵に回して戦い続けました。なぜ日本人は戦争への道をひた走ったのでしょうか?その元凶として指摘されることが多いのが大日本帝国陸軍です。長い間、帝国陸軍は「狂信・非化学・侵略主義・反民主主義」の代名詞のように考えられてきました。しかし一方で、明治末から昭和の初めまで、日本では「大正デモクラシー」が花開き、民主主義や平和主義が謳歌されていました。とすると、狂信的な「昭和陸軍」は、「大正デモクラシー」の世相のなかで育まれてきたことになります。これはどう理解すべきでしょうか?本講座では陸軍とデモクラシーの意外な関係を再考察します。(講師:記)

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    昭和天皇は自身の戦争責任をどう考えていたのか?

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    • 河西 秀哉/名古屋大学准教授
    • 2025/09/01
      13:00〜14:30

     近年、『昭和天皇拝謁記』など、新しい史料によって、昭和天皇のアジア・太平洋戦争へのかかわりや戦争に対する認識がさらにわかってきました。天皇は必ずしも、自身にまったく戦争責任がないとも考えてはいなかったようですが、一方で、自分は大日本帝国憲法を守って君主としての務めを果たしていたのだ(つまり法的には責任はない)と考えていました。昭和天皇が自身の戦争責任をどう考えていたのかは、かなり複雑そうです。この講座では、戦後80年目の今年、新しく発掘された史料を参考に、昭和天皇が自身の戦争責任をどう考えていたのかをわかりやすく考えてみたいと思います。(講師:記)

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    近代日本のアジア主義

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    • 小山 俊樹/帝京大学教授
    • 2025/09/09
      15:30〜17:00

     明治維新から敗戦までの近代日本には、「アジア主義」と呼ばれる対外思考が見られます。その具体的な内容は複雑かつ多様ですが、アジア諸民族と連帯して西洋に対抗し、抑圧からアジアを解放するとの主張を軸としている点に特徴があります。その一方で、敗戦後の日本では「大東亜共栄圏」などの言葉がもつイメージが投影されるように、日本を「盟主」とする支配性を容認することで、日本の侵略を覆い隠す大義名分の意味があると一般に考えられています。  アジア主義の多面的な内容について、戦後80年を迎えるにあたっても、私たちは明確な像を結ぶことができていません。そこで本講義では、現在の研究状況を踏まえたうえでこの言葉をとりあげ、その系譜と分岐点をさぐることで、近代日本の「アジア主義」の多義性がなぜもたらされたのかを中心に考えていきます。 (講師・記)

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    昭和100年・戦後80年 昭和史は「歴史」に入った(オンライン受講)

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    • 見逃し配信あり
    • 保阪 正康/ノンフィクション作家
    • 2025/09/27
      13:00〜14:30

     2025年は「昭和100年」であり、「戦後80年」である。これは何を意味するのであろうか。  昭和史が同時代史から歴史へと移行していく、あるいは昭和史が次の世代によって解釈される時代に入ったということである。昭和という時代を生きた人々が持っていた情緒的見方、政治優位の史実理解、はては当事者の意思を忖度する解釈などを超えて、新しい見方が提示されてくる。これまで同時代の解釈を示してきた体験を生かし、今私は歴史の核となる新解釈とはどのようなものかを示したい。太平洋戦争、2・26事件、敗戦体験などはいかなる解釈になるのだろうか。 (講師・記) 〈今回のテーマ〉 9月-----高度成長による経済大国化はなぜ起きたか。 〈全カリキュラム〉 3月-----太平洋戦争の本質とその誤謬を歴史の視点で総括する。(終了) 6月-----昭和天皇をどう歴史上に位置付けて考えるか。(6/21開催予定) 9月-----高度成長による経済大国化はなぜ起きたか。 12月-----近代史の帰結と現代史の出発は昭和23年であった。 ※変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。 *こちらは【オンライン受講】の申し込みページです。[教室受講をご希望の方はこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8030481&p=5b07c8218d0e5cf2f319497739216ea19ec5ab25d806bd58698d4125464fd4be)

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    昭和100年・戦後80年 昭和史は「歴史」に入った(教室受講)

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    • 保阪 正康/ノンフィクション作家
    • 2025/09/27
      13:00〜14:30

     2025年は「昭和100年」であり、「戦後80年」である。これは何を意味するのであろうか。  昭和史が同時代史から歴史へと移行していく、あるいは昭和史が次の世代によって解釈される時代に入ったということである。昭和という時代を生きた人々が持っていた情緒的見方、政治優位の史実理解、はては当事者の意思を忖度する解釈などを超えて、新しい見方が提示されてくる。これまで同時代の解釈を示してきた体験を生かし、今私は歴史の核となる新解釈とはどのようなものかを示したい。太平洋戦争、2・26事件、敗戦体験などはいかなる解釈になるのだろうか。 (講師・記) 〈今回のテーマ〉 9月-----高度成長による経済大国化はなぜ起きたか。 〈全カリキュラム〉 3月-----太平洋戦争の本質とその誤謬を歴史の視点で総括する。(終了) 6月-----昭和天皇をどう歴史上に位置付けて考えるか。(6/21開催予定) 9月-----高度成長による経済大国化はなぜ起きたか。 12月-----近代史の帰結と現代史の出発は昭和23年であった。 ※変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。 *こちらは【教室受講】の申し込みページです。[オンライン受講をご希望の方はこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8034690&p=88d570146bb60a6d01bc02ea21c442ce001945165d3569d7452219534d03c60d)

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    アメリカの戦争

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    • 金井 光太朗/東京外国語大学名誉教授
    • 2025/07/03〜
      10:30〜12:00

     トランプ大統領は、今や戦後の国際秩序を壊すべきだとしています。しかし、この秩序は「アメリカの世紀」として構想され、人類の共存共栄を目指す新たな枠組みとして築かれたものでした。  第二次世界大戦では、米英を中心とする国際秩序が第一とされ、ナチス・ドイツの覇権は何としても打破すべき対象とみなされていました。一方で、 アメリカはアジアの戦争に関心はなく、日本の侵略行為に対して制裁を科してまで阻止しようという姿勢は見られません。さらに、アメリカの戦後構想は大英帝国に対してインドの独立を求めるものであり、その中に「大東亜共栄圏」が受け入れられる余地はありませんでした。アメリカは大戦への参戦により勝利を収め、「アメリカの世紀」が実現できることを確信していたのです。  本講座では、日米戦争に至る道を追うことでアメリカが作り上げていった戦後世界の構造の理解を目指します。(講師:記) 【今期の予定】 1. 日米戦争への道1:孤立主義と米英の協調 2. 日米戦争への道2:「アメリカの世紀」 3. 日米戦争への道3:無条件降伏・原爆投下 4. 戦後占領1:「再建」とニューディールの改革 5. 戦後占領2:中国喪失と集団安保の受け皿 6. ブレトンウッズ体制と国際連合 【来期の予定】 1. 冷戦と朝鮮戦争・ベトナム戦争 2. 冷戦終結とアメリカ単独主義 3. 911とアフガン・イラク戦争 4. 対テロ戦争 5. ウクライナでの米露の戦争 6. イスラエルの戦争を支えるアメリカ ※こちらは第1回〜第6回セットでのお申込みページです。 ※第1回のみのお申込みは[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8047303)

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    20世紀の戦争 比較戦争史研究の試み

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    • 等松 春夫/防衛大学校教授
    • 2025/10/22〜
      19:00〜20:30

     2025年は第二次世界大戦の終結から80年である。あの戦争を最年少の兵士として戦った人々の大半が鬼籍に入った。日本は戦後80年のあいだ平和を享受してきたが、世界ではその間、無数の紛争が生起して多くの血が流されてきた。そしてその状況は過去形にはなっていない。本講義ではジョン・ストウシンガーの古典的著作『なぜ国々は戦争をするのか』上下巻(国書刊行会2015)を手がかりに、20世紀の戦争・紛争を考察する。  教科書は指定せず講義は講師が作成する教材を基に行うが、参考文献として受講者はストウシンガーの上記書に目を通しておくことが望ましい。(講師:記) <今期の予定> 第2期(2025年10〜12月) 4 ヨーロッパ発のグローバル戦争:第2次世界大戦(ヨーロッパ) 5 アジア発のグローバル戦争:第2次世界大戦(アジア・太平洋) 6 冷戦下の国際内戦:朝鮮戦争 <全体の予定> 第1期(2025年4〜6月) 1 帝国主義下のアジアの戦争:日清戦争/米西戦争/日露戦争 2 経済とテクノロジーのグローバル戦争:第1次世界大戦 3 イデオロギーと政治体制をめぐる戦争:スペイン内戦/独ソ戦/国共内戦 第2期(2025年10〜12月) 4 ヨーロッパ発のグローバル戦争:第2次世界大戦(ヨーロッパ) 5 アジア発のグローバル戦争:第2次世界大戦(アジア・太平洋) 6 冷戦下の国際内戦:朝鮮戦争 第3期(2026年1〜3月) 7 帝国主義・シオニズム・ナショナリズム:第1〜4次中東戦争 8 インド亜大陸をめぐる戦争:第1〜3次インド・パキスタン戦争 9 ドミノ理論の誤算:ベトナム戦争 第4期(2026年4〜6月) 10 帝国の負債:スエズ戦争/フォークランド戦争 アルジェリア戦争/インドシナ戦争 11 ソヴィエト帝国の負債:ユーゴスラヴィア内戦 コーカサス紛争 ウクライナ戦争 12 21世紀の戦争:湾岸戦争 アフガニスタン イラク ガザ 註:講義は1年通年でも、1期ごとでも登録・受講可能。   各サイクル(3回)内で扱う戦争の順番は変更する可能性がある。 <参考文献> ジョン・G・ストウシンガー著、等松春夫監訳[『なぜ国々は戦争をするのか』](https://www.kokusho.co.jp/np/result.html?writer_id=20534)上下巻(国書刊行会2015) <講師詳細> 等松 春夫:1962年米国パサデナ市生。防衛大学校国際関係学科教授。専門は政治外交史・比較戦争史。筑波大学、早稲田大学を経て1991〜97年に英国留学。オックスフォード大学博士(政治学・国際関係論)。2011年にNATO国防大学で研修、ディプロマ取得。著書『日本帝国と委任統治』(名古屋大学出版会2011)、訳書『なぜ国々は戦争をするのか』(国書刊行会2015)、『大いなる聖戦:第二次世界大戦全史』(国書刊行会、2018)、共著書『日英交流史3〈軍事〉』(東京大学出版会、2001)、『日中戦争の軍事的展開』(慶應義塾大学出版会、2006)、『昭和史講義1・2』(筑摩書房、2015、2016)、Pearl Harbor (Cassell, 2001)、A Gathering Darkness (Scholarly Resources, 2004), Imperialism on Trial (Lexington Books, 2006), Russo Japanese War in Global Perspective (Brill, 2007), History Textbooks and the Wars in Asia (Routledge, 2011), Maritime Strategy and National Security in Japan and Britain (Brill, 2012), Spain 1936: Year Zero (Liverpool University Press, 2018), East Asians in the League of Nations (Palgrave Macmillan, 2023 )他多数。

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    日露戦争(旅順要塞を砲撃する28サンチ砲).jpg

    20世紀の戦争 比較戦争史研究の試み

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    • 等松 春夫/防衛大学校教授
    • 2025/04/23〜
      19:00〜20:30

     2025年は第二次世界大戦の終結から80年である。あの戦争を最年少の兵士として戦った人々の大半が鬼籍に入った。日本は戦後80年のあいだ平和を享受してきたが、世界ではその間、無数の紛争が生起して多くの血が流されてきた。そしてその状況は過去形にはなっていない。本講義ではジョン・ストウシンガーの古典的著作『なぜ国々は戦争をするのか』上下巻(国書刊行会2015)を手がかりに、20世紀の戦争・紛争を考察する。  教科書は指定せず講義は講師が作成する教材を基に行うが、参考文献として受講者はストウシンガーの上記書に目を通しておくことが望ましい。(講師:記) <今期の予定> 第1期(2025年4〜6月) 1 帝国主義下のアジアの戦争:日清戦争/米西戦争/日露戦争 2 経済とテクノロジーのグローバル戦争:第1次世界大戦 3 イデオロギーと政治体制をめぐる戦争:スペイン内戦/独ソ戦/国共内戦 画像:日露戦争(旅順要塞を砲撃する28サンチ砲) <今後の予定> 第2期(2025年7〜9月) 4 ヨーロッパ発のグローバル戦争:第2次世界大戦(ヨーロッパ) 5 アジア発のグローバル戦争:第2次世界大戦(アジア・太平洋) 6 冷戦下の国際内戦:朝鮮戦争 第3期(2025年10〜12月) 7 帝国主義・シオニズム・ナショナリズム:第1〜4次中東戦争 8 インド亜大陸をめぐる戦争:第1〜3次インド・パキスタン戦争 9 ドミノ理論の誤算:ベトナム戦争 第4期(2026年1〜3月) 10 帝国の負債:スエズ戦争/フォークランド戦争 アルジェリア戦争/インドシナ戦争 11 ソヴィエト帝国の負債:ユーゴスラヴィア内戦 コーカサス紛争 ウクライナ戦争 12 21世紀の戦争:湾岸戦争 アフガニスタン イラク ガザ 註:講義は1年通年でも、1期ごとでも登録・受講可能。   各サイクル(3回)内で扱う戦争の順番は変更する可能性がある。 <参考文献> ジョン・G・ストウシンガー著、等松春夫監訳[『なぜ国々は戦争をするのか』](https://www.kokusho.co.jp/np/result.html?writer_id=20534)上下巻(国書刊行会2015) <講師詳細> 等松 春夫:1962年米国パサデナ市生。防衛大学校国際関係学科教授。専門は政治外交史・比較戦争史。筑波大学、早稲田大学を経て1991〜97年に英国留学。オックスフォード大学博士(政治学・国際関係論)。2011年にNATO国防大学で研修、ディプロマ取得。著書『日本帝国と委任統治』(名古屋大学出版会2011)、訳書『なぜ国々は戦争をするのか』(国書刊行会2015)、『大いなる聖戦:第二次世界大戦全史』(国書刊行会、2018)、共著書『日英交流史3〈軍事〉』(東京大学出版会、2001)、『日中戦争の軍事的展開』(慶應義塾大学出版会、2006)、『昭和史講義1・2』(筑摩書房、2015、2016)、Pearl Harbor (Cassell, 2001)、A Gathering Darkness (Scholarly Resources, 2004), Imperialism on Trial (Lexington Books, 2006), Russo Japanese War in Global Perspective (Brill, 2007), History Textbooks and the Wars in Asia (Routledge, 2011), Maritime Strategy and National Security in Japan and Britain (Brill, 2012), Spain 1936: Year Zero (Liverpool University Press, 2018), East Asians in the League of Nations (Palgrave Macmillan, 2023 )他多数。

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    冷戦の歴史的展開

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    • 青野 利彦/一橋大学大学院法学研究科教授
    • 2025/07/08〜
      13:00〜14:30

     本講座は2025年冬講座「第二次世界大戦の終結と冷戦の起源」の続編にあたります。冷戦が始まった後、米ソ超大国は自陣営の中核となる同盟網を形成・拡大していきました。また、第二次大戦後には脱植民地化の潮流が強まり、米ソは、当時、第三世界とよばれたグローバル・サウスにも冷戦戦略の一環として介入していきます。こうして高まる東西緊張の高まりは、米ソ核軍拡競争を招き、そして世界は核戦争の危機に直面することになります。本講座では、同盟、グローバル・サウス、核兵器という、冷戦を特徴付ける三つの重要なキーワードに着目して、冷戦の歴史的展開について検討します。(講師:記) 【各回のテーマ】 第一回:東西両陣営の同盟 第二回:冷戦とグローバル・サウス 第三回:核兵器と核危機 ※今期より新たにご受講いただくことも可能です。 ※途中受講可 【参考文献】 青野利彦[『冷戦史(上)第二次世界大戦終結からキューバ危機まで』](https://www.chuko.co.jp/shinsho/2023/12/102781.html)(中公新書、2023年) 青野利彦[『冷戦史(下)ベトナム戦争からソ連崩壊まで』](https://www.chuko.co.jp/shinsho/2023/12/102782.html)(中公新書、2023年) 【アーカイブ動画(販売期間:2025年7月30日まで)】 ・前講座[「第二次世界大戦の終結と冷戦の起源」](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8008173)(収録日:2025/2/11, 3/11)のアーカイブ動画を「朝カルアーカイブ」にて販売しています。 ・アーカイブ動画を事前にご視聴いただくと、より本講座の理解が深まります。 ・アーカイブ動画の視聴期限はご購入から14日間です。期限内はマイページで何度でもご覧いただけます。

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    ワイマール憲法とヒトラー独裁

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    • 石田 勇治/東京大学名誉教授
    • 2025/08/30
      15:30〜18:45

     極右勢力の台頭が目立つ現在のドイツでは「ワイマール(ヴァイマル)的状況」という言葉がよく聞かれるようになりました。はたしてワイマールの失敗は繰り返されるのでしょうか。そもそもなぜワイマール共和国は優れた憲法をもちながら、短期間の内に野蛮なヒトラー独裁へと転化したのでしょうか?  本講座では、いまも議論の絶えないワイマール・デモクラシーの可能性と限界について、その歴史的背景、憲法と運用、憲法と政治の関係などに光をあてながら、最新の歴史学の成果を踏まえて多面的に検討します。  講義は2コマ連続となりますが、途中に休憩時間を設けます。(講師・記)

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    大英帝国の儀式と記念日から見たインド近現代史

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    • 本田 毅彦/京都女子大学教授
    • 2025/08/09〜
      10:30〜12:00

     1945年8月15日に、日本はアジア太平洋戦争での敗北を認め、そのちょうど二年後の1947年8月15日に、インドはイギリスからの独立を果たします。この日付の一致は偶然ではなく、ある意図に基づいてイギリス人たちが選択した結果でした。本講座では、二つの日付が重ねられたことの歴史的な意味を、インドの近現代史の流れの中で、とりわけ英領インド帝国と独立後のインド共和国で行われた政治儀礼に注目しながら、明らかにしたいと思います。(講師・記) 〜なぜインドの独立記念日は8月15日なのか〜 【各回トピック】 第1回:マハトマ・ガンディーの影に脅えて―なぜ二人の英領インド皇帝はインペリアル・ダーバーを実施しなかったのか? 第2回:インドのいちばん長い日−1947年8月14日から8月15日 第3回:マハトマ・ガンディーの死と、インドの再度の独立の日 ★その日付は偶然か、あるいは、周到な計算か★

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    第二次世界大戦の終結と冷戦の起源【朝カルアーカイブ】

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    • 歴史
    • アーカイブ動画
    • 青野 利彦/一橋大学大学院法学研究科教授

     近年、米中間や米ロ間で「新冷戦」が始まったといわれ、第二次世界大戦後の東西冷戦への関心が改めて高まっています。この東西冷戦の始まりは、2025年に80周年を迎える第二次世界大戦の終結と不可分です。アメリカとソ連は当初枢軸国を打倒するという目的のもと同盟国でした。しかし、世界大戦が終わりへと向かうなかで両国は次第に関係を悪化させ、1940年代末までに深刻な対立関係へと至りました。そして、世界は米ソを盟主とする東西陣営へと分断されます。本講座では、19世紀末以降の歴史も視野に入れつつ、大戦末期から冷戦対立が本格化していく経緯を検討していきます。(講師:記) 【各回のテーマ】 第1回(2月11日):冷戦の歴史的背景――第二次世界大戦を中心に 第2回(3月11日):分断体制形成への道――ヨーロッパとアジア 【参考文献】 青野利彦[『冷戦史(上)第二次世界大戦終結からキューバ危機まで』](https://www.chuko.co.jp/shinsho/2023/12/102781.html)(中公新書、2023年) 青野利彦[『冷戦史(下)ベトナム戦争からソ連崩壊まで』](https://www.chuko.co.jp/shinsho/2023/12/102782.html)(中公新書、2023年)

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    戦争とドイツ文学

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    • 文学・文芸創作
    • 教室・オンライン自由講座
    • 見逃し配信あり
    • 七字 眞明/慶應義塾大学名誉教授
    • 2025/08/08
      10:30〜12:00

     ドイツの哲学者テオドール・W・アドルノは「アウシュビッツ以降詩を書くことは野蛮である」という有名な言葉を残しています。20世紀半ば以降のドイツ文学は、ナチス、ユダヤ人大虐殺、戦争という問題を避けて通ることが難しく、何らかの形で「戦争」と向き合うことが求められてきました。当講座では、「戦争」をテーマとしたドイツ文学の代表的な作品(ハインリヒ・ベル『旅人よ、汝スパ・・・』、ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』他)を紹介しつつ、過去の歴史と対峙するドイツ文学の状況を考察します。(講師記)

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    アメリカ人に映った日本

    • 文学・文芸創作
    • 教室・オンライン自由講座
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    • 荒 このみ/東京外国語大学名誉教授
    • 2025/09/17
      10:30〜12:00

    9月17日のテーマ:アメリカにおける日本語教育・日本研究の重視と日本における敵性外国語意識の広がり ハーヴァード大学の日本語教育は、白系ロシア人エリセーエフ、ライシャワーにより基礎が築かれる。戦時中の米国軍隊内における日本研究の充実と、戦後のジャパノロジスト(日本研究者)の誕生。『菊と刀』で分析された日本人像とは。(講師・記) ★今後の予定テーマ 「戦争花嫁」と呼ばれた人々、および戦後の「混血児」の問題について。 占領軍GHQは、アメリカ兵に「現地人」との結婚を禁止、本国では異人種間結婚の禁止があった。映画「サヨナラ」、民主主義伝播がテーマの映画「八月十五夜の茶屋」など占領下の日米関係を探り、戦争花嫁を扱う有吉佐和子の『非色』を検討する。澤田美喜のエリザベス・ダンダースホームとジョセフィン・ベイカーの理想とは。 ・・・・・

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    「戦後80年」に、井上ひさしを読む

    • 文学・文芸創作
    • 教室・オンライン自由講座
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    • 小森 陽一/東京大学名誉教授
    • 成田 龍一/日本女子大学名誉教授
    • 2025/07/25〜
      15:30〜17:00

     「戦後80年」ということが言われます。「戦後」をどのように考え、記憶していくのか。そのことを、井上ひさし(1934−2010)の作品を手がかりに考えてみたいと思います。ご存知のように、井上ひさしは放送作家として出発し「ひょっこりひょうたん島」(1964−69)をはじめとして、いまだに語り継がれる作品を送り出しました。その後、小説、戯曲を書き、エッセイなど幅広いジャンルで活動し、『吉里吉里人』(1981)などのベストセラーを生みだします。井上作品は、小説でも戯曲でも一貫して生活する人びとへの温かいまなざしとともに、国家と社会のあり方への批判的な視点が脈打っています。とくに戦争の悲惨さは繰り返し語っています。  このことは、井上ひさしが歴史の証言者であることも意味します。敗戦時に10歳であったひさしは、その後「占領」の時代を経て、高度経済成長の時代から「経済大国」の日本に直面し、さらに冷戦体制崩壊――「戦後」の終焉にも立ち会います。その時々の「戦後」の出来事に真正面から向き合い、出来事のもつ意味を、小説・戯曲・エッセイとして読者に提供してきました。  井上ひさしは「戦後」と伴走しながら、研ぎ澄ませたことばで「戦後」を作品化してきました。井上が「民主主義」といったとき、干からびかけていた「民主主義」が生き生きとし、「日本国憲法」はその宝庫となっていきます。「戦後80年」を考えるとき、井上ひさしの作品は、このうえない知見を提供してくれます。「小説」「戯曲」「エッセイ」から代表的な作品を選んで、考えてみたいと思います。「文学研究者」と「歴史家」との対話の形式をとります。 (成田講師・記) ・2025年1月開講。1年間かけて井上ひさし作品を取り上げます。 ・各回でもお申込みいただけますが、連続して受講される方が理解しやすいです。 ・途中からの受講も歓迎いたします。 <全12回のカリキュラム> ※予定は変更になる場合がございます。  ■2025年7月期 (今期)  第七回 戯曲のなかの「戦後」――『東京裁判三部作 夢の裂け目』(小学館)を読む  [【第7回のみ】の申し込みはこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7999328&p=83e72896717da828f66f8adb7d44921059402bd58c085381b359511cbcbcdba9)  第八回 戯曲のなかの「戦時」と「戦後」――『太鼓たたいて笛吹いて』(新潮文庫、キンドル版)を読む  [【第8回のみ】の申し込みはこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7999329&p=85731fcc46ef760317eab8b36df8839c1a0960520a6f3dc1501c98c41c002d69)  第九回 井上ひさしの芝居とは、どのような芝居であろうか――昭和庶民伝三部作――『きらめく星座』『闇に咲く花』『雪やこんこん』を中心に  [【第9回のみ】の申し込みはこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7999330&p=dd67efef44d0224ad57a21bdf315aba66ce95a8eef3c44e9bd3f97fdf678ec29)  第十回 エッセイのなかの「戦後」T――『井上ひさし ベストエッセイ』(ちくま文庫)を読む  第十一回 エッセイのなかの「戦後」U――『井上ひさしの憲法指南』(岩波現代文庫)を読む  第十二回  井上ひさしの思想と活動を、あらためて「戦後史」のなかで考える ■2025年1月期 (終了)  第一回 導入T――『下駄のうえの卵』(新潮文庫)を読む (終了)  第二回 導入U――『父と暮らせば』(新潮文庫)を読む (終了)  第三回 井上ひさしの作品から、「戦後80年」を考える (終了)  第四回 小説のなかの「戦後」――『四十一番の少年』(文春文庫)を読む  第五回 小説のなかの「戦時」と「戦後」――『一週間』(新潮文庫)を読む  第六回 井上ひさしの小説とは、どのような小説であろうか――『吉里吉里人』を中心に

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    「戦後80年」に、井上ひさしを読む【第7回のみ】

    • 文学・文芸創作
    • 教室・オンライン自由講座
    • 見逃し配信あり
    • 小森 陽一/東京大学名誉教授
    • 成田 龍一/日本女子大学名誉教授
    • 2025/07/25
      15:30〜17:00

     「戦後80年」ということが言われます。「戦後」をどのように考え、記憶していくのか。そのことを、井上ひさし(1934−2010)の作品を手がかりに考えてみたいと思います。ご存知のように、井上ひさしは放送作家として出発し「ひょっこりひょうたん島」(1964−69)をはじめとして、いまだに語り継がれる作品を送り出しました。その後、小説、戯曲を書き、エッセイなど幅広いジャンルで活動し、『吉里吉里人』(1981)などのベストセラーを生みだします。井上作品は、小説でも戯曲でも一貫して生活する人びとへの温かいまなざしとともに、国家と社会のあり方への批判的な視点が脈打っています。とくに戦争の悲惨さは繰り返し語っています。  このことは、井上ひさしが歴史の証言者であることも意味します。敗戦時に10歳であったひさしは、その後「占領」の時代を経て、高度経済成長の時代から「経済大国」の日本に直面し、さらに冷戦体制崩壊――「戦後」の終焉にも立ち会います。その時々の「戦後」の出来事に真正面から向き合い、出来事のもつ意味を、小説・戯曲・エッセイとして読者に提供してきました。  井上ひさしは「戦後」と伴走しながら、研ぎ澄ませたことばで「戦後」を作品化してきました。井上が「民主主義」といったとき、干からびかけていた「民主主義」が生き生きとし、「日本国憲法」はその宝庫となっていきます。「戦後80年」を考えるとき、井上ひさしの作品は、このうえない知見を提供してくれます。「小説」「戯曲」「エッセイ」から代表的な作品を選んで、考えてみたいと思います。「文学研究者」と「歴史家」との対話の形式をとります。 (成田講師・記) ・2025年1月開講。1年間かけて井上ひさし作品を取り上げます。 ・こちらは各回でのお申込みページです。 ・各回でもお申込みいただけますが、連続して受講される方が理解しやすいです。 ・途中からの受講も歓迎いたします。 <カリキュラム> ※予定は変更になる場合がございます。 ■第七回 戯曲のなかの「戦後」――『東京裁判三部作 夢の裂け目』(小学館)を読む ・お得な通し講座はこちらから [https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7999365&p=3a025835c78dd63a249a20d56050aeb8e28f40ee56f7c02d22d1c6e84d616afa](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7999365&p=3a025835c78dd63a249a20d56050aeb8e28f40ee56f7c02d22d1c6e84d616afa)

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    「戦後80年」に、井上ひさしを読む【第8回のみ】

    • 文学・文芸創作
    • 教室・オンライン自由講座
    • 見逃し配信あり
    • 小森 陽一/東京大学名誉教授
    • 成田 龍一/日本女子大学名誉教授
    • 2025/08/22
      15:30〜17:00

     「戦後80年」ということが言われます。「戦後」をどのように考え、記憶していくのか。そのことを、井上ひさし(1934−2010)の作品を手がかりに考えてみたいと思います。ご存知のように、井上ひさしは放送作家として出発し「ひょっこりひょうたん島」(1964−69)をはじめとして、いまだに語り継がれる作品を送り出しました。その後、小説、戯曲を書き、エッセイなど幅広いジャンルで活動し、『吉里吉里人』(1981)などのベストセラーを生みだします。井上作品は、小説でも戯曲でも一貫して生活する人びとへの温かいまなざしとともに、国家と社会のあり方への批判的な視点が脈打っています。とくに戦争の悲惨さは繰り返し語っています。  このことは、井上ひさしが歴史の証言者であることも意味します。敗戦時に10歳であったひさしは、その後「占領」の時代を経て、高度経済成長の時代から「経済大国」の日本に直面し、さらに冷戦体制崩壊――「戦後」の終焉にも立ち会います。その時々の「戦後」の出来事に真正面から向き合い、出来事のもつ意味を、小説・戯曲・エッセイとして読者に提供してきました。  井上ひさしは「戦後」と伴走しながら、研ぎ澄ませたことばで「戦後」を作品化してきました。井上が「民主主義」といったとき、干からびかけていた「民主主義」が生き生きとし、「日本国憲法」はその宝庫となっていきます。「戦後80年」を考えるとき、井上ひさしの作品は、このうえない知見を提供してくれます。「小説」「戯曲」「エッセイ」から代表的な作品を選んで、考えてみたいと思います。「文学研究者」と「歴史家」との対話の形式をとります。 (成田講師・記) ・2025年1月開講。1年間かけて井上ひさし作品を取り上げます。 ・こちらは各回でのお申込みページです。 ・各回でもお申込みいただけますが、連続して受講される方が理解しやすいです。 ・途中からの受講も歓迎いたします。 <カリキュラム> ※予定は変更になる場合がございます。 ■第八回 戯曲のなかの「戦時」と「戦後」――『太鼓たたいて笛吹いて』(新潮文庫、キンドル版)を読む ・お得な通し講座はこちらから [https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7999365&p=3a025835c78dd63a249a20d56050aeb8e28f40ee56f7c02d22d1c6e84d616afa](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7999365&p=3a025835c78dd63a249a20d56050aeb8e28f40ee56f7c02d22d1c6e84d616afa)

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    「戦後80年」に、井上ひさしを読む【第9回のみ】

    • 文学・文芸創作
    • 教室・オンライン自由講座
    • 見逃し配信あり
    • 小森 陽一/東京大学名誉教授
    • 成田 龍一/日本女子大学名誉教授
    • 2025/09/26
      15:30〜17:00

     「戦後80年」ということが言われます。「戦後」をどのように考え、記憶していくのか。そのことを、井上ひさし(1934−2010)の作品を手がかりに考えてみたいと思います。ご存知のように、井上ひさしは放送作家として出発し「ひょっこりひょうたん島」(1964−69)をはじめとして、いまだに語り継がれる作品を送り出しました。その後、小説、戯曲を書き、エッセイなど幅広いジャンルで活動し、『吉里吉里人』(1981)などのベストセラーを生みだします。井上作品は、小説でも戯曲でも一貫して生活する人びとへの温かいまなざしとともに、国家と社会のあり方への批判的な視点が脈打っています。とくに戦争の悲惨さは繰り返し語っています。  このことは、井上ひさしが歴史の証言者であることも意味します。敗戦時に10歳であったひさしは、その後「占領」の時代を経て、高度経済成長の時代から「経済大国」の日本に直面し、さらに冷戦体制崩壊――「戦後」の終焉にも立ち会います。その時々の「戦後」の出来事に真正面から向き合い、出来事のもつ意味を、小説・戯曲・エッセイとして読者に提供してきました。  井上ひさしは「戦後」と伴走しながら、研ぎ澄ませたことばで「戦後」を作品化してきました。井上が「民主主義」といったとき、干からびかけていた「民主主義」が生き生きとし、「日本国憲法」はその宝庫となっていきます。「戦後80年」を考えるとき、井上ひさしの作品は、このうえない知見を提供してくれます。「小説」「戯曲」「エッセイ」から代表的な作品を選んで、考えてみたいと思います。「文学研究者」と「歴史家」との対話の形式をとります。 (成田講師・記) ・2025年1月開講。1年間かけて井上ひさし作品を取り上げます。 ・こちらは各回でのお申込みページです。 ・各回でもお申込みいただけますが、連続して受講される方が理解しやすいです。 ・途中からの受講も歓迎いたします。 <カリキュラム> ※予定は変更になる場合がございます。 ■第九回 井上ひさしの芝居とは、どのような芝居であろうか――昭和庶民伝三部作――『きらめく星座』『闇に咲く花』『雪やこんこん』を中心に ・お得な通し講座はこちらから [https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7999365&p=3a025835c78dd63a249a20d56050aeb8e28f40ee56f7c02d22d1c6e84d616afa](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7999365&p=3a025835c78dd63a249a20d56050aeb8e28f40ee56f7c02d22d1c6e84d616afa)

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    戦争レクイエム初演時のコヴェントリー新大聖堂とブリテン.jpeg

    ベンジャミン・ブリテンの世界大戦

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    • 等松 春夫/防衛大学校教授
    • 2025/09/10
      19:00〜20:30

     20世紀中盤の英国の芸術音楽を代表する作曲家ベンジャミン・ブリテン(1913〜76)。《青少年のための管弦楽入門》を学校教育で聴いた方々もいらっしゃるであろう。1940年の神武紀元2600年奉祝に、日本政府がヨーロッパ各国の作曲家に祝賀音楽を委嘱した際、英国から選ばれたのが、新進気鋭のブリテンであった。しかし、このときに書かれた《シンフォニア・ダ・レクイエム》(鎮魂交響曲)は、「祝賀にふさわしくない」という理由で演奏されず、お蔵入りになってしまう。この曲の日本初演は1956年に来日したブリテン自身の指揮で行われた。その後、1962年にブリテンは反戦的内容の大作《戦争レクイエム》を発表し、大きな反響を呼んだ。この頃、日本で始められた「レコード・アカデミー賞」の第1回大賞に選ばれたのは、ブリテン自身がロンドン交響楽団を指揮したレコードであった。本講義では、日本とのかかわりも絡めながら、ブリテンの「戦争と平和」を概観したい。(講師:記)

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    ショスタコーヴィッチ 交響曲第5番

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    • 曽我 大介/指揮者
    • 2025/09/13
      15:30〜17:00

    比類なき才能を持った作曲家が、ソヴィエト連邦の社会体制に翻弄されながら書いた人気の高い傑作、交響曲5番。 この曲を題材にショスタコーヴィッチの作曲法や、ソヴィエトの社会体制と芸術などを読み解きます。(講師・記)

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※日時等は変更となる場合がございます。最新の情報は講座詳細ページにてご確認ください。