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もっと知りたいイタリア

文化や歴史など幅広い分野で世界に影響を与え、人々の関心を惹きつけるイタリア。
多彩な講座で、その姿をひも解きます。

※途中からの受講が可能な講座もございます。

講座一覧

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    教皇と都市ローマ 聖年を切り口に

    • NEW
    • 歴史
    • 教室・オンライン自由講座
    • 見逃し配信あり
    • 2025春クーポン対象
    • 原田 亜希子/慶応義塾大学助教
    • 2025/05/29
      13:00〜14:30

     初代教皇である聖ペトロが「イエスから直接その権威を伝えられた初代ローマ司教」であったことから、教皇と都市ローマの歴史は常に密接に絡み合ってきました。中でも本講座では、近世に注目します。古代の繁栄も中世に入ると衰退の一途をたどり、特に教皇庁が南仏に移転した14世紀にローマは大きく荒廃しました。都市の復興を通じて、キリスト教世界における普遍的権威としてのみならず、ローマを統治する一君主としての権限の確立をも目指した15、16世紀の個性豊かな教皇たちによる都市再生のための壮大なプロジェクトを、聖年という切り口のもとに紐解いていきます。(講師・記) リーフレット画像:ジョルジョ・ヴァザーリ≪1525年の聖年にてポルタ・サンタを開けるクレメンス7世≫フィレンツェ、ヴェッキオ宮殿

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    「薔薇の名前」と中世の思想と異端

    • NEW
    • 哲学・思想・宗教
    • オンライン開催
    • 見逃し配信あり
    • 山内 志朗/慶応義塾大学名誉教授
    • 2025/06/03
      19:00〜20:30

     中世の思想は、魔女狩り、異端審問、黒死病など暗いイメージに彩られている。北イタリアの修道院を舞台にしたウンベルト・エーコの『薔薇の名前』も、異端の人々の暗い信仰の姿、貧しい民衆の生活など、暗いイメージにあふれている。しかし、思想史としてみると、フランチェスコ会の思想を背景に、「薔薇の名前」という普遍論争と重ね書きされた構図がそこにはある。普遍論争と『薔薇の名前』がどのように重なるのか、フランチェスコ会の思想はどのようなものだったのか、を見ることで、作品の背景と中世の様子を解説したい。(講師・記)

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    イタリアの修道院と文化

    • NEW
    • 歴史
    • 教室・オンライン自由講座
    • 見逃し配信あり
    • 杉崎 泰一郎/中央大学教授
    • 2025/04/30
      10:30〜12:00

     イタリアにはベネディクトやアシジのフランチェスコなどカリスマ的な修道士が現れ、多くの修道院が建てられました。修道院は修行や布教の拠点であるとともに、フィレンツェのサンタ・クローチェやサン・マルコなどは美を備えた町のシンボルとなり、修道士たちの広い活動は社会や文化に影響を与えました。また『薔薇の名前』や『修道女アンジェリカ』などの作品の舞台もイタリアの修道院です。美食と芸術と恋愛の町に建てられた修道院を訪れて、イタリアの文化を堪能したいと思います。(講師・記)

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    ヴァチカン・ローマ・ナポリの美術館

    • NEW
    • 美術史・鑑賞
    • 教室(事前選択講座)
    • 見逃し配信あり
    • 矢澤 佳子/西洋美術史講師
    • 2025/04/01〜
      13:30〜15:00

    2025年はカトリック教会における聖年。 ローマは古代ローマ帝国の首都であったのみならず、 教皇のお膝元として長い歴史を有しルネサンス・バロック期にはヨーロッパ最大の芸術中心地となる。 美術品の宝庫ヴァチカン、ローマ、そしてナポリの第一級の作品群を解読します。 【カリキュラム】 ◆前期(2025年4〜9月) ・第一回(4月1日)【導入編】教皇のコレクション ヴァチカン美術館への招待 ※第一回のみのお申し込みも可能です。 ・第二回(6月3日) ヴァチカン・システィナ礼拝堂@ ミケランジェロ「天地創造」・「最後の審判」 ・第三回(7月1日) ヴァチカン・システィナ礼拝堂A 「キリストの物語」・「モーゼの物語」 ・第四回(7月29日)※第5週目 ヴァチカン・ニッコリーナ礼拝堂 フラアンジェリコ「聖ステファノ・聖ラウレンティウスの物語」 ・第五回(8月5日) ヴァチカン・ボルジアの間 「巫女の間」・「信徒信条の間」・「自由七学芸の間」・「諸聖人の間」・「奥義の間」 ・第六回(9月2日) ヴァチカン・絵画館 ヴェロネーゼ、カラヴァッジョ、グエルチーノ、プッサン他 ◆後期(2025年10月〜2026年3月) ・第七回(10月7日) ナポリ・カポディモンテ美術館 ティツィーアノ、カラッチ、カラヴァッジョ、レーニ他 ・第八回(11月4日) サン・ピエトロ大聖堂の彫刻群 ・第九回(12月2日) ヴァチカン・ラファエロの間@ 「署名の間」 ・第十回(1月6日) ヴァチカン・ラファエロの間A 「ボルゴ火災の間」、「ヘリオドロスの間」、「コンスタンティヌスの間」 ・第十一回(2月3日) ローマ・ボルゲーゼ美術館@ ・第十二回(3月3日) ローマ・ボルゲーゼ美術館A ※欠席時の資料郵送はしておりません。ご来社時に事務所でお受け取りください。(保管期間3ヶ月)

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    ヴァチカン・ローマ・ナポリの美術館

    • NEW
    • 美術史・鑑賞
    • オンライン(事前選択講座)
    • 見逃し配信あり
    • 矢澤 佳子/西洋美術史講師
    • 2025/04/01〜
      13:30〜15:00

    2025年はカトリック教会における聖年。 ローマは古代ローマ帝国の首都であったのみならず、 教皇のお膝元として長い歴史を有しルネサンス・バロック期にはヨーロッパ最大の芸術中心地となる。 美術品の宝庫ヴァチカン、ローマ、そしてナポリの第一級の作品群を解読します。 ・教室受講も可能です。 ・オンライン受講の方には印刷資料を郵送いたします。直前にお申し込みの場合は、講座当日までに届かないことがございます。講座は資料がなくてもお楽しみ頂ける内容です。 【カリキュラム】 ◆前期(2025年4〜9月) ・第一回(4月1日)【導入編】教皇のコレクション ヴァチカン美術館への招待 ※第一回のみのお申し込みも可能です。 ・第二回(6月3日) ヴァチカン・システィナ礼拝堂@ ミケランジェロ「天地創造」・「最後の審判」 ・第三回(7月1日) ヴァチカン・システィナ礼拝堂A 「キリストの物語」・「モーゼの物語」 ・第四回(7月29日)※第5週目 ヴァチカン・ニッコリーナ礼拝堂 フラアンジェリコ「聖ステファノ・聖ラウレンティウスの物語」 ・第五回(8月5日) ヴァチカン・ボルジアの間 「巫女の間」・「信徒信条の間」・「自由七学芸の間」・「諸聖人の間」・「奥義の間」 ・第六回(9月2日) ヴァチカン・絵画館 ヴェロネーゼ、カラヴァッジョ、グエルチーノ、プッサン他 ◆後期(2025年10月〜2026年3月) ・第七回(10月7日) ナポリ・カポディモンテ美術館 ティツィーアノ、カラッチ、カラヴァッジョ、レーニ他 ・第八回(11月4日) サン・ピエトロ大聖堂の彫刻群 ・第九回(12月2日) ヴァチカン・ラファエロの間@ 「署名の間」 ・第十回(1月6日) ヴァチカン・ラファエロの間A 「ボルゴ火災の間」、「ヘリオドロスの間」、「コンスタンティヌスの間」 ・第十一回(2月3日) ローマ・ボルゲーゼ美術館@ ・第十二回(3月3日) ローマ・ボルゲーゼ美術館A

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    イタリア美術の500年(W)

    • 美術史・鑑賞
    • 教室・オンライン自由講座
    • 見逃し配信あり
    • 石鍋 真澄/成城大学名誉教授
    • 2025/04/17〜
      13:00〜14:30

     ジョットからティエポロまで、14世紀から18世紀までのイタリア美術を概観する講座シリーズです。この時代、とりわけドナテッロやミケランジェロからカラヴァッジョやベルニーニまでのイタリアは、比類のない美術作品の数々を生み出しました。この近代ヨーロッパのアートの文化の基礎となった「イタリア美術の500年」とはどのようなものだったのか、美術と社会の関係を含めた、広い視野に立って、その歴史と意義を考えていきます。第4回目の講座は、クワットロチェント(15世紀)後半、フィレンツェの初期ルネサンス美術が各地に広まり、どのように展開したかを見ていきます。 (講師・記) ・2024年7月期開講。 リーフレット画像:ピエロ・デッラ・フランチェスカ《キリストの復活》サンセポルクロ市立美術館 <スケジュール> ※スケジュールは変更になる場合がございます。 1 (4月17日) もう一つの流れ ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノとピサネッロ 2 (5月1日) ロレンツォ時代のフィレンツェ ボッティチェッリとギルランダイオ 3 (5月15日) 中部イタリア ピエロ・デッラ・フランチェスカとシニョレッリ 4 (6月5日) 北イタリア マンテーニャとフェッラーラ派 5 (6月19日) ヴェネツィア ジョヴァンニ・ベッリーニとカルパッチョ ★「イタリア美術の500年(W)」初回のみの体験受講をご用意しています★  4/17 木曜 13:00〜14:30 [「イタリア美術の500年(W)【初回のみ】」](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7974596)

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  • 新宿
    ロンバルディア−アルメンノの教会.JPG

    ロンバルディアとエミリアのロマネスクを訪ねて

    • 美術史・鑑賞
    • 教室開催
    • 池田 健二/美術史家
    • 2025/04/04〜
      10:30〜12:15

     ロマネスク揺籃であるロンバルディアには11〜12世紀に建設された数多くの教会が点在しています。前回に続いて今回はこの地方の東部と南部に残る初期と盛期のロマネスク教会を訪ねます。続くエミリアは中世にはロンバルディアの一部でした。巡礼で賑わったエミリア街道の諸都市では12世紀に大聖堂の建設ブームが起きます。ピアチェンツァ、フィデンツァ、パルマ、モデナに建つロマネスクのドゥオーモはその時代の遺産です。講座ではこの二つの地方でロマネスクはどのような個性を育んだのかを検証します。 (講師・記) ・リーフレット画像:ロンバルディア−アルメンノの教会 1.(続)ロンバルディアのロマネスクを訪ねて 2.エミリアのロマネスクを訪ねて

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  • 新宿
    アルトアディジェ−チロル城礼拝堂.JPG

    ヴェネトとアルトアディジェのロマネスクを訪ねて

    • 美術史・鑑賞
    • 教室開催
    • 池田 健二/美術史家
    • 2025/05/02〜
      10:30〜12:15

     ヴェネトは北イタリアの東部、アドリア海に接する地方で、その中心はヴェネツィアです。中世に東方貿易で栄えたこの海港都市のロマネスクは、ビザンティン芸術を受け入れます。講座ではモザイクに彩られたムラーノやトルチッロの教会を巡り、その個性を探求します。アルトアディジェはオーストリアに近いアルプス山中に位置しています。その谷間には北の皇帝たちがイタリアに下る街道が形成され、多数の修道院や教会が建設されました。そこに独自のロマネスク壁画の芸術が開花します。ここではその美を訪ねてまわります。  (講師・記) ・リーフレット画像:アルトアディジェ−チロル城礼拝堂 <スケジュール>  1.ヴェネトのロマネスクを訪ねて 2.アルトアディジェのロマネスクを訪ねて

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  • 新宿 オンライン
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    パラッツォ・ファルネーゼの絢爛たる世界

    • NEW
    • 美術史・鑑賞
    • オンライン開催
    • 見逃し配信あり
    • 桑木野 幸司/大阪大学栄誉教授
    • 2025/06/25
      13:30〜15:00

     かつてルネサンス〜近世のイタリアに、ヨーロッパ中の王侯と血縁関係を結んで権勢と富をほしいままにした、華麗なる一族がいました。名門ファルネーゼ家です。ローマ教皇や君主を輩出した同家には、芸術・文化を愛する高貴な血も、たっぷりと流れていました。  このレクチャーでは、そんな権門ファルネーゼ家の極盛期ともいえる十六世紀後半に建設された、同家の豪奢な宮殿建築と大庭園をとりあげて、その魅力をじっくり解説します。すなわち、@カプラローラの「パラッツォ・ファルネーゼ」と、Aローマ都心部に位置する「オルティ・ファルネジアーニ」です。  @は、ファルネーゼ家の拠点であるカプラローラの地に建てられた巨大宮殿で、もとは要塞建築として着工したという、異色の建築です。五角形の独特のフォルムを持ち、壮麗な庭園に囲まれていたこの宮殿は、まさに、ルネサンス芸術の宝石箱ともいうべき、華麗なる壁画装飾と美術品コレクションで満たされていました。と同時に、世界地図を描いた大広間や、全天の星座を表象した天井画などもあり、万有万象の知識を掌握したいという、同家の世界戦略のメッセージをも読み取ることが出来ます。  Aは、フォロ・ロマーノを見下ろすパラティーノの丘の一等地を占める大庭園で、かつてのローマ皇帝の宮殿跡をすっぽり庭園の敷地に取り込んでしまったという代物。ファルネーゼの尚古趣味・古代遺物コレクション熱が、まさに庭のかたちとなってあらわれたような存在です。と同時に、やはりここでも、新大陸産の珍花奇葉の栽培を行ったり、巨大な鳥小屋を設けて熱帯地方の鳥を飼育したり、と、同家の世界ビジョンを伝えるメディアとしての機能が期待されていました。  ヨーロッパ一華麗な一族が、その財産を惜しみなく注ぎ込んで生み出した宮殿と庭を、皆さんと一緒に堪能してみたいと思います。(講師:記)

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    魅惑と驚きのルネサンス空間史

    • 美術史・鑑賞
    • オンライン開催
    • 見逃し配信あり
    • 桑木野 幸司/大阪大学栄誉教授
    • 2025/04/09〜
      13:30〜15:00

     西欧のルネサンス時代(15世紀−17世紀初頭)というと、華やかな視覚芸術にばかり目が行きがちですが、この二世紀あまりの期間は、発見・変化の時代であったとも言われます。実際、新大陸アメリカが発見され、コペルニクスによる地動説が提唱され、ルターらによる宗教改革が起こり、市場経済が活性化して初期資本主義が発展しました。そうした大きな政治・経済・学問的な大変革のなかから、黄金のルネサンス芸術文化が花開いたのだ、と見ることができるでしょう。  そうした大きな変化のなかで、まさにこの時期に、「空間」についての考え方もまた、大きな変化をこうむりました。我々が空間を見て、体験する、その仕方が、劇的に変わったのです。いわば、中世的な空間が、近代的な空間に生まれ変わった、ともいえます。そして我々が日々体験している、日常の都市生活、あるいはネットの世界で広がるヴァーチャル空間などの基礎が、このルネサンス時代の空間革命によって、準備されたのです。その背景には、15−16世紀にかけて西欧社会で見られた遠近法の発達や、建築土木・都市計画学の発展、そして思想的地平の広がり、といった要素がありました。  このレクチャーでは、そうした大きな文化的・知的バックグラウンドを分かりやすくおさえつつ、ルネサンス時代の建築、都市、庭園、絵画空間、文学空間の体験の仕方、歩き方、感じ方、といったものを紹介してみたいと思います。一風変わった、けれども果てしなく魅力的な「ルネサンス建築史・特別編」とお考え下さい。通常の美術史教科書には載っていない魅惑的な情報満載です。受講生の皆さまと一緒に、ルネサンス時代の豪華で贅沢な空間を、堪能してみたいと思います。(講師:記) 【全12回の予定】 1〜3回(7月期):このレクチャーの基礎となる「遠近法」という魔術的視法について、その他誕生、発展、変容を、具体的な絵画・建築作品を通じてたどります。 4〜6回(10月期):ルネサンス建築・都市空間に革命を起こした2名の建築家、ブルネッレスキ、アルベルティの業績をじっくり追いかけたのち、ルネサンス建築と文学の世界の摩訶不思議なつながりについて、探ってみます。 7〜9回(1月期):ルネサンスの三大建築家の最後の一人、ブラマンテの業績をじっくり分析したのち、彼の影響下に花開いた、黄金のルネサンス庭園の空間について論じます。 10〜12回(4月期):引続きルネサンス庭園の魅力を体験したのち、今度は、ルネサンス人の精神内面のヴァーチャル空間を論じます(記憶術)。そして最後に、ルネサンス空間論の総まとめとして、理想の都市空間をめぐるスリリングな知的営みを紹介します。 【今期の予定】 (第10回)ルネサンス庭園史B:マニエリスムの綺想苑とグロッタの世界  第九回の庭園空間論=実際の使われ方、を念頭におきつつ、第10回講義では、その庭園空間に思弁的なアプローチでせまり、特に美学的な分析を試みます。そもそも、美学的に見た場合、庭園とはどのような特質をもつ芸術なのかを、最初に整理します。特にルネサンスの芸術論において庭園とは、自然の素材を用いる造形芸術でありつつ、自然界になんらのモデル/模倣対象をもたない、という、非常に特殊な芸術でありました。  そのうえで、16世紀の庭園美学を理解するために、同時代の芸術や哲学において、さかんに議論されていた、自然と人工技術のかかわり方について、整理を試みます。当時は、自然vs人工という、単純な二項対立の図式ではなく、もっと複雑で微妙な関係が想定されていました。その繊細極まる美的感性が、まさに、庭園という空間のなかで、巧みに表現されていたことがわかります。  こういった視点から、第10回のレクチャーでは、自然と人工の関係、という赤い糸をたよりに、複雑な観念の複合体である16世紀の庭園を、読み解いてみます。その議論は、現代のエコロジーの問題ともつながる、非常にアクチュアルな課題を秘めていたことが、わかるでしょう。  具体例としては、グロッタと呼ばれる、16世紀イタリアの庭園で大流行した人工洞窟の空間にスポットを当て、なかでも傑作の誉れの高い、フィレンツェのボーボリ庭園にある傑作グロッタ・グランデを詳しく探訪してみます。

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    ビザンティン美術 モザイクの世界

    • 美術史・鑑賞
    • 教室・オンライン自由講座
    • 見逃し配信あり
    • 益田 朋幸/早稲田大学教授
    • 2025/04/10〜
      10:30〜12:00

     古代ローマの伝統を受け継いで、モザイクはビザンティン帝国のお家芸でした。「モザイクの町」ラヴェンナには5、6世紀のモザイクがたくさん残っています。空間を金色に埋め尽くす豪華なモザイクは、中世の西欧各国の憧れで、ローマ、シチリア、ヴェネツィアなどに拡がってゆきました。しかしモザイクは、陰影の描写が困難で、ルネサンス以降は衰退します。19世紀後半にモザイクが再び注目されたのはなぜでしょうか。クリムトやドニたちに、モザイクの二次元的な表現は刺激を与えたのです。(講師・記) リーフレット画像:モザイク・イコン「慈愛の聖母」13世紀 <スケジュール> ※スケジュールは変更になる場合がございます。 第1回 ラヴェンナのモザイク1 第2回 ラヴェンナのモザイク2 第3回 テサロニキとイスタンブール 第4回 パレルモ(シチリア) 第5回 ローマ 第6回 近代美術とモザイク

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    南北ルネサンス美術史

    • 美術史・鑑賞
    • 教室・オンライン自由講座
    • 見逃し配信あり
    • 塚本 博/美術史家
    • 2025/04/14〜
      13:00〜14:30

     西欧のルネサンス美術は、南のトスカーナと北のフランドルの双方に勃興しました。フィレンツェには存在感のある造形的な様式が、他方ブリュージュには油彩による精妙な描写が現れます。この車の両輪のごとき南北ルネサンス美術を併せて俯瞰することで、西洋美術の骨格がよく理解できます。この講座では、南北のルネサンス美術の全体像を、巨匠たちの名作を通して解明します。(講師・記) ※テキストは講師の著書を使用します。持ち物欄参照 **2025年4月期 各回のテーマ** 1 マンテーニャとパドヴァ派 2 ベッリーニとヴェネツィア派 3 アントネッロのフランドル技法 4 クリヴェッリの魅惑 5 ウルビーノ宮廷の美術

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    ジョット「オニサンティの聖母」

    • NEW
    • 美術史・鑑賞
    • 教室・オンライン自由講座
    • 見逃し配信あり
    • 松浦 弘明/多摩美術大学教授
    • 2025/06/27
      10:30〜12:00

     フィレンツェのオニサンティ聖堂に1310年頃に設置されたジョットの聖母子像は、それ以前の祭壇画とは全く異なる表現で、当時の人々を驚かせました。同時代の詩人ダンテも『神曲』のなかでこの画家の才能を称賛しています。まさに彼からルネサンス絵画様式は始まったわけですが、その作品のどこがどのように革新的であったのかを、1300年以前の聖母子像と比較しながらわかりやすく解説していきます。(講師記) 画像:ジョット《オニサンティの聖母》(1310年頃 フィレンツェ ウフィツィ美術館蔵)

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    円熟期のボッティチェッリ

    • NEW
    • 美術史・鑑賞
    • 教室・オンライン自由講座
    • 見逃し配信あり
    • 松浦 弘明/多摩美術大学教授
    • 2025/04/17〜
      10:30〜12:00

    ボッティチェッリは1481年、ローマのシスティーナ礼拝堂装飾を終えてフィレンツェに戻ってきます。その後、代表作である《春》や《ヴィーナスの誕生》を制作していきますが、80年代後半以降は、古代の異教的主題は描かなくなっていきます。 今期は1480年代から90年代にかけてのボッティチェッリの代表作を中心に、15世紀末のフィレンツェ美術を取り巻く状況について、わかりやすく解説していきます。(講師記) <各回の予定> 1 「神話シリーズ」の概要 2 《春》の図像解釈 3 《春》と《ヴィーナスの誕生》 4 1480年代後半の活動 5 1490年代の活動

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    イタリア語でルネサンス美術を楽しく読む

    • 外国語
    • 教室・オンライン自由講座
    • トライアル可
    • 25新宿外国語
    • 松浦 弘明/多摩美術大学教授
    • 2025/04/10〜
      13:30〜15:00

     ラファエロが1510年頃に教皇ユリウス2世の書斎に描いた「署名の間」の壁画はルネサンスを代表する作品です。しかしながらそこには多くの謎が秘められており、これまで多くの学者がさまざまな解釈を試みてきました。本講座ではジョヴァンニ・レアーレというイタリアの古代思想史の専門家が近年著した書籍を読みながら、その内容をスライドを用いながらわかりやすく解説していきます。イタリア語の読解力に自信のない方でも受講可能ですが、基本文法修了者が対象です。(講師・記) ※テキストを読み進めていますので、進度はお問合せください。 ・途中受講の方は[こちらまで](https://www.asahiculture.com/asahiculture/wp/school/shinjuku/support/language/)ご連絡ください。

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    イタリアについて100の疑問〜日伊比較文化論〜

    • NEW
    • 文学・文芸創作
    • 教室・オンライン自由講座
    • 見逃し配信あり
    • 2025春クーポン対象
    • 藤谷 道夫/慶応義塾大学名誉教授
    • 2025/04/12
      15:20〜17:20

     イタリアに住んでいると、日本との違いに気づきます。例えば、イタリアでは家屋の火事の報道をテレビのニュースで見ることもなければ、腰の曲がった老人を眼にすることもありません。入浴中の事故も若年層の自殺者も精神病院の入院患者も極めて少なく、原発は一つもありません。風俗店やホストクラブもなく、フランスレストランもありません。イタリアには校則も制服もなく、ランドセルもありません。そもそも大学入試がありません(入学式も卒業式もありません)。試験はみな口頭試験で、大学でなくとも落第が普通にあります。また、歯学部が存在しません。一家心中もなければ、〈いじめ〉というイタリア語もありません(英語で代用)。ちなみに「痴漢」「下着泥棒」「盗撮」という専門用語もありません。ローマやフィレンツェで電信柱や踏切を見ることもありません。医療費、教育費(小・中・高)も無料です。腎臓透析患者は日本の半分(人口比)、認知症患者も少なく、駅のホームからの転落事故は絶無です。なぜなのか、こうした疑問を百ほど考えていきたいと思います。 (講師・記)

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    古代ローマの恋愛詩観と叙事詩観

    • NEW
    • 文学・文芸創作
    • 教室・オンライン自由講座
    • 見逃し配信あり
    • 日向 太郎/東京大学教授
    • 2025/06/02
      10:30〜12:00

     前三世紀に活躍したカッリマコスは、ヘレニズム文学を代表する詩人である。豊かな学殖に基づいた洗練され、機知に富み、短いながらも完成度の高い詩を重んじた。そして、長大な詩に対する嫌悪を表明し、ホメロス叙事詩の亜流を戒めた。前一世紀の主なローマ詩人は、多かれ少なかれカッリマコスの影響下にあった。とくに、プロペルティウスはローマのカッリマコスを自任し、小規模な恋愛エレゲイア詩を創作した。しかし、ウェルギリウスが叙事詩『アエネイス』を手掛けるに至って、プロペルティウスは少なからぬ衝撃を受ける。本講座では、このようなプロペルティウスの創作意識を取り上げつつ、前1世紀末のラテン語韻文の世界を概観する。(講師記)

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    読むイタリア語

    • 外国語
    • 教室・オンライン自由講座
    • トライアル可
    • 入江 たまよ/外務省研修所講師
    • 2025/04/05〜
      10:00〜11:30

     イタリア語で書かれた”読みもの”をとおして、イタリアの暮らしや文化に触れてみませんか。この講座では、イタリア人がふだん目にしている雑誌や新聞、インターネット上の記事を教材に、いろいろなタイプの文章を、ゆっくり、じっくり読んでいきます。分野や内容に関しては、受講生のみなさまからのリクエストも大歓迎。 未修の文法事項があっても、その都度、解説いたしますので問題ありません。辞書の上手な使い方もマスターしつつ、イタリア語をとおして、さまざまな情報に触れてみましょう。(講師・記) ※レベルの目安は、イタリア語検定5〜3級程度です。 テキストを読み進めていますので、途中から受講希望の方は、進捗をお問い合わせください。 ※開講決定後は、トライアル可能です。下記フォームよりお問い合わせください。

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※日時等は変更となる場合がございます。最新の情報は講座詳細ページにてご確認ください。