もっと知りたいイギリス
社会や思想、文学、音楽など、様々なテーマでイギリスの魅力に迫ります。
※途中からの受講が可能な講座もございます。
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新宿 オンライン
19世紀産業革命からはじまる近代資本主義と現在
- NEW
- 時事・社会
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 水野 和夫/元法政大学教授
- 2025/03/29
土
18:30〜20:00
18世紀後半〜19世紀前半にイギリスで起こった産業革命。手工業から工場の機械工業へ、人の力から蒸気機関と石炭の利用による動力へ、という技術革新とエネルギー変革。それは同時に、資本家が賃金を支払い労働者に労働させる「資本と賃労働」という資本主義社会を生み出した。 産業革命で一人当たり所得が飛躍的に上昇し、いわゆる「大分岐」が起きた。産業革命の意義は内燃機関の発明により大西洋を挟むヨーロッパとアメリカ大陸をつなげたことにある。その結果、交易が活発化し経済成長率が高くなり中間層を大量に生み出した。経済成長の鍵は機械化であり、化石燃料を大量に使うことだった。21世紀の問題はエネルギー獲得のための投入・産出比率が低下し、資本(K)と労働(L)を利用してGDPを産出する条件が悪化し「成長がすべての怪我を治す」ことができなくなっていることである。本講座では、イギリスで起こったイノベーションがどのような展開をへて世界へ、そして現代につながるのかを探り、現代の資本主義経済社会に迫る。(講師・記)
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ビアズリーと世紀末イギリス美術
- NEW
- 美術史・鑑賞
- オンライン開催
- 見逃し配信あり
- 荒川 裕子/法政大学教授
- 2025/03/10〜
月
10:30〜12:00
ヴィクトリア女王の60年余におよぶ在位(1837-1901年)の最後の十年間に当たる世紀末の時代、イギリスは繁栄の頂点にあった。しかしながらその一方で、鋭敏な感覚をそなえた詩人や芸術家たちのなかには、いやおうなく進んでいく物質文明や科学的合理主義に対して、不安や疑念、嫌悪などの感情を抱く者も少なくなかった。彼らは、いまや爛熟期を迎えたこの時代を、終末や頽廃、倦怠といった感覚と結びつけ、それを自身の作品のうえに表現した。この春、日本において久しぶりに大規模なビアズリーの展覧会が開催される機会に、世紀末のイギリスにおいて展開された多様な美術表現を概観する。 (講師・記) 図版:オーブリー・ビアズリー《いかにしてトリストラム卿は愛の飲み物を飲んだか》、1893-94年、素描、ハーバード大学フォッグ美術館蔵 ・本講座の配布資料はございません。 <スケジュール>※スケジュールは変更する場合がございます。 第1回 「想像力の解放——ラファエル前派と象徴主義」 第2回 「性をめぐる密かな闘争——ジェンダー、セクシャリティ、ニュー・ウーマン」 第3回 「線の芸術——世紀末の出版文化とイラストレーション」
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司馬遼太郎の視点・アイルランドと小泉八雲
- NEW
- 文学・文芸創作
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 村井 重俊/元「週刊朝日」編集委員
- 2025/03/29
土
15:30〜17:00
司馬さんは1987(昭和62)年3月、『愛蘭土紀行』(「街道をゆく」30,31)の旅に出ています。 ロンドン、リバプール、ダブリン、アラン島。「アイルランドには資源はないが、妖精(フェアリー)だけはいっぱいいる」と、司馬さんは書きます。アイルランド生まれで、日本の松江で教鞭をとり、日本に魅せられた小泉八雲のことも脳裏にありました。司馬さんの旅を振り返りつつ、八雲の「怪談」の原点を考えます。(講師記) ・NHKの2025年度後期 連続テレビ小説「ばけばけ」は、小泉八雲の妻が主人公です。今回の講座では、八雲夫妻の新婚旅行の話なども予定しています。 ・講座では、本の画像などを一部映しながら解説予定です。
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イギリス宮殿物語
- NEW
- 歴史
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 齊藤 貴子/早稲田大学講師
- 2025/01/23〜
木
15:30〜17:00
宮殿とは、王侯貴族や国家元首、もしくは高位高官らの住まいのこと。ゆえに、まずは居住者のステイタス・シンボルとしての外観の豪華絢爛、そして現実生活を営むうえでの優れた居住性とが共に求められます。この点において、本質的に戦うための要塞である「城」と、より豊かに暮らすための「宮殿」とは似て非なるもの。事実、大きな内乱や内戦が起こる見込みのなくなった17世紀後半以降のイギリスでは、見た目や住み心地を度外視してまで防衛機能を重視した城塞はその存在意義を失い、居住性に優れた宮殿に取って代わられていきます。そうして誕生した近代以降の宮殿が、総じて時代の趣味を反映した建築美を誇ることはいうまでもありません。また、それ以前の中世から存在する古い宮殿にいたっては、たとえ現在は見る影もなく朽ち果て、別の用途で使用されているとしても、やはりそこでしか味わうことのできない「歴史の重み」を背負っているといっていいでしょう。城とはまた違う興趣を誘い、イギリスを知るためにも欠かすことのできない数々の歴史的な宮殿について、旅するように学んでいきます。(講師・記) 写真:ハンプトンコートパレス ©藤森靖允 【カリキュラム】 ひとつの宮殿を2回にわたり解説します。 ※状況により変更することもございます。 2025年1月〜6月 1. バッキンガム宮殿 2. ハンプトン・コート宮殿 3. エルタム宮殿 2025年7月〜12月 4. フォークランド宮殿 5. ホーリールード・ハウス宮殿 6. ダンファームリン宮殿 2026年1月〜6月 7. 旧ホワイト・ホール宮殿バンケティング・ハウス 8. ウェストミンスター宮殿 9. ブレナム宮殿 2026年7月〜12月 10. キュー宮殿 11. ロイヤル・パビリオン 12. オズボーン・ハウス ※お申込みは6ヶ月単位です。途中からのご受講もいただけます。 ※20241114改
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※日時等は変更となる場合がございます。最新の情報は講座詳細ページにてご確認ください。