昭和100年、戦後80年
戦前・戦中・戦後と、昭和期の政治・社会・文化を様々に振り返ります。
※途中からの受講が可能な講座もございます。
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昭和100年・戦後80年 昭和史は「歴史」に入った(オンライン受講)
- NEW
- 歴史
- オンライン(事前選択講座)
- 見逃し配信あり
- 保阪 正康/ノンフィクション作家
- 2025/03/22
土
13:00〜14:30
★オンライン受講を承ります。※教室受講は満席になりました。 2025年は「昭和100年」であり、「戦後80年」である。これは何を意味するのであろうか。 昭和史が同時代史から歴史へと移行していく、あるいは昭和史が次の世代によって解釈される時代に入ったということである。昭和という時代を生きた人々が持っていた情緒的見方、政治優位の史実理解、はては当事者の意思を忖度する解釈などを超えて、新しい見方が提示されてくる。これまで同時代の解釈を示してきた体験を生かし、今私は歴史の核となる新解釈とはどのようなものかを示したい。太平洋戦争、2・26事件、敗戦体験などはいかなる解釈になるのだろうか。 (講師・記) 〈今回のテーマ〉 3月-----太平洋戦争の本質とその誤謬を歴史の視点で総括する。 〈今後の予定〉 変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。 6月-----昭和天皇をどう歴史上に位置付けて考えるか。 9月-----高度成長による経済大国化はなぜ起きたか。 12月-----近代史の帰結と現代史の出発は昭和23年であった。
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「昭和100年」の年に「戦後80年」を考える
- 歴史
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 井上 寿一/学習院大学教授
- 2025/01/22〜
水
13:00〜14:30
2025年は「戦後80年」に当たります。この大きな区切りの年に戦争の歴史を振り返るにはどうすればいいのでしょうか。この講座では今日との日本との類似から考えます。この観点に立つと、2025年が「昭和100年」であることに気づきます。「昭和100年」とは戦前昭和から今に続く問題があることを示唆しています。たとえば社会的な格差の問題です。あるいは大衆社会状況のなかでの多様なメディアの功罪です。以上のような問題関心から「昭和100年」の年に「戦後80年」を考えます。 @1月22日 昭和と今とは何がどのように類似しているのか? A2月26日 80年後から戦争を振り返る B3月26日 戦争が戦後日本に及ぼした影響を考える
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彼女たちの〈戦後〉
- NEW
- 時事・社会
- オンライン開催
- 見逃し配信あり
- 山本 昭宏/神戸市外国語大学准教授
- 2025/01/25〜
土
19:00〜20:30
戦後文化や戦後思想を振り返るとき、女性たちの活動を見逃すわけにはいきません。戦後日本では、女性たちの活動は男性たちに比べると集団として表象されがち(母親たち・主婦たち)でしたが、それでも多くの女性表現者たちが目覚ましい活躍を果たしました。彼女たちの過去の営為は、現在の私たちを照らしてくれるように思います。この講座では、芸能文化・生活文化・表現文化にわけて、彼女たちの〈戦後〉を振り返ります。(講師:記) 第1回 芸能文化:黒柳徹子と吉永小百合 映画やテレビに代表される芸能文化は、その視聴者に多様な影響を与えます。同時に、視聴者の支持なしに長く芸能文化のなかで活躍するのも難しいでしょう。第1回は、タレントの黒柳徹子と俳優の吉永小百合を取り上げます。ふたりはながらく社会貢献活動や平和運動に関与してきました。またふたりの明るく闊達なイメージは、どこか戦後民主主義のイメージとも重なるように思います。ふたりの活動を振り返ることで、まずは戦後民主主義と女性との関係を探る視座を固めたいと思います。 第2回 生活文化:大橋鎭子と鴨居羊子 大橋鎭子は雑誌『暮しの手帖』の編集者として、鴨居羊子は下着デザイナーとして高名ですが、ふたりの活動は、生活改善や美しさ・心地よさの追求を通して社会と人間をよりよくしようというプロジェクトであり、その意味では戦後民主主義と接点を有するものでした。ふたりはまた、合理的・機能的な生活を提唱したことでも知られます。彼女たちの実践を紹介しながら、戦後思想のなかにふたりを位置付けたいと思います。 第3回 表現文化:有吉佐和子と山崎豊子 高名な女性作家は数多くいますが、ここでは有吉佐和子と山崎豊子を取り上げます。『複合汚染』や『恍惚の人』で知られる有吉も、『白い巨塔』などで知られる山崎も、ともに「社会派」と呼ばれることがありました。「社会派」というと、男性作家のイメージがあるかもしれませんが、彼女たちの作品に流れる思想を抽出することで、ふたりの社会批判の特質に迫りたいと思います。
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日米地位協定
- NEW
- 時事・社会
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 川名 晋史/東京科学大学教授
- 2025/01/24〜
金
19:00〜20:30
なぜ、いま日米地位協定に注目が集まるのでしょうか。日米地位協定は、日米安保条約と並んで、戦後の日米関係の基礎となってきたものです。では、この協定があることで、日本の主権、あるいは日本人の生活にはいかなる影響があるのでしょうか。そもそも「地位協定」とは何でしょうか。日本以外の国も、米国と同様の協定を結んでいるのでしょうか。もしそうだとすれば、他国の地位協定は日本のそれとどのように異なるのでしょうか。本講座では、こうした疑問に答えながら、日米地位協定の改定に向けた課題を整理し、その実現可能性を探っていきます。戦後80年の節目の年に、いま一度、戦後の日米関係に横たわる本質的な課題を考えてみましょう。(講師:記) ■マーク=講師は新宿教室で講義 ◇マーク=講師はオンラインで講義、教室ではモニター投影します。 【各回の予定】 1. 地位協定とはなにかー「不平等性」の根源? ■ 2. なにが問題かー具体的課題の析出 ◇ 3. 行政協定から地位協定へー歴史をたどる ◇ 4. 運用改善の歴史ー次善の策 ◇ 5. 改定は可能かー他国の事例と日本の特異性 ◇
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昭和戦前期の政党と軍部
- NEW
- 歴史
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 小山 俊樹/帝京大学教授
- 2025/03/04
火
15:30〜17:00
1922(大正11)年、衆議院の主要政党は「陸海軍大臣任用官制改革に関する建議案」を帝国議会で可決し、軍人に限られていた軍部大臣(陸軍大臣・海軍大臣)の文官任用を公に主張します。その後、昭和戦前期には政友会と民政党(二大政党)による政党政治が実現し、軍部への文民統制(シビリアン・コントロール)が期待されました。しかし軍部大臣文官制の制定をめざした政党の軍部掌握は失敗した。軍と政党の力関係は次第に逆転して、1936(昭和11)年には軍部大臣現役武官制が23年ぶりに復活し、軍部は内閣の死命を左右できる強力な手段を手に入れます。 政党政治が行われた戦前昭和期を中心とする1920年代後半(1924〜1932)の日本において、政党はなぜ軍部の改革を断行できなかったのか。本講座では2024年に刊行された最新研究『立憲民政党全史』(講談社)の内容をもとに、1930年代の民政党と軍部の関係に注目して解説するとともに、上記の疑問を中心に受講生の皆さんと考えてみたいと思います。(講師・記) 参考文献 [櫻田会編『立憲民政党全史 1927−1940』(講談社、2024年)](https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000377782) とくに第七章(小山俊樹「軍事・安全保障」)を中心に 井上寿一『政友会と民政党』(中公新書、2012年) 筒井清忠『昭和戦前期の政党政治』(ちくま新書)など参照
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戦後思想を作ったのは誰か
- NEW
- 哲学・思想・宗教
- オンライン開催
- 見逃し配信あり
- 田中 久文/日本女子大学名誉教授
- 2025/01/16〜
木
10:30〜12:00
日本の戦後は敗戦を機にGHQによって作られたという歴史観がいまだに一般的である。 しかし、戦中の総力戦体制と戦後体制との連続性を説く意見も強く存在する。例えば戦後の高度経済成長は戦時体制を引き継ぐものとみることもでき、「象徴天皇」への方向性は戦前からあったと考えることもできる。ただし、戦中・戦後の権力者による二つの言論統制(軍部とGHQ)によって真相を知るのは容易ではない。戦後思想を作ったのは一体誰なのか考えてみたい。(講師・記) <各回テーマ> 1.総力戦体制と高度経済体制との連続性 2.「象徴天皇」は誰が発想したか 3.二つの言論統制−戦時体制からGHQへ ### 次期の予定(2025年4〜6月予定) **戦後思想を作ったのは誰か(2)** 今回は三人の知識人を例に戦中と戦後で日本人の生き方がどう変わったかを考えてみたい。高村光太郎は西洋的知識人をめざしながら戦争賛美へと転向し、敗戦によって隠遁する。軍国少年であった三島由紀夫は戦後社会に順応しようとしたが、結局戦中へと回帰していく。丸山真男は近衛新体制への期待から戦後民主主義の旗手へと変貌するが、その底には一貫してナショナリズムがあった。三者三様を示しながら、彼らに共通するものは何かを考えてみたい。 1.高村光太郎の場合 西洋的知識人の転向から隠棲へ 2.三島由紀夫の場合 軍国少年から戦後批判へ 3.丸山真男の場合 近衛新体制への期待から
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日本とアメリカはなぜ戦争に到ったのか
- NEW
- 歴史
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 佐藤 元英/元中央大学政策文化総合研究所長
- 2024/10/15〜
火
13:00〜14:30
両国は、決して譲歩するわけにはいかない基本国策に拘束されていました。アメリカは、国務省のドクトリンとして、国際法、外交の基本原則、自由通商の世界機構路線にこだわり、日本は、「基本国策要綱」、「日独伊三国同盟条約」、「帝国国策遂行要領」などの昭和天皇の御前会議決定という、国策決定システに縛られていたわけです。 そこで本講座では、「日米交渉」という外交の破綻が日米戦争をもたらした原因について、アメリカの「太平洋地域全般の平和に関する広汎なるプログラム」と日本の「大東亜新秩序建設」との対立、つまり国際秩序形成をめぐる両国の相剋という視点でお話をします(講師・記) 【カリキュラム】※状況により変更することもございます。 2024年10月〜2025年3月(6回) 東アジア・太平洋の国際秩序形成をめぐる日米の相剋 第1回 ワシントン体制への順応から現状打破へ 第2回 満洲事変・日中戦争期のアメリカの対日批判 第3回 1938年から1940年の枢軸国陣営とABCD陣営 第4回 枢軸国陣営に対するアメリカの戦略 第5回 日米会談内容は全般的協定書案から暫定協定書案へと激変 第6回 「ハル・ノート」はアメリカの「太平洋平和プログラム」
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昭和天皇と弟宮たちの戦前・戦中・戦後
- NEW
- 歴史
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 河西 秀哉/名古屋大学准教授
- 2025/02/01〜
土
13:00〜14:30
昭和天皇には秩父宮・高松宮・三笠宮という三人の弟がいました。小さなときには一緒に育てられた彼らも、天皇とそれを支える皇族という差が出てくることで、微妙なあつれきを生むことがありました。一方で、敗戦という危機を迎え、天皇制という制度を守らなくてはならなくなったとき、一致団結した行動を示すこともありました。本講座では、そうした昭和天皇と弟宮たちの戦前・戦中・戦後における、一見すると愛憎ともいえるような行動を、『昭和天皇拝謁記』などの新出史料を含めた検討を通じて、明らかにしていきます。(講師:記) 第1回 昭和天皇と弟宮たちの戦前・戦中ー戦争をめぐる対立 第2回 昭和天皇と弟宮たちの戦後ー象徴天皇制をいかに形成するか 画像:左から裕仁親王(昭和天皇)、崇仁親王(三笠宮)、宣仁親王(高松宮)、雍仁親王(秩父宮)
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真珠湾・インパール・大陸打通
- NEW
- 歴史
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 等松 春夫/防衛大学校教授
- 2025/01/22〜
水
19:00〜20:30
2025年はアジア太平洋戦争の終結から80年を迎える。この戦争をもっとも若い兵士として戦った人でも100歳に近く、敗戦の記憶は日本社会から急速に失われつつある。そのためか、近年は荒唐無稽な「こうすれば勝てた」のような言説が現れるようになった。本講義では、狭義の軍事のみならず広義の政治情勢までをも視野に入れ、3つの代表的な戦例を分析する。リアリズムに基づく戦争研究の重要性を、受講者が理解する一助となれば幸いである。(講師:記) 1 総論 歴史シミュレーションの意義 仮想現実とシミュレーション/後知恵の抑制とシミュレーションのルール 各論1 真珠湾攻撃:1941年12月の対米戦争 真珠湾の再攻撃は可能だったか/再攻撃していたら結果はどうなったか 2 各論2 インパール作戦:1944年春の対英戦争 インパール攻略の成算はあったのか/成功したらその後の展開はどうなったか 3 各論3 大陸打通作戦:1944年春〜秋の対中戦争 なぜ大陸打通作戦(一号作戦)が実施されたのか/作戦目的を達成できたか 補論 1946〜49年の国共内戦 大陸打通作戦は国共内戦に影響を与えたか 画像:真珠湾攻撃 <講師詳細> 等松 春夫:1962年米国パサデナ市生。防衛大学校国際関係学科教授。専門は政治外交史・比較戦争史。筑波大学、早稲田大学を経て1991〜97年に英国留学。オックスフォード大学博士(政治学・国際関係論)。2011年にNATO国防大学で研修、ディプロマ取得。著書『日本帝国と委任統治』(名古屋大学出版会2011)、訳書『なぜ国々は戦争をするのか』(国書刊行会2015)、『大いなる聖戦:第二次世界大戦全史』(国書刊行会、2018)、共著書『日英交流史3〈軍事〉』(東京大学出版会、2001)、『日中戦争の軍事的展開』(慶應義塾大学出版会、2006)、『昭和史講義1・2』(筑摩書房、2015、2016)、Pearl Harbor (Cassell, 2001)、A Gathering Darkness (Scholarly Resources, 2004), Imperialism on Trial (Lexington Books, 2006), Russo Japanese War in Global Perspective (Brill, 2007), History Textbooks and the Wars in Asia (Routledge, 2011), Maritime Strategy and National Security in Japan and Britain (Brill, 2012), Spain 1936: Year Zero (Liverpool University Press, 2018), East Asians in the League of Nations (Palgrave Macmillan, 2023 )他多数。
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海軍の功罪
- NEW
- 歴史
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 木村 聡/別府大学文学部専任講師
- 2025/02/13〜
木
10:30〜12:00
山本五十六、東郷平八郎。近代日本の歴史のなかでも知られた海軍軍人であり、彼らが率いた組織こそ連合艦隊です。しかし玉砕や飢餓、ひいては陸海軍の協力が難しくなった原因でもありました。本講義では太平洋戦争中にみられた諸問題に、連合艦隊がいかにかかわっていたのか、なぜその問題にかかわるようになったのか、について組織制度の側面からせまってゆきます。(講師:記) 【各回の予定】 第1回 海軍から見た玉砕の構造:太平洋戦争後期の陸海軍「協同」作戦 第2回 作戦指導体制の変貌:なぜ中央の制御が効かないのか 第3回 連合艦隊の「独立」:その歴史と制度的起源 【講義形式】 本講座は教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師はオンライン)。 講師はオンラインで講義、教室ではプロジェクターに投影します。
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新公開資料に見る昭和天皇と戦争
- 歴史
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 山田 朗/明治大学教授
- 2025/01/17〜
金
15:30〜17:00
昭和天皇の公式伝記である『昭和天皇実録』全18巻の完結(2018年)以来、昭和天皇に関する研究が進展しています。また、近年、昭和天皇の側近だった人物の日記などが相次いで刊行・公開され、『実録』だけでは分からなかった昭和天皇の言動の詳細が明らかになってきています。 本シリーズでは、『昭和天皇実録』に記録された天皇の戦争指導関係の叙述を再検討するとともに、近年になって刊行された初代宮内庁長官・田島道治『昭和天皇拝謁記』全7巻、ごく最近になって公開された『侍従長・百武三郎日記』、『侍従武官・坪島文雄日記』などの資料に基づいて、戦争時代の昭和天皇の実像に迫ります。(講師・記) ※2024年4月開講 ※途中受講可 1/17:『侍従武官・坪島文雄日記』(1)1941〜1942年 1/31:『侍従武官・坪島文雄日記』(2)1943年 3/14:『侍従武官・坪島文雄日記』(3)1944〜1945年
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「近衛上奏文」とは何であったのか
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- 歴史
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 山田 朗/明治大学教授
- 2025/03/07
金
15:30〜17:00
1945(昭和20)年2月14日、元首相・近衛文麿は、昭和天皇に直接対面して「早期に戦争を終結すべき」旨の上奏を行ないました。「もはや敗戦は必至」とする近衛の情勢判断は、今日から見ると適切であるように思われますが、その近衛の勧告を天皇は拒否してしまいます。なぜ、天皇はそれを受け入れようとしなかったのか。 本講座では、戦争終結のきっかけにもなりえたかもしれない「近衛上奏文」はどのように作成され、どのような内容で、天皇は何故、それを受け入れなかったのか。上奏文作成に関与したとして後に吉田茂が憲兵隊に勾引されたことも含めて、「近衛上奏文」にまつわる様々な疑問を解明し、「近衛上奏文」とは何であったのかを考察していきます。(講師・記)
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「満洲国」を演出した日本人たち
- 歴史
- 教室開催
- 小林 英夫/早稲田大学名誉教授
- 2025/01/16〜
木
15:30〜17:00
満洲国は出発当初「一業一社主義」の原則に基づいて官僚主導・国営企業中軸の「工業化」政策が実施された。本講義ではこうした企業の日本人経営者に光を当てて彼らの姿を通じた満洲企業経営の実態を検討する。彼らの多くはこうした「満洲」での企業経営の経験を引っ提げて日本に帰還し、戦後経営のなかで活動を再開していった。本講義ではそうした戦前と戦後の関連にも留意しつつその足跡を追うこととする。 (講師・記) 〈スケジュール〉 第一回:満洲工業化の経緯、日中・太平洋戦争下の政策推進過程、戦後への継承に関し全体像を論ずる 第二回:満洲重工業開発株式会社を皮切りに、日産の満洲移駐と満洲重工業開発株式会社(満業)の設立を通じて鮎川義介に焦点を当てて初期満洲企業経営の実像を追う 第三回:鮎川の事業を引き継ぎ満業の経営を進め経営改善を図る高碕達之介の満業中後期の実像を追う。戦後引揚過程での活動にも言及する 第四回:満州での銑鋼一貫生産を担った昭和製鋼所の経営陣に光を当ててその姿を追うと同時に戦後日本製鉄業に与えた影響に関し検討する 第五回:満洲炭鉱傘下の石炭業の実態に焦点を当てながら理事長だった河本大作の動きを検討する 第六回:「満洲国」に進出した中小企業家に焦点を当てながらその実態を検討する
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1945(昭和20)年の戦争と政治 木戸幸一内大臣の日記を通して
- NEW
- 歴史
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 望月 雅士/早稲田大学教育学部非常勤講師
- 2025/03/06〜
木
10:30〜12:00
いまから80年前の1945(昭和20)年、東アジアと太平洋地域で8年におよんで繰り広げられた戦争も、ついに最終段階を迎えます。すでに日本の戦局は絶望的となっており、本土決戦も視野に入れ、さらに戦争を継続していくのか、それとも戦争終結に向けて和平への道を模索していくのか、戦争指導はまさに岐路に直面していました。この戦争のゆくえをめぐる宮中、政府、軍部の攻防について、昭和天皇の最側近で、政治に影響力をもつ木戸幸一内大臣の日記を通して検証していきます。今回は1945年1〜5月に焦点をあて、2回にわたって考察していきます。(講師:記) 第1回 1945年1〜3月 第2回 1945年4〜5月 画像:木戸幸一 出典:『貴族院要覧 昭和15年12月増訂丙』95頁(国立国会図書館デジタルコレクション)
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大日本帝国の『日本人』
- 歴史
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 遠藤 正敬/早稲田大学講師
- 2025/01/14〜
火
13:30〜15:00
戸籍は「家」や「血」の記録であり、「日本人」の証明として明治以来、生き続けてきた。日本は台湾、朝鮮、樺太と植民地を獲得し、「大日本帝国」を築いたが、植民地の人々を「帝国臣民」として統合する上で利用されたのが戸籍である。また、明治からの新領土である北海道と沖縄、さらには日本が建国した満洲国において戸籍はいかに扱われたのか?そこには異民族に対する「同化」と「差別」という矛盾が生じていたのである。 戦後、大日本帝国は解体したが、日本に残った朝鮮人、台湾人は日本国籍のままであった。だが、サンフランシスコ平和条約により日本が主権を回復した時、彼らは一斉に「日本人」から「外国人」へと変動させられた。その過程で重大な意味をもったのが他でもない戸籍である。 本講座では、大日本帝国において戸籍の果たした役割をたどることで、植民地支配の理念と実態はいかなるものであったか、そして「民族」や「血統」とは何か、「日本人」とは何かを問い直す。(講師:記) 1月 台湾 日本最初の植民地とされた台湾であるが、戸籍制度の整備は紆余曲折をたどり、朝鮮や樺太よりも遅れた。台湾の戸籍制度とはいかなるものであったのか。戸籍における漢族と原住民の区別、朝鮮の戸籍制度との比較についても考察する。 2月 満洲国 日本が「独立国家」として建国した満洲国は、広大な領土に漢族、モンゴル族、満洲族など多様な民族が生活する“多民族国家”であった。満洲国の「国民」の定義とは?満洲国に戸籍はあったのか?また、日本人開拓民の戸籍について取り上げ、今も残る「中国残留邦人」問題の本質を問いただす。 3月 大日本帝国解体と「日本人」の再編 敗戦後の日本には多くの朝鮮人、台湾人が残っていた。その国籍はいかに扱われたのか?在日朝鮮人・台湾人というかつての「帝国臣民」が「外国人」へと変換されたその過程においては植民地時代の戸籍が重大な意味をもっていた。日本の戦後処理と戸籍の関係を振り返り、その問題点を追う。
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『砂の器』から浮かぶ「昭和日本」
- NEW
- 歴史
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 遠藤 正敬/早稲田大学講師
- 2025/03/18
火
13:30〜15:00
社会派推理小説の大家・松本清張の代表作といえる『砂の器』(1961)。不遇の生い立ちであった一人の男が戦争によって運命を変え、社会での成功を勝ち得ようとする。その過程で犯罪は生まれた。この物語には戦争と差別が深く絡み、そして事件を解くカギは戸籍にある。これらは「近代日本」の真相を明るみにする要素にほかならない。栄光を掴みかけた男を殺人犯へと駆り立てた原因は何か?そこにみえてくる「昭和」の国家、社会の実態とは? 本講座では、『砂の器』を読み解くことを通して、その時代背景としての昭和の「日本」の「光」に隠れた「陰」の部分を浮き彫りにし、当時を生きていた「日本人」の諸相を再考したい。(講師:記)
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社会を変えた調査報道 その戦後史
- NEW
- 歴史
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 高田 昌幸/東京都市大学教授
- 2025/01/17〜
金
19:00〜20:30
報道はときに社会を大きく動かします。竹下登政権の崩壊につながった1980年代後半のリクルート事件報道を記憶している人は多いでしょう。近年では医学部・医科大学の入試で女性を差別していた不正入試や、障害者ら2万人以上が強制不妊手術を受けた旧・優生保護法下の実態なども報道によって明るみに出ました。これらは当局者の発表を半ばそのまま伝えるだけの「発表報道」と区別し、「調査報道」と呼ばれます。調査報道がなければ、いまも埋もれたままになっていた出来事はたくさんあるに違いありません。調査報道の戦後史をたどりながら、報道の本来の役割とは何かを学びます。(講師・記) ●各回予定 (1)調査報道という言葉も誕生していない時代 GHQによる検閲があった時代を経て高度成長へ。独自取材の源流と展開をお話します ・終戦直後の潜入取材 ・神風タクシールポ、交通戦争を始めて取り上げた ・毎日新聞の金字塔「ミドリ十字事件」ほか (2)朝日新聞「山本博記者」の仕事 調査報道が花開いたのは、1970年代の米国。それは日本にも少なからぬ影響を与えました。 ・山本博記者とは? 私とのインタビュー記録から ・公費天国キャンペーン ・リクルート事件報道 ・米新聞のペンタゴン・ペーパーズとウォーターゲート事件 (3)平成から令和へ 社会を実際に動かす力がある調査報道。テレビ局や地方紙の実例の数々も含め、報道の役割を考えます。 ・テレビの調査報道 ・旧石器捏造事件の衝撃(毎日新聞) ・医学部入試、女子差別事件(読売新聞) ・「東京目線」では気づかぬ地方紙の力
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第二次世界大戦の終結と冷戦の起源
- NEW
- 歴史
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 残りわずか
- 青野 利彦/一橋大学大学院法学研究科教授
- 2025/02/11〜
火
13:00〜14:30
近年、米中間や米ロ間で「新冷戦」が始まったといわれ、第二次世界大戦後の東西冷戦への関心が改めて高まっています。この東西冷戦の始まりは、2025年に80周年を迎える第二次世界大戦の終結と不可分です。アメリカとソ連は当初枢軸国を打倒するという目的のもと同盟国でした。しかし、世界大戦が終わりへと向かうなかで両国は次第に関係を悪化させ、1940年代末までに深刻な対立関係へと至りました。そして、世界は米ソを盟主とする東西陣営へと分断されます。本講座では、19世紀末以降の歴史も視野に入れつつ、大戦末期から冷戦対立が本格化していく経緯を検討していきます。(講師:記) 【各回のテーマ】 第1回(2月11日):冷戦の歴史的背景――第二次世界大戦を中心に 第2回(3月11日):分断体制形成への道――ヨーロッパとアジア 【参考文献】 青野利彦[『冷戦史(上)第二次世界大戦終結からキューバ危機まで』](https://www.chuko.co.jp/shinsho/2023/12/102781.html)(中公新書、2023年) 青野利彦[『冷戦史(下)ベトナム戦争からソ連崩壊まで』](https://www.chuko.co.jp/shinsho/2023/12/102782.html)(中公新書、2023年)
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「戦後80年」に、井上ひさしを読む
- NEW
- 文学・文芸創作
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 小森 陽一/東京大学名誉教授
- 成田 龍一/日本女子大学名誉教授
- 2025/01/31〜
金
15:30〜17:00
※1/24は講師都合により休講となります→補講日1/31(金)15:30〜17:00に開催いたします。(1/24記) 「戦後80年」ということが言われます。「戦後」をどのように考え、記憶していくのか。そのことを、井上ひさし(1934−2010)の作品を手がかりに考えてみたいと思います。ご存知のように、井上ひさしは放送作家として出発し「ひょっこりひょうたん島」(1964−69)をはじめとして、いまだに語り継がれる作品を送り出しました。その後、小説、戯曲を書き、エッセイなど幅広いジャンルで活動し、『吉里吉里人』(1981)などのベストセラーを生みだします。井上作品は、小説でも戯曲でも一貫して生活する人びとへの温かいまなざしとともに、国家と社会のあり方への批判的な視点が脈打っています。とくに戦争の悲惨さは繰り返し語っています。 このことは、井上ひさしが歴史の証言者であることも意味します。敗戦時に10歳であったひさしは、その後「占領」の時代を経て、高度経済成長の時代から「経済大国」の日本に直面し、さらに冷戦体制崩壊――「戦後」の終焉にも立ち会います。その時々の「戦後」の出来事に真正面から向き合い、出来事のもつ意味を、小説・戯曲・エッセイとして読者に提供してきました。 井上ひさしは「戦後」と伴走しながら、研ぎ澄ませたことばで「戦後」を作品化してきました。井上が「民主主義」といったとき、干からびかけていた「民主主義」が生き生きとし、「日本国憲法」はその宝庫となっていきます。「戦後80年」を考えるとき、井上ひさしの作品は、このうえない知見を提供してくれます。「小説」「戯曲」「エッセイ」から代表的な作品を選んで、考えてみたいと思います。「文学研究者」と「歴史家」との対話の形式をとります。 (成田講師・記) ・2025年1月開講。1年間かけて井上ひさし作品を取り上げます。 ・各回でもお申込みいただけますが、連続して受講される方が理解しやすいです。 ・途中からの受講も歓迎いたします。 <全12回のカリキュラム> ※予定は変更になる場合がございます。 ■2025年1月期 (今期) 第一回 導入T――『下駄のうえの卵』(新潮文庫)を読む [【第1回のみ】の申し込みはこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7732197) 第二回 導入U――『父と暮らせば』(新潮文庫)を読む [【第2回のみ】の申し込みはこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7732201) 第三回 井上ひさしの作品から、「戦後80年」を考える [【第3回のみ】の申し込みはこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7732213) 第四回 小説のなかの「戦後」――『四十一番の少年』(文春文庫)を読む 第五回 小説のなかの「戦時」と「戦後」――『一週間』(新潮文庫)を読む 第六回 井上ひさしの小説とは、どのような小説であろうか――『吉里吉里人』を中心に ■2025年7月期 (来期) 第七回 戯曲のなかの「戦後」――『東京裁判三部作 夢の裂け目』(小学館)を読む 第八回 戯曲のなかの「戦時」と「戦後」――『太鼓たたいて笛吹いて』(新潮文庫、キンドル版)を読む 第九回 井上ひさしの芝居とは、どのような芝居であろうか――昭和庶民伝三部作――『きらめく星座』『闇に咲く花』『雪やこんこん』を中心に 第十回 エッセイのなかの「戦後」T――『井上ひさし ベストエッセイ』(ちくま文庫)を読む 第十一回 エッセイのなかの「戦後」U――『井上ひさしの憲法指南』(岩波現代文庫)を読む 第十二回 井上ひさしの思想と活動を、あらためて「戦後史」のなかで考える
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「戦後80年」に、井上ひさしを読む【第2回のみ】
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- 文学・文芸創作
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 小森 陽一/東京大学名誉教授
- 成田 龍一/日本女子大学名誉教授
- 2025/02/28
金
15:30〜17:00
「戦後80年」ということが言われます。「戦後」をどのように考え、記憶していくのか。そのことを、井上ひさし(1934−2010)の作品を手がかりに考えてみたいと思います。ご存知のように、井上ひさしは放送作家として出発し「ひょっこりひょうたん島」(1964−69)をはじめとして、いまだに語り継がれる作品を送り出しました。その後、小説、戯曲を書き、エッセイなど幅広いジャンルで活動し、『吉里吉里人』(1981)などのベストセラーを生みだします。井上作品は、小説でも戯曲でも一貫して生活する人びとへの温かいまなざしとともに、国家と社会のあり方への批判的な視点が脈打っています。とくに戦争の悲惨さは繰り返し語っています。 このことは、井上ひさしが歴史の証言者であることも意味します。敗戦時に10歳であったひさしは、その後「占領」の時代を経て、高度経済成長の時代から「経済大国」の日本に直面し、さらに冷戦体制崩壊――「戦後」の終焉にも立ち会います。その時々の「戦後」の出来事に真正面から向き合い、出来事のもつ意味を、小説・戯曲・エッセイとして読者に提供してきました。 井上ひさしは「戦後」と伴走しながら、研ぎ澄ませたことばで「戦後」を作品化してきました。井上が「民主主義」といったとき、干からびかけていた「民主主義」が生き生きとし、「日本国憲法」はその宝庫となっていきます。「戦後80年」を考えるとき、井上ひさしの作品は、このうえない知見を提供してくれます。「小説」「戯曲」「エッセイ」から代表的な作品を選んで、考えてみたいと思います。「文学研究者」と「歴史家」との対話の形式をとります。 (成田講師・記) ・2025年1月開講。1年間かけて井上ひさし作品を取り上げます。 ・こちらは各回でのお申込みページです。 ・各回でもお申込みいただけますが、連続して受講される方が理解しやすいです。 ・途中からの受講も歓迎いたします。 <カリキュラム> ※予定は変更になる場合がございます。 第二回 導入U――『父と暮らせば』(新潮文庫)を読む ・お得な全6回通しはこちらから [https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7611345](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7611345)
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「戦後80年」に、井上ひさしを読む【第3回のみ】
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- 文学・文芸創作
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 小森 陽一/東京大学名誉教授
- 成田 龍一/日本女子大学名誉教授
- 2025/03/28
金
15:30〜17:00
「戦後80年」ということが言われます。「戦後」をどのように考え、記憶していくのか。そのことを、井上ひさし(1934−2010)の作品を手がかりに考えてみたいと思います。ご存知のように、井上ひさしは放送作家として出発し「ひょっこりひょうたん島」(1964−69)をはじめとして、いまだに語り継がれる作品を送り出しました。その後、小説、戯曲を書き、エッセイなど幅広いジャンルで活動し、『吉里吉里人』(1981)などのベストセラーを生みだします。井上作品は、小説でも戯曲でも一貫して生活する人びとへの温かいまなざしとともに、国家と社会のあり方への批判的な視点が脈打っています。とくに戦争の悲惨さは繰り返し語っています。 このことは、井上ひさしが歴史の証言者であることも意味します。敗戦時に10歳であったひさしは、その後「占領」の時代を経て、高度経済成長の時代から「経済大国」の日本に直面し、さらに冷戦体制崩壊――「戦後」の終焉にも立ち会います。その時々の「戦後」の出来事に真正面から向き合い、出来事のもつ意味を、小説・戯曲・エッセイとして読者に提供してきました。 井上ひさしは「戦後」と伴走しながら、研ぎ澄ませたことばで「戦後」を作品化してきました。井上が「民主主義」といったとき、干からびかけていた「民主主義」が生き生きとし、「日本国憲法」はその宝庫となっていきます。「戦後80年」を考えるとき、井上ひさしの作品は、このうえない知見を提供してくれます。「小説」「戯曲」「エッセイ」から代表的な作品を選んで、考えてみたいと思います。「文学研究者」と「歴史家」との対話の形式をとります。 (成田講師・記) ・2025年1月開講。1年間かけて井上ひさし作品を取り上げます。 ・こちらは各回でのお申込みページです。 ・各回でもお申込みいただけますが、連続して受講される方が理解しやすいです。 ・途中からの受講も歓迎いたします。 <カリキュラム> ※予定は変更になる場合がございます。 第三回 井上ひさしの作品から、「戦後80年」を考える ・お得な全6回通しはこちらから [https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7611345](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7611345)
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渡辺直己・宮柊二・米川稔の戦地詠 短歌は戦争にどんな夢を見たか
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- 文学・文芸創作
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 小島 なお/「コスモス」同人
- 2025/03/15
土
15:30〜17:00
渡辺直己、宮柊二、米川稔。 兵士として軍医として前線で戦った三人の歌人の戦地詠を取り上げます。 戦争を詠むということ。それは戦時下に生きる人々の日々の、心の記録であると言えます。 一方で、作品に書き残されたことのすべてを事実として受けとっていいのだろうか、という疑問も浮かびます。 短歌は事実を詠うものではなく、心の真実を詠うものであるとするのなら、私たちは戦争詠をどのように読むべきか。 彼らの残した短歌の歴史記録的な側面以外の意義を、掘り下げていけたらと考えています。(講師:記) 血糊つきしガーゼいくつか棄てられし草原はいつか赤く素枯れぬ 渡辺直己 ひきよせて寄り添ふごとく刺(さ)ししかば声も立てなくくづをれて伏す 宮柊二 敵六十機いま来向ふと聴く空の昆虫の遊びたまゆらかなし 米川稔
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戦争とモダニズムの詩学
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- 文学・文芸創作
- オンライン開催
- 見逃し配信あり
- 鳥居 万由実/文学研究者・詩人
- 2025/02/08
土
13:30〜15:00
-
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昭和文学ベスト10 (1)
- 文学・文芸創作
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 加藤 宗哉/作家・元「三田文学」編集長
- 2025/02/28
金
13:00〜14:30
文芸作品の評価は五十年、百年を経ないと定まらないのかもしれません。しかし、昭和が終って36年、今日も書店の棚に昭和文学は数多くあります。本があるということは、それを求める読者が多くいるからです。 そこで、戦後(1945)から昭和末年までという〈昭和の時期〉に限って、ベスト10ともいえる小説に思いを馳せ、今日に通じる魅力がどこにあるか、どんな新しさがあったのか、を探ってみようと思います。川端、太宰、三島はそこにいるのか、そして梅崎、大岡、遠藤、司馬、大江、中上はどうか。皆さんのご意見も伺いたいと思っています。(講師・記) ※本講座は1月期、4月期の2回にわたり開催を予定しています。 ※資料は毎回コピーして配布いたします。オンラインの方へはデータをお送りします。
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昭和の小説を語る
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- 文学・文芸創作
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- マライ・メントライン/翻訳家
- 杉江 松恋/ライター
- 2025/03/22
土
18:30〜20:00
-
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【建築入門】昭和の巨匠建築家たち
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- 美術史・鑑賞
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 磯 達雄、和田 菜穂子、倉方 俊輔/一般社団法人東京建築アクセスポイント
- 2025/01/23〜
木
19:00〜20:30
「建築の見方がよくわからない」「どこが凄いのかわからない」という皆さんに向けて、建築のプロがわかりやすくその魅力を解説します。講師は「[東京建築アクセスポイント](https://accesspoint.jp/)」のメンバーで、毎月交代で登場します。昭和の巨匠たちの名建築を取り上げる講座です。(和田講師:記) ◆マーク=講師は新宿教室で講義 ◇マーク=講師はオンラインで講義、教室ではモニター投影します。 [1月23日 前川國男](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7751044) ◆ 担当:磯達雄(建築ジャーナリスト/オフィス・ブンガ、桑沢デザイン研究所非常勤講師、武蔵野美術大学非常勤講師、早稲田大学非常勤講師) 前川國男は日本の戦後建築界をリードした建築家です。東京大学の建築学科を卒業後、ル・コルビュジエのアトリエで働く最初の日本人となります。帰国後は自らの設計事務所を開き、神奈川県立図書館・音楽堂(1954年)や東京文化会館(1961年)などの作品で、都市の顔となる公共施設を実現していき、新しい工法や技術の発展にも積極的に取り組みました。本格的なモダニズムの建築を日本に広めた第一人者ですが、だからこそモダニズムが抱える問題にもいち早く気付きます。晩年に至るまでの建築家人生を、代表作を紹介しながら振り返ります。(講師:記) [2月20日 坂倉準三](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7751046) ◆ 担当:和田菜穂子(建築史家・博士(学術)/東京家政大学家政学部造形表限学科准教授) 東京帝国大学文学部美学美術史学科出身という異色の経歴を持つ坂倉準三は、卒業後フランス・パリに渡り、ル・コルビュジエに師事します。1937年パリ万国博覧会日本館の設計でゴールドメダルを受賞し、国際的にその名が知られるようになりました。帰国後はル・コルビュジエのもとで学んだ知見を活かし、東京日仏学院(1951年竣工)や神奈川県立近代美術館鎌倉館(1951年竣工 現・鎌倉文華館鶴岡ミュージアム)などを手がけます。本講義では坂倉準三の建築だけでなく戦後復興期の都市に対する眼差しなども紹介しながら、彼のモダニズム思想についてお話しします。(講師:記) [3月6日 吉阪隆正](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7751214) ◇ 担当:倉方俊輔(建築史家・博士(工学)/大阪公立大学教授) 吉阪は幼少期の頃、外交官の父に伴われてスイス・ジュネーブで過ごし、趣味の登山も父の影響を受けています。早稲田大学に進学し、今和次郎と出会います。フランスに渡り、ル・コルビュジエに師事したのは戦後1950年のことでした。代表作の大学セミナー・ハウス本館(1965年竣工)をはじめ、コンクリートを用いた彫塑的な建築が特徴です。『吉阪隆正とル・コルビュジエ』(王国社)を執筆した建築史家が、彼の生涯と作品を物語ります。(講師:記)
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【建築入門】昭和の巨匠建築家たち 坂倉準三
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- 美術史・鑑賞
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 和田 菜穂子/一般社団法人東京建築アクセスポイント
- 2025/02/20
木
19:00〜20:30
「建築の見方がよくわからない」「どこが凄いのかわからない」という皆さんに向けて、建築のプロがわかりやすくその魅力を解説します。講師は「[東京建築アクセスポイント](https://accesspoint.jp/)」のメンバーで、毎月交代で登場します。昭和の巨匠たちの名建築を取り上げる講座です。(和田講師:記) 2月20日 坂倉準三 担当:和田菜穂子(建築史家・博士(学術)/東京家政大学家政学部造形表限学科准教授) 東京帝国大学文学部美学美術史学科出身という異色の経歴を持つ坂倉準三は、卒業後フランス・パリに渡り、ル・コルビュジエに師事します。1937年パリ万国博覧会日本館の設計でゴールドメダルを受賞し、国際的にその名が知られるようになりました。帰国後はル・コルビュジエのもとで学んだ知見を活かし、東京日仏学院(1951年竣工)や神奈川県立近代美術館鎌倉館(1951年竣工 現・鎌倉文華館鶴岡ミュージアム)などを手がけます。本講義では坂倉準三の建築だけでなく戦後復興期の都市に対する眼差しなども紹介しながら、彼のモダニズム思想についてお話しします。(講師:記) ・こちらは「2月20日 坂倉準三」のみのお申込みページです。 ・お得な全3回通しでのお申込みは[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7647448)(講師は1/23・2/20は教室、3/6はオンラインで講義します)
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【建築入門】昭和の巨匠建築家たち 吉阪隆正
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- 美術史・鑑賞
- 教室・オンライン自由講座
- 見逃し配信あり
- 倉方 俊輔/一般社団法人東京建築アクセスポイント
- 2025/03/06
木
19:00〜20:30
「建築の見方がよくわからない」「どこが凄いのかわからない」という皆さんに向けて、建築のプロがわかりやすくその魅力を解説します。講師は「[東京建築アクセスポイント](https://accesspoint.jp/)」のメンバーで、毎月交代で登場します。昭和の巨匠たちの名建築を取り上げる講座です。(和田講師:記) 3月6日 吉阪隆正 担当:倉方俊輔(建築史家・博士(工学)/大阪公立大学教授) 吉阪は幼少期の頃、外交官の父に伴われてスイス・ジュネーブで過ごし、趣味の登山も父の影響を受けています。早稲田大学に進学し、今和次郎と出会います。フランスに渡り、ル・コルビュジエに師事したのは戦後1950年のことでした。代表作の大学セミナー・ハウス本館(1965年竣工)をはじめ、コンクリートを用いた彫塑的な建築が特徴です。『吉阪隆正とル・コルビュジエ』(王国社)を執筆した建築史家が、彼の生涯と作品を物語ります。(講師:記) ・こちらは「3月6日 吉阪隆正」のみのお申込みページです。 ・お得な全3回通しでのお申込みは[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7647448)(講師は1/23・2/20は教室、3/6はオンラインで講義します)
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※日時等は変更となる場合がございます。最新の情報は講座詳細ページにてご確認ください。