16講座中 1〜16件を表示
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
日本書紀

- 松木 俊暁/福岡大学非常勤講師
- 2025/04/05土 〜 2025/06/21土
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 16,500円
古代史研究等の成果を踏まえながら『日本書紀』全巻を読み進めます。意味を取りつつ本文(原文は漢文ですので、読み下し)を読み、その周辺事情や背景について分かりやすい解説を加えます。古語になじみのない方も、途中からでも楽しめます。4月からは、第40代・天武天皇紀上(巻第二十八。壬申紀ともいう)から読み始め、天武天皇紀下(巻二十九)の途中まで読み進める予定です。 白村江の戦などが起こった波乱の時代を率いた天智天皇が亡くなると、その後継者をめぐる内乱が672年に起こります。大友皇子と大海人皇子が争った壬申の乱です。圧倒的に不利な状況の中、この内乱に奇跡的に勝利した大海人皇子は、即位して天武天皇となります(皇統譜では明治3年に大友皇子を天皇と認定、第39代・弘文天皇と贈諡)。日本書紀はこの壬申の乱にまるまる一巻(天武紀上)をあてており、日本書紀が語る歴史において壬申の乱が如何に大きな意味をもっていたかが分かります。 即位した天武は圧倒的な権威の下、唐に倣った国政改革を強力に推進していきます。事実、この天武朝に「天皇」「日本」という名称の使用が開始されたと考えられており、次に続く持統天皇の時代と合わせて、律令国家への改革の総仕上げの時期に当たります。動乱と改革の西暦670年代の記事を、他史料と対照しながら読み解いていきます。
-
- トライアル可
- 見逃し配信あり
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
縄文時代に農耕はあったのか?

- 武末 純一/福岡大学名誉教授 春日市奴国の丘歴史資料館名誉館長
- 2025/04/12土 〜 2025/09/13土
- 13:00〜14:30
- 全6回
- 会員 18,480円
日本史の教科書では、縄文時代は狩猟・漁撈と野生植物の採集に基礎を置く時代です。しかし、世界史的に見ると縄文時代は新石器時代に当たり、新石器時代には通常、農耕や牧畜が伴うため、縄文時代に農耕はなかったのかという疑問が当然わきます。また、弥生時代初めの高度な水稲農耕文化を受け入れ、急速に展開できた条件が、縄文文化にすでに準備されたのではないかとの疑問も生じます。縄文農耕論は戦前からあって、現在まで様々な議論が交わされ、その考え方は何度も驚くべき変転を迎えました。今回はその軌跡を丁寧にたどり、弥生農業との違いを明らかにします。 4月12日 [戦前の縄文農耕論](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7946748) 5月24日 [戦後の中期農耕論](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7946756) ※4週目 6月14日 [戦後の後晩期農耕論](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7946757) 7月12日 照葉樹林文化論の登場 8月 9日 縄文人・縄文社会像の転換 9月13日 圧痕法(レプリカ法)による革新 ★1回ずつの受講もできます。 会員 3,630円 一般 4,180円
-
- トライアル可
- 見逃し配信あり
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
騎馬民族征服王朝説を見直す2
−応神・仁徳朝と倭の五王の考古学

- 桃ア 祐輔/福岡大学人文学部歴史学科教授
- 2025/04/21月 〜 2025/09/15月
- 13:00〜15:00
- 全6回
- 会員 18,480円
4世紀に奈良盆地北部の佐紀・盾列古墳群にあった王陵級の巨大古墳は、5世紀になると、大阪湾岸の百舌鳥・古市古墳群に移ります。江上波夫先生は、河内王権の始祖である応神天皇を騎馬民族の王とみる立場に立って、東北アジアから朝鮮半島を経て騎馬民族が倭国に征服王朝を立てたとする修正騎馬民族征服王朝説を提唱されました。 『古事記』や『日本書紀』によれば、熊襲征伐のため筑紫に出陣した仲哀天皇は、新羅を攻めよとの神託を信じなかった祟りで陣没し、妊娠していた神功皇后が三韓を征伐、新羅を服属させ、帰国後に大和に攻め上って香坂王・忍熊王を倒し、応神天皇が即位、神功皇后が摂政となり、新王朝を開いたと伝えています。塚口義信先生は、391年,高句麗・好太王の即位と同年、倭国の紀角宿禰の軍勢が百済で辰斯王を殺害して阿花王の即位に協力し、渡海軍が帰国後にクーデターを起こして応神天皇を擁立、河内王朝を開いたとする説を提唱しています。 この講座では、応神・仁徳朝の成立過程を具体的な古墳の分析から考えます。さらに、中国南朝の宋に遣使した倭の五王について、中国南北朝と朝鮮半島三国時代の考古学研究の成果、馬具や甲冑の編年研究をも踏まえながら、倭王讃を履中天皇、倭王珍を反正天皇、倭王済を允恭天皇、倭王興を安康天皇、倭王武を雄略天皇に比定し、各王朝の実態について、考古学・文献学の両面から考えます。 @4月21日 [騎馬民族征服王朝説と応神・仁徳朝の考古学](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7946734) A5月19日 [倭王讃と履中天皇の考古学](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7946739) B6月16日 [倭王珍と反正天皇の考古学](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7946740) C7月21日 倭王済と允恭天皇の考古学 D8月18日 倭王興と安康天皇の考古学 E9月15日 倭王武と雄略天皇の考古学 ★1回ずつの受講もできます。 会員 3,630円 一般 4,180円
-
- 見逃し配信あり
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
大和王権の成立と発展

- 河村 哲夫/歴史作家・福岡県文化団体連合会顧問
- 2025/04/24木 〜 2025/06/26木
- 13:00〜15:00
- 全3回
- 教室 9,240円 / オンライン 9,240円
『日本書紀』『古事記』のみならず、各地の伝承を掘り起こし、大和王権の成立と発展の過程を追跡する渾身の古代講座‼ 4/24 神武天皇の皇子神八井耳命とは? 5/22 諏訪と阿蘇をつなぐ阿蘇津彦 6/26 欠史八代の真実@安寧天皇ほか ____________________________________________
-
- トライアル可
- 見逃し配信あり
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
異世界の住人たち〜妖怪編
妖怪の目

- 吉田 扶希子 /西南学院大学非常勤講師
- 2025/06/26木
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 2,970円 / 一般 3,740円 / 会員当日 3,520円 / 一般当日 4,290円
昨年十月に一度、「異世界の住人たち」と題してお話させていただきました。そのときは概要と幽霊の話で、具体的なお話はできませんでした。そこで今回は妖怪をテーマに、具体的な事例を見ていきたいと思います。妖怪と恐れられる彼らも、その姿になった過去があり、なかには悲しい話もあります。そんな彼らの背景に一歩踏み込んで、妖怪を探ってみましょう。妖怪も多種多様ですが、肉体的特徴で分類し、ひとつずつみていきます。 「妖怪の目」 顔がない「のっぺらぼう」もいますが、目に特徴がある妖怪は意外と多いものです。目が一つしかないいわゆる「一つ目小僧」、それから目が三つのもの、体中に目がついているものと様々です。それぞれの物語をみていきましょう。目は何を表しているのでしょうか? ※当日入金は、受講料に550円加算されます。 [8月28日(木)13:00〜14:30「異世界の住人たち〜妖怪編」妖怪の首・口](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8042271) もあります。 ―――
-
- 見逃し配信あり
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
日本書紀

- 松木 俊暁/福岡大学非常勤講師
- 2025/07/05土 〜 2025/09/20土
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 16,500円
古代史研究等の成果を踏まえながら『日本書紀』全巻を読み進めます。意味を取りつつ本文(原文は漢文ですので、読み下し)を読み、その周辺事情や背景について分かりやすい解説を加えます。古語になじみのない方も、途中からでも楽しめます。4月からは、第40代・天武天皇紀上(巻第二十八。壬申紀ともいう)から読み始め、天武天皇紀下(巻二十九)の途中まで読み進める予定です。 白村江の戦などが起こった波乱の時代を率いた天智天皇が亡くなると、その後継者をめぐる内乱が672年に起こります。大友皇子と大海人皇子が争った壬申の乱です。圧倒的に不利な状況の中、この内乱に奇跡的に勝利した大海人皇子は、即位して天武天皇となります(皇統譜では明治3年に大友皇子を天皇と認定、第39代・弘文天皇と贈諡)。日本書紀はこの壬申の乱にまるまる一巻(天武紀上)をあてており、日本書紀が語る歴史において壬申の乱が如何に大きな意味をもっていたかが分かります。 即位した天武は圧倒的な権威の下、唐に倣った国政改革を強力に推進していきます。事実、この天武朝に「天皇」「日本」という名称の使用が開始されたと考えられており、次に続く持統天皇の時代と合わせて、律令国家への改革の総仕上げの時期に当たります。動乱と改革の西暦670年代の記事を、他史料と対照しながら読み解いていきます。
-
- トライアル可
- 見逃し配信あり
- 2025夏クーポン対象
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
照葉樹林文化論の登場
〔7月〕縄文時代に農耕はあったのか?

- 武末 純一/福岡大学名誉教授 春日市奴国の丘歴史資料館名誉館長
- 2025/07/12土
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 3,630円 / 一般 4,180円
1970年代には植物生態学など他分野からも検討され、アジア全体の農耕文化を視野に、照葉樹林文化前期複合(野生植物の利用と半栽培の混合体系)と照葉樹林文化複合(焼畑農耕による雑穀栽培を中心とする体系)が設定されました。 ――――――――――――――――
-
- 見逃し配信あり
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
倭王済と允恭天皇の考古学
〔7月〕騎馬民族征服王朝説を見直す

- 桃ア 祐輔/福岡大学人文学部歴史学科教授
- 2025/07/21月
- 13:00〜15:00
- 全1回
- 会員 3,630円 / 一般 4,180円
日本最大の古墳である大仙陵古墳(486m以上)は、長年、仁徳天皇陵と呼び習わされてきました。しかし宮内庁書陵部の調査で墳丘からON46型式の須恵器甕がみつかりました。5世紀初頭の仁徳天皇陵ではなく、5世紀中葉の大王陵と考えるべきです。『宋書』によれば、倭王済は443年に南朝の宋・文帝から安東将軍に叙せられ、451年には「使持節都督倭・新羅・任那・加羅・秦韓・慕韓六国諸軍事」の加号を経て安東大将軍に進号、23人が宋朝から軍・郡に関する称号を与えられています。よって大仙陵古墳の主に最もふさわしいのは、倭の五王の中で最も強い権力を握った倭王済ということになります。倭王済と同一人物とみられる允恭天皇は、反正天皇(倭王珍か)の殯を懈怠した罪で葛城玉田宿禰を誅殺したと伝え、反葛城勢力が擁立した大王とみられます。築造企画の類似する奈良市ウワナベ古墳(推定280m)ではTK216型式の須恵器が出土し、南朝製の同型鏡の分布からも、5世紀中葉の倭王権では、4世紀に勢力を持った佐紀勢力と再び連携したと考えられます。 大仙陵の前方部では、明治時代に竪穴式石室がみつかり、長持形石棺に伴って、ガラス碗・皿や金銅装の眉庇付冑・横矧板鋲留短甲がみつかり、大王に即位しなかった、将軍号クラスの有力王族の埋葬とみられます。允恭の皇太子で即位できなかった木梨軽太子の埋葬と考えればうまく説明できます。 なお「王賜」銘鉄剣や横矧板鋲留短甲を出土した千葉県市原市稲荷台1号墳でも、ON46型式の須恵器が出土しており、長野県飯田市新井原12号墳では石室から横矧板鋲留短甲、墳裾からはf字形鏡板付轡と扁円剣菱形杏葉を装着した殉葬馬がみつかりました。大仙陵に葬られた大王は、全国の新興中小首長を組織化し、国産甲冑と馬具、南朝鏡を配布し全国支配を実現したことが窺え、この点についても考えます。 ――――――――――――――――――――――
-
- 見逃し配信あり
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
大和王権の成立と発展

- 河村 哲夫/歴史作家・福岡県文化団体連合会顧問
- 2025/07/24木 〜 2025/09/25木
- 13:00〜15:00
- 全3回
- 教室 9,240円 / オンライン 9,240円
『日本書紀』『古事記』のみならず、各地の伝承を掘り起こし、大和王権の成立と発展の過程を追跡する渾身の古代講座‼ 7/24 欠史八代の真実A孝昭天皇ほか 8/28 開化天皇と崇神天皇 9/25 崇神天皇と三種の神器 ____________________________________________
-
- トライアル可
- 見逃し配信あり
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
弥生開始年代と縄文文化の終焉
- 宮本 一夫/九州大学名誉教授
- 2025/07/24木
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 3,080円 / 一般 3,960円
佐賀県唐津市宇木汲田貝塚]層の夜臼T式の炭化米の年代から、弥生文化開始年代を紀元前9〜前8世紀と特定しました。この年代観に対して近年反論が出ていますが、それに答えて自説の正しさを説明します。併せて縄文晩期農耕について論じ、縄文文化の終焉を検討していきます。 ★当日入金は受講料に550円(税込)を加えた金額で承ります。 ――――――――――――――――――――
-
- 見逃し配信あり
- 2025夏クーポン対象
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
縄文人・縄文社会像の転換
〔8月〕縄文時代に農耕はあったのか?

- 武末 純一/福岡大学名誉教授 春日市奴国の丘歴史資料館名誉館長
- 2025/08/09土
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 3,630円 / 一般 4,180円
1980年代には「飢えに苦しむ縄文人」という暗黙の前提が崩れ、一日三〜四時間働けば、全員の欲求が充足される「始原のあふれる社会」とわかり、「弥生は光、縄文は影」の関係が逆転します。自然科学の分析も進みました。 ―――――――――――――――――――――――
-
- 見逃し配信あり
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
倭王興と安康天皇の考古学
〔8月〕騎馬民族征服王朝説を見直す

- 桃ア 祐輔/福岡大学人文学部歴史学科教授
- 2025/08/18月
- 13:00〜15:00
- 全1回
- 会員 3,630円 / 一般 4,180円
百舌鳥ニサンザイ古墳(290m)は従来、5世紀末の大王陵級古墳と見られ、だれの墓に比定すべきなのか考古学たちの頭を悩ませてきました。ところが近年の宮内庁書陵部の調査で、川西編年W期後半(旧)の埴輪と、TK208期頃まで遡る可能性がある古式須恵器が出土し、大仙陵に後続する大王陵である可能性が高まりました。 462年に遣使した倭王興(462遣使)は、安康天皇と同一人物と見られています。允恭の皇太子であった安康は旧葛城勢力との調整に苦しみ、即位後短期間で暗殺されます。その後継には従兄弟の市辺押磐皇子(履中と葛城黒姫の皇子)が擁立され、短期間ですが大王に即位した可能性があります。 土師ニサンザイに後続する古市・市野山古墳(伝允恭陵,230m)は坂靖氏の研究で奈良市佐紀のヒシアゲ古墳(磐之媛陵)と埴輪や墳丘がほぼ同じであることがわかっています。市野山古墳は外堤下遺構にTK208型式、墳丘にTK47型式の須恵器を伴い、時期差は修築を示唆します。市辺押磐王(仁賢・顕宗大王の父)の墓と考えれば整合的に理解できます。陪塚の唐櫃山古墳では阿蘇凝灰岩の石棺、2領の三角板鋲留短甲ととも古式のf字形鏡板付轡が出土したのに対し、長持山でも阿蘇凝灰岩を含む複数の石棺に伴って、短甲や挂甲、f字形鏡板付轡を含む複数の馬具が出土しています。市辺押磐皇子に日下部連使主とその子吾田彦が仕えていたと記しており、これらの陪塚の被葬者の可能性が考えられます。 ――――――――――――――――――――――――――――
-
- 見逃し配信あり
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
逆賊「恵美押勝」へと変貌した政治家 藤原仲麻呂
『続日本紀』の人物伝を読む (8月23日)
- 原田 諭/西南学院大学非常勤講師
- 2025/08/23土
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 2,970円 / 一般 3,850円
『続日本紀』は『日本書紀』に続いて編集された歴史書です。8世紀(おおよそ奈良時代)に起こったさまざまな出来事が時系列に記されています。なかには、亡くなった人の略歴が記されることもあります。簡略な人物伝なのですが、これを読むことで私たちは、ある人の一生とそのなかで起こった人生を左右する出来事などを知ることができます。それらの出来事は『続日本紀』に載るくらいですから、8世紀の政治・社会をゆるがした大事件であることも多々あります。また、その記述は人柄や生前のおこないに関する評価にまで及ぶことがあります。それらは1300年の時空を超えて、奈良時代の人びとに親しみを感じさせてくれ、ときには私たちの感情を揺さぶります。この講座では、『続日本紀』の時代を身近に感じながら学んでいくために、この人物伝を深掘りしていきます。 8月23日(土)逆賊「恵美押勝」へと変貌した政治家、藤原仲麻呂
-
- 見逃し配信あり
- 2025夏クーポン対象
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
異世界の住人たち〜妖怪編
妖怪の首・口

- 吉田 扶希子 /西南学院大学非常勤講師
- 2025/08/28木
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 2,970円 / 一般 3,740円 / 会員当日 3,520円 / 一般当日 4,290円
昨年十月に一度、「異世界の住人たち」と題してお話させていただきました。そのときは概要と幽霊の話で、具体的なお話はできませんでした。そこで今回は妖怪をテーマに、具体的な事例を見ていきたいと思います。妖怪と恐れられる彼らも、その姿になった過去があり、なかには悲しい話もあります。そんな彼らの背景に一歩踏み込んで、妖怪を探ってみましょう。妖怪も多種多様ですが、肉体的特徴で分類し、ひとつずつみていきます。 妖怪の首・口 首が伸びる「ろくろ首」は日本の妖怪として有名ですが、実はこれにも二種類あります。単に首が伸びるものだけでなく、首が体から離れて動くものも「ろくろ首」です。そして同じ首でも美女の首が多いですよね。なぜでしょう。 また顔の口とは別に、頭の後ろに口がある話が、昔話に多く出てきます。そして頭の後ろの口は大食いで、米を食べ尽くしてしまいます。なぜこのような妖怪がいるのでしょうか? 今回は、首に特徴がある妖怪と、口に特徴がある妖怪をみていきます。 ※当日入金は、受講料に550円加算されます。
-
- 見逃し配信あり
- 2025夏クーポン対象
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
圧痕法(レプリカ法)による革新
〔9月〕縄文時代に農耕はあったのか?

- 武末 純一/福岡大学名誉教授 春日市奴国の丘歴史資料館名誉館長
- 2025/09/13土
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 3,630円 / 一般 4,180円
シリコンゴムで種子の圧痕を転写し電子顕微鏡で観察する方法が開発され、ダイズ・アズキの存在が確認され、山内清男の縄文農耕否定説の前提が崩れます。栽培植物の存在と変遷は共通認識となり、その評価が現在の課題です。 ―――――――――――――――
-
- 見逃し配信あり
- 福岡教室
- 教室・オンライン自由講座
倭王武と雄略天皇の考古学
〔9月〕騎馬民族征服王朝説を見直す

- 桃ア 祐輔/福岡大学人文学部歴史学科教授
- 2025/09/15月
- 13:00〜15:00
- 全1回
- 会員 3,630円 / 一般 4,180円
478年に宋に遣使した倭王武はワカタケル大王=雄略天皇に比定する説が有力です。5世紀末の大王陵とみられる岡ミサンザイ古墳(伝仲哀陵,242m)を雄略天皇陵とみる意見が考古学者の間で強まっています。 諸文献の記述によれば、475年に高句麗長寿王が百済王都漢城(ソウル)を滅ぼして蓋盧王を殺害し、百済の遺民は南の熊津(公州)に逃れました。雄略天皇は倭国の人質になっていた百済皇子の牟大を筑紫の軍士500名を護衛につけて送り出し、東城王として即位させ百済支援を強化しました。韓国全羅道の栄山江流域に見られる倭系の前方後円墳についても、雄略朝以降の百済支援との関わりが考えられます。 熊本県江田船山古墳では、6体の人骨、3セットの甲冑、2セットの馬具、百済製や倭製の冠帽が出土しましたが、「治天下獲□□□鹵大王世、奉事典曹人名无利弖、八月中、用大鉄釜 并四尺廷刀、八十練、九十振、三寸上好利刀、服此刀者、長寿、子孫洋々、得□恩也、不失其所統、作刀者名伊太和、書者張安也」銘大刀より、被葬者には雄略天皇の宮廷に奉仕した官僚、「典曹人」のムリテが含まれていると考えられます。 これに対し埼玉稲荷山古墳では、表に「辛亥年七月中記乎獲居臣上祖名意富比垝其児多加利足尼其児名弖已加利獲居其児名多加披次獲居其児名多沙鬼獲居其児名半弖比」、裏に「其児名加差披余其児名乎獲居臣世々為杖刀人首奉事来至今獲加多支鹵大王寺在斯鬼宮時吾左治天下令作此百練利刀記吾奉事根原也」の銘がありますが、被葬者自身が雄略天皇の宮廷に奉仕した官僚「杖刀人」のヲワケの臣なのか、その部下なのかは諸説あります。 この講座では、倭の五王最後の武≒ワカタケル大王の時代を、国際状況を踏まえて考えます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――
-
- 見逃し配信あり