52講座中 1〜20件を表示
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北部九州“弥生学”の先達たち
- 武末 純一/春日市奴国の丘歴史資料館名誉館長 福岡大学名誉教授
- 2024/04/13土 〜 2024/09/14土
- 13:00〜14:30
- 全6回
- 会員 17,160円
私はこれから何年かかけて、北部九州の弥生時代集落をゆっくり解説したいと考えています。そのためには、現在の北部九州弥生時代研究の基礎に対する理解が、まず必要になります。今回はそうした基礎を作った中山平次郎、鏡山猛、森貞次郎、岡崎敬、乙益重隆の5名の先学の業績を取り上げ、それぞれの先学への論を導きの糸として、評価してみたいと思います。どのような方法と思いや考え方のもとに、先学が何を明らかにして、限界はどこにあったのかなどを、エピソードも交えながら一緒に考えます。 【各回カリキュラム】 4月13日:[中山平次郎論](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7155440) 5月18日:[鏡山猛論](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7155443) ※5月のみ3週目 6月8日:[森貞次郎論1](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7155444) 7月13日:森貞次郎論(2) 8月10日:岡崎敬論 9月14日:乙益重隆論 ★1回ずつの受講もできます 会員 3,410円 一般 3,960円 (各回) ――――――――――――――――――――――――――――――――――
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騎馬民族征服王朝説を見直す
―応神朝の成立と東アジアの騎馬文化−
- 桃ア 祐輔/福岡大学人文学部歴史学科教授
- 2024/04/15月 〜 2024/09/16月
- 13:00〜15:00
- 全6回
- 会員 17,160円
『古事記』や『日本書紀』によれば、熊襲征伐のため筑紫に出陣した仲哀天皇は、新羅を攻めよとの神託を信じなかった祟りで陣没し、妊娠していた神功皇后が三韓を征伐、新羅を服属させ、帰国後に大和に攻め上って香坂王・忍熊王を倒し、応神天皇が即位、神功皇后が摂政となり、新王朝を開いたと伝えています。 この記述と対応するように、4世紀に奈良盆地北部の佐紀・盾列古墳群にあった王陵級の巨大古墳は、5世紀になると、大阪湾岸の百舌鳥・古市古墳群に移ります。江上波夫先生は、1967年頃に、河内王権の始祖である応神天皇を騎馬民族の王とみる立場に立って、修正騎馬民族征服王朝説を提唱されました。 江上騎馬民族説の批判は多いですが、王朝交替に賛成する考古学者・古代史研究者は少なくありません。 塚口義信先生は、391年,高句麗・好太王の即位と同年、倭国の軍勢が百済で辰斯王を殺害して阿花王の即位に協力した事、渡海軍が帰国後にクーデターを起こして応神天皇を擁立、河内王朝を開いたとする説を提唱しています。 最近、奈良市の富雄丸山古墳の発掘で巨大な盾形鼉龍(だりゅう)鏡や蛇行剣が出土して、4世紀末の王権交替の可能性を考える重要な手掛かりが得られました。また、中国や韓国の研究進展で、古墳時代騎馬文化の原形となる馬具や騎馬文化も次第に明らかになってきました。 本講座では、4世紀末の倭国の政権交代と、騎馬民族征服王朝説との関係について、最新の東アジアの考古資料を総動員して考えます。 4月15日 [騎馬民族征服王朝説と大和・河内王朝交替説](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7155452) 5月20日 [中国魏晋南北朝と慕容鮮卑の騎馬文化](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7155455) 6月17日 [鉄の王国・金官伽耶の騎馬文化](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7155457) 7月15日 七支刀と百済の騎馬文化 8月19日 好太王と高句麗の騎馬文化 9月16日 黄金の国・新羅の騎馬文化 ★1回ずつの受講もできます。 会員 3,410円 一般 3,960円
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古文書から学ぶ郷土の歴史
- 石瀧 豊美/福岡地方史研究会会長
- 2024/07/02火 〜 2024/09/17火
- 10:00〜12:00
- 全6回
- 会員 16,500円
福岡藩の農村の資料を読みながら、くずし字の読み方に慣れ親しみ、地域の社会とそこに生きた人たちの歴史について考えます。初心者対象の講座です。テキストは庄屋の家に残された古文書で、農村の生活を生き生きと伝えています。時には小倉藩の資料を読んだり、藩の公式の記録(特に朝鮮通信使関係の資料)を読んだりもしています。 2024年4月期より受講料を改定させていただきました。 ホームページでの決済時に、対象講座の受講料が割引きとなる500円分のクーポンを利用できます。(3/30まで)
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倭国史の展開と中国史との関係について
- 川本 芳昭/九州大学名誉教授
- 2024/07/02火 〜 2024/09/17火
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 17,160円
日本に所謂国家というものが生まれたのはいつでしょうか。現在の研究では律令制時代の日本は所謂国家であったとする共通理解があります。律令国家以前の日本は倭国と呼ばれていました。では日本のルーツとしての倭国は所謂国家ではなかったのでしょうか。邪馬台国は「国」といわれますが、邪馬台国は国家ではなかったのでしょうか。一方、倭国が存在した時代の大陸に遊牧民の鮮卑という民族が建てた北魏という国家がありました(鮮卑の呼称はシベリアという呼称として今に継承されている)。今回の講座では、倭国とは何か、その倭国と北魏との間にどのような関係があるのかといったことを考えてみようと思います。
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日本書紀
- 松木 俊暁/福岡大学非常勤講師
- 2024/07/06土 〜 2024/09/21土
- 10:30〜12:00
- 全7回
- 会員 19,250円
古代史研究等の成果を踏まえながら『日本書紀』全巻を読み進めます。意味を取りつつ本文(原文は漢文ですので、読み下し)を読み、その周辺事情や背景について分かりやすい解説を加えます。古語になじみのない方も、途中からでも楽しめます。4月からは、第35代・皇極天皇紀(巻第二十四)から読み始め、第36代・孝徳天皇紀(巻第二十五)の途中まで読み進める予定です。 舒明天皇の没後、皇位継承の混乱の中で擁立されたのは、舒明の皇后・皇極天皇でした(後の天智・天武天皇の母)。皇極の時代、蘇我氏が勢力を増大させていき、書紀はそれを蘇我氏の専横として描き出します。ついに中大兄皇子たちが立ち上がり、蘇我蝦夷・入鹿父子を討つ、乙巳の変がおこります。変の直後、皇極は退位し、皇極の弟・孝徳天皇が即位し、新政権が発足します。大化改新と呼ばれる改革のはじまりです。 7世紀半ば、中央集権化の改革が進められたこの時代の記事を、他史料と対照しながら読み解いていきます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――
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『史記』から読み解く中国古代
- 杉村 伸二/福岡教育大学教授(東洋史)
- 2024/07/06土 〜 2024/09/21土
- 13:00〜14:30
- 全6回
- 会員 16,500円
『史記』は、中国古代史を知るうえで最も重要な書物です。本講座は『史記』の漢文を読み下しながら、『史記』の描く古代中国の姿について解説していきます。高校漢文程度の返り点や古文の知識があれば十分です。 今は、個性的な人物を描く「列伝」を順番に読み進めています。今学期には、鴻門の会で活躍した樊噲たちを描いた樊酈滕灌列伝など、漢の建国に功績を挙げた人物たちの列伝に入っていきます。その鮮烈な生き様や、現代でも使う故事成語の背景など、興味深い内容がたくさん盛り込まれています。最新の学説や考古資料なども紹介しつつ、『史記』から読み解ける古代中国の世界を、詳しく解説していきます。 **********************
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九大史料30万点が解き明かす 九州の地域史像
九州文化史研90年の軌跡・九州大学大学院地球社会統合科学府提携講座
- 2024/07/06土 〜 2025/01/11土
- 13:00〜14:30
- 全7回
- 会員 20,020円
九州大学は、これまで30万点におよぶ貴重な古文書などを収集し、整理と保存、研究をすすめてきました。とりわけ、九州地域の史料センターとしての役割を果たしてきたのが、九州大学附属図書館付設記録資料館九州文化史資料部門です。同部門の前身である九州文化史研究所は昭和9年(1934)に創設され、本年でちょうど90周年を迎えます。本講座では、それを記念して九州文化史研究所などが長年蓄積してきたさまざまな史資料を紹介しつつ、九州の新たな地域史像に迫っていきたいと思います。 7月6日[)『写された中世博多の絵図』](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7244962) 伊藤幸司(九州大学大学院地球社会統合科学府・教授) 8月3日[『写本の魅力―江戸時代の史料―』 ](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7246612) 木土博成(九州大学大学院地球社会統合科学府・准教授) 9月7日[『近世庶民史料調査と九州大学―戦後における九州文化史の史料収集史―』 ](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7246771) 梶嶋政司(九州大学附属図書館付設記録資料館・助教) 10月5日『未知の史料との遭遇―旧九州文化史研究施設保管史料の意義―』 福田千鶴(九州大学大学院地球社会統合科学府・教授) 11月2日『九州文化史研究施設比較考古学部門とそのレガシー』 溝口孝司(九州大学大学院地球社会統合科学府・教授) 12月7日『幕末唐津町人、長崎への旅記録―庶民がみた「異国」―』 高野信治(九州大学名誉教授) 1月11日『九州文化史研究所から派生した学際研究の現在―遺跡出土人骨を対象として―』 舟橋京子(九州大学大学院地球社会統合科学府・准教授) ※1回ずつの受講もできます
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学び直しの大人のための高校世界史
- 丹後 享/西南学院大学・福岡大学非常勤講師
- 2024/07/08月 〜 2024/09/23月
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 17,160円
高校の「世界史」は暗記科目の印象が強かったかもしれませんが、世界史は本来、世界の各地域の様相を知ることができる、学べば学ぶほど好奇心がわく面白い科目です。現在、世界各地でおこっている様々な事象の要因は過去にあり、歴史を学ぶことで、事の本質を理解する手助けにもなります。本講座では、人類の歴史の始まりから話し始め、「高校世界史」教科書の前半部分、すなわち古代史・中世史を取り扱います。 Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。お問合せはfk9asacul@asahiculture.comで承ります。
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室町・戦国時代の史料(古文書・古記録)を読み解く
- 伊藤 幸司/九州大学大学院比較社会文化研究院 教授
- 2024/07/09火 〜 2024/09/24火
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 16,500円
九州・山口地域に関係する古文書や古記録のなかでも、室町・戦国時代のものをを中心に読んでいます。 くずし字を読むことから始めますが、くずし字が読めない方には翻刻したものを配ります。文字を読むだけでなく、史料から見えてくる中世社会の様相(政治、経済、文化、外交など)について、近年の研究成果を踏まえながら説明していきます。 現在は、戦国末期に上洛した島津家久の記録を読み続けています。
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マルコ・ポーロが旅したシルクロード
『東方見聞録』から読み解く元代のインド、アフリカ、トルキスタン
- 大津 忠彦/筑紫女学園大学非常勤講師
- 2024/07/10水 〜 2024/09/25水
- 15:30〜17:00
- 全6回
- 教室 16,500円 / オンライン 16,500円
マルコ・ポーロ(1254 - 1324年)は、ベネチア(ベニス)の商人として、欧州〜中東〜中央アジア〜東アジア〜東南および南アジアにおよぶ遥かな「シルクロード」旅程を遊歴。諸域やカーン宮廷での実体験や伝聞の口述記『東方見聞録』が活写する「パクス・モンゴリカ*)」時代のヒト・モノ・情報についてひもときます。今期はインドおよびアフリカ東部、および「トルキスタン」事情についてその興味深い見聞録を読み進めます。 *13世紀から14世紀、ユーラシア大陸を支配したモンゴル帝国の覇権による安定した時代 7月10日 アビシニア(エチオピア)について その @ 7月24日 アビシニア(エチオピア)について その A 7月31日 君主(スルタン)は「世界で最も富裕な王者のひとり」 8月28日 白乳香、棗椰子の大産地 9月11日 商人たちはインド向けの馬匹貿易で巨大な利潤をあげている 9月25日 「大トゥルキー国」すなわち現今のトルキスタン(中央アジア)について
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ビスマルクとドイツ帝国(1)
- 神寳 秀夫/九州大学名誉教授
- 2024/07/11木 〜 2024/09/26木
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 16,500円 / 一般 16,500円
近・現代のドイツ史を語るうえでまず挙げられるべき一人がビスマルクです。プロイセンの由緒ある領主家出身の彼は、支持者は少なかったのですが、その君主制的な強硬保守主義の立場から「鉄血宰相」として、1.普墺戦争や普仏戦争を勝ち抜き、2.ドイツ帝国創建(1871年)によりドイツを統一し、3.社会主義者の鎮圧とカトリックへの攻撃に努めました。しかし、その一方、1.ドイツ工業の育成に努め、2.世界初の全国民加入の社会保険制度を成立させ、3.第一次世界大戦までの40年間、ヨーロッパに平和をもたらしました。戦後ドイツでも人気の高い19世紀ドイツを、ビスマルクの視点から追体験したいと思います。 【カリキュラム】 7月11日 7月25日 V 議会政治家としての誕生(1845/47年):君主制的な強硬保守主義 8月8日 8月22日 W 外交官任命(1851年)と軍隊および自由主義者への対応 9月12日 9月26日 X プロイセン首相就任(1862年)から普墺戦争(1866年)へ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
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大和王権の成立と地域伝承
- 河村 哲夫/歴史作家・福岡県文化団体連合会顧問
- 2024/07/25木 〜 2024/09/26木
- 13:00〜15:00
- 全3回
- 教室 8,580円 / オンライン 8,580円
『古事記』『日本書紀』のみならず、各地の伝承を掘り起こし、大和王権の成立の過程を追跡する渾身の古代講座。 7/25 安芸の神武天皇伝承 8/22 吉備の神武天皇伝承 9/26 紀伊の神武天皇伝承 ____________________________________________
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幕末史再発見
福岡の視点を交えながら
- 一坂 太郎/萩博物館特別学芸員
- 2024/07/26金 〜 2024/09/27金
- 13:30〜15:00
- 全3回
- 会員 8,580円
今期は幕末の最後、どのように徳川幕府という長期政権が崩壊していったかをたどります。私が集めた第二次長州征伐の裏話や謎とされる孝明天皇崩御と龍馬暗殺、大政奉還と王政復古の関係など、福岡藩やその周囲の話も盛り込みながら考えていきましょう。(講師記)
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【プレ講座】『続日本紀』の世界
- 原田 諭 /西南学院大学非常勤講師
- 2024/09/14土
- 10:30〜12:00
- 全1回
- 会員 2,860円 / 一般 3,740円 / 会員当日 3,410円 / 一般当日 4,290円
『続日本紀』は『日本書紀』に続いて編集された歴史書です。文武天皇元年(697)から延暦10年(791)までの95年間の出来事を時系列にまとめています。これは奈良時代のほとんどの時期を収めていることになります。奈良時代は天平文化や現存する日本最古の和歌集『万葉集』を生んだ時期です。また、中国から学んだ法律「律令」にもとづく政治を根付かせようとした時代でもありました。『続日本紀』はそうした奈良時代の多様な姿を知るための基礎的な史料です。この講座はこれから奈良時代のことを学ぼうとする方、『続日本紀』を読んでみたいと思っている方のためのスタートアップ講座です。『続日本紀』の基本的な情報や読み方を学んでいきます。 ※当日入金は、受講料に550円加算されます。
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北部九州“弥生学”の先達たち「乙益重隆論」
- 武末 純一/春日市奴国の丘歴史資料館名誉館長 福岡大学名誉教授
- 2024/09/14土
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 3,410円 / 一般 3,960円
私はこれから何年かかけて、北部九州の弥生時代集落をゆっくり解説したいと考えています。そのためには、現在の北部九州弥生時代研究の基礎に対する理解が、まず必要になります。今回はそうした基礎を作った中山平次郎、鏡山猛、森貞次郎、岡崎敬、乙益重隆の5名の先学の業績を取り上げ、それぞれの先学への論を導きの糸として、評価してみたいと思います。どのような方法と思いや考え方のもとに、先学が何を明らかにして、限界はどこにあったのかなどを、エピソードも交えながら一緒に考えます。 乙益先生は熊本の考古学研究を長く牽引し、最後は國學院大學教授です。斎藤山貝塚の前期初頭とされた鉄斧の発掘者として有名ですが、本領は農具と農業、埋納習俗研究にありました。
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「黄金の国・新羅の騎馬文化」
騎馬民族征服王朝説を見直す―応神朝の成立と東アジアの騎馬文化−
- 桃ア 祐輔/福岡大学人文学部歴史学科教授
- 2024/09/16月
- 13:00〜15:00
- 全1回
- 会員 3,410円 / 一般 3,960円
新羅は、三韓時代の辰韓の一国で、慶州の斯蘆国を前身とします。『秦書』によれば、中国五胡十六国の前秦に対し、377年に初めて新羅が朝貢し、382年には 新羅王楼寒の名がみえます。この「楼寒」は王号の「麻立干」と見られ、356年に即位したとされる17代奈勿尼師今とみる説もあります。 また、広開土王碑や中原高句麗碑により、倭や高句麗に従属した時期があったと考えられます。4世紀後半〜末、倭の侵入を受けた新羅王は高句麗に救援を求め、好太王はこれに応えて歩騎五万を派遣しましたが、軍隊はその後も慶州に駐屯し、新羅を監視しました。この間の倭・新羅関係を語る神功皇后の三韓征伐伝承の荒唐無稽な記述のなかに、どの程度の史実性があるかは、慎重な検討が必要です。 4世紀後半〜末頃には慶州周辺に積石木槨墓が、現われ、慶州・蔚山・浦項地域にも拡散します。 慶州月城路カ29号墓は大型の土壙木槨墳で、竪矧板革綴短甲・挂甲小札・鉄鋌・鋳造鉄斧・太刀・鉄鏃・鉄矛・玉類とともに倭製の石釧が出土しました。31号墓では倭系の土師質器台・小形丸底壺が出土しました。 蔚山下三亭ナ地区115号では、三燕の帯金具・倭製の長方板革綴短甲・5世紀前半の新羅土器台付壺が同時に出土し、国際的な遺物の共伴は、地域間の並行関係を解明する重要な手掛かりです。 長らく新羅最古の馬具とみられてきた皇南洞109号墳第4槨の鐙や馬冑・馬甲が所在不明となっており、慶州の馬具編年は困難でした。ところが近年、慶州チョクセムでは、4世紀末から5世紀初頭頃の馬具(轡・鐙・鞍)や馬冑・馬甲が出土し、高句麗南下の状況を読み解く重要なカギとなりそうです。 5〜6世紀の馬具については、朴正熙政権時代に推進された天馬塚と、皇南大塚南墳・北墳の発掘によって膨大な馬具が出土し、その他の中小古墳の発掘も進み、次第に馬具史料が蓄積されていきました。 なかでも慶州最大の王陵で双円墳の皇南大塚は、先行する南墳が訥祗麻立干(位417〜458)墓、後続する北墳が夫人墓とみられています。南墳では8セットもの馬具が出土し、最高級セットは金銅板に龍文透彫を施した下に玉虫羽を敷き詰めた豪華なものでした。この様式は、鮮卑・高句麗の透彫金銅板や木心金属板張技術などを独自発展させたもので、古代の倭人が「真金ふくまばゆき新羅」と称して魅了された新羅工芸の粋を示しています。 本講座では、慕容鮮卑・高句麗につながる新羅馬具の系譜と豪華な金工技術に着目し、のちに中国北朝の仏教工芸技術も摂取っしながら、沖ノ島や藤ノ木古墳・船原古墳の金銅装馬具に発展していく過程をたどります。
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古文書から学ぶ郷土の歴史
- 石瀧 豊美/福岡地方史研究会会長
- 2024/10/01火 〜 2024/12/17火
- 10:00〜12:00
- 全6回
- 会員 16,500円
福岡藩の農村の資料を読みながら、くずし字の読み方に慣れ親しみ、地域の社会とそこに生きた人たちの歴史について考えます。初心者対象の講座です。テキストは庄屋の家に残された古文書で、農村の生活を生き生きと伝えています。時には小倉藩の資料を読んだり、藩の公式の記録(特に朝鮮通信使関係の資料)を読んだりもしています。
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倭国史と北魏史
比較史の観点からみた
- 川本 芳昭/九州大学名誉教授
- 2024/10/01火 〜 2024/12/17火
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 17,160円
日本に所謂国家というものが生まれたのはいつでしょうか。現在の研究では律令制時代の日本は所謂国家であったとする共通理解があります。律令国家以前の日本は倭国と呼ばれていました。では日本のルーツとしての倭国は所謂国家ではなかったのでしょうか。邪馬台国は「国」といわれますが、邪馬台国は国家ではなかったのでしょうか。一方、倭国が存在した時代の大陸に遊牧民の鮮卑という民族が建てた北魏という国家がありました(鮮卑の呼称はシベリアという呼称として今に継承されている)。今回の講座では、倭国とは何か、その倭国と北魏との間にどのような関係があるのかといったことを考えてみようと思います。
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日本書紀
- 松木 俊暁/福岡大学非常勤講師
- 2024/10/05土 〜 2024/12/21土
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 16,500円
古代史研究等の成果を踏まえながら『日本書紀』全巻を読み進めます。意味を取りつつ本文(原文は漢文ですので、読み下し)を読み、その周辺事情や背景について分かりやすい解説を加えます。古語になじみのない方も、途中からでも楽しめます。 10月からは、第36代・孝徳天皇紀(巻第二十五)の途中から読み始め、第37代・斉明天皇紀、そして第38代・天智天皇紀(巻二十七)まで読み進める予定です。 孝徳天皇の一連の改革(いわゆる大化改新)も後半ですが、孝徳と対立した中大兄皇子・皇極上皇らは難波宮を去り、飛鳥に戻ってしまいます。孤立した孝徳が没すると、皇極上皇が重祚し、斉明天皇となります。660年、唐と新羅の挟撃を受けた百済が滅ぶと、斉明は百済復興の軍を興して九州に旅立ちますが、筑紫朝倉宮で没します。残された中大兄が皇太子のまま指揮した白村江の戦いは、唐・新羅連合軍の前に大敗、倭国は存亡の危機に立たされます。急遽、防人の配備や水城の建設、近江大津宮への遷都など、国防体制を整えると、即位した天智天皇は唐に倣った国政改革を推進していきます。紆余曲折の改革が進められた、7世紀第3四半期の記事を、他史料と対照しながら読み解いていきます。 ◆特別講座◆ 11月30日(土) 10:00〜12:00 [「律令制が分かれば日本書紀が分かる」](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7467319) 会員 2,860円 一般 3,740円 ―――――――――――――――――――――――――――――――――
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未知の史料との遭遇―旧九州文化史研究施設保管史料の意義―
九州大学大学院地球社会統合科学府提携講座
- 福田 千鶴/九州大学大学院地球社会統合科学府教授
- 2024/10/05土
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 3,410円 / 一般 3,960円
九州大学は、これまで30万点におよぶ貴重な古文書などを収集し、整理と保存、研究をすすめてきました。とりわけ、九州地域の史料センターとしての役割を果たしてきたのが、九州大学附属図書館付設記録資料館九州文化史資料部門です。同部門の前身である九州文化史研究所は昭和9年(1934)に創設され、本年でちょうど90周年を迎えます。本講座では、それを記念して九州文化史研究所などが長年蓄積してきたさまざまな史資料を紹介しつつ、九州の新たな地域史像に迫るシリーズです。 10月は、「未知の史料との遭遇―旧九州文化史研究施設保管史料の意義―」 記録資料館九州文化史資料部門(旧九州文化史研究施設)には、約30万点と推定される記録史料が大切に保管されています。そのなかには、歴史研究や自治体史などによって紹介され、よく知られている史料もありますが、まだ未整理の史料や目録が刊行されていても活用されていない史料などが多く存在します。本講座では、旧九州文化史研究施設で収集された史料群の中から、江戸時代前期に福岡黒田藩で生じた「黒田騒動」に関わる史料をとりあげながら、未知の史料と出会うことで歴史認識が大きく変わることを体験してもらい、史料を保存することの意義を受講者のみなさまと一緒に考えていきたいと思います。
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