17講座中 1〜17件を表示
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心理療法入門
心の病はなぜ治るのか? その原理を哲学で解き明かす
- 山竹 伸二/哲学者
- 2025/07/19土 〜 2025/12/20土
- 15:30〜17:30
- 全6回
- 会員 22,770円 / 一般 29,370円
心理療法とは、主としてコミュニケーションを介して心の病を癒し、心理的な苦悩を解消するための技法であり、その種類は現在、400にも及ぶと言われています。心の治療の歴史をたどると、古くは呪術やシャーマニズムの儀式、悪魔祓いなど、様々な方法が存在しましたが、近代になると科学的な知見をもとに、より合理的な方法が開発されているのです。しかし、各々の心理療法は独自の人間観、思想を持っており、自らの技法の正当性を主張して互いに批判し合い、理論対立を繰り返してきました。それゆえ心理療法に共通する原理は理解されないまま、方法ばかりが広まっているのが現状です。 本講座では、代表的な心理療法の歴史を辿りながら、その治療法と原理をわかりやすく解説します。各心理療法の背景にある、深層心理学、行動主義、実存主義、構成主義などの思想、人間観を比較し、吟味すれば、そしてその本質を現象学の視点から考えていけば、そこに共通の原理を見出すことができますし、それは人間が自由に生きること深く関わっているのです。心のケアが重要性を増している今日、私たちは心理的な苦悩を抱えている人たちにどう対応していけばよいのか、受講生の皆さんとともに考えていきたいと思います。(講師・記) 1.7/19 近代以前の心理的治療 ― 呪術的治療、宗教的技法、近代の催眠術 2.8/30 深層心理学と精神分析 ― 精神分析、ユング派、アドラー派、対象関係論、 3.9/20 行動主義と認知科学の治療 ― 行動療法、認知行動療法、論理療法 4.10/18 実存主義と人間性心理学の治療 ― 来談者中心療法、感情焦点化療法 5.11/15 構成主義とナラティヴ・アプローチ ― 家族療法、物語療法 6.12/20 心の治療の哲学原理と人間の存在本質 *参考図書: 山竹伸二『心理療法の精神史』(創元社) ※必要な資料は教室にて配布します。 ※講義内容は、進行具合によって若干変更する場合があります。
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ジャンケレヴィッチと「還らぬ時と郷愁」
現代思想の巨人たち
- 加賀野井 秀一/中央大学名誉教授
- 2025/10/01水 〜 2025/12/03水
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 11,385円
今年度もひき続き「現代思想の巨人たち」と題して、バルト、アルチュセール、ブルデュー、ジャンケレヴィッチをとりあげ、それぞれを3回講義とし、代表作を中心にその思想の本質を探ってまいりましょう。昨年度のメルロ=ポンティ、レヴィ=ストロース、フーコー、ラカンをめぐり、「文化人類学」「心理学」「精神分析」なども視野に入れてきたところで、さらに「文学」や「社会学」や「音楽」をもとり入れ、混迷の時代にふさわしい柔軟な哲学を追求してみたいと思います。年間の予定は次のとおり。 第1期(1〜3月)ロラン・バルトと『記号学の原理(邦訳『零度のエクリチュール』所収)』 ※終了 第2期(4〜6月)ルイ・アルチュセールと『資本論を読む』 ※終了 第3期(7〜9月)ピエール・ブルデューと『ディスタンクシオン』 ※終了 第4期(10〜12月)ウラディーミル・ジャンケレヴィッチと『還らぬ時と郷愁』 今期はジャンケレヴィッチです。ふるってご参加ください。 1. ジャンケレヴィッチとその時代 ― メルロ=ポンティへの爆弾発言も ― 2. 『還らぬ時と郷愁』をめぐって ― 不可逆的な時の流れ ― 3. ベルクソンから音楽まで ― 不可逆性と不可述性 ― (講師・記) *「現代思想の巨人たち」シリーズは2024年1月期開講。途中受講歓迎です。
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宗教とは何か 親鸞と「歎異抄」
- 小坂 国継/日本大学名誉教授
- 2025/10/02木 〜 2025/12/04木
- 13:30〜15:00
- 全3回
- 会員 11,385円
「宗教とは何か」を定義することはきわめて困難ですが、一般に、「宗教とは自己と超越者との関係をあらわすものであって、具体的には何らかの意味で自己と超越者が一体であるような体験である」ということができるでしょう。その場合、超越者を自己の外に超越したもの(神)と考えることができますが、反対に、超越者を自己の内に超越したもの(仏)と考えることもできます。しかるに、親鸞の宗教は阿弥陀仏に対する絶対的な帰依を基本としていますが、そこでいう阿弥陀仏は外在的な性格を有しているとともに、内在的な性格をも有しています。その意味では、それは親鸞教ともいうべき特異な性格をもっています。 この講座では、親鸞の宗教思想をパウロ・パスカル・キルケゴールのようなキリスト教的思想や、法然・道元の思想等と比較しながら、その真髄に迫っていきたいと考えています。今期とりあげるのは『歎異抄』にあらわれた親鸞の基本思想です。(講師記) ★2024年1月開講。途中受講大歓迎です! <今期カリキュラム(予定)> 『歎異抄』の思想
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シモーヌ・ヴェイユ「根をもつこと」を読む
- 今村 純子/立教大学特任教授
- 2025/10/03金 〜 2026/03/06金
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 21,780円
激動の時代に34年の生を駆け抜けたユダヤ系フランス人女性思想家シモーヌ・ヴェイユ(1909-43)。その最晩年の書であり、「人間がなすべきことについての前奏」の副題をもつ、彼女の思想の集大成『根をもつこと』の読解を通して、「根をもつこと」が、現代においてどのようにして可能となるのかを考察したいと思います。現実とテクストが激突したさいの感情に宿るものを捉えるため、広く知られた映画や文学を具体的な現場と見立てて参照することを予定しています。(講師記) 「人間の魂は根をもつことをおそらく必要としている。根をもつことは、もっとも大切であるのに、見過ごされている。根をもつことを定義するのは難しい。現に存在しているある集団に、実際に、活き活きと、自然に属することで人は根をもつ。過去から受け継いだ宝物と未来への確かな予感を保持している集団に属することで根をもつのである」(シモーヌ・ヴェイユ『根をもつこと』より) 全12講予定 【カリキュラム】 [2025年10月〜2026年3月] 1.イントロダクション 2.第1部 魂の要求するもの(1)――秩序/自由/服従/責任/平等 3.第1部 魂の要求するもの(2)――階級制/名誉/刑罰/言論の自由 4.第1部 魂の要求するもの(3)――安全/危険/私有財産/共有財産/真実 5.第2部 根こぎ(1)――労働者の根こぎ 6.第2部 根こぎ(2)――農民の根こぎ [2026年4月〜9月]*後期の受付は2月下旬〜 7.第2部 根こぎ(3)――根こぎと国民 8.第3部 根をもつこと(1) 9.第3部 根をもつこと(2) 10.第3部 根をもつこと(3) 11.まとめと補足――詩をもつこと(1) 12.まとめと補足――詩をもつこと(2) [テキスト] シモーヌ・ヴェーユ、山崎庸一郎訳『根をもつこと』春秋社、新版2009年[初版1967年] [参考書] 今村純子『シモーヌ・ヴェイユの詩学』慶應義塾大学出版会、2010年 今村純子『映画の詩学――触発するシモーヌ・ヴェイユ』世界思想社、2021年
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ユダヤ教の精神構造
比較宗教の視点から
- 市川 裕/東京大学名誉教授
- 2025/10/03金 〜 2025/12/05金
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 11,385円 / 一般 14,685円
【9/26配信メールDM表記の回数訂正とお詫び】誤:10月期「6回」→正:10月期「3回」。 日本はこれからどう進んでいくのか。次の世代に何を残していくのか。先の参院選ではこの長期ビジョンは議論されませんでした。しかしこの問いは、ユダヤ人の間ではとても深刻な感じがします。ユダヤは今後どこに向かっていくのか。イスラエルのユダヤ人とアメリカのユダヤ人は、それぞれどう考えるのだろうか。 未来を考える起点が現在にあるとすれば、現在という果を知るには、過去の因を探ることが求められます。ユダヤ教の精神構造を比較宗教の視点から分析した拙著の増補新装版が2020年に復刊されていますので、これを手掛かりに、未来を展望してみたいと思います。第一部として、世界宗教の成立を3回に分けて考えます。(講師・記) 【今期】 ・第一部(2025年10〜12月) 第1回 二つの一神教の成立:ラビ・ユダヤ教の誕生 第2回 戒律宗教としてのユダヤ教と仏教 第3回 なぜイスラム教は法の宗教として誕生したか 〈来期以降〉 ・第二部(2026年1〜6月) 第4〜9回は、第2部として「ユダヤ精神の諸相」、内容的には、自由と戒律、偶像崇拝との闘い、神への愛、罪と許し、ギリシアとの相克、神秘の力、を扱います。 ・第三部(2026年7〜9月) 第10〜12回は、第3部として、「近代との相剋」をテーマとします。
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インドの学問世界
知識論・数学・天文学
- 佐々木 一憲/創価大学講師
- 2025/10/04土 〜 2025/12/06土
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 10,890円 / 一般 12,540円
インダス文明の時代からの悠久の歴史をもつインドでは、様々な学問分野が華ひらきました。そこで集積された知見が、ヨガやアーユルヴェーダのようなかたちで現代にも応用されています。インドでは近年、自国文化の見直しと再評価が進み、言語学、建築、天文学など学問の知識体系を網羅した書籍がつぎつぎと世に出はじめています。本講座では、インドの大学で教科書として作られた「INTRODUCTION TO INDIAN KNOWLEDGE SYSTEM」を手がかりに、インドの学問世界の全体像を概観してみようと思います。(講師・記) 〈10〜12月各回予定〉 7.知識論(認識論と論理学) 8.数学 9.天文学
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哲学で考える12の言葉
「テクノロジー」って悪いもの?
- 岡本 裕一朗/玉川大学名誉教授
- 2025/10/11土 〜 2025/12/13土
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 11,385円
哲学は世界を見るメガネです。そのメガネをかけて世界を見ると、どんな世界が広がっているのでしょうか。ここに哲学の面白さがあります。しかし、困ったことに哲学者が提示するメガネは、言葉や概念によってできており、その基本的な意味を理解する必要があります。この講座では、哲学の重要な言葉を取り上げ、それぞれの意味の違いや変化について明らかにします。分かったつもりの言葉も、意外と誤解しているものです。この機会に、今までの知識をぜひともブラッシュアップしてみませんか。(講師記) ★2025年7月期講。1年12講で学びます。 <各回カリキュラム(予定)> 2025年7月期 「弁証法」って役に立つの? 1 ヘーゲルの「弁証法」? 2 プラトンがつくった「問答法」! 3 通俗化したマルクス・エンゲルスの「弁証法」 2025年10月期 「テクノロジー」って悪いもの? 4 プラトンやアリストテレスの「技術」論 5 ベーコンや百科全書派の「技術」論 6 ハイデガーの「技術」論 2026年1月期 「力」にも、さまざまな意味がある 7 ベンヤミンの「暴力」論 8 ニーチェの「権力」論 9 アーレントの「権力―暴力」論 2026年4月期 「自由」に関する誤解? 10 バーリンとフロムの「積極的自由」 11 カントかミルか? 12 スピノザとヘーゲルの「自由」
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ヨーロッパの芸術論
プラトンからエミール・ゾラまで
- 伊藤 博明/専修大学教授
- 2025/10/13月 〜 2025/12/08月
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 11,385円
ヨーロッパの造形芸術(絵画・彫刻・建築)の歴史を見てみますと、その変遷と発展は、たんに技術的な革新の問題だけではなく、さまざまな時代や地域における「美」についての考え方、「芸術作品」についての捉え方、そして「芸術家」のあり方の相違が大きな要因であることが分かります。本講座では、古代ギリシアから印象派まで、転換期となる時代の芸術論を、哲学者・文学者・批評家・芸術家自身の言葉から解き明かしたいと思います。また、同時代の芸術作品との関係についても、多くのスライドを用いながら具体的に説明いたします。10月期は盛期ルネサンスから古典主義までを取り扱います。(講師・記) *2025年4月開講。全12講。随時、途中受講が可能です。 <各回テーマ> 4月期――古代 【※終了しました】 1 古代ギリシア(プラトン) 2 ローマ時代(プリニウス) 3 初期キリスト教(グレゴリウス1世) 7月期――中世〜ルネサンス【※終了しました】 1 ゴシック(シュジェール) 2 初期ルネサンス(アルベルティ) 3 盛期ルネサンス1(レオナルド・ダ・ヴィンチ) 10月期――ルネサンス〜近世 1 盛期ルネサンス2(ジョルジョ・ヴァザーリ) 2 マニエリスム(フェデリーコ・ツッカロ) 3 古典主義(ロジェ・ド・ピール) 1月期――近代 1 新古典主義(ヴィンケルマン) 2 啓蒙期(ディドロ) 3 印象派(エミール・ゾラ)
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入門・日本の哲学
西田の宗教論の展開
- 田中 久文/日本女子大学名誉教授
- 2025/10/15水 〜 2025/12/17水
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 11,385円 / 一般 14,685円
西田幾多郎が「無」の哲学に基づいて説いた独自の宗教哲学は、今日ふりかえるべき大きな意義をもっているのではなかろうか。その考え方は、哲学者たちによって受け継がれ深められていった。今回は、神と人間との関係を「不可分・不可同・不可逆」と捉えた滝沢克己、西田の宗教論を「行為」という観点から考え直そうとした田辺元、西田・田辺を批判し神の「痛み」を問題にした北森嘉蔵を取り上げ、現代を生き抜く深い知恵を探っていきたい。(講師記) *2025年7月期開講 *各回テーマがございますので、今期からの受講や途中受講歓迎です。 <各回テーマ(予定)> 1.滝沢克己 「不可分・不可同・不可逆」の宗教 2.田辺 元 「行為」の宗教 3.北森嘉蔵 神の「痛み」の神学
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ベルクソンの哲学
「思想と動くもの」を読む
- 前田 英樹/批評家
- 2025/10/23木 〜 2025/12/25木
- 18:30〜20:00
- 全3回
- 会員 11,385円
フランスの哲学者、アンリ・ベルクソン(1859-1941)は、西洋の哲学を独りで最も深くから疑い、そこからすべてを立て直した人です。言葉が作る観念からではなく、自分が現に生きて、このように在る、という経験から、いっさいを考え尽くした思想家だと言ってもいいでしょう。その文章は、他の哲学者にはない、生きて澄んだ具体の姿を匂うように放っています。それは、普通に暮らし、迷い、なお考える喜びを求めてやまない人々のために書かれているのです。その新しさには、繰り返し驚かずにいられません。 この講座では、ベルクソンが生前に刊行した最後の本、『思想と動くもの』(1934)という論文集を、始めに置かれた長い自伝のような「序論」から、ゆっくりと講義を交えながら読み進んでいきます。 哲学の歴史に関わる予備知識は、まったく不要です。 テキストとしては、これまでで最良の翻訳と思われる原章二氏の『思考と動き』(平凡社ライブラリー)を用います。(講師・記) *2022年10月開講 <各回のテーマ> @再び、直観の対象が精神であること A直観から言葉の芸術、そして哲学へ B真の科学者のふるまい方 ・・・・・・・・・・・・・・・
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ジャック・デリダ『死を与える』
シリーズ:名著の扉をひらく
- 鵜飼 哲/一橋大学名誉教授
- 2025/10/24金 〜 2025/12/19金
- 15:30〜17:00
- 全5回
- 会員 18,150円 / 一般 20,900円
『死を与える』の主人公は聖書創世記のアブラハムです。この「信仰の騎士」に神は最愛の息子を自分に捧げよと命じます。倫理を超えるこのような宗教的試練をどう考えるべきか。他者、秘密、責任、決断の経験とはどんなことか。この経験はなぜ人を戦慄させるのか。ヨーロッパの歴史と文学はこの戦慄とどんな関係があるのか。キルケゴール、カフカ、メルヴィル、パトチカと対話するデリダとともに、これらの問いを解きほぐしていきます。 @ はじめに −『死を与える』はどんな本か A 信仰の問い−キルケゴール『おそれとおののき』 B ヨーロッパの問い−ヤン・パトチカ『歴史哲学についての異端的論考』 C 応答の問い−メルヴィル『書記バートルビー』 D 秘密の問い−カフカ『父への手紙』 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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ニーチェ「ツァラトゥストラ」
名著の扉をひらく
- 岡本 裕一朗/玉川大学名誉教授
- 2025/10/25土 〜 2025/12/27土
- 18:30〜20:00
- 全3回
- 会員 10,890円 / 一般 12,540円
ニーチェの『ツァラトゥストラ』は、哲学書のなかで異彩を放つ魅力的な著作です。副題が、「誰にも向いていて誰にも向かない本」とされ、ひときわ興味を掻き立てる書物と言えるでしょう。そのため、『ツァラトゥストラ』を手に取ったことのある人は、少なくないのではないでしょうか。ところが、いざ読み始めてみると、比喩が多く、何を言いたいのか、よく分からない!・・こんな感想をもつ人が絶えません。 そこで今回の講座では、最後まで読み通したいと思っている人に向けて、『ツァラトゥストラ』を皆さんとご一緒に、読み進めていきます。ニーチェに興味のある人、『ツァラトゥストラ』を読みたい人、ニーチェ哲学に興味のある人、ぜひともご参加ください。 「誰にも向いている本」ですので、お気軽に受講ください。(講師・記) ※2025年4月開講。各回テーマがありますので、途中受講歓迎です。 <カリキュラム(予定)> 【第1期】2025年4月〜6月:終了 第1回:ニーチェと『ツァラトゥストラ』 第2回:「神の死」と「超人」 第3回:「精神の三つの変化」と第1部のテーマ 【第2期】2025年7月〜9月:終了 第4回:『ツァラトゥストラ』のストーリー 第5回:師と弟子の関係 第6回:第2部は何を語ったのか? 【第3期】今期:2025年10月〜12月 第7回:第3部で終わるはずだった? 第8回:根本思想である「永遠回帰」論 第9回:第3部で語られたこと 【第4期】2026年1月〜3月 第10回:なぜ第4部が必要なのか? 第11回:第4部の内容を確認する 第12回:悲劇からパロディーへ
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エピクロスの哲学
- 納富 信留/東京大学教授
- 2025/10/27月 〜 2025/12/08月
- 19:00〜20:30
- 全2回
- 会員 7,590円
古代ギリシア哲学の中でも、原子論と快楽主義で大きな影響を与えたエピクロス(前341〜前270)は、現代でも大きな関心が向けられる最も重要な哲学者です。残されたいくつかの著作に加えて、パピュロス断片から復元された新資料も含めて編集された新しい翻訳で、その哲学の全貌を改めて考えていきます。(講師記) ※哲学を初めて学ばれる方の参加も歓迎です。 ※2025年10月開講
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フロイトのイタリア
旅・芸術・精神分析
- 岡田 温司/京都大学名誉教授
- 2025/10/31金 〜 2026/03/27金
- 16:30〜18:00
- 全6回
- 会員 21,780円
精神分析とアートとは、きわめて密接な関係にある。精神分析の生みの親、フロイトは大のイタリア・ルネサンス美術通で、何度もくりかえされたイタリア旅行が精神分析の着想と発展にとって重要な契機となっている。さらにフロイトは、レオナルドとミケランジェロについて、精神分析によってそれぞれの芸術創造の秘密に迫ろうとした。レオナルドとミケランジェロのアートがむしろ精神分析を先取りしていたという側面も含めて、本コースでは双方向の関係性から精神分析とアートの関係を解き明かしたい。(講師・記)全6回 1.精神分析はフロイトのイタリア旅行で生まれた(1) 2.精神分析はフロイトのイタリア旅行で生まれた(2) 3.フロイトによるレオナルド・ダ・ヴィンチ 4.フロイトによるミケランジェロ 5.レオナルドのアートVS.ミケランジェロのアート 6.近代芸術と精神分析 参考書籍:岡田温司著『フロイトのイタリア: 旅・芸術・精神分析』(平凡社)購入必須ではありません
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「赦し」の哲学2
- 高橋 哲哉/東京大学名誉教授
- 2025/11/01土 〜 2026/03/28土
- 13:00〜14:30
- 全6回
- 会員 22,770円
不正な暴力によって傷つけられた人(個人、集団)は、傷つけた人(個人、集団)を、どこまで「赦す」ことができるのだろうか。そもそも「赦す」ことは良いことなのだろうか。古来から人間を悩ませてきた「罪」と「赦し」の問題について、前半では、ホロコースト(ナチスドイツによるユダヤ人大虐殺)の経験から独自の思索を展開したハンナ・アーレント、ウラジーミル・ジャンケレヴィッチの議論を見た。後半の今回は、同じ問題について、ジャック・デリダがどう考えたのかをじっくり見ていく。(講師記) *2025年4月開講 *各回テーマがございますので、今期からの受講や途中受講歓迎です。 <各回テーマ(予定)> 第1回 デリダ 赦しえぬものの赦し 第2回 デリダ 純粋な赦し1 第3回 デリダ 純粋な赦し2 第4回 デリダ 無条件の赦し1 第5回 デリダ 無条件の赦し2 第6回 ジェノサイドの時代 「赦し」の意味とは?
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教養としての西洋哲学入門
- 納富 信留/東京大学教授
- 2025/11/12水
- 19:00〜20:30
- 全1回
- 会員 3,795円 / 一般 4,895円
西洋哲学は、古代ギリシア以来広く影響力のある哲学の伝統として、また、今日の自然科学を生み出した思考として、今日とりわけ重要となっています。その基本的な枠組みと考え方の特徴を、2回に分けてお話しします。 最初に「哲学(フィロソフィー)」という理念の成立と、その広がりについて見ていきます。とりわけ論理学や倫理学といった哲学の諸分野の関係や、哲学が全体として何をおこなっているのかを紹介します。第2回は、西洋哲学の歴史を概観しながら、特徴となる考え方を整理します。これまで哲学に触れることがなかった方に、これから西洋哲学を読むためのガイダンスとなることを目指しています。(講師記) ※第2回は、2026年1月期を予定しています。
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井筒俊彦のイスラーム研究
イスラーム思想史
- 鎌田 繁/東京大学名誉教授
- 2025/12/20土
- 15:30〜17:00
- 全1回
- 会員 3,795円 / 一般 4,895円
井筒俊彦の全集や英文著作の邦訳が刊行され、井筒の著作の全体への接近が比較的容易になった。彼の「東洋哲学」をめぐっての議論は増えてきたが、研究や業績の質や量ではそれを凌駕している彼のイスラーム研究については十分な関心を集めていない。晩年の関心はそこにあったであろうが、「東洋哲学」の観点でのみ井筒をとらえることは井筒の学問の全体像を捉えることにはならないであろう。ここでは彼のイスラーム研究に焦点をあて、イスラームの総体のなかで井筒の研究の位置付けやその特徴、研究関心のあり方やその推移などについて考えたい。2025年4月から一年で全4回完結予定。 【今期(12/20)のテーマ】 イスラーム思想史 〔各期のテーマ〕 2025年4月期:井筒のイスラーム研究の拡がり 2025年7月期:クルアーン研究 2025年10月期:イスラーム思想史 2026年 1月期:神秘哲学
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