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シモーヌ・ヴェイユ『前キリスト教的直観』を読む

- 今村 純子/立教大学特任教授
- 2024/10/04金 〜 2025/03/07金
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 19,800円 / 会員45周年割 17,820円 / 一般 23,100円 / 一般45周年割 23,760円
激動の時代に34年の生を駆け抜けたユダヤ系フランス人女性思想家シモーヌ・ヴェイユ(1909-43)。「20世紀の哲学思想家で、シモーヌ・ヴェイユほどプラトンから影響を受けたものはいない。キリスト教的プラトニズムのほぼすべての基本的な問いは、彼女の著作において論じられており、その著作は、20世紀における、プラトン的・キリスト教的神秘主義に基づく思索の唯一の例である」と哲学者ミクロス・ヴェトーは述べています。 本講座では、ヴェイユがギリシャ悲劇、プラトンの著作、ピタゴラス派の断片に拠りつつ紡ぎあげた最晩年の思索の書『前キリスト的直観』を読解することで、十字架上のキリストに表象される不幸にも、純粋な歓びである美的感情が不可欠であるとするシモーヌ・ヴェイユ美学を解き明かしたいと思います。(講師記)全12回予定 【カリキュラム】 〈2024年10月〜2025年3月〉 1.イントロダクション 2.神による人間の探索――『ホメーロス讃歌』註解、「ノルウェー公」註解 3.神と人間が承認し合うこと――『エレクトラ』註解、『アンチゴネー』註解 4.恩寵の働き――『アガメムノン』註解 5.創造における神の愛――プラトニズムからキリスト教へ 6.『ティマイオス』註解 〈2025年4月〜9月〉*受付開始は2月下旬予定 7.『饗宴』註解 8.『国家』註解 9.『縛られたプロメテウス』註解 10.ピタゴラス派の学説について(1)――友情 11. ピタゴラス派の学説について(2)――美と不幸 12. ピタゴラス派の学説について(3)――科学と芸術 [テキスト] シモーヌ・ヴェイユ、今村純子訳『前キリスト教的直観』法政大学出版局、2011年 [参考書] ミクロス・ヴェトー、今村純子訳『シモーヌ・ヴェイユの哲学』慶應義塾大学出版会、2006年 シモーヌ・ヴェイユ、今村純子編訳『シモーヌ・ヴェイユ アンソロジー』河出文庫、2018年 シモーヌ・ヴェイユ、今村純子訳『神を待ちのぞむ』河出書房新社、2020 年
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「黙示録」の思想と芸術

- 岡田 温司/京都大学名誉教授
- 2024/10/25金 〜 2025/03/28金
- 16:30〜18:00
- 全6回
- 会員 19,800円 / 会員45周年割 17,820円 / 一般 23,100円 / 一般45周年割 23,760円
この世にはいつか終わりが来る、そしてそのとき世界はいちど滅びて新たに再生する、この黙示録的で終末論的な考え方は、西洋ひいては世界中の社会や政治、思想や芸術にはかり知れない影響を与えてきた。前半の6回では、その原点にある聖書の『ヨハネの黙示録』について、美術作品や映画なども参照しながら、徹底的かつわかりやすく分析し解説する。後半の6回では、黙示録と哲学思想や政治思想との深いつながり、さらには環境破壊や地球温暖化に関連してこんにち提唱されている人新世(アントロポセン)との隠れたつながりについて、皆さんと共に考えてみたい。(講師・記)2024年10月〜全12講予定 参考書 岡田温司『黙示録』岩波新書 10月〜2025年3月(各回予定) 1.「黙示録」とは何か、ユダヤ教とキリスト教 2.身近にある「黙示録」 3.『ヨハネの黙示録』を読むT 4.『ヨハネの黙示録』を読むU 5.「黙示録」を彩るキャラクターたちT 6.「黙示録」を彩るキャラクターたちU 2025年4月〜(※後半の申込は2024年11月下旬開始) 7.「黙示録」と思想T 8.「黙示録」と思想U 9.「復活」とは何か 10.核の「黙示録」 11.黙示録(アポカリプス)と人新世(アントロポセン)T 12.黙示録(アポカリプス)と人新世(アントロポセン)U
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宗教とは何か
道元禅師の宗教観

- 小坂 国継/日本大学名誉教授
- 2025/01/09木 〜 2025/03/06木
- 13:30〜15:00
- 全3回
- 会員 10,395円
「宗教とは何か」「宗教は何のためにあるのか」「宗教と倫理はどう違うのか」「どうして宗教はたびたび社会問題となるのだろうか」「キリスト教と仏教の教説はどのような点で一致し、またどのような点で違っているのか」「将来の宗教はどのような形態になるだろうか、あるいはなるべきだろうか」等々、宗教にかかわるさまざまな問題を東西の宗教者や哲学者の宗教観を手がかりにして広く深く検討してみたいと思います。 今期はいわゆる鎌倉新仏教の一翼を担った道元禅師(1200−1253)の宗教観をとりあげてみたいと思います。仏道における信仰と修行についての道元の考え方の特質を、親鸞や西田哲学と比較しながら話をする予定です。 (講師記) <各回カリキュラム> 1/9 道元の生涯と思想 2/6 道元の生死観 3/6 道元の自然観
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「意味」をめぐる人間の哲学史
「意味」の起源を探る

- 岡本 裕一朗/玉川大学名誉教授
- 2025/01/11土 〜 2025/03/08土
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 10,395円
「意味」は人間にとってなじみ深いものですが、いざ「意味ってどんなもの?」と問い直すと、立ち尽くしてしまいます。言葉の「意味」もあれば、存在の「意味」もあり、はたまた人生の「意味」もあります。あるいは、そんなものは幻想だとも言えそうですが、「意味」をめぐって凄惨な戦争も起こってきました。人間にとって何とも複雑怪奇な「意味」ですが、いったいどう理解したらいいのでしょうか。 本講座では、「意味」が人間にとっていかなるものか、あらためて問い直します。哲学以前の人間の生存から出発しながら、現代の記号論まで、長い歴史を探索することにします。この機会に、「意味」の意味について、ご一緒に考えてみませんか。(講師記) ★2024年7月期開講。途中受講大歓迎です。 <今期カリキュラム> 2025年1月期 意識から言語への転換をどう捉えるか? F意識の哲学と言語の問題 ・・・カントとヘルダー G精神の哲学としての言語論・・・ヘーゲルとフンボルト H意味概念の前景化・・ショーペンハウアーとニーチュ <年間カリキュラム> 2024年7月期 「意味」の起源を探る ➀哲学以前の「意味」・・・生存から宗教へ A意味概念の分岐点・・・ヒポクラテスとソクラテス、プラトン B古代における記号と意味の発見・・・アリストテレスとストア派 2024年10月期 中世から近代までの記号問題 C中世における論理学と意味論・・・トマスとオッカム Dイギリス経験論と記号学:ホッブズとロック E普遍記号学の意味論 ・・・ライプニッツ 2025年1月期 意識から言語への転換をどう捉えるか? F意識の哲学と言語の問題 ・・・カントとヘルダー G精神の哲学としての言語論・・・ヘーゲルとフンボルト H意味概念の前景化・・ショーペンハウアーとニーチュ 2025年4月期 20世紀において「意味」はどう問われたか? I分析哲学と「意味」の探究 ‥フレーゲとラッセル、ヴィトゲンシュタイン J現象学と意味の問題 フッサールとハイデガー、メルロ=ポンティ K記号論と記号学 ソシュールかパースか
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はじめてのインド思想
原典で学ぶヨーガ

- 佐々木 一憲/創価大学講師
- 2025/01/11土 〜 2025/03/01土
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 9,900円 / 一般 13,200円
インドといえばヨガ、ヨガといえばインド」といわれるほど、インドを代表する文化としてその名を知られているヨガですが、その一方で、ヨガとは何かということはあまり知られていません。ヨガは、インドの古典言語で「実修」一般を意味するyoga(ヨーガ)に由来し、非常に幅広い分野で、目的や理想を達成するための実践手段を表す言葉として用いられます。この講座では、「ヨーガ」という言葉を切り口にして、インドに根ざす修行や実践という文化について、この言葉の現れるさまざまな原典にふれながら、学んでいこうと思います。(講師・記)2024年4月開講 第四期(1月期)テーマ:ハタ・ヨーガ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ [2024年4月期〜2025年1月期、各期のテーマ(予定)※各期の受付開始日より申込可] 第一期(4月期):聖典バガヴァッド・ギーターに説かれる三種のヨーガ インドの二大叙事詩のひとつ『マハーバーラタ』に含まれるヒンドゥー教の聖典『バガヴァッド・ギーター』に説かれている三種類のヨーガを紹介し、広義のヨーガについて考えてみます。 第二期(7月期):古典ヨーガ いわゆるヨガの原点であり、インド的瞑想実践の理論的基礎を与えているのが「八支ヨーガ」(アシュターンガ・ヨーガ)です。ラージャ・ヨーガとも呼ばれるこのヨーガを、インド古代の聖仙パタンジャリの作と伝えられる『ヨーガ・スートラ』に即して概観します。 第三期(10月期):仏教のヨーガ 仏教の修行として「禅」という瞑想法がありますが、インド思想の文脈ではこれもヨーガの一種です。仏教のヨーガは古典ヨーガとはどのように違うのでしょうか?インド仏教の各種原典にふれながら見ていこうと思います。 第四期(2025年1月期):ハタ・ヨーガ 現代、全世界で流行している体操のようなヨガは、実はハタ・ヨーガと呼ばれる、10世紀前後に新しく始められた密教的ヨーガに由来しています。一種の秘技であったハタ・ヨーガはどのようにして世界中で公然と実践されるヨガになったのでしょうか?『ゲーランダ・サンヒター』等の「発見」の経緯にもふれながら、学んでみたいと思います。 ※講義全体を通して、立川武蔵・著『ヨーガの哲学』(講談社学術文庫2185)を教科書として用います。
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ヨーロッパ美術における象徴と寓意
―運命と現実

- 伊藤 博明/専修大学教授
- 2025/01/13月 〜 2025/03/10月
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 10,395円
ヨーロッパでは古来、感情、理念、学芸など、目に見えないものを具合的に表現しようとしてきました。それは、造形芸術において、象徴と寓意という方法によって達成されました。たとえば、「平和」はオリーブを口に加えた鳩で象徴され、また、オリーブの枝をもち、一羽の鳩を従えた有翼な女性という寓意的人物像(擬人像)によって表現されました。 1月期の講座では、「運命と現実」をテーマとして、人間の歴史が経験してきた戦乱・革命・平和などの社会的諸相について描かれた絵画を、ルネサンスのヴェロネーゼから20世紀のジャスパー・ジョーンズまで様々な画家をめぐって丁寧に解説します。(講師・記) *2024年4月開講。全12講。随時、途中受講が可能です。 <今期の各回テーマ> ■1月期 運命と現実 1月 ルニョー《自由か死か》、ソドマ《3人の運命の女神たち》など 2月 ヴェロネーゼ《ヴェネツィアの平和》、ルソー《戦争》など 3月 ダリ《内乱の予感》、カンディンスキー《コンポジション[》など <全テーマ> ■4月期 生と死 【終了しました】 4月 マティス《生きる喜び》、ルーベンス《愛の園》など 5月 プッサン《人生の踊り》、クリムト《接吻》など 6月 グエルチーノ《われアルカディアにもあり》、ムンク《叫び》など ■7月期 徳と罪 【終了しました】 7月 ラファエロ《騎士の夢》、ティツィアーノ《賢慮の寓意》など 8月 ボス《快楽の園》、ラ・トゥール《悔悛するマグダラのマリア》など 9月 ド・トロワ《真理を暴く時》、ダリ《記憶の固執》など ■10月期 自然と芸術 【終了しました】 10月 フュースリ《夢魔》、ミレー《春》など 11月 ジョルジョーネ《嵐》、アルチンボルド《水》など 12月 デューラー《メレンコリアT》、フェルメール《絵画芸術の寓意》など ■1月期 運命と現実 1月 ルニョー《自由か死か》、ソドマ《3人の運命の女神たち》など 2月 ヴェロネーゼ《ヴェネツィアの平和》、ルソー《戦争》など 3月 ダリ《内乱の予感》、カンディンスキー《コンポジション[》など
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哲学者のみた戦争と平和
京都学派の思索

- 田中 久文/日本女子大学名誉教授
- 2025/01/15水 〜 2025/03/19水
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
戦後80年、昭和100年を迎え、改めて先の大戦の意味が問われようとしている。日本では京都学派の哲学者たちが、戦時中に戦争について積極的に発言していた。そこには現代においても課題となっている問題が多く存在する。西田幾多郎や田辺元は国家の意味を「種」の論理として追究した。高山岩男は欧米中心から多極的な世界への移行を理想とした。西谷啓治は西洋近代文明がもたらしたニヒリズムの超克を説いた。彼らを振り返りながら改めて平和とは何かを考えてみたい。(講師・記) <各回テーマ(予定)> 1.西田と田辺 −国家の意味― 2.高山岩男 −文化多元主義− 3.西谷啓治 −ニヒリズムの超克−
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心のケアの現象学

- 山竹 伸二/哲学者
- 2025/01/18土 〜 2025/06/21土
- 15:30〜17:30
- 全6回
- 会員 20,790円 / 一般 27,390円
現代社会において、看護、介護、保育、カウンセリングなど、心のケアの必要性は増加の一途をたどっており、誰もが無関係ではあり得ません。しかし、看護師、介護士、保育士は慢性的な人手不足になっており、ケアにおいて何が必要なのか、という原理的な問題についても十分な理解が浸透していません。ケアの原理を考えるには、人間についての理解が不可欠であり、適切な人間理解は自己理解を深めるだけでなく、他者への適切なケアを可能にしてくれます。そして、こうした人間理解、ケアの原理を考える上で、現象学という哲学の思考法はとても役に立つのです。 この講座では、まず、フッサール現象学における本質観取という方法によって、心の発達を中心に人間性の本質を考えます。そこから、人間の持つ様々な不安、苦悩に目を向ければ、そこから生じる心の病についても理解が拡がってくるでしょう。そして、こうした人間理解に基づいて、病気の人や高齢者、子供たちの苦しみがわかってくれば、彼らに何が必要なのかも見えてくるはずです。現象学の視点から、看護、介護、保育、心理的治療の原理が理解できれば、専門家にかぎらず、誰もが適切なケアを行なえる可能性が拡がります。それは、相互ケアを必要とする現代社会において、とても重要なことなのです。(講師・記) 〈1〜6月各回の予定〉 1 心のケアと現象学 ― ケアのための現象学入門 2 心の発達を考える ― ケアのための人間理解 3 不安から生まれる心の病 ― ケアが必要な心の問題 4 心のケアに必要な条件 ― 心理療法の原理 5 看護、介護、保育の現象学 ― 患者、高齢者、子供のケア 6 ケアの倫理と相互ケア社会 ― 利他の本質を考える ※必要な資料は教室にて配布します。 ※講義内容は、進行具合によって若干変更する場合があります。
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プルタルコス『モラリア』を読む

- 納富 信留/東京大学教授
- 2025/01/20月 〜 2025/03/03月
- 19:00〜20:30
- 全3回
- 会員 10,395円
プラトンの哲学を受け継いだ古代の哲学者・著作家プルタルコス(英語読みプルターク、紀元後1〜2世紀)には、有名な『英雄伝』の他に、『モラリア』という題でまとめられた数多くの論考があります。人生訓や哲学的考察などが散りばめられたその文章を、一緒に読んでいきましょう。最初は、プルタルコス、瀬口昌久訳『モラリア1』(西洋古典叢書)、京都大学学術出版会をテキストにして、そこに収められた5つの教育論を味わいます。哲学の基礎知識は必要ありません。(講師・記) ※哲学を初めて学ばれる方の参加も歓迎です。 ※2025年1月開講。
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ベルクソンの哲学
「思想と動くもの」を読む

- 前田 英樹/批評家
- 2025/01/23木 〜 2025/03/27木
- 18:30〜20:00
- 全3回
- 会員 10,395円
フランスの哲学者、アンリ・ベルクソン(1859-1941)は、西洋の哲学を独りで最も深くから疑い、そこからすべてを立て直した人です。言葉が作る観念からではなく、自分が現に生きて、このように在る、という経験から、いっさいを考え尽くした思想家だと言ってもいいでしょう。その文章は、他の哲学者にはない、生きて澄んだ具体の姿を匂うように放っています。それは、普通に暮らし、迷い、なお考える喜びを求めてやまない人々のために書かれているのです。その新しさには、繰り返し驚かずにいられません。 この講座では、ベルクソンが生前に刊行した最後の本、『思想と動くもの』(1934)という論文集を、始めに置かれた長い自伝のような「序論」から、ゆっくりと講義を交えながら読み進んでいきます。 哲学の歴史に関わる予備知識は、まったく不要です。 テキストとしては、これまでで最良の翻訳と思われる原章二氏の『思考と動き』(平凡社ライブラリー)を用います。(講師・記) *2022年10月開講 <各回のテーマ> ■第1回 ものを産む思考とは ■第2回 哲学がひとつであること ■第3回 哲学が問題を選ぶのではない ・・・・・・・・・・・・・・・
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ハイデガー「存在と時間」
名著の扉をひらく

- 岡本 裕一朗/玉川大学名誉教授
- 2025/01/25土 〜 2025/03/22土
- 18:30〜20:00
- 全3回
- 会員 9,900円 / 一般 11,550円
マルティン・ハイデガーの『存在と時間』は、1927年に出版されるやいなや、電光石火の如くに世界中に広がり、現在では20世紀最大の著作とも呼ばれています。そのため手に取った人は多いのですが、言葉づかいや表現が難しくて、途中で投げ出す人が少なくありません。この講座では、出版されたときのさまざまなモチーフを明らかにし、難解な内容を解きほぐしてお話しします。『存在と時間』に興味をお持ちの方は、ぜひともご参加ください。(講師・記)2024年4月開講。1年で学びます。各回テーマがありますので、途中受講歓迎。今期終了です。 <カリキュラム(予定)> 【第1期】2024年4月〜6月終了 1.ハイデガーと現代思想 2.『存在と時間』の多面性 3.「存在の意味への問い」とは何か? 【第2期】2024年7月〜9月終了 4.『存在と時間』の全体的な構成 5.「世界―内―存在」と道具的世界論 6.日常性と実存的不安 【第3期】2024年10月〜12月終了 7.非本来性から本来性への飛躍 8.先駆的決意性という実存的決断 9.実存と時間性 【第4期】今期:2025年1月〜3月 10.未完の課題を確認する 11.「時間と存在」はどうなる予定だったのか? 12.存在論の歴史的解体の帰趨
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ロラン・バルトと『記号学の原理』
現代思想の巨人たち
- 加賀野井 秀一/中央大学名誉教授
- 2025/01/29水 〜 2025/03/05水
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 10,395円
今年度もひき続き「現代思想の巨人たち」と題して、バルト、アルチュセール、ブルデュー、ジャンケレヴィッチをとりあげ、それぞれを3回講義とし、代表作を中心にその思想の本質を探ってまいりましょう。昨年度のメルロ=ポンティ、レヴィ=ストロース、フーコー、ラカンをめぐり、「文化人類学」「心理学」「精神分析」なども視野に入れてきたところで、さらに「文学」や「社会学」や「音楽」をもとり入れ、混迷の時代にふさわしい柔軟な哲学を追求してみたいと思います。年間の予定は次のとおり。 第1期(1〜3月)ロラン・バルトと『記号学の原理(邦訳『零度のエクリチュール』所収)』 第2期(4〜6月)ルイ・アルチュセールと『資本論を読む』 第3期(7〜9月)ピエール・ブルデューと『ディスタンクシオン』 第4期(10〜12月)ウラディーミル・ジャンケレヴィッチと『還らぬ時と郷愁』 今期はロラン・バルトです。ふるってご参加ください。 <ロラン・バルトと『記号学の原理』> 第1回 バルト、その尽きせぬ好奇心 ― 文学・美術・音楽 第2回 記号学の構築 第3回 自由への夢 ― テクスト論 ― (講師・記) *「現代思想の巨人たち」シリーズは2024年1月期開講。途中受講歓迎です。
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荒ぶる女神
インド神話に語られる悪魔祓い

- 佐々木 一憲/創価大学講師
- 2025/02/11火
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 3,300円 / 一般 4,400円
インド神話において女神は、人々に恵みをもたらす豊穣の神として語られるとともに、ときに恐ろしい形相で悪魔に制裁を加え討伐する戦士として描かれます。インドの女神のこの二面性の背景には、どのような考え方があるのでしょうか。この講座では、女神をまつるお祭りなども紹介しながら、インドの荒ぶる女神について考察してみたいと思います。(講師・記)
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人間の生きる意味
イスラームが教える生と死

- 鎌田 繁/東京大学名誉教授
- 2025/02/24月
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 3,465円 / 一般 4,565円
人間は、例外なくひとつの生物として生まれ、死ぬ。生物学的な意味での生死はすべての人間に等しく実現するが、生死についての見方はその人間を包む文化、とくに宗教といわれるもの、によって異なる。本講座ではイスラームに焦点をしぼり、人間の生き方、死に方がどのように理解されているかを考えたい。そこで基本となるのはクルアーン(コーラン)という神の言葉である。イスラーム以前のアラブの人たちの死生観とどのように違うのか、人間は何のために生まれ、どのように死を迎えるのか、生きる意味についてイスラームの知恵を探りたい。(講師・記)
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キルケゴール 「死に至る病」とは何か
哲学における死生観

- 岡本 裕一朗/玉川大学名誉教授
- 2025/03/11火
- 13:30〜16:40
- 全1回
- 会員 6,765円 / 一般 8,965円
キルケゴールの『死に至る病』は、ハイデガーをはじめ多くの哲学者に強い影響を与えてきました。しかし、タイトルは魅力的ではあるものの、その内容が必ずしも易しくはないので、「死に至る病」とは何のことか、一般的には十分理解されてきませんでした。この講座では、この書でキルケゴールが何を語ったのかを解きほぐし、「死に至る病」とは何のことかを明らかにします。それとともに、他の哲学者との関係についても、光を当てます。(講師記)
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