44講座中 1〜20件を表示
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心のケアの現象学

- 山竹 伸二/哲学者
- 2025/01/18土 〜 2025/06/21土
- 15:30〜17:30
- 全6回
- 会員 20,790円 / 一般 27,390円
現代社会において、看護、介護、保育、カウンセリングなど、心のケアの必要性は増加の一途をたどっており、誰もが無関係ではあり得ません。しかし、看護師、介護士、保育士は慢性的な人手不足になっており、ケアにおいて何が必要なのか、という原理的な問題についても十分な理解が浸透していません。ケアの原理を考えるには、人間についての理解が不可欠であり、適切な人間理解は自己理解を深めるだけでなく、他者への適切なケアを可能にしてくれます。そして、こうした人間理解、ケアの原理を考える上で、現象学という哲学の思考法はとても役に立つのです。 この講座では、まず、フッサール現象学における本質観取という方法によって、心の発達を中心に人間性の本質を考えます。そこから、人間の持つ様々な不安、苦悩に目を向ければ、そこから生じる心の病についても理解が拡がってくるでしょう。そして、こうした人間理解に基づいて、病気の人や高齢者、子供たちの苦しみがわかってくれば、彼らに何が必要なのかも見えてくるはずです。現象学の視点から、看護、介護、保育、心理的治療の原理が理解できれば、専門家にかぎらず、誰もが適切なケアを行なえる可能性が拡がります。それは、相互ケアを必要とする現代社会において、とても重要なことなのです。(講師・記) 〈1〜6月各回の予定〉 1 心のケアと現象学 ― ケアのための現象学入門 2 心の発達を考える ― ケアのための人間理解 3 不安から生まれる心の病 ― ケアが必要な心の問題 4 心のケアに必要な条件 ― 心理療法の原理 5 看護、介護、保育の現象学 ― 患者、高齢者、子供のケア 6 ケアの倫理と相互ケア社会 ― 利他の本質を考える ※必要な資料は教室にて配布します。 ※講義内容は、進行具合によって若干変更する場合があります。
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唯識思想入門

- 竹村 牧男/東洋大学名誉教授
- 2025/04/01火 〜 2025/09/02火
- 13:30〜15:00
- 全6回
- 会員 22,770円
唯識思想は、大乗仏教思想の基本にあるもので、5世紀頃、インドの無著・世親が大成しました。玄奘三蔵はインドに入り、ナーランダー学園で当時、最新の唯識思想を学修し、これを中国にもたらし、法相宗が成立。根本聖典は、世親の『唯識三十頌』の詳細な註釈書である『成唯識論』です。それは、『瑜伽師地論』、『摂大乗論』等をふまえた、論理的にもきわめて整合的なものであります。本講では、主にこの『成唯識論』に基づき、唯識思想の主要な教理をいくつかとりあげて解説し、大乗仏教の基盤への理解を深めていただきます。(講師記) ★2025年4月開講。半年間で学びます。 <各回カリキュラム> 1 迷いの構造 三性説の概要 2 世界の構成要素 大乗のアビダルマ 3 阿頼耶識について 生死輪廻の説明 4 仏の内容 菩提と涅槃等 5 修行の道筋 戒と修行の諸相 6 唯識の論証 九難義の教義
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ルイ・アルチュセールと「資本論を読む」
現代思想の巨人たち
- 加賀野井 秀一/中央大学名誉教授
- 2025/04/02水 〜 2025/06/04水
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 11,385円
今年度もひき続き「現代思想の巨人たち」と題して、バルト、アルチュセール、ブルデュー、ジャンケレヴィッチをとりあげ、それぞれを3回講義とし、代表作を中心にその思想の本質を探ってまいりましょう。昨年度のメルロ=ポンティ、レヴィ=ストロース、フーコー、ラカンをめぐり、「文化人類学」「心理学」「精神分析」なども視野に入れてきたところで、さらに「文学」や「社会学」や「音楽」をもとり入れ、混迷の時代にふさわしい柔軟な哲学を追求してみたいと思います。年間の予定は次のとおり。 第1期(1〜3月)ロラン・バルトと『記号学の原理(邦訳『零度のエクリチュール』所収)』 ※終了 第2期(4〜6月)ルイ・アルチュセールと『資本論を読む』 第3期(7〜9月)ピエール・ブルデューと『ディスタンクシオン』 第4期(10〜12月)ウラディーミル・ジャンケレヴィッチと『還らぬ時と郷愁』 今期はルイ・アルチュセールです。ふるってご参加ください。 <ルイ・アルチュセールと『資本論を読む』> 第1回 アルチュセール、物議をかもす哲学者― 伝記から「妻殺し」事件まで 第2回 マルクス主義と、その「徴候的読解」 第3回 構造と「国家のイデオロギー装置」をめぐって (講師・記) *「現代思想の巨人たち」シリーズは2024年1月期開講。途中受講歓迎です。
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宗教とは何か 道元の宗教観

- 小坂 国継/日本大学名誉教授
- 2025/04/03木 〜 2025/06/05木
- 13:30〜15:00
- 全3回
- 会員 11,385円
「宗教とは何か」「宗教は何のためにあるのか」「宗教と倫理はどう違うのか」「どうして宗教はたびたび社会問題となるのだろうか」「キリスト教と仏教の教説はどのような点で一致し、またどのような点で違っているのか」「将来の宗教はどのような形態になるだろうか、あるいはなるべきだろうか」等々、宗教にかかわるさまざまな問題を東西の宗教者や哲学者の宗教観を手がかりにして広く深く検討してみたいと思います。 今期は道元禅師(1200−1253)の宗教観を、その真理論、仏性論、時間論という側面から明らかにしてみたいと思います。真理とは何か、仏性(あるいは実在)とは何か、時間とは何かについての道元の独特な考え方を、親鸞や西田哲学、さらにはアウグスティヌス、デカルト、カントなど西洋の哲学と比較・対照させながら解説する予定です。 (講師記) ★2024年1月開講。途中受講大歓迎です! <各回カリキュラム> 4/3 道元の真理観 5/1 道元の仏性観 6/5 道元の時間論
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シモーヌ・ヴェイユ『前キリスト教的直観』を読む

- 今村 純子/立教大学特任教授
- 2025/04/04金 〜 2025/09/05金
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 21,780円 / 一般 25,080円
激動の時代に34年の生を駆け抜けたユダヤ系フランス人女性思想家シモーヌ・ヴェイユ(1909-43)。「20世紀の哲学思想家で、シモーヌ・ヴェイユほどプラトンから影響を受けたものはいない。キリスト教的プラトニズムのほぼすべての基本的な問いは、彼女の著作において論じられており、その著作は、20世紀における、プラトン的・キリスト教的神秘主義に基づく思索の唯一の例である」と哲学者ミクロス・ヴェトーは述べています。 本講座では、ヴェイユがギリシャ悲劇、プラトンの著作、ピタゴラス派の断片に拠りつつ紡ぎあげた最晩年の思索の書『前キリスト的直観』を読解することで、十字架上のキリストに表象される不幸にも、純粋な歓びである美的感情が不可欠であるとするシモーヌ・ヴェイユ美学を解き明かしたいと思います。(講師記)全12回予定 【カリキュラム】 〈2024年10月〜2025年3月〉 1.イントロダクション 2.神による人間の探索――『ホメーロス讃歌』註解、「ノルウェー公」註解 3.神と人間が承認し合うこと――『エレクトラ』註解、『アンチゴネー』註解 4.恩寵の働き――『アガメムノン』註解 5.創造における神の愛――プラトニズムからキリスト教へ 6.『ティマイオス』註解 〈2025年4月〜9月〉*受付開始は2月下旬予定 7.『饗宴』註解 8.『国家』註解 9.『縛られたプロメテウス』註解 10.ピタゴラス派の学説について(1)――友情 11. ピタゴラス派の学説について(2)――美と不幸 12. ピタゴラス派の学説について(3)――科学と芸術 [テキスト] シモーヌ・ヴェイユ、今村純子訳『前キリスト教的直観』法政大学出版局、2011年 [参考書] ミクロス・ヴェトー、今村純子訳『シモーヌ・ヴェイユの哲学』慶應義塾大学出版会、2006年 シモーヌ・ヴェイユ、今村純子編訳『シモーヌ・ヴェイユ アンソロジー』河出文庫、2018年 シモーヌ・ヴェイユ、今村純子訳『神を待ちのぞむ』河出書房新社、2020 年
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禅と生きる
やさしい坐禅と禅の生き方

- 永井 宗直/臨済宗建長寺派満願寺住職
- 2025/04/10木 〜 2025/06/12木
- 10:00〜12:00
- 全3回
- 会員 11,385円
「今日仏法を修行する者は、何よりも真正の見解を求めることが肝要である。若し真正の見解を得れば、生死の問題に染まることなく、死ぬも生きるも自在である。至高の境地を求めようとしなくても、そこに自から至るのだ」。臨済義玄禅師のことばです。真正の見解とは、人惑を受けない真実の自己のことです。しっかりと自分を信じ、主体性をもっていけば、去るも住(とど)まるも自由自在に生きることができるのです。 難しいことはありません。坐禅をしながら本当の自分と向き合うのです。心をおちつけ、自然にしていると、そのままでいいのだと、気がつくことでしょう。 臨済禅師はさらに、「この頃の修行者が駄目な原因はどこにあるのか。病因は自分を信じ切れない処に在るのだ」。と言っておられます。坐禅はどなたでもできます。ありのままの自分への気付き、ほっとする時間がもてることでしょう。やさしく坐禅指導し、後半は「臨済録」を学びます。禅の生き方を共に学び自信を取り戻しましょう。
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「意味」をめぐる人間の哲学史
「意味」の起源を探る

- 岡本 裕一朗/玉川大学名誉教授
- 2025/04/12土 〜 2025/06/14土
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 11,385円
「意味」は人間にとってなじみ深いものですが、いざ「意味ってどんなもの?」と問い直すと、立ち尽くしてしまいます。言葉の「意味」もあれば、存在の「意味」もあり、はたまた人生の「意味」もあります。あるいは、そんなものは幻想だとも言えそうですが、「意味」をめぐって凄惨な戦争も起こってきました。人間にとって何とも複雑怪奇な「意味」ですが、いったいどう理解したらいいのでしょうか。 本講座では、「意味」が人間にとっていかなるものか、あらためて問い直します。哲学以前の人間の生存から出発しながら、現代の記号論まで、長い歴史を探索することにします。この機会に、「意味」の意味について、ご一緒に考えてみませんか。(講師記) ★今期終了。途中受講大歓迎です。 <今期カリキュラム> 2025年4月期 20世紀において「意味」はどう問われたか? I分析哲学と「意味」の探究 ‥フレーゲとラッセル、ヴィトゲンシュタイン J現象学と意味の問題 フッサールとハイデガー、メルロ=ポンティ K記号論と記号学 ソシュールかパースか <年間カリキュラム> 2024年7月期 「意味」の起源を探る ➀哲学以前の「意味」・・・生存から宗教へ A意味概念の分岐点・・・ヒポクラテスとソクラテス、プラトン B古代における記号と意味の発見・・・アリストテレスとストア派 2024年10月期 中世から近代までの記号問題 C中世における論理学と意味論・・・トマスとオッカム Dイギリス経験論と記号学:ホッブズとロック E普遍記号学の意味論 ・・・ライプニッツ 2025年1月期 意識から言語への転換をどう捉えるか? F意識の哲学と言語の問題 ・・・カントとヘルダー G精神の哲学としての言語論・・・ヘーゲルとフンボルト H意味概念の前景化・・ショーペンハウアーとニーチュ 2025年4月期 20世紀において「意味」はどう問われたか? I分析哲学と「意味」の探究 ‥フレーゲとラッセル、ヴィトゲンシュタイン J現象学と意味の問題 フッサールとハイデガー、メルロ=ポンティ K記号論と記号学 ソシュールかパースか
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「マルコ福音書」を読む

- 田中 昇/カトリック東京大司教区司祭
- 2025/04/12土 〜 2025/09/13土
- 15:30〜17:00
- 全6回
- 会員 22,770円 / 一般 29,370円
マルコ福音書は四福音書の中で最も古い起源を有するとされており、他の福音書を読む上での基礎、土台となるものである。 本講座ではマルコ福音書の成立やその特徴、全体構造を概観し、福音書の冒頭から結末に至るまでの主要な記事の解釈を幅広く、教会の司牧者としての視点、つまり生活に即した聖書解釈を心がけながら紹介していく。 キリスト教にとって、神学、霊性、教義、典礼、法制などのあらゆる信仰生活の基礎は、まさに聖書、中でもキリストのことばに立脚しており、またそうであり続けなければならない。 そのため本講義が、受講者にとって聖書に親しみ、理解を深めるきっかけとなり、ひいては教会生活や学校教育の現場でも益するものとなるよう努めたい。(講師・記) 参考書:M.ヒーリー著、田中昇・湯浅俊治共訳『カトリック聖書注解 マルコによる福音書』(2014年初版2024年第2刷、サンパウロ) 【各回予定】 〈4〜9月〉 1−1福音書のプロローグ(1:1-13)、1−2権威ある新しい教え(1:14-45) 2−1医者、花婿、安息日の主(2:1-3:6)、2−2新しいイスラエル、新しい家族(3:7-35) 3−1神の国のたとえ(4:1-34)、 3−2自然、悪霊、病気そして死を支配する権威1(4:35-5:43) 4−1自然、悪霊、病気そして死を支配する権威2(4:35-5:43)、4−2イエスはご自分のものである人々のもとに来る(6:1-32) 5−1パンの理解T(6:33-7:37)、5−2パンの理解T(6:33-7:37) 6−1パンの理解U(8:1-26)、6−2弟子となる歩みの途中でT(8:27-9:29) 〈10〜2026年3月(*受付は8月下旬〜)〉 7−1弟子となる歩みの途中でU(9:30-50)、7−2日々の生活における福音(10:1-31) 8−1弟子となる歩みの途中でV(10:32-52)、 8−2主がご自分の神殿に来られる(11:1-26) 9−1御子の権威(11:27-12:44)、 9−2最期の時の始まり(13:1-37) 10−1決断の時(14:1-31)、 10−2裏切りと断罪(14:32-72) 11−1十字架刑(15:1-47)、11−2復活(16:1-20) 12−1マルコ福音書の総括 12−2 質疑応答
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プルタルコス『モラリア』を読むU

- 納富 信留/東京大学教授
- 2025/04/14月 〜 2025/06/09月
- 19:00〜20:30
- 全3回
- 会員 11,385円
プラトンの哲学を受け継いだ古代の哲学者・著作家プルタルコス(英語読みプルターク、紀元後1〜2世紀)には、有名な『英雄伝』の他に、『モラリア』という題でまとめられた数多くの論考があります。人生訓や哲学的考察などが散りばめられたその文章を、一緒に読んでいきましょう。前期に引き続き、プルタルコス、丸橋裕訳『モラリア5』(西洋古典叢書)、京都大学学術出版会を主なテキストにして、宗教論を味わいます。哲学の基礎知識は必要ありません。(講師記) ※哲学を初めて学ばれる方の参加も歓迎です。 ※2025年1月開講。
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ヨーロッパの芸術論
――プラトンからエミール・ゾラまで
- 伊藤 博明/専修大学教授
- 2025/04/14月 〜 2025/06/09月
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 11,385円
ヨーロッパの造形芸術(絵画・彫刻・建築)の歴史を見てみますと、その変遷と発展は、たんに技術的な革新の問題だけではなく、さまざまな時代や地域における「美」についての考え方、「芸術作品」についての捉え方、そして「芸術家」のあり方の相違が大きな要因であることが分かります。本講座では、古代ギリシアから印象派まで、転換期となる時代の芸術論を、哲学者・文学者・批評家・芸術家自身の言葉から解き明かしたいと思います。また、同時代の芸術作品との関係についても、多くのスライドを用いながら具体的に説明いたします。4月期は古代ギリシアから初期キリスト教までを取り扱います。(講師・記) *2025年4月開講。全12講。随時、途中受講が可能です。 <各回テーマ> 4月期――古代 1 古代ギリシア(プラトン) 2 ローマ時代(プリニウス) 3 初期キリスト教(グレゴリウス1世) 7月期――中世〜ルネサンス 1 ゴシック(シュジェール) 2 初期ルネサンス(アルベルティ) 3 盛期ルネサンス1(レオナルド・ダ・ヴィンチ) 10月期――ルネサンス〜近世 1 盛期ルネサンス2(ジョルジョ・ヴァザーリ) 2 マニエリスム(フェデリーコ・ツッカロ) 3 古典主義(ロジェ・ド・ピール) 1月期――近代 1 新古典主義(ヴィンケルマン) 2 啓蒙期(ディドロ) 3 印象派(エミール・ゾラ)
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コーランを読んでみよう

- 鎌田 繁/東京大学名誉教授
- 2025/04/15火 〜 2025/06/17火
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 11,385円
イスラームについてさまざまな理解や意見が飛び交っている。どのような思索を進め行動を起こす場合もムスリム(イスラーム教徒)はコーランの言葉に基づこうとする。その意味でクルアーンを知ることはイスラームを知る王道であろう。 クルアーンはムスリムにとっては神の言葉であり、聖典であるが、ひとつの古典として読むこともできるであろう。どのような立場をとるにしろ、なにがどのように書かれているのかを知るのをねらいとして、受講者の方と読み進めてみたい。4月期(4〜6月)は11章を中心に読む予定です。(講師・記) 2019年1月開講
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ユダヤ人の歴史
天地創造から現代まで

- 黒川 知文/愛知教育大学名誉教授
- 2025/04/15火 〜 2025/09/16火
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 22,770円
「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる・・・地上のすべての民族は、あなたによって祝福されます。」創世記12章1―3節 ユダヤ人は世界人口の0.2%にすぎないが、ノーベル賞の20%以上を占め、歴史に大きな影響を与えています。ユダヤ人はどのような民族なのでしょうか。天地創造からイスラエル建国に至る壮大なユダヤ人の歴史について、社会史と思想の観点から考察します。一神教とユダヤ教を概説した後に、天地創造と原罪、アブラハム契約、ノア契約、モーセによる出エジプトからバビロン捕囚、エルサレム神殿建設に至る古代ユダヤ史、西欧中世における迫害、スペインと東欧・ロシアのユダヤ史、ホロコーストとイスラエル建国に至る西欧ユダヤ史を扱います。(講師記) ※講義では毎回専門書に匹敵する内容のレジュメを配布します。 ※2024年10月開講。途中受講、大歓迎です。 <各回カリキュラム(予定)> ◆2024年10月期 1 一神教について宗教の比較 神存在の証明/2 ユダヤ教について 神学と生活規範/3 天地創造 人間の創造と原罪/4 族長時代 ノア契約とアブラハム契約/5 出エジプトと十戒 モーセの生涯/6 士師の時代 ギデオンとサムソン ◆2025年4月期 7 統一王国時代 ダビデ王とソロモン王/8 分裂王国時代 預言者エリヤとエリシャ/9 単立王国時代 預言者イザヤとエレミヤ/10 バビロン捕囚時代 エゼキエルとダニエル/11 中間時代@ ハスモン国家の成立/12 中間時代A ローマ帝国による支配 ◆2025年10月期 13 ローマ帝国時代 キリスト教の進展とユダヤ人/14 西欧中世 宗教的反ユダヤ主義/15 中世スペイン ユダヤ教メシア運動/16 東欧・ロシア@ 同化政策 ハシディズム/17 東欧・ロシアA ポグロム/18 近代西欧@ ハスカラー(啓蒙主義) ◆2026年4月期 19 近代西欧A シオニズム/20 近代西欧B ホロコーストとイスラエル建国/21 現代 パレスチナ問題 ※カリキュラムは変更になる場合がございます。ご了承ください。
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哲学者のみた敗戦と戦後社会

- 田中 久文/日本女子大学名誉教授
- 2025/04/16水 〜 2025/06/18水
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 11,385円 / 一般 14,685円
今年は戦後80年となり、改めて敗戦と戦後社会について考え直すべきときがきている。戦時中に戦争について積極的に語っていた日本の哲学者たちは、敗戦を経てどのような目標を新たに掲げたのであろうか。田辺元は戦争を「懺悔」し、民主主義の自由と社会主義の平等を統合した「社会民主主義」を掲げた。和辻哲郎は戦争の遠因が「鎖国」にあったとし、「一つの世界」が実現することを求めた。高坂正顕は民族の再生を説き、「期待される人間像」を書くことになる。彼らを振り返りながら戦後社会のあり方について考えてみたい。(講師・記) <各回テーマ(予定)> 1.田辺元 −友愛連帯の「社会民主主義」― 2.和辻哲郎 −鎖国への反省と「一つの世界」− 3.高坂正顕 −民族の再生と「期待される人間像」−
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「大乗起信論」を読む
★今期から、時間帯が変更になりました。ご注意ください。

- 吉村 誠/駒澤大学教授
- 2025/04/17木 〜 2025/06/26木
- 13:30〜15:00
- 全3回
- 教室受講 11,385円 / オンライン 11,385円 / オ)テキスト付 12,925円
『大乗起信論』は大乗仏教の理論と実践をたくみに要約した書物です。迷える心の構造を解き明かし、悟りへの道程を指し示すこの仏典は、中国や日本で仏教の綱要書として読み継がれ、東アジア仏教の形成に大きな影響を与えました。 馬鳴(2世紀)造、真諦(6世紀)訳と伝えられますが、今日ではインドの仏教思想を中国で編集したものと推定されています。しかしその内容は、大乗仏教の空の思想や唯識思想、六波羅蜜や禅定・念仏を、如来蔵思想によって包摂するもので、きわめて豊かで魅力的です。 この講座では『大乗起信論』の全文を精読します。本文は漢文ですが、一字一句分かりやすく解説しますので、初めての方でも安心して受講していただけます。(講師・記) ※2024年4月開講。全22回を予定。各回テーマがありますので、途中受講歓迎です。 ■指定テキストを使用します。「持ち物欄」をご覧ください。 【各回のテーマ(予定)】 4月17日:生滅心義@―体大・相大(法身の本体と性質) 5月15日:生滅心義A―用大(応身のはたらき) 6月26日:生滅心義B―用大(報身のはたらき)
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仏典の伝承をとおしてみる仏教通史 インド〜中国〜日本
基礎から学ぶ仏教の歴史と文化

- 宮崎 展昌/鶴見大学准教授
- 2025/04/21月 〜 2025/09/15月
- 14:30〜16:00
- 全6回
- 会員 22,770円
現在さまざまなかたちで伝わる膨大な仏典は、長く困難な伝承過程を経て伝えられてきたものである。本講座では、主にインド・中国・日本でなされてきた仏典の編纂および伝承の営みを通観することをとおして、各地域での仏教の受容や展開、特徴についても紹介する。いわゆる思想史や教理史、教団史とは異なる視点で、仏教通史を見直す機会を提供したい。(講師・記) ※2025年4月開講。 <2025年4〜9月のテーマ(予定)> 1. 仏教の誕生と仏典結集(インド) 2. 部派分裂と三蔵の成立(インド) 3. 大乗の経典と論書の諸相@初期のころまで(インド) 4. 大乗の経典と論書の諸相@中期以降(インド) 5. パーリ三蔵とチベット大蔵経の現状と来歴(インド) 6. 仏典の翻訳と整理@南北朝の頃まで(中国) ------1年のテーマ予定------ <インド> 1. 仏教の誕生と仏典結集 2. 部派分裂と三蔵の成立 3. 大乗の経典と論書の諸相@初期のころまで 4. 大乗の経典と論書の諸相@中期以降 5. パーリ三蔵とチベット大蔵経の現状と来歴 <中国> 6. 仏典の翻訳と整理@南北朝の頃まで 7. 仏典の翻訳と整理A南北朝以降唐代まで 8. 版本大蔵経の登場と展開 宋代以降 <日本> 9. 日本古代における一切経の将来と書写事業 10. 日本中世初期における一切経の書写事業 11. 日本中世における版本大蔵経の将来 12. 日本近世における版本大蔵経の開版と大蔵経研究の課題と展望 ---------------------------------------- ※上記は予定です。進み具合により多少の変更が生じる場合があります。
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道元「正法眼蔵」を読む
礼拝得髄巻

- 石井 清純/駒澤大学教授
- 2025/04/23水 〜 2025/09/24水
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 22,770円
『正法眼蔵』は,各巻でいろいろなテーマを扱っています。今回の講座で読み進める「礼拝得髄」巻は、仏法の真髄を得るにはどうしたらよいか、というテーマで語られたものです。その「得髄(髄を得る)」の諸相として、仏道を達成した尼僧の逸話を多く用いています。 この巻は、一部の写本に、奧書のあとにたくさんの文章が追加され、女性の成仏が謳われる、という,少し変わった形式を持っています。講義では、まず女性の成仏二貫留守教説を確認したあとで前半の女性の禅僧の逸話を読み進めることで、禅の女性に対する意識を探り、後半の附録部分によって、道元禅師の「女人成仏」の考えに触れていきたいと思います。(講師記) <各回のテーマ> 1. 女人成仏と『正法眼蔵』 ―経典の女性観と「礼拝得髄」巻の主張― 2. 「礼拝得髄」巻を読む@ ―趙州と師との出会い― 3. 「礼拝得髄」巻を読むA ―末山尼と妙信尼― 4. 「礼拝得髄」巻を読むB ―附録@偉大なる女帝たち― 5. 「礼拝得髄」巻を読むC ―附録A男女を分けるべからず― 6. 「礼拝得髄」巻を読むD ―附録B「結界」という笑いごと― ※途中回からの受講も歓迎です。
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ベルクソンの哲学
「思想と動くもの」を読む

- 前田 英樹/批評家
- 2025/04/24木 〜 2025/06/26木
- 18:30〜20:00
- 全3回
- 会員 11,385円
フランスの哲学者、アンリ・ベルクソン(1859-1941)は、西洋の哲学を独りで最も深くから疑い、そこからすべてを立て直した人です。言葉が作る観念からではなく、自分が現に生きて、このように在る、という経験から、いっさいを考え尽くした思想家だと言ってもいいでしょう。その文章は、他の哲学者にはない、生きて澄んだ具体の姿を匂うように放っています。それは、普通に暮らし、迷い、なお考える喜びを求めてやまない人々のために書かれているのです。その新しさには、繰り返し驚かずにいられません。 この講座では、ベルクソンが生前に刊行した最後の本、『思想と動くもの』(1934)という論文集を、始めに置かれた長い自伝のような「序論」から、ゆっくりと講義を交えながら読み進んでいきます。 哲学の歴史に関わる予備知識は、まったく不要です。 テキストとしては、これまでで最良の翻訳と思われる原章二氏の『思考と動き』(平凡社ライブラリー)を用います。(講師・記) *2022年10月開講 <各回のテーマ> @脳は何をするのか A知覚と物との関係 B知性は何をするのか ・・・・・・・・・・・・・・・
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- 教室開催
御詠歌

- 寺田 信哉/川崎大師平間寺教化部教務課長・宗教法人平間寺大師幼稚園園長
- 2025/04/24木 〜 2025/06/26木
- 10:00〜12:00
- 全3回
- 会員 11,055円 / 一般 14,355円
御詠歌とは、仏さまの教えをわかりやすい詞と美しい旋律で唱える仏教歌です。僧侶だけでなく、どなたでもお唱えすることができ、四国八十八ヶ所霊場など、寺院を参拝するときにもお唱えします。 御詠歌は仏さまの教えを讃えるものであり、お唱えすることで、またそれを聞くことで、功徳を得ることができます。 しっかり声を出すことで心身の安定と健やかな生活を送る力が生まれます。仏さまを感じながら、僧侶と共に御詠歌を唱えてみませんか。(講師記) ★譜面は教室で都度お配りします。 ★写真では講師が御詠歌道具を使用していますが、本講座では道具なしで行う予定です。希望者は購入可能。(要連絡) ★椅子席を用意しております。
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「黙示録」の思想と芸術

- 岡田 温司/京都大学名誉教授
- 2025/04/25金 〜 2025/09/26金
- 16:30〜18:00
- 全6回
- 会員 21,780円 / 一般 25,080円
この世にはいつか終わりが来る、そしてそのとき世界はいちど滅びて新たに再生する、この黙示録的で終末論的な考え方は、西洋ひいては世界中の社会や政治、思想や芸術にはかり知れない影響を与えてきた。前半の6回では、その原点にある聖書の『ヨハネの黙示録』について、美術作品や映画なども参照しながら、徹底的かつわかりやすく分析し解説する。後半の6回では、黙示録と哲学思想や政治思想との深いつながり、さらには環境破壊や地球温暖化に関連してこんにち提唱されている人新世(アントロポセン)との隠れたつながりについて、皆さんと共に考えてみたい。(講師・記)2024年10月〜全12講予定 参考書 岡田温司『黙示録』岩波新書 〈2025年4月〜各回予定〉 7.「黙示録」と思想T 8.「黙示録」と思想U 9.「復活」とは何か 10.核の「黙示録」 11.黙示録(アポカリプス)と人新世(アントロポセン)T 12.黙示録(アポカリプス)と人新世(アントロポセン)U ご参考(前期の各回テーマ)・・・ 〈2024年10月〜2025年3月〉 1.「黙示録」とは何か、ユダヤ教とキリスト教 2.身近にある「黙示録」了 3.『ヨハネの黙示録』を読むT 4.『ヨハネの黙示録』を読むU 5.「黙示録」を彩るキャラクターたちT 6.「黙示録」を彩るキャラクターたちU
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「赦し」の哲学

- 高橋 哲哉/東京大学名誉教授
- 2025/04/26土 〜 2025/09/27土
- 13:00〜14:30
- 全6回
- 会員 22,770円
不正な暴力によって傷つけられた人(個人、集団)は、傷つけた人(個人、集団)を、どこまで「赦す」ことができるのだろうか。そもそも「赦す」ことは良いことなのだろうか。古来から人間を悩ませてきた「罪」と「赦し」の問題について、ホロコースト(ナチスドイツによるユダヤ人大虐殺)の経験から独自の思索を展開した3人の哲学者、ハンナ・アーレント、ウラジーミル・ジャンケレヴィッチ、ジャック・デリダの議論をじっくり読み解いていく。前半はジャンケレヴィッチまで。(講師・記) *2025年4月開講 <各回テーマ(予定)> 第1回 イントロダクション 赦しと和解の世紀? 第2回 ハンナ・アーレント 人間の条件 第3回 ジャンケレヴィッチ 時効論争(1) 第4回 ジャンケレヴィッチ 時効論争(2) 第5回 ジャンケレヴィッチ 赦しの形而上学 第6回 ジャンケレヴィッチとイスラエル
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