29講座中 1〜20件を表示
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世界の心理臨床家
- 山竹 伸二/哲学者
- 2024/07/20土 〜 2024/12/21土
- 15:30〜17:30
- 全6回
- 会員 20,790円 / 一般 27,390円
この講座では、心理療法の領域に大きな影響を与えてきた十人の精神科医、精神分析家、セラピストについて、どのような理論を主張し、心理臨床の領域にどのような功績があったのかを、わかりやすく解説しています。後半は、対人関係論学派のサリヴァン、実存主義的な心理療法を展開したフランクル、ロジャーズ、対象関係論のウィニコット、そしてラカンまで、毎回一人を取り上げていきます。後半は下記の予定で、戦中から戦後にかけて活躍した人たちについて考えていきます。世界の心理的治療がどのような歩みをたどってきたのか、心理療法の偉人たちの足跡を辿りながら一緒に考えていきましょう。 (講師・記) <7〜12月 各回のテーマ> 7 精神医学は対人関係論である―― サリヴァン 8 “夜と霧”とロゴセラピー―― フランクル 9 来談者中心療法と人間性心理学―― ロジャーズ 10 対象関係論の展開―― ウィニコット 11 構造主義を超えて―― ラカン 12 心の治療はどこへ向かうのか? ※必要な資料は教室にて配布します。 ※講義内容は、進行具合によって若干変更する場合があります。
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弘法大師空海の生涯と思想
- 竹村 牧男/東洋大学名誉教授
- 2024/10/01火 〜 2025/03/04火
- 13:30〜15:00
- 全6回
- 会員 20,790円 / 会員45周年割 18,810円
平安時代、日本仏教の源となった二人の偉大な仏教者が現われました。伝教大師最澄と弘法大師空海です。そのなか空海は、遠く長安まで求法の旅を敢行し、インド伝来の密教を修得して、これを日本に持ち帰り、東寺や高野山に拠ってその教えをひろめました。真言密教の特質として、曼荼羅の思想や即身成仏の思想などがあります。さらに空海は、詩文に秀で、書は超一級のものでした。そうした空海の人と思想について、主に空海自身の著作を踏まえ、解説します。ちなみに、今年(令和六年)は、空海生誕一二五〇周年の年に当たります。(講師記) ★2024年10月開講。半年間で学びます。 <各回カリキュラム> 1 空海の生涯 特に長安往還の旅について 2 最澄と空海の真実 出会いと別離の経緯 3 十住心の思想体系 仏教全体の見取り図 4 真言密教の特質 空海の独特な言語観 5 曼荼羅思想の理路 人間存在の原構造 6 空海の書論を探る 古意追究への専心
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ジャック・ラカンと『エクリ』
現代思想の巨人たち
- 加賀野井 秀一/中央大学名誉教授
- 2024/10/02水 〜 2024/12/04水
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 10,395円 / 会員45周年割 9,405円
今年度は、「現代思想の巨人たち」と題して、メルロ=ポンティ、レヴィ=ストロース、フーコー、ラカンをとりあげ、それぞれを3回講義とし、代表作を中心にしてその思想の本質を探ります。「実存主義」と「構造主義」とのはざまの時代から、現代思想が何を問題とし、それとどのように対峙してきたのか、じっくりと考えてまいりましょう。「文化人類学」「心理学」「精神分析」なども視野に入れ、混迷の時代にふさわしい柔軟な哲学を追求してみたいと思います。年間の予定は次のとおり。 第1期(1〜3月)メルロ=ポンティと『知覚の現象学』【終了しました】 第2期(4〜6月)クロード・レヴィ=ストロースと『野生の思考』【終了しました】 第3期(7〜9月)ミシェル・フーコーと『言葉と物』【終了しました】 第4期(10〜12月)ジャック・ラカンと『エクリ』 今期はジャック・ラカンです。ふるってご参加ください。 <ジャック・ラカンと『エクリ』> 第1回 ジャック・ラカンとその周辺 第2回 ラカンの『エクリ』を読む ― 「鏡像段階」を中心として 第3回 ラカンと精神分析 ― 無意識は言語のように構造化されている (講師・記) *2024年1月期開講。1年全12講。途中受講歓迎です。
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シモーヌ・ヴェイユ『前キリスト教的直観』を読む
- 今村 純子/立教大学特任教授
- 2024/10/04金 〜 2025/03/07金
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 19,800円 / 会員45周年割 17,820円 / 一般 23,100円 / 一般45周年割 23,760円
激動の時代に34年の生を駆け抜けたユダヤ系フランス人女性思想家シモーヌ・ヴェイユ(1909-43)。「20世紀の哲学思想家で、シモーヌ・ヴェイユほどプラトンから影響を受けたものはいない。キリスト教的プラトニズムのほぼすべての基本的な問いは、彼女の著作において論じられており、その著作は、20世紀における、プラトン的・キリスト教的神秘主義に基づく思索の唯一の例である」と哲学者ミクロス・ヴェトーは述べています。 本講座では、ヴェイユがギリシャ悲劇、プラトンの著作、ピタゴラス派の断片に拠りつつ紡ぎあげた最晩年の思索の書『前キリスト的直観』を読解することで、十字架上のキリストに表象される不幸にも、純粋な歓びである美的感情が不可欠であるとするシモーヌ・ヴェイユ美学を解き明かしたいと思います。(講師記)全12回予定 【カリキュラム】 〈2024年10月〜2025年3月〉 1.イントロダクション 2.神による人間の探索――『ホメーロス讃歌』註解、「ノルウェー公」註解 3.神と人間が承認し合うこと――『エレクトラ』註解、『アンチゴネー』註解 4.恩寵の働き――『アガメムノン』註解 5.創造における神の愛――プラトニズムからキリスト教へ 6.『ティマイオス』註解 〈2025年4月〜9月〉*受付開始は2月下旬予定 7.『饗宴』註解 8.『国家』註解 9.『縛られたプロメテウス』註解 10.ピタゴラス派の学説について(1)――友情 11. ピタゴラス派の学説について(2)――美と不幸 12. ピタゴラス派の学説について(3)――科学と芸術 [テキスト] シモーヌ・ヴェイユ、今村純子訳『前キリスト教的直観』法政大学出版局、2011年 [参考書] ミクロス・ヴェトー、今村純子訳『シモーヌ・ヴェイユの哲学』慶應義塾大学出版会、2006年 シモーヌ・ヴェイユ、今村純子編訳『シモーヌ・ヴェイユ アンソロジー』河出文庫、2018年 シモーヌ・ヴェイユ、今村純子訳『神を待ちのぞむ』河出書房新社、2020 年
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はじめてのインド思想
原典で学ぶヨーガ
- 佐々木 一憲/創価大学講師
- 2024/10/05土 〜 2024/12/07土
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 9,900円 / 一般 13,200円
インドといえばヨガ、ヨガといえばインド」といわれるほど、インドを代表する文化としてその名を知られているヨガですが、その一方で、ヨガとは何かということはあまり知られていません。ヨガは、インドの古典言語で「実修」一般を意味するyoga(ヨーガ)に由来し、非常に幅広い分野で、目的や理想を達成するための実践手段を表す言葉として用いられます。この講座では、「ヨーガ」という言葉を切り口にして、インドに根ざす修行や実践という文化について、この言葉の現れるさまざまな原典にふれながら、学んでいこうと思います。(講師・記)2024年4月開講 第三期(10月期):仏教のヨーガ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ [2024年4月期〜2025年1月期、各期のテーマ(予定)※各期の受付開始日より申込可] 第一期(4月期):聖典バガヴァッド・ギーターに説かれる三種のヨーガ インドの二大叙事詩のひとつ『マハーバーラタ』に含まれるヒンドゥー教の聖典『バガヴァッド・ギーター』に説かれている三種類のヨーガを紹介し、広義のヨーガについて考えてみます。 第二期(7月期):古典ヨーガ いわゆるヨガの原点であり、インド的瞑想実践の理論的基礎を与えているのが「八支ヨーガ」(アシュターンガ・ヨーガ)です。ラージャ・ヨーガとも呼ばれるこのヨーガを、インド古代の聖仙パタンジャリの作と伝えられる『ヨーガ・スートラ』に即して概観します。 第三期(10月期):仏教のヨーガ 仏教の修行として「禅」という瞑想法がありますが、インド思想の文脈ではこれもヨーガの一種です。仏教のヨーガは古典ヨーガとはどのように違うのでしょうか?インド仏教の各種原典にふれながら見ていこうと思います。 第四期(2025年1月期):ハタ・ヨーガ 現代、全世界で流行している体操のようなヨガは、実はハタ・ヨーガと呼ばれる、10世紀前後に新しく始められた密教的ヨーガに由来しています。一種の秘技であったハタ・ヨーガはどのようにして世界中で公然と実践されるヨガになったのでしょうか?『ゲーランダ・サンヒター』等の「発見」の経緯にもふれながら、学んでみたいと思います。 ※講義全体を通して、立川武蔵・著『ヨーガの哲学』(講談社学術文庫2185)を教科書として用います。
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宗教とは何か
西田幾多郎の宗教観
- 小坂 国継/日本大学名誉教授
- 2024/10/10木 〜 2024/12/05木
- 13:30〜15:00
- 全3回
- 会員 10,395円
「宗教とは何か」「宗教は何のためにあるのか」「宗教と倫理はどう違うのか」「どうして宗教はたびたび社会問題となるのだろうか」「キリスト教と仏教の教説はどのような点で一致し、またどのような点で違っているのか」「将来の宗教はどのような形態になるだろうか、あるいはなるべきであるだろうか」等々、宗教にかかわるさまざまな問題を東西の宗教者や哲学者の宗教観を手がかりにして広く深く検討してみたいと思います。 今期は西田幾多郎(1870−1945)の宗教観をとりあげてみたいと思います。宗教についての西田の考え方の特質とその発展ないし変化を、当時の歴史的状況などをもからめながら話をしたいと考えています。 (講師記) <各回カリキュラム> 10/10 純粋経験と絶対無の自覚 11/7 悲哀の意識と宗教 12/5 最晩年の宗教観
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禅と生きる
やさしい坐禅と禅の生き方
- 永井 宗直/臨済宗建長寺派満願寺住職
- 2024/10/10木 〜 2024/12/12木
- 10:00〜12:00
- 全3回
- 会員 10,395円
「今日仏法を修行する者は、何よりも真正の見解を求めることが肝要である。若し真正の見解を得れば、生死の問題に染まることなく、死ぬも生きるも自在である。至高の境地を求めようとしなくても、そこに自から至るのだ」。臨済義玄禅師のことばです。真正の見解とは、人惑を受けない真実の自己のことです。しっかりと自分を信じ、主体性をもっていけば、去るも住(とど)まるも自由自在に生きることができるのです。 難しいことはありません。坐禅をしながら本当の自分と向き合うのです。心をおちつけ、自然にしていると、そのままでいいのだと、気がつくことでしょう。 臨済禅師はさらに、「この頃の修行者が駄目な原因はどこにあるのか。病因は自分を信じ切れない処に在るのだ」。と言っておられます。坐禅はどなたでもできます。ありのままの自分への気付き、ほっとする時間がもてることでしょう。やさしく坐禅指導し、後半は「臨済録」を学びます。禅の生き方を共に学び自信を取り戻しましょう。
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「意味」をめぐる人間の哲学史
「意味」の起源を探る
- 岡本 裕一朗/玉川大学名誉教授
- 2024/10/12土 〜 2024/12/14土
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 10,395円
「意味」は人間にとってなじみ深いものですが、いざ「意味ってどんなもの?」と問い直すと、立ち尽くしてしまいます。言葉の「意味」もあれば、存在の「意味」もあり、はたまた人生の「意味」もあります。あるいは、そんなものは幻想だとも言えそうですが、「意味」をめぐって凄惨な戦争も起こってきました。人間にとって何とも複雑怪奇な「意味」ですが、いったいどう理解したらいいのでしょうか。 本講座では、「意味」が人間にとっていかなるものか、あらためて問い直します。哲学以前の人間の生存から出発しながら、現代の記号論まで、長い歴史を探索することにします。この機会に、「意味」の意味について、ご一緒に考えてみませんか。(講師記) ★2024年7月期開講。途中受講大歓迎です。 ★12/14のみ、講座時間が10:00〜11:30になります。ご注意ください。 <今期カリキュラム> 2024年10月期 中世から近代までの記号問題 C中世における論理学と意味論・・・トマスとオッカム Dイギリス経験論と記号学・・・ホッブズとロック E普遍記号学の意味論 ・・・ライプニッツ <年間カリキュラム> 2024年7月期 「意味」の起源を探る ➀哲学以前の「意味」・・・生存から宗教へ A意味概念の分岐点・・・ヒポクラテスとソクラテス、プラトン B古代における記号と意味の発見・・・アリストテレスとストア派 2024年10月期 中世から近代までの記号問題 C中世における論理学と意味論・・・トマスとオッカム Dイギリス経験論と記号学:ホッブズとロック E普遍記号学の意味論 ・・・ライプニッツ 2025年1月期 意識から言語への転換をどう捉えるか? F意識の哲学と言語の問題 ・・・カントとヘルダー G精神の哲学としての言語論・・・ヘーゲルとフンボルト H意味概念の前景化・・ショーペンハウアーとニーチュ 2025年4月期 20世紀において「意味」はどう問われたか? I分析哲学と「意味」の探究 ‥フレーゲとラッセル、ヴィトゲンシュタイン J現象学と意味の問題 フッサールとハイデガー、メルロ=ポンティ K記号論と記号学 ソシュールかパースか
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平常心(びょうじょうしん)で生きる
「無門関」の教えとともに
- 横田 南嶺/臨済宗円覚寺派管長
- 2024/10/12土
- 15:30〜17:00
- 全1回
- 会員 3,465円 / 一般 4,565円
「平常心」とは何か。『広辞苑』には「普段どおりに平静である心」と解説されています。「平常心を保つ」というように使います。同じく『広辞苑』には、「平常心是道」という言葉も載っています。これは「びょうじょうしんこれどう」と読みます。これは禅語であり、「日常にはたらく心のあり方がそのまま悟りだということ」と解説されていて、馬祖道一の言葉だと書かれています。いろんなことのあるのが世の中で、いつも平静でいることは困難です。では禅で説かれる「平常心」とはどのようなものか、皆様と共に学んでまいります。(講師・記)
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ヨーロッパ美術における象徴と寓意
―自然と芸術
- 伊藤 博明/専修大学教授
- 2024/10/14月 〜 2024/12/09月
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 10,395円
ヨーロッパでは古来、感情、理念、学芸など、目に見えないものを具合的に表現しようとしてきました。それは、造形芸術において、象徴と寓意という方法によって達成されました。たとえば、「平和」はオリーブを口に加えた鳩で象徴され、また、オリーブの枝をもち、一羽の鳩を従えた有翼な女性という寓意的人物像(擬人像)によって表現されました。 10月期の講座では、「自然と芸術」をテーマとして、自然の諸相と芸術について描かれた絵画を、ルネサンスのジョルジョーネから20世紀のホアン・ミロまで様々な画家をめぐって丁寧に解説いたします。(講師・記) *2024年4月開講。全12講。随時、途中受講が可能です。 <今期の各回テーマ> ■10月期 自然と芸術 10月 フュースリ《夢魔》、ミレー《春》など 11月 ジョルジョーネ《嵐》、アルチンボルド《水》など 12月 デューラー《メレンコリアT》、フェルメール《絵画芸術の寓意》など <全テーマ> ■4月期 生と死 【終了しました】 4月 マティス《生きる喜び》、ルーベンス《愛の園》など 5月 プッサン《人生の踊り》、クリムト《接吻》など 6月 グエルチーノ《われアルカディアにもあり》、ムンク《叫び》など ■7月期 徳と罪 【終了しました】 7月 ラファエロ《騎士の夢》、ティツィアーノ《賢慮の寓意》など 8月 ボス《快楽の園》、ラ・トゥール《悔悛するマグダラのマリア》など 9月 ド・トロワ《真理を暴く時》、ダリ《記憶の固執》など ■10月期 自然と芸術 10月 フュースリ《夢魔》、ミレー《春》など 11月 ジョルジョーネ《嵐》、アルチンボルド《水》など 12月 デューラー《メレンコリアT》、フェルメール《絵画芸術の寓意》など ■1月期 運命と現実 1月 ルニョー《自由か死か》、ソドマ《3人の運命の女神たち》など 2月 ヴェロネーゼ《ヴェネツィアの平和》、ルソー《戦争》など 3月 ダリ《内乱の予感》、カンディンスキー《コンポジション[》など
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コーランを読んでみよう
- 鎌田 繁/東京大学名誉教授
- 2024/10/15火 〜 2024/12/17火
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 10,395円
イスラームについてさまざまな理解や意見が飛び交っている。どのような思索を進め行動を起こす場合もムスリム(イスラーム教徒)はコーランの言葉に基づこうとする。その意味でクルアーンを知ることはイスラームを知る王道であろう。 クルアーンはムスリムにとっては神の言葉であり、聖典であるが、ひとつの古典として読むこともできるであろう。どのような立場をとるにしろ、なにがどのように書かれているのかを知るのをねらいとして、受講者の方と読み進めてみたい。10月期(10〜12月)は第10章ユーヌスを中心に読む予定です。(講師・記) 2019年1月開講
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ユダヤ人の歴史
天地創造から現代まで
- 黒川 知文/中央学院大学教授
- 2024/10/15火 〜 2025/03/18火
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 20,790円
「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる・・・地上のすべての民族は、あなたによって祝福されます。」創世記12章1―3節 ユダヤ人は世界人口の0.2%にすぎないが、ノーベル賞の20%以上を占め、歴史に大きな影響を与えています。ユダヤ人はどのような民族なのでしょうか。天地創造からイスラエル建国に至る壮大なユダヤ人の歴史について、社会史と思想の観点から考察します。一神教とユダヤ教を概説した後に、天地創造と原罪、アブラハム契約、ノア契約、モーセによる出エジプトからバビロン捕囚、エルサレム神殿建設に至る古代ユダヤ史、西欧中世における迫害、スペインと東欧・ロシアのユダヤ史、ホロコーストとイスラエル建国に至る西欧ユダヤ史を扱います。(講師記) ※講義では毎回専門書に匹敵する内容のレジュメを配布します。 ※今期開講 <各回カリキュラム(予定)> ◆2024年10月期 1 一神教について宗教の比較 神存在の証明/2 ユダヤ教について 神学と生活規範/3 天地創造 人間の創造と原罪/4 族長時代 ノア契約とアブラハム契約/5 出エジプトと十戒 モーセの生涯/6 士師の時代 ギデオンとサムソン ◆2025年4月期 7 統一王国時代 ダビデ王とソロモン王/8 分裂王国時代 預言者エリヤとエリシャ/9 単立王国時代 預言者イザヤとエレミヤ/10 バビロン捕囚時代 エゼキエルとダニエル/11 中間時代@ ハスモン国家の成立/12 中間時代A ローマ帝国による支配 ◆2025年10月期 13 ローマ帝国時代 キリスト教の進展とユダヤ人/14 西欧中世 宗教的反ユダヤ主義/15 中世スペイン ユダヤ教メシア運動/16 東欧・ロシア@ 同化政策 ハシディズム/17 東欧・ロシアA ポグロム/18 近代西欧@ ハスカラー(啓蒙主義) ◆2026年4月期 19 近代西欧A シオニズム/20 近代西欧B ホロコーストとイスラエル建国/21 現代 パレスチナ問題 ※カリキュラムは変更になる場合がございます。ご了承ください。
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「聖戦」という思想2
近代日本の宿命
- 田中 久文/日本女子大学名誉教授
- 2024/10/16水 〜 2024/12/18水
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
近代日本は、西洋列強の圧力の前で「国防国家」として早急に作り上げられたものであり、戦争はある意味で「宿命」ともいえるものであった。戦前の日本は戦争の連続であり、それを「聖戦」とする思想がつねに存在した。戦後の絶対平和主義はただそれを否定するばかりであったが、そこから本当に戦争を克服する思想は生まれるのであろうか。 戦争は一方で資本主義や民主主義、さらには国際関係を推し進める働きもしてきた。そうした戦争のもつ両面性を曇りない眼で総体的にとらえることが今必要なのではなかろうか。本講座では、思想家・哲学者たちの「聖戦」論の現代的意味について考える。 今回は、「満州事変」の時期を扱う。(講師・記) *2024年7月期開講。途中受講も歓迎です。 <各回テーマ(予定)> 第1回 「満州事変」をどうみるか 第2回 哲学者たちの新たな国家論 第3回 「国家改造」をめざして
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『大乗起信論』を読む
- 吉村 誠/駒澤大学教授
- 2024/10/17木 〜 2024/12/19木
- 14:00〜15:30
- 全3回
- 教室受講 10,395円 / オンライン 10,395円 / オ)テキスト付 11,935円
『大乗起信論』は大乗仏教の理論と実践をたくみに要約した書物です。迷える心の構造を解き明かし、悟りへの道程を指し示すこの仏典は、中国や日本で仏教の綱要書として読み継がれ、東アジア仏教の形成に大きな影響を与えました。 馬鳴(2世紀)造、真諦(6世紀)訳と伝えられますが、今日ではインドの仏教思想を中国で編集したものと推定されています。しかしその内容は、大乗仏教の空の思想や唯識思想、六波羅蜜や禅定・念仏を、如来蔵思想によって包摂するもので、きわめて豊かで魅力的です。 この講座では『大乗起信論』の全文を精読します。本文は漢文ですが、一字一句分かりやすく解説しますので、初めての方でも安心して受講していただけます。(講師・記) ※2024年4月開講。各回テーマがありますので、途中受講歓迎です。全22回を予定しています。 ■指定テキストを使用します。「持ち物欄」をご覧ください。 【各回のテーマ(予定)】 10月17日 心生滅@―覚(心の本性を悟る) 11月21日 心生滅A―不覚(心の本性に迷う) 12月19日 心生滅B―生滅因縁(迷える心がつくる世界)
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カント『純粋理性批判』
名著の扉をひらく
- 滝沢 正之/駒澤大学教授
- 2024/10/19土 〜 2024/12/21土
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 9,900円 / 会員45周年割 8,910円 / 一般 13,200円 / 一般45周年割 11,880円
カントの主著『純粋理性批判』から重要なテーマを取りあげ、三回にわたって紹介します。そのどれもがカント哲学の核心をなすものです。第一回目のテーマは「時空論」で、カント哲学の根本原理「超越論的観念論」が示されます。第二回目のテーマは「因果論」で、二人の偉大な近代哲学者、ヒュームとカントが対決します。第三回目のテーマは「自由論」で、哲学の古典的な大問題、自由と決定論の対立を検討します。哲学史の文脈と現代哲学の成果を踏まえつつ、カントのテキストにそくして解説します。(講師・記) 第1回:「超越論的(先験的)感性論」の時空論 第2回:「経験の類推」「第二類推」の因果論 第3回:「第三アンチノミー(二律背反)」の自由論
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テオフラストス『人さまざま』を読む
- 納富 信留/東京大学教授
- 2024/10/21月 〜 2024/11/25月
- 19:00〜20:30
- 全2回
- 会員 6,930円
アリストテレスの弟子で学園リュケイオンを引き継いだ古代ギリシアの哲学者テオフラストスには、「性格論(人さまざま)」という著作があり、30ほどの性格類型を論じています。喜劇にも影響をあたえたその考察を、森進一訳『人さまざま』岩波文庫をテキストにして、楽しみながら読んでいきます。哲学の基礎知識は必要ありません。(講師・記) ※哲学を初めて学ばれる方の参加も歓迎です。 ※2024年7月開講。
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道元「正法眼蔵」を読む
観音巻
- 石井 清純/駒澤大学教授
- 2024/10/23水 〜 2025/03/26水
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 20,790円
観世音菩薩は、大乗仏教の慈悲を象徴する存在として、種々の方策を用いて人々を救済します。その姿も、千手観音や十一面観音など、いろいろな形で表現されます。仏教の菩薩では、地蔵菩薩と並んで最も身近な存在であるといえるでしょう。『正法眼蔵』にも「観音」と名づけられた巻があり、菩薩の救済を題材にした禅問答を軸に、その禅的解釈が詳細に繰り広げられます。 この講座では、まず、仏(如来)と菩薩の教理的な相違点と、観音菩薩の基本的性格を解説したうえで、『正法眼蔵』における禅的解釈に向き合っていきたいと思います。(講師記) <各回のテーマ> 1. 仏の悟りと菩薩の救い―「観音」巻読解の導入として― 2. 雲巌の「観音菩薩の手と眼」の問いかけ 3. 道吾の「夜中に後ろ手に枕を探す」という答えの意味 4. 雲巌の「体中が手と眼になる(遍身是手眼)」という理解 5. 道吾の批判と「身体全体が手と眼(通身是手眼)」 6. 禅宗祖師の持つ「観音の手と眼」 ※途中回からの受講も歓迎です。
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仏の悟りと菩薩の救い
「観音」巻読解の導入として
- 石井 清純/駒澤大学教授
- 2024/10/23水
- 10:30〜12:00
- 全1回
- 会員 3,465円 / 一般 4,565円
仏陀(如来)と菩薩は、どちらも人々を救済する存在として信仰の対象となっています。ではあっても、教理的には、仏陀は覚った存在であり、菩薩は、仏陀となっていない存在として明確に区別されます。 大乗仏教の菩薩は、自らの成仏を擲って人々を救済する、慈悲の象徴的存在として位置づけられます。とりわけ観音菩薩は、あらゆる手段で人々の救済を試みる存在として、篤い信仰の対象となってきました。 禅においても、観音菩薩の存在は重視され、『正法眼蔵』にも「観音」と名づけられた巻が存在しています。 この講座では、そのような観音菩薩の禅的な解釈に向き合うための基礎知識として、仏と菩薩の位置付けと観音菩薩の諸相について解説したいと思います。(講師記) ※本講座は、「道元「正法眼蔵」を読む 「観音」巻」初回体験講座です。 「道元「正法眼蔵」を読む 「観音」巻」(全6回)の講座詳細は[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7326438)
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ベルクソンの哲学
「思想と動くもの」を読む
- 前田 英樹/批評家
- 2024/10/24木 〜 2024/12/26木
- 18:30〜20:00
- 全3回
- 会員 10,395円
フランスの哲学者、アンリ・ベルクソン(1859-1941)は、西洋の哲学を独りで最も深くから疑い、そこからすべてを立て直した人です。言葉が作る観念からではなく、自分が現に生きて、このように在る、という経験から、いっさいを考え尽くした思想家だと言ってもいいでしょう。その文章は、他の哲学者にはない、生きて澄んだ具体の姿を匂うように放っています。それは、普通に暮らし、迷い、なお考える喜びを求めてやまない人々のために書かれているのです。その新しさには、繰り返し驚かずにいられません。この講座では、ベルクソンが生前に刊行した最後の本、『思想と動くもの』(1934)という論文集を、始めに置かれた長い自伝のような「序論」から、ゆっくりと講義を交えながら読み進んでいきます。哲学の歴史に関わる予備知識は、まったく不要です。テキストとしては、これまでで最良の翻訳と思われる原章二氏の『思考と動き』(平凡社ライブラリー)を用います。(講師・記)*2022年10月開講 ■第1回 「製作」の知恵 ■第2回 「無」はにせの観念である ■第3回 知性は錯覚しやすいもの
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- 見逃し配信あり
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ベルクソンの哲学 1日体験
「思想と動くもの」を読む
- 前田 英樹/批評家
- 2024/10/24木
- 18:30〜20:00
- 全1回
- 会員 3,465円 / 一般 4,565円
[ご案内] こちらは常設講座「ベルクソンの哲学」の1日体験講座です 体験では<「製作」の知恵>をテーマに、序論部分を丁寧に読み進めます フランスの哲学者、アンリ・ベルクソン(1859-1941)は、西洋の哲学を独りで最も深くから疑い、そこからすべてを立て直した人です。言葉が作る観念からではなく、自分が現に生きて、このように在る、という経験から、いっさいを考え尽くした思想家だと言ってもいいでしょう。その文章は、他の哲学者にはない、生きて澄んだ具体の姿を匂うように放っています。それは、普通に暮らし、迷い、なお考える喜びを求めてやまない人々のために書かれているのです。その新しさには、繰り返し驚かずにいられません。この講座では、ベルクソンが生前に刊行した最後の本、『思想と動くもの』(1934)という論文集を、始めに置かれた長い自伝のような「序論」から、ゆっくりと講義を交えながら読み進んでいきます。哲学の歴史に関わる予備知識は、まったく不要です。テキストとしては、これまでで最良の翻訳と思われる原章二氏の『思考と動き』(平凡社ライブラリー)を用います。(講師・記)*2022年10月開講
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- 見逃し配信あり