57講座中 1〜20件を表示
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はじめての「源氏物語」レッスン

- 今井 上/専修大学教授
- 2025/01/08水 〜 2025/03/26水
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 20,790円 / 一般 27,390円
『源氏物語』全54帖を、おおよそ一回に1巻〜2巻のペースで取りあげ、解説してゆく講座です。毎回の講義では、それぞれの巻のあらすじや人物関係・鑑賞のポイントなどを説明し、その巻の有名な場面を精選して、鑑賞してゆきます。基礎から説明する、とにかくわかりやすくてたのしい、しかし本格的な講座ですから、『源氏物語』についていろいろと学んだことがある方はもちろん、原文の読解に自信がない方、源氏物語に興味はあるけれども詳しく学んだことがない方にも、ぴったりです。 予定では全50回(約二年間)の講義で、源氏物語の全体像や、エッセンスを理解していただくことを目指しますので、初心者の方、もう一度『源氏物語』の大切なポイントをしっかりと学びたい方など、幅広い方々にたのしくご参加いただけます。(講師・記)※2024年2月開講 ※1月22日休講→1月29日補講。日程が変更になりました。ご注意ください。 <1月期の予定> @1月 8日 玉鬘 A1月29日 初音・胡蝶 B2月12日 螢・常夏 C2月26日 篝火・野分 D3月12日 行幸・藤袴 E3月26日 真木柱 [今井講師が講座の魅力を語る「朝カルTimes」はこちらから](https://www.asahiculture.com/asahiculture/wp/page/article/times001_240618_shinjuku/)
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万葉集と近代
国民国家の文化装置

- 品田 悦一/東京大学名誉教授
- 2025/01/08水 〜 2025/03/26水
- 13:30〜15:00
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
近代日本の社会で『万葉集』がナショナル・アイデンティティーを支える有力な文化装置の一つとされてきた経緯について、具体的に掘り下げます。「日本人の心のふるさと」というコンセプトが実はきわめて作為的なものであり、近代国民国家の要請に沿って慌ただしく立ち上げられたこと、その後の百余年を通じ紆余曲折を経て定着してきたものであることは、20年前の『万葉集の発明』に説いたところでした。この本は令和改元のとき昔の読者が思い出して話題にしてくれたため、久しぶりに新装版が出た経緯がありますが、今回の講座ではその後の研究成果をも取り入れ、同書で触れることのできなかった話題にも触れながら進めていくつもりです。 (講師・記) 〈スケジュール〉 10 幻影の膨張――昭和初期に到来した未曾有の万葉ブーム 11 戦禍をくぐり抜けて――国民歌集の戦中と戦後 12 国民歌集の外地――『台湾万葉集』をめぐって 〈シリーズ全予定〉 1 『万葉集』は「国書」か 2 どういう書物がいつから国民の古典となったか 3 国民の古典を選び出した人たち 4 古典教育のジレンマ――啓蒙主義と伝統主義 5 想像の破綻を繕う・その1――明治知識人の使命 6 想像の破綻を繕う・その2――トップダウンからボトムアップへ 7 アララギ派の万葉尊重・その1――正岡子規と伊藤左千夫 8 アララギ派の万葉尊重・その2――島木赤彦と斎藤茂吉 9 東歌は「東国民謡」か 10 幻影の膨張――昭和初期に到来した未曾有の万葉ブーム 11 戦禍をくぐり抜けて――国民歌集の戦中と戦後 12 国民歌集の外地――『台湾万葉集』をめぐって
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「平家物語」を読む
重衡と維盛の物語

- 佐伯 真一/青山学院大学名誉教授
- 2025/01/09木 〜 2025/03/27木
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 20,790円
『平家物語』の主な章段を原文で読み、解説します。栄華を誇った平家の滅亡を描く『平家物語』は、多様な魅力を持った作品です。その本文を読みながら、背景となっている歴史的事実についてわかりやすく解説すると共に、琵琶法師による語り物としての側面や、後代の文学・芸能・美術などへの展開についても紹介してゆきたいと思います。『平家物語』十二巻を、全部で4年かけて読んでゆきます。今期は巻十を読みます。平家を代表する貴公子である平重衡・平維盛の愛と苦悩を描き、『平家物語』の特色がよく表れた部分です。(講師・記) 第1回 公達重衡と女性たち 巻十「内裏女房」 第2回 重衡の苦悩 巻十「戒文」・「海道下」 第3回 一夜の出会い 巻十「千手前」 第4回 滝口入道の物語 巻十「横笛」 第5回 貴公子維盛の出家 巻十「維盛出家」 第6回 維盛の悩みと入水 巻十「維盛入水」 ◆どの回からでも途中受講のお申し込みが可能です。 〈テキスト〉 毎回、本文資料と参考資料を配付します。
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「新古今和歌集」三十講
全講読をめざして

- 中川 博夫/鶴見大学名誉教授
- 2025/01/13月 〜 2025/03/24月
- 10:30〜12:00
- 全6回
- 会員 20,790円
詩が言語の精髄であれば、やまとことばの精髄が和歌です。主上から臣下・女房・僧侶に到るまで、四季の移ろい、恋の悩み、老いの歎きを和歌の詞に託し、和歌を通して心を見つめてきました。その集成である勅撰和歌集は、先人の遺産などではなく、現在に生きる私たちの心の糧、言葉の資源、文化の底荷です。その最高峰と言ってよい『新古今和歌集』を読みます。それは、日本人の情調の濃やかさと言葉の鋭敏さ、それらに支えられた文化の豊かさを実感することに他なりません。本講座では、『新古今和歌集』の歌を、1回につき7首程度のペースで講読します。一首一首を丁寧に読み込みながら、歌の並び方(配列)の妙味も味わい、他の作品との関わりや各歌人の人物像やエピソードなどにも触れたいと思います。毎期6回を5期続けて30回を一つの区切りとしますが、全1978首の読破を目指します。(講師・記) 【カリキュラム】 第1回 1/13 夕暮に命かけたるかげろふの―恋歌三(1195〜1203) 第2回 1/27 君待つと閨へも入らぬ真木の戸に―同上(1204〜1211) 第3回 2/10 あはれ幾夜の寝覚めしつらむ―同上(1212〜1219) 第4回 2/24 浅茅が露と消えなましかば―同上(1220〜1226) 第5回 3/10 恨み顔にも濡るる袖かな―同上(1227〜1233) 第6回 3/24 昨日とも今日とも知らず今はとて―恋歌四(1234〜1240) ★「新古今和歌集」(岩波文庫)もしくはお手持ちのものを各自ご用意ください。 本文と資料はご用意しますので、無くても結構です。 ◆どの回からでも途中受講のお申し込みが可能です。
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和歌から読む西行伝・出家まで

- 西澤 美仁/上智大学名誉教授
- 2025/01/16木 〜 2025/03/27木
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
武士の棟梁の出身でありながら、出家によって在俗時のすべてを捨てた西行であるが、西行和歌の中に出家までの日々の痕跡はどの程度残っているのか、「むかし」「いにしへ」などの語をたよりに、以前の自分との対比を詠む、西行和歌の一面を確認したい。 のちに、50歳頃の四国の旅や70歳に近い陸奥への旅で、西行和歌は「再訪」を意識するようになるが、四国への旅立ち直前にその原型が成立したと考えると、どうやら『山家集』を境にそれ以前とそれ以後とに三分されるようだ。 和歌は都を拠点とするが、高野山を拠点にするという異例の発想が着想されるに至るまでを、『山家集』を中心に西行和歌から追いかけてみる。(講師・記)
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源氏物語の女たち男たち
六条御息所、花散里
- 井野 葉子/立教大学教授
- 2025/01/17金 〜 2025/03/21金
- 13:30〜15:00
- 全2回
- 会員 6,600円 / 一般 7,700円
『源氏物語』に登場する作中人物の一人一人は、個性豊かな輝きを放ちながら、物語の中に息づいています。およそ一講につき一人を取り上げて、印象的な場面を読みながら、その魅力を探ります。『源氏物語』の進行につれて登場してくる人物を取り上げていくので、『源氏物語』全体のあらましを知ることもできます。 今期は、光源氏二十三〜二十五歳にかけて、伊勢へ下る六条御息所との別れの場面、弘徽殿女御から圧迫されて傷ついた光源氏を慰めてくれる麗景殿女御とその妹(花散里)の場面を取り上げます。(講師・記) @1月17日 六条御息所――その2 A3月21日 麗景殿女御とその妹(花散里――その1)
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五感で読み解く「源氏物語」

- 三田村 雅子/フェリス女学院大学名誉教授
- 2025/01/17金 〜 2025/03/21金
- 15:30〜17:00
- 全5回
- 会員 17,325円
須磨・明石から帰った光源氏は新たな実力者として冷泉帝の宮廷に君臨します。政治的な勢力争いを女御同士の絵巻争いのかたちで展開する絵合の巻から、明石で生まれた明石姫君を生母明石御方から離し、紫上のもとに引き取る薄雲巻、藤壺の崩御から朝顔の女君への迷いを描く朝顔巻と、物語の屈折点を読みこみます。お伽話のようだった源氏物語が社会の荒波をかぶって、次第にしたたかな物語に変質していく過程をお楽しみください。 物語の類型や歴史的背景に注意をはらって解説します。絵画資料や本文朗読も理解の助けになるでしょう。(講師・記) ※2025年1月期は「若菜・上」の終わりあたりから読みます。 ※2019年4月に開講しました。
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物語を食べる
神話・伝承から近代文学まで

- 赤坂 憲雄/民俗学者
- 三浦 佑之/千葉大学名誉教授
- 2025/01/18土 〜 2025/03/29土
- 13:00〜15:00
- 全3回
- 会員 11,715円 / 一般 15,015円
「食べる」ことは生きること。一方で、「食べる」ためには命を奪う必要がある。人びとはそうした「食べる」という行為のまえで、はるか昔からさまざまな想いをいだいてきた。「食べる」とはいったい何なのか。それは恐ろしい行為なのか、それとも愉悦の行為なのか。神話や民話伝承から近代の文学作品までを往還しながら、異端の民俗学者と異色の上代文学者が、「食べる」をめぐって列島の人びとがいったい何を考えてきたのかをめぐる魅惑のツアー。 〈スケジュール〉 第1回 「食べる」の神話学 ・食べものはどこからきたか――穀物起源譚から考える ・『古事記』と『日本書紀』のなかの「食べる」 ・食べていいもの、食べてはいけないもの 第2回 「食べる」の伝承学 ・昔話のなかの「食べる」をめぐって ・仏教説話が描く「食べる」――『日本霊異記』を読む ・人びとは「食」についてどう考えてきたのか 第3回 「食べる」の民俗学 ・性と食のあわいで ・人を食うもの――鬼、山姥、怪異 ・柳田國男『遠野物語』から食の民俗学へ ★赤坂憲雄さんの新刊『怪物たちの食卓 物語を食べる』(青土社)刊行記念シリーズです。
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漱石を読みなおす「明暗」

- 小森 陽一/東京大学名誉教授
- 2025/01/22水 〜 2025/03/26水
- 18:30〜20:00
- 全3回
- 会員 10,395円
『朝日新聞』に1916年5月26日から12月14日まで連載され、作者 夏目漱石の死によって未完に終った長編小説が『明暗』である。津田とお延夫婦の日常生活を通じて、二人の心理的葛藤の細部が、双方の心の動きを相互に叙述されていく。これまでの男性主人公中心の書き方とは、大きく方向転換している。津田の学生時代の友人 小林が現われることで、お延の知らなかった過去が、次第に明らかにになり、心理的緊張が高まっていく。 (講師・記) ※2025年1月期開講。1年かけて読み進めます。 <テキスト> 『明暗』夏目漱石 お手持ちのもので結構ですが、授業は岩波文庫をもとに進めます。 各自ご用意ください。当センターでは販売しておりませんので、ご了承ください。 <全12回のカリキュラム> ※予定は変更になる場合がございます。 【2025年1月期】 第1回 1〜15章 手術の宣告 第2回 16〜31章 小林の来訪 第3回 32〜46章 手術と観劇 【2025年4月期】 第4回 47〜62章 叔母と叔父 第5回 63〜80章 結婚の経緯 第6回 81〜97章 妹の結婚 【2025年7月期】 第7回 98〜112章 津田の入院 第8回 113〜129章 お延とお秀 第9回 130〜147章 津田の過去 【2025年10月期】 第10回 148〜163章 小林の画策 第11回 164〜179章 温泉行き 第12回 180〜188章 物語の行方
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「戦後80年」に、井上ひさしを読む
シリーズ「昭和100年、戦後80年」

- 小森 陽一/東京大学名誉教授
- 成田 龍一/日本女子大学名誉教授
- 2025/01/31金 〜 2025/06/27金
- 15:30〜17:00
- 全6回
- 会員 23,430円 / 一般 30,030円
「戦後80年」ということが言われます。「戦後」をどのように考え、記憶していくのか。そのことを、井上ひさし(1934−2010)の作品を手がかりに考えてみたいと思います。ご存知のように、井上ひさしは放送作家として出発し「ひょっこりひょうたん島」(1964−69)をはじめとして、いまだに語り継がれる作品を送り出しました。その後、小説、戯曲を書き、エッセイなど幅広いジャンルで活動し、『吉里吉里人』(1981)などのベストセラーを生みだします。井上作品は、小説でも戯曲でも一貫して生活する人びとへの温かいまなざしとともに、国家と社会のあり方への批判的な視点が脈打っています。とくに戦争の悲惨さは繰り返し語っています。 このことは、井上ひさしが歴史の証言者であることも意味します。敗戦時に10歳であったひさしは、その後「占領」の時代を経て、高度経済成長の時代から「経済大国」の日本に直面し、さらに冷戦体制崩壊――「戦後」の終焉にも立ち会います。その時々の「戦後」の出来事に真正面から向き合い、出来事のもつ意味を、小説・戯曲・エッセイとして読者に提供してきました。 井上ひさしは「戦後」と伴走しながら、研ぎ澄ませたことばで「戦後」を作品化してきました。井上が「民主主義」といったとき、干からびかけていた「民主主義」が生き生きとし、「日本国憲法」はその宝庫となっていきます。「戦後80年」を考えるとき、井上ひさしの作品は、このうえない知見を提供してくれます。「小説」「戯曲」「エッセイ」から代表的な作品を選んで、考えてみたいと思います。「文学研究者」と「歴史家」との対話の形式をとります。 (成田講師・記) ・2025年1月開講。1年間かけて井上ひさし作品を取り上げます。 ・各回でもお申込みいただけますが、連続して受講される方が理解しやすいです。 ・途中からの受講も歓迎いたします。 <全12回のカリキュラム> ※予定は変更になる場合がございます。 ■2025年1月期 (今期) 第一回 導入T――『下駄のうえの卵』(新潮文庫)を読む (終了) [【第1回のみ】の申し込みはこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7732197) 第二回 導入U――『父と暮らせば』(新潮文庫)を読む (終了) [【第2回のみ】の申し込みはこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7732201) 第三回 井上ひさしの作品から、「戦後80年」を考える (終了) [【第3回のみ】の申し込みはこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7732213) 第四回 小説のなかの「戦後」――『四十一番の少年』(文春文庫)を読む [【第4回のみ】の申し込みはこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7871985) 第五回 小説のなかの「戦時」と「戦後」――『一週間』(新潮文庫)を読む [【第5回のみ】の申し込みはこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7871986) 第六回 井上ひさしの小説とは、どのような小説であろうか――『吉里吉里人』を中心に [【第6回のみ】の申し込みはこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7871987) ■2025年7月期 (来期) 第七回 戯曲のなかの「戦後」――『東京裁判三部作 夢の裂け目』(小学館)を読む 第八回 戯曲のなかの「戦時」と「戦後」――『太鼓たたいて笛吹いて』(新潮文庫、キンドル版)を読む 第九回 井上ひさしの芝居とは、どのような芝居であろうか――昭和庶民伝三部作――『きらめく星座』『闇に咲く花』『雪やこんこん』を中心に 第十回 エッセイのなかの「戦後」T――『井上ひさし ベストエッセイ』(ちくま文庫)を読む 第十一回 エッセイのなかの「戦後」U――『井上ひさしの憲法指南』(岩波現代文庫)を読む 第十二回 井上ひさしの思想と活動を、あらためて「戦後史」のなかで考える
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三島が読む唯識、唯識が読む三島(オンライン受講)
三島由紀夫と唯識仏教〜三島由紀夫生誕100年によせて

- 竹村 牧男/東洋大学名誉教授
- 井上 隆史/白百合女子大学教授
- 2025/02/15土 〜 2025/03/29土
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 11,715円 / 一般 15,015円
この世はただ識(心)のみであって実体は存在しないと説く唯識仏教。 難解をもって知られる唯識の思想に基づいて書かれた小説が、三島由紀夫の長篇四部作『豊饒の海』です。 三島は唯識仏教に何を見たのか? 唯識仏教から見て三島作品は何を意味するのか? 三島文学と唯識仏教の「限界」と「可能性」はどこにあるのか? 唯識を専門とする仏教学者と三島を専門とする文学研究者が三回にわたって徹底討論します。 (井上講師・記) リーフレット画像:右:竹村牧男 講師、左:井上隆史 講師 <各回スケジュール> ※スケジュールは変更になる場合がございます。 1 輪廻転生の問題 (2/15) 2 世界は存在するか? (3/8) 3 三島由紀夫とは何者か? (3/29)
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三島が読む唯識、唯識が読む三島(教室受講)
三島由紀夫と唯識仏教〜三島由紀夫生誕100年によせて

- 竹村 牧男/東洋大学名誉教授
- 井上 隆史/白百合女子大学教授
- 2025/02/15土 〜 2025/03/29土
- 15:30〜17:00
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- 会員 11,715円 / 一般 15,015円
この世はただ識(心)のみであって実体は存在しないと説く唯識仏教。 難解をもって知られる唯識の思想に基づいて書かれた小説が、三島由紀夫の長篇四部作『豊饒の海』です。 三島は唯識仏教に何を見たのか? 唯識仏教から見て三島作品は何を意味するのか? 三島文学と唯識仏教の「限界」と「可能性」はどこにあるのか? 唯識を専門とする仏教学者と三島を専門とする文学研究者が三回にわたって徹底討論します。 (井上講師・記) リーフレット画像:右:竹村牧男 講師、左:井上隆史 講師 <各回スケジュール> ※スケジュールは変更になる場合がございます。 1 輪廻転生の問題 (2/15) 2 世界は存在するか? (3/8) 3 三島由紀夫とは何者か? (3/29)
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昭和の小説を語る
シリーズ「昭和100年」

- マライ・メントライン/翻訳家
- 杉江 松恋/ライター
- 2025/03/22土
- 18:30〜20:00
- 全1回
- 会員 3,905円 / 一般 5,005円
2025年は昭和百年に当たります。この間には敗戦を初め多くの事件が起き、日本は大きな変動を体験しました。小説は社会の鏡でもあります。昭和期に執筆された作品を読むことで新たな発見ができないか。そうした書物の探検をしてみたいと思います。あの小説やあの作品から見えてくるものは何か。担当するのは書評家・杉江松恋と、日本社会に対する鋭い視点で批評家としても活動しておられるマライ・メントラインさんです。マライ・松恋のコンビは〈チームM&M〉として、芥川・直木賞候補作を読む予想対談などでも活動しています。このコンビが昭和小説から何を引き出せるか。ぜひ受講して目撃してください。(杉江講師:記) ### 取り上げる作品(予定) ・戦前 小林多喜二『蟹工船』 ・戦後「第三の新人」 小島信夫『アメリカン・スクール』 ・高度成長期以降の推理小説 松本清張『ゼロの焦点』 小松左京『日本沈没』 ・バブルの時代 田中康夫『なんとなくクリスタル』 などを予定しています。
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鴨長明と鎌倉

- 浅見 和彦/成蹊大学名誉教授
- 2025/03/26水
- 13:30〜15:00
- 全1回
- 会員 3,465円 / 一般 4,565円
鴨長明は晩年、鎌倉に下向し、将軍の源実朝と幾度も面談、頼朝の墓前では哀悼歌を手向けています。長明と実朝は何を語りあったのか、ひょっとすると方丈記は実朝に献呈されたのかもしれません。(講師・記)
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「戦後80年」に、井上ひさしを読む【第3回のみ】

- 小森 陽一/東京大学名誉教授
- 成田 龍一/日本女子大学名誉教授
- 2025/03/28金
- 15:30〜17:00
- 全1回
- 会員 4,015円 / 一般 5,115円
「戦後80年」ということが言われます。「戦後」をどのように考え、記憶していくのか。そのことを、井上ひさし(1934−2010)の作品を手がかりに考えてみたいと思います。ご存知のように、井上ひさしは放送作家として出発し「ひょっこりひょうたん島」(1964−69)をはじめとして、いまだに語り継がれる作品を送り出しました。その後、小説、戯曲を書き、エッセイなど幅広いジャンルで活動し、『吉里吉里人』(1981)などのベストセラーを生みだします。井上作品は、小説でも戯曲でも一貫して生活する人びとへの温かいまなざしとともに、国家と社会のあり方への批判的な視点が脈打っています。とくに戦争の悲惨さは繰り返し語っています。 このことは、井上ひさしが歴史の証言者であることも意味します。敗戦時に10歳であったひさしは、その後「占領」の時代を経て、高度経済成長の時代から「経済大国」の日本に直面し、さらに冷戦体制崩壊――「戦後」の終焉にも立ち会います。その時々の「戦後」の出来事に真正面から向き合い、出来事のもつ意味を、小説・戯曲・エッセイとして読者に提供してきました。 井上ひさしは「戦後」と伴走しながら、研ぎ澄ませたことばで「戦後」を作品化してきました。井上が「民主主義」といったとき、干からびかけていた「民主主義」が生き生きとし、「日本国憲法」はその宝庫となっていきます。「戦後80年」を考えるとき、井上ひさしの作品は、このうえない知見を提供してくれます。「小説」「戯曲」「エッセイ」から代表的な作品を選んで、考えてみたいと思います。「文学研究者」と「歴史家」との対話の形式をとります。 (成田講師・記) ・2025年1月開講。1年間かけて井上ひさし作品を取り上げます。 ・こちらは各回でのお申込みページです。 ・各回でもお申込みいただけますが、連続して受講される方が理解しやすいです。 ・途中からの受講も歓迎いたします。 <カリキュラム> ※予定は変更になる場合がございます。 第三回 井上ひさしの作品から、「戦後80年」を考える ・お得な全6回通しはこちらから [https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7611345](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7611345)
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「百人一首」の謎を読みとく
小式部内侍

- 渡部 泰明/国文学研究資料館館長
- 2025/03/29土
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 3,465円 / 一般 4,565円
『百人一首』は、古代から中世初頭にいたる百人の歌人から、一首ずつ選んだ秀歌撰ですが、多くの謎に満ちています。編者は藤原定家だと言われていますが、この通説にはいまも異論が提出されています。しかもどうしてこの歌人が入っているのか、どうしてこの歌が選ばれたのか、不思議に思われるところがあります。『百人一首』は、謎めいているからこそ、魅力的な秀歌撰だといえるでしょう。しかもその謎には和歌の本質を考える際に避けては通れない問題が多く含まれています。だからこそ、和歌の世界を代表する作品とされてきたのだといえると思います。(講師・記) 〈今回のテーマ〉 ひきつづき平安時代の和歌から、小式部内侍「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立」を解説します。和泉式部を母に持つ小式部内侍の歌人としての名声を高めたともいわれるこの和歌。歌枕に注目して魅力に迫ります。 (2022年7月開講。季節に1回のペースで、毎回様々なテーマで「百人一首」を解説します。) 〈参考図書〉訳注:島津忠夫『新版 百人一首』(角川ソフィア文庫)
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司馬遼太郎の視点・アイルランドと小泉八雲

- 村井 重俊/元「週刊朝日」編集委員
- 2025/03/29土
- 15:30〜17:00
- 全1回
- 会員 3,465円 / 一般 4,565円
司馬さんは1987(昭和62)年3月、『愛蘭土紀行』(「街道をゆく」30,31)の旅に出ています。 ロンドン、リバプール、ダブリン、アラン島。「アイルランドには資源はないが、妖精(フェアリー)だけはいっぱいいる」と、司馬さんは書きます。アイルランド生まれで、日本の松江で教鞭をとり、日本に魅せられた小泉八雲のことも脳裏にありました。司馬さんの旅を振り返りつつ、八雲の「怪談」の原点を考えます。(講師記) ・NHKの2025年度後期 連続テレビ小説「ばけばけ」は、小泉八雲の妻が主人公です。今回の講座では、八雲夫妻の新婚旅行の話なども予定しています。 ・講座では、本の画像などを一部映しながら解説予定です。
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植物漢字の秘密 春編

- 円満字 二郎/漢和辞典編集者
- 2025/03/29土
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 3,465円 / 一般 4,565円
「桜」は本当はサクラを表す漢字ではなかった? 「躑躅」に「足へん」が付いているのはなぜ? 「蘇芳」は実は日本語でも中国語でもない? 植物を表す漢字の世界には、さまざまな秘密が隠れています。この講座では、春の植物を表すいくつかの漢字を取り上げ、その成り立ちや由来、中国語と日本語での意味の違いなどを掘り下げ、漢字とそれが表す植物との関係について考えます。(講師・記) 花の咲き始める3月に、漢和辞典編集者である講師が、植物の漢字の中でも特に春の植物にまつわる面白話を歳時記の様にお話しして参ります。 写真:桜(サクラ)、躑躅(ツツジ)、花蘇芳(ハナズオウ) 講師撮影
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- 見逃し配信あり
- 新宿教室
- 教室・オンライン自由講座
『枕草子』その魅力のすべて

- 津島 知明/国学院大学講師
- 2025/04/02水 〜 2025/06/04水
- 11:00〜12:30
- 全3回
- 会員 11,385円
『枕草子』の魅力のすべてを解き明かしていきます。 作者が敬愛してやまなかった中宮定子が亡くなり、ライバルだった彰子が后として時めいていた時期に、『枕草子』の最終稿はまとめられました。作中には定子との美しい思い出が綴られていますが、それを単なる自慢話と受け取ってしまうと、清少納言の真意を見誤ることになるでしょう。彼女が心血を注いだのは、道長全盛の世にも作品が人々に受け入れられるように、深謀遠慮を尽くすことだったと思われます。 本講座では、講師の長年の研究成果をもとに、全編を丁寧に読み解いていきます。またせっかくの機会なので、活字で読むだけでなく、筆で書写された伝本にも触れてもらうつもりです。(講師・記) ※今期は、「6段目あたり」から。
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『枕草子』その魅力のすべて
1日体験

- 津島 知明/国学院大学講師
- 2025/04/02水
- 11:00〜12:30
- 全1回
- 会員 3,630円 / 一般 3,630円
『枕草子』の魅力のすべてを解き明かしていきます。 作者が敬愛してやまなかった中宮定子が亡くなり、ライバルだった彰子が后として時めいていた時期に、『枕草子』の最終稿はまとめられました。作中には定子との美しい思い出が綴られていますが、それを単なる自慢話と受け取ってしまうと、清少納言の真意を見誤ることになるでしょう。彼女が心血を注いだのは、道長全盛の世にも作品が人々に受け入れられるように、深謀遠慮を尽くすことだったと思われます。 本講座では、講師の長年の研究成果をもとに、全編を丁寧に読み解いていきます。またせっかくの機会なので、活字で読むだけでなく、筆で書写された伝本にも触れてもらうつもりです。(講師・記) ※今期は、冒頭の「6段目あたり」から。
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