18講座中 1〜18件を表示
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「吾妻鏡」を読む
- 川合 康/大阪大学名誉教授
- 2025/04/01火 〜 2025/06/17火
- 13:00〜14:30
- 全6回
- 会員 22,770円 / 一般 29,370円
本講座は、鎌倉幕府が編纂した『吾妻鏡』を読みながら、鎌倉幕府の歴史を探ろうとするものです。『吾妻鏡』は、初代鎌倉殿の源頼朝から6代宗尊親王まで、将軍ごとに幕府の出来事をまとめた年代記で、14世紀初頭までに成立したと推定されています。幕府に保管されていた記録・文書類をはじめ、京都の貴族の日記や寺社の記録、『平家物語』などの軍記物も編纂材料にしており、虚構も含まれていますが、鎌倉時代の政治や社会を知るうえで欠くことのできない重要史料です。 この『吾妻鏡』の記事を中心に、他の一次史料も適宜参照しながら史実を見極め、鎌倉幕府の歴史を考察していきたいと思います。(講師・記) *2024年4月開講 【4月期のカリキュラム】 1.源義経の逃走と奥州合戦 2.建久元年の頼朝上洛と公武関係 3.後白河院の死と頼朝の征夷大将軍任官 4.永福寺の造営と建久6年の頼朝上洛 5.頼朝の平和政策 6.頼朝の死と朝廷の動向
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蔦重と素敵な仲間たち
大河ドラマ「べらぼう」の世界

- 菅野 俊輔/江戸文化研究家
- 2025/04/03木 〜 2025/06/19木
- 15:30〜17:00
- 全6回
- 会員 22,770円
「吉原」に生まれた蔦屋重三郎(蔦重)は、本屋開店の安永年間、続く天明年間の20代〜30代を、若さを武器に、多くの作者・絵師との交遊を深めて「天明文化」の旗手となります。34歳の天明3(1783)年に、拠点を「吉原」から日本橋「通油町(とおりあぶらちょう)」に移し、地本問屋となって広く江戸の町を対象とする「狂歌絵本・黄表紙」を刊行しますが、時代が田沼意次から松平定信に代わると幕政改革がはじまり、出版も取り締まり対象となります。自由な空気が失われ、出版の中心を占めていた武士層がリタイアしてしまいます。蔦重は、新機軸を考え、絵師の哥麿・写楽の浮世絵をメインとします。しかし、蔦重の命は尽きようとしていました・・。《講師・記》 2025年4月期:蔦重の40代をご紹介します。 ★毎回紹介する人物は異なりますが、どの回からご参加いただいても楽しめる内容となっております。
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秀吉の城
第T期

- 加藤 理文/日本城郭協会理事
- 2025/04/04金 〜 2025/06/06金
- 19:00〜20:30
- 全3回
- 会員 10,890円 / 一般 12,540円
織田信長の後継者となった羽柴秀吉は、次々と巨大な城を築き、信長の後継者としての地位をアピールすると共に、ライバルたちとの戦に勝ち、天下人に上り詰めることになります。信長の後継者であることを示そうとした山崎山城、後継者の地位を確実にし安土城を名実ともに凌ぐことを目的に築いた大坂城、そして都の拠点・天下人の政庁として完成させた聚楽第、秀吉の城造りの特徴と、その姿を解説します。(講師・記) ≪各回カリキュラム≫ @姫路城と山崎山城:2025/4/4 織田信長の家臣として築いた城と、姫路築城の技術を生かした山崎山城の姿を解き明かします。 ➁大坂城の構造と特徴:2025/5/9 秀吉の大坂城こそが、現在われわれが見て城だと認識する最初の城になります。その特徴を考えます。 ➂都の拠点・聚楽第:2025/6/6 都に築いた豊臣政権の政庁であった聚楽第。その姿かたちと天皇行幸を仰いだ目的を考えます。 ※5月のみ連休の関係で第2週(5/9)となります、ご了承ください。
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日本国天皇伝 内乱期・天皇の群像
「愚管抄」を読みとく
- 関 幸彦/元日本大学教授
- 2025/04/07月 〜 2025/06/30月
- 11:00〜12:30
- 全6回
- 会員 22,770円
10世紀から13世紀までの天皇たちの足跡を史論『愚管抄』を読みながら勉強していきます。 摂関期・院政期、そして鎌倉政権と中世の時代を画した歴史の転換期に、天皇が果たした役割を考えたいと思います。 史実に近いとされる慈円の『愚管抄』も論読しつつ、説話や日記史料にも目を配りながらの講座です。天皇像を通して見える中世の実相を整理します。 (講師・記) ※1月より開催時間を変更しております。(旧)10:30〜12:00→(新)11:00〜12:30 2021年10月期開講。
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鎌倉幕府の滅亡
日本最初の本格的武家政権は、なぜ滅びたのか

- 細川 重男/歴史研究家
- 2025/04/08火 〜 2025/06/10火
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 11,385円 / 一般 14,685円
治承四年(一一八〇)十月六日の源頼朝鎌倉入りから数えて一五三年の後、元弘三年(一三三三)五月二十二日、鎌倉幕府は滅びました。鎌倉・室町・江戸の三つの幕府の内、真に滅亡≠ニ言い得る壮絶な最後を遂げたのは、鎌倉幕府だけです。鎌倉幕府滅亡の原因について、お話したいと思っています。 第1回 「@鎌倉幕府政治体制の変遷」 鎌倉幕府の政治体制は、将軍(鎌倉殿)独裁・執権政治・得宗専制の三段階で理解されています。滅亡の前提となる政治体制の変遷について解説致します。 第2回 「A得宗専制政治」 得宗とは鎌倉北条氏の家長です。得宗専制政治は、第一段階「北条時宗独裁」・第二段階「寄合合議制」に分けられ、滅亡時の体制は第二段階にあたります。 第3回 「B特権的支配層 ─ 武士の貴族 ─ 」 鎌倉幕府の構成員である御家人は将軍の家臣として平等でありました。しかし、鎌倉末期には、御家人の中に「武士の貴族」と呼ぶべき上級御家人が現れます。 ――――――――――― ※第4回からは、7月期(2025年5月ごろ受付開始) 第4回 「C特権的支配層の実態」 「武士の貴族」である特権的支配層は政治的・経済的にどのような特権を持っていたのか、そしてどのように幕府を支配したのでしょうか。 第5回 「D特権的支配層と鎌倉幕府滅亡」 滅亡時の鎌倉幕府は、もはや御家人の政権ではなく、特権的支配層が自分たちの利益を維持・拡大するための組織となっていたのでした。 第6回 「E鎌倉幕府の滅亡」 「頗る亡気」の人(ヒドイ愚か者)とされる北条高時が頂点に君臨した最末期の鎌倉幕府の状態と、呆気なく、そして壮絶な滅亡の様子を御覧戴きます。
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「梅松論」を読む
南北朝動乱、「吉野」を呼びだせ
- 関 幸彦/元日本大学教授
- 2025/04/09水 〜 2025/06/25水
- 11:00〜12:30
- 全6回
- 会員 22,770円
『太平記』と同じく、南北朝動乱の軍記『梅松論』を勉強しませんか?時は鎌倉末期、舞台は鎌倉・京都・北陸そして鎮西の九州。武家か天皇か、中世が選択を迫った時代のダイナミックな動きを史料にそくし解説してゆきます。過去を、歴史を地図で旅する試みも楽しいはずです。新年度の新たな講座にチャレンジしてください。史料は配布。(講師・記) 2025年4月開講。じっくり読み進めます。
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くずし字で読む《江戸のベストセラー》
十返舎一九と喜多川哥麿、山東京山と歌川国芳

- 菅野 俊輔/歴史家
- 2025/04/15火 〜 2025/06/17火
- 15:30〜17:30
- 全5回
- 会員 18,975円
1月〜3月で読んできた、十返舎一九・文と喜多川哥麿・絵の、蔦屋重三郎追悼のコラボ作品『青楼年中行事』と、江戸のねこ好きの代表者を自負する、山東京山・文と歌川国芳・絵の、ねこドラマ『朧月夜猫の草紙』を引き続き読みましょう。ともに江戸の出版物として読者に好まれたベストセラーです。講師が贔屓するねこ、こまさんととらさんのラブラブストーリーとしてはじまりましたが、とらさんが不慮の出来事で死んでしまうと、作者の迷走が続き、どのような落ち着きとなるのか、先の見えないようなストーリー展開となってしまっているのが気になりますが、江戸の話はハッピーエンドがお約束ですから、大いに期待しながら読み続けたいと思います。(講師・記) 講読テキスト ・『青楼絵本年中行事』 喜多川哥麿(絵)と十返舎一九(文) ・『朧月夜猫の草紙』 歌川国芳・(絵)と山東京山(文)、
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家康に天下を獲らせた男・最上義光
〜徹底解説「もう一つの関ヶ原」
- 松尾 剛次/山形大学名誉教授
- 2025/04/16水 〜 2025/06/18水
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 11,385円 / 一般 14,685円
最上義光は、出羽国(山形県・秋田県)を代表する戦国大名の一人で、江戸時代において57万石の石高を与えられた大大名でした。しかし、孫の家信の代の1622年に改易されたこともあって、義光の業績などは過小に評価されてきました。しかし、最近は新資料の発見などにより、義光像は大きく変化しています。この講座では、最新の成果によりながら、「もう一つの関ヶ原」を制し、家康に天下を獲らせた男・最上義光の実像を分かり易く語りたいと思っています。(講師・記) 【カリキュラム】 第1回 4/16 導入 北の関ヶ原合戦とは・最上義光とは(1) 第2回 5/21 北の関ヶ原合戦の主役たち〜奥羽戦国大名 最上義光とは(2)・伊達政宗とは・上杉景勝 第3回 6/18 関ヶ原の戦い1 会津征伐・関ヶ原の戦い 【今後の予定】2025年7月期 第4回 北の関ヶ原合戦 伊達政宗の戦い 慶長出羽合戦1 畑谷城の戦い 第5回 北の関ヶ原合戦2 慶長出羽合戦 慶長出羽合戦2 長谷堂城の戦い 慶長出羽合戦3 上山城の戦い・横手城の戦い 第6回 北の関ヶ原合戦3 庄内の戦い 会津の戦い まとめ ★4月16日(水)は講師は新宿教室にて、5月21日(水)、6月18日(水)は講師オンラインにて講義を行います。
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平安時代 400年史
平安京の成立―「千年の都」平安京の「始まり」を考える

- 木村 茂光/東京学芸大学名誉教授
- 2025/04/17木 〜 2025/06/19木
- 13:30〜15:00
- 全3回
- 会員 11,385円 / 一般 14,685円
平安時代は貴族政治の展開や国風文化の繁栄などに代表されるように、優雅な時代というイメージがありますが、一方では律令制から摂関政治へ、遣唐使の中止、武士の成立と台頭、荘園制の展開など、古代社会から中世社会への大きな転換点でもありました。本講座では、400年続いた平安時代を4期に分けて、時間の経過に沿いながらそれぞれの転換点の特徴をわかりやすく解説したいと思います。(講師記) <今期のテーマ> 平安京の成立―「千年の都」平安京の「始まり」を考える 1)平安遷都 2)承和の変と藤原氏の台頭 3)遣唐使の中止と対外認識の変化 ### 1年間のテーマ 1. 平安京の成立―「千年の都」平安京の「始まり」を考える 1)平安遷都 2)承和の変と藤原氏の台頭 3)遣唐使の中止と対外認識の変化 2. 律令制から王朝国家へ―古代から中世への移行期「王朝国家」の特徴を解明する 4)王朝国家の成立 5)承平・天慶の乱と武士の成立 6)摂関政治の展開 3. 平安京住民の諸相―平安京住民の多様な実相と国風文化の特徴に迫る 7)都市平安京の成熟 8)都市住民の諸相 9)国風文化の特質 4. 院政と武士の台頭―中世社会への胎動を荘園と武士に焦点をあてて明らかにする 10)後三条親政と院政の開始 11)院政と荘園公領制の成立 12)保元・平治の乱と武士の台頭
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「蔦重」が生きた時代
天明・寛政期の社会

- 戸森 麻衣子/東京農業大学非常勤講師
- 2025/04/24木 〜 2025/06/26木
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 11,385円 / 一般 14,685円
大河ドラマ「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎らが活躍した天明・寛政期、江戸の豊かな町人が文化の華やぎを謳歌していた陰で、江戸の庶民世界や地方ではどのようなことが起こっていたのでしょうか。江戸時代260年の推移を段階ごとにとらえてみると、この時期は、社会が大きな曲がり角を迎え、各種の課題に直面する時期と位置づけられます。経済的強者の台頭と貧富の格差の拡大、天災による苦しみ、既存の政治に異議を唱える百姓たち、ドラマにはなかなか現れてこない、社会の実態に迫ります。(講師・記) 【カリキュラム】 第1回 18世紀後期、江戸の豪商と幕府 江戸の経済状況を概観し、勘定所御用達の登用・町会所制度創設の意味などについて考えます。 第2回 天明浅間山噴火と関東地方における影響 火山灰によっておこった経済的な影響や、荒廃農村が発生していくまでの過程をたどります。 第3回 武士にNOを突き付ける人々:騒動・打ちこわしと改革政策 江戸の打ちこわし・飛騨幕領で発生した大原騒動などの事例から、この時期に民衆の不満が爆発した背景と為政者の対応を探ります。 【広報画像】 @歌川広重《江戸高名会亭尽 芝明神社内》(国立国会図書館デジタルコレクション) A歌川広重《東海道五拾三次 鳴海・名物有松絞》(国立国会図書館デジタルコレクションより) B浅間山焼(国立公文書館デジタルアーカイブより)
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グローバル幕末史
日本人の世界観転換の実相

- 町田 明広/神田外語大学教授
- 2025/04/25金 〜 2025/06/27金
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 10,890円 / 一般 12,540円
これまでは幕府VS薩摩藩・長州藩といった対立抗争史に偏重していた幕末史を、「日本人はいかに欧米列強に対峙したか」というグローバルな観点から紐解きます。ペリー来航後、朝廷、幕府、薩摩、長州それぞれの「世界観」はどのように変わったか、攘夷決行の裏で極秘裏に進行していた薩長による「海外留学生政策」や欧米列強との「武器・軍艦密貿易」の実態、「ロンドン薩長同盟」やロンドン外交など、従来の幕末史では顧みられなかった重要な事実を史料から明らかにします。なぜ日本の近代化が猛烈なスピードで成し遂げることができたのか、日本の近現代史のスタートとなった幕末期の実相に迫ります。(講師:記) 【今期の予定】 4.長州藩の世界観A ―航海遠略策から即時攘夷 5.薩摩藩の世界観@ ―島津斉彬・久光に見る現実主義 6.薩摩藩の世界観A ―生麦事件と薩英戦争の真相 【全体の予定】 1.幕末以前の日本人の世界観 ―日本型華夷帝国・後期水戸学 2.和親条約と通商条約 ―未来攘夷と即時攘夷 3.長州藩の世界観@ ―吉田松陰の対外思想 4.長州藩の世界観A ―航海遠略策から即時攘夷 5.薩摩藩の世界観@ ―島津斉彬・久光に見る現実主義 6.薩摩藩の世界観A ―生麦事件と薩英戦争の真相 7.幕末「武器・軍艦貿易」―輸入利権をめぐる幕薩対立 8.使節団・留学生が見た世界と「日本人の海外渡航禁止」の解禁 9.長州ファイブの誕生 ―「生きたる器械」という使命 10.薩摩藩の留学生政策 ―五代友厚と薩摩スチューデント 11.ロンドン薩長同盟 ―留学生サークルの存在 12.薩長留学生のロンドン外交 ―英国公使を動かした実相 【参考図書】 町田明広著[『グローバル幕末史 幕末日本人は世界をどう見ていたか』](https://www.soshisha.com/book_search/detail/1_2632.html)(草思社)
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羽柴秀長の生涯2

- 黒田 基樹/駿河台大学教授
- 2025/04/25金 〜 2025/06/27金
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 11,385円 / 一般 14,685円
2026年NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公は羽柴(豊臣)秀長です。ドラマ放送に向けて予習を開始しましましょう。ところが秀長の生涯については、これまで十分には解明されていません。そこでこの講座では、2期にわたって秀長の生涯の全容を取り上げていきます。秀長がどのような生涯を送っていたのか、初めて知ることになるでしょう。 今回の講座では、天正13年(1585)閏8月に秀吉から大和を領国として与えられ、大和・紀伊・和泉3か国の大名になってから、同19年1月に死去するまでを取り上げます。 外様大大名への統制を担い、畿内近国の完全な領国化を果たすなど、秀吉政権の根幹を担った状況を解説します。そして秀長の人柄にも触れます。(講師・記) <各回スケジュール>(スケジュールは変更になる場合がございます。) 第1回 大和・紀伊・和泉の領国大名 第2回 九州攻めと国割に奔走 第3回 諸大名接待の奔走から闘病生活へ
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日本史の偉人の虚像を暴く
- 本郷 和人/東京大学史料編纂所教授
- 2025/04/25金 〜 2025/06/27金
- 10:30〜12:30
- 全6回
- 会員 22,770円
史料編纂所が編纂、刊行している『大日本史料』は、歴史的な人物が没すると「卒伝」というものを作成し、掲載します。これは「確実な史料」に基づく、その人物の伝記になります。これを見ると、世の中に流布している言説がいかに「あとづけ」であるかがよく分かります。もちろん、人物の評価は複数あってしかるべきです。ですが、虚像と実像の別は知っておいても損はないかな、と考え、本講座を開くことにしました。(講師・記) 第1回 藤原道長 優美な光源氏のモデルともいわれる道長。また彼が活躍した平安宮廷は豪華絢爛な空間として、人々のロマンをかき立てます。でも実際には、京都においてさえ、人々は貧しい暮らしを強いられていました。政治家・道長の実像に迫ります。 第2回 源平の群像 源平の戦いのヒーローというと、源義経です。でも義経が有名になったのは、室町時代で、当時から彼の名声が高かったわけではありません。また、義経を滅ぼした兄の源ョ朝にしても、(これはぼくも戦犯の一人ですが)、あまりに理想的なリーダーとして描かれすぎているように思います。 第3回 北条時宗と元寇 ネットでは「日本すごい!」が言われることが多いのですが、その中でも違和感を覚えるのが鎌倉武士に対する評価です。モンゴルが日本を攻めたことは史実ですが、その理由と戦いの実際、そしてその全体に関わる北条時宗が「救国の英雄」であったのかを再考します。 第4回 武田信玄と上杉謙信 信玄と謙信と言えば、戦国時代を代表する英雄です。彼らはなぜ、川中島で5回も戦ったのでしょうか。また、川中島の戦いの本当の勝利者は誰なのでしょうか。二人の実像に迫りながら、その戦略を考えます。同時に「権威」に対する姿勢の違いに着目します。 第5回 織田信長 信長ほど、評価が揺れている人は珍しい。明治時代には勤皇家と称され、現代では「ただの戦国大名」と評されることがあります。ぼくはそのどちらも違うと思っています。戦国時代を終わらせた人としての信長を考えることは、戦国時代とは何か、を考えることに他なりません。 第6回 幕末・維新のヒーローたち 大きく時代が変わるときに大きな仕事をした人が、汚れ仕事と無縁でいられるわけはありません。それにしても、坂本竜馬や西ク隆盛という人物については過大評価かなあ、と思うところが多くあります。光と闇があるとすれば、成功者の闇の部分も見ていきましょう。
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グローバル幕末史【朝カルアーカイブ】
日本人の世界観転換の実相

- 町田 明広/神田外語大学教授
- 会員 9,900円 / 一般 11,550円
これまでは幕府VS薩摩藩・長州藩といった対立抗争史に偏重していた幕末史を、「日本人はいかに欧米列強に対峙したか」というグローバルな観点から紐解きます。ペリー来航後、朝廷、幕府、薩摩、長州それぞれの「世界観」はどのように変わったか、攘夷決行の裏で極秘裏に進行していた薩長による「海外留学生政策」や欧米列強との「武器・軍艦密貿易」の実態、「ロンドン薩長同盟」やロンドン外交など、従来の幕末史では顧みられなかった重要な事実を史料から明らかにします。なぜ日本の近代化が猛烈なスピードで成し遂げることができたのか、日本の近現代史のスタートとなった幕末期の実相に迫ります。(講師:記) 【各回の内容】 1.幕末以前の日本人の世界観 ―日本型華夷帝国・後期水戸学 2.和親条約と通商条約 ―未来攘夷と即時攘夷 3.長州藩の世界観@ ―吉田松陰の対外思想 【全体の予定】 1.幕末以前の日本人の世界観 ―日本型華夷帝国・後期水戸学 2.和親条約と通商条約 ―未来攘夷と即時攘夷 3.長州藩の世界観@ ―吉田松陰の対外思想 4.長州藩の世界観A ―航海遠略策から即時攘夷 5.薩摩藩の世界観@ ―島津斉彬・久光に見る現実主義 6.薩摩藩の世界観A ―生麦事件と薩英戦争の真相 7.幕末「武器・軍艦貿易」―輸入利権をめぐる幕薩対立 8.使節団・留学生が見た世界と「日本人の海外渡航禁止」の解禁 9.長州ファイブの誕生 ―「生きたる器械」という使命 10.薩摩藩の留学生政策 ―五代友厚と薩摩スチューデント 11.ロンドン薩長同盟 ―留学生サークルの存在 12.薩長留学生のロンドン外交 ―英国公使を動かした実相 【参考図書】 町田明広著[『グローバル幕末史 幕末日本人は世界をどう見ていたか』](https://www.soshisha.com/book_search/detail/1_2632.html)(草思社) 【オンライン講座のご案内】 ・本講座の続き(4〜6回)は、4月25日(金)からオンラインでご受講いただけます。 ・2週間限定の見逃し配信付きです。 ・お申込みは[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7903051&utm_source=snMailDM&utm_medium=email&utm_campaign=20250418659)。
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今に息づく江戸時代 江戸学入門
近世日本の権力闘争

- 大石 学/東京学芸大学名誉教授
- 2025/05/10土 〜 2025/05/31土
- 13:00〜14:30
- 全2回
- 会員 7,590円
江戸時代は250年以上の「平和」の時代でした。しかし、この間政治は激しく動きました。政治の主導権をめぐり、さまざまな政治権力(派閥)が対立・闘争を展開しました。「平和」のなかの権力闘争の実態を史料をもとに読み解きます。(講師・記) <2025年4月期 各回予定> 1. 武断政治から文治政治へ 島原の乱以後の幕府の官僚政治についてお話しします。 2. 元禄政治 5代将軍綱吉の政治的評価が変わりつつあります。 文明論の視点から元禄政治を読み解きます。 ※講座の進み具合により、変更がある場合もございます。
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幕末の長州藩
「朝敵」から倒幕への逆転

- 落合 弘樹/明治大学文学部教授
- 2025/05/29木 〜 2025/06/26木
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 11,385円 / 一般 14,685円
長州は明治期に伊藤博文・山県有朋・桂太郎と三人の首相を輩出し、藩閥を構築しました。しかし、そこに至る過程では多くの曲折や危機に直面しています。長州藩は、1863年前半には奉勅攘夷を唱えて中央政局を主導しました。しかし、薩摩・会津による八月十八日の政変で禁裏から排除され、翌年には挽回を図った禁門の変にも敗れ、征討の勅命が下ります。さらに藩内の内訌も加わり、この間に多くの人物を失いました。その後、藩政を主導するようになった木戸孝允らを中心に、長州藩は幕府からの割拠および諸藩との連携に努め、薩摩藩と盟約を結びます。そして、1866年の長州再征では幕府軍を各方面で撃破し、再度政局を動かす基盤を構築していきます。本講座はそうした長州藩の起死回生について概観していきたいと思います。(講師・記) 【各回のテーマ】 第1回(5月29日):毛利家存亡の危機―禁門の変と四か国連合艦隊下関攻撃― 第2回(6月12日):新たな体制へ―征長軍の停戦と長州諸隊の決起― 第3回(6月26日):倒幕の基盤構築―薩長連合の成立と幕長開戦― ※こちらは全3回セットでのお申し込みページです。 ※第1回のみのお申し込みページは[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7943704&p=3fe956a9cb8891d2453cae027a0382afe14a35755c08ce7b76474d4e462d4631)
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幕末の長州藩(第1回)
毛利家存亡の危機―禁門の変と四か国連合艦隊下関攻撃―

- 落合 弘樹/明治大学文学部教授
- 2025/05/29木
- 15:30〜17:00
- 全1回
- 会員 3,905円 / 一般 5,005円
長州は明治期に伊藤博文・山県有朋・桂太郎と三人の首相を輩出し、藩閥を構築しました。しかし、そこに至る過程では多くの曲折や危機に直面しています。長州藩は、1863年前半には奉勅攘夷を唱えて中央政局を主導しました。しかし、薩摩・会津による八月十八日の政変で禁裏から排除され、翌年には挽回を図った禁門の変にも敗れ、征討の勅命が下ります。さらに藩内の内訌も加わり、この間に多くの人物を失いました。その後、藩政を主導するようになった木戸孝允らを中心に、長州藩は幕府からの割拠および諸藩との連携に努め、薩摩藩と盟約を結びます。そして、1866年の長州再征では幕府軍を各方面で撃破し、再度政局を動かす基盤を構築していきます。本講座はそうした長州藩の起死回生について概観していきたいと思います。(講師・記) 第1回(5月29日):毛利家存亡の危機―禁門の変と四か国連合艦隊下関攻撃― ※こちらは第1回のみのお申し込みページです。 ※全3回セットでのお申込みは[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7926055&p=78bcc4c5978ddef798078802d019e8ae8f8d1943a5e777959502c8af4bab2f8c)
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季節で読む日本の合戦

- 金子 拓/東京大学教授
- 2025/06/20金
- 10:30〜12:00
- 全1回
- 会員 3,795円 / 一般 4,895円
今年1年間は、それぞれの季節に起きた織田信長と羽柴秀吉が関わる戦国合戦について、季節性を念頭におきながら、史料をもとに考えてみたいと思います。季節性というのは、それぞれの季節特有の条件が合戦の展開にどのような影響を与えたのか、ということです。今回は、永禄3年5月19日(西暦では1560年6月22日)に起きた桶狭間の戦いを取り上げます。 (講師・記) 〈シリーズ全予定〉※( )内は合戦が起きた旧暦の月です。 春 桶狭間の戦い(5月) 夏 鳥取城攻め(6-10月) 秋 手取川の戦い(9月) 冬 賤ヶ岳の戦い(4月)
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