21講座中 1〜20件を表示
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井筒俊彦東洋哲学と東洋の神秘哲学
朝日カルチャーセンター50周年記念
- 赤松 明彦/京都大学名誉教授
- 2024/10/11金 〜 2024/12/13金
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 9,900円 / 一般 11,550円
「神秘哲学」とは、存在の圧倒的なリアリティを体験した者が、その体験を哲学的に言語化しようとしたものである。井筒俊彦は、そのような神秘哲学の具体的実例について諸著作の中で語っている。そこに示される井筒の思想を導きの糸にして、私たちもまた東洋の哲学者たちの神秘哲学について考えてみることにしたい。全体計画は以下の通りである。毎学期の「テーマ」別に、井筒俊彦がその著作の中で論じている東洋の思想家を取り上げ、その者たちの思想を神秘哲学という観点から考える。全12回。(講師・記) 【カリキュラム】※状況により変更することもございます。 ※( )内は、関連する井筒の著作(単行本)の主たるもの。 2024年10月期 一者と世界 10月 イスラームの神秘哲学者たち(『イスラーム思想史』『超越のことば』) 11月 ヴェーダーンタの哲学者たち(『超越のことば』『意識と本質』) 12月 仏教唯識派の哲学者たち(『意味の深みへ』『意識の形而上学』) 2025年1月期 ことばと神秘哲学 1月 バルトリハリ(『意味の深みへ』) 2月 空海(『意味の深みへ』) 3月 道元(『コスモスとアンチコスモス』『禅仏教の哲学に向けて』) 2025年4月期 存在と神秘哲学 4月 アヴィセンナ(『イスラーム思想史』『超越のことば』) 5月 法蔵(『意味の深みへ』『コスモスとアンチコスモス』) 6月 西田幾多郎(「TAT TVAM ASI」) 2025年7月期 「空」と神秘哲学 7月 龍樹(ナーガールジュナ)(『意味の深みへ』『コスモスとアンチコスモス』) 8月 ガウダパーダ(『コスモスとアンチコスモス』) 9月 臨済(『禅仏教の哲学に向けて』) -------------------------
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ユダヤ思想の近代史
- 市川 裕/東京大学名誉教授
- 2024/10/12土 〜 2024/12/14土
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
私たち日本人のユダヤ人に対する印象は、近代西欧の強烈なユダヤイメージに強く影響されてきたように思います。「マルクス・フロイト・アインシュタイン、そしてホロコースト」です。ただし、これは、欧州ユダヤ人の活躍のせいばかりではなく、そもそも、近代ヨーロッパという存在の異常な大きさに、日本がずっと圧倒されてきたからではないか。しかし、どうやら西欧の繁栄は、既に過去のものになったのではないか。ここで、近代欧州ユダヤ思想の歴史を、近代西欧の歴史そのものとともに総括してみたくなりました。 <カリキュラム>*都合により変更する場合があります。ご了承ください。 【10月期】 第7回 リトアニアのタルムード学の革命:近代イェシヴァ教育の発祥 第8回 ロシアのポグロムとフランスのドレフユス事件:民族主義の高揚 第9回 世界大戦のさなかのユダヤ思想の葛藤:世界市民主義かシオニズムか 【1月期】 第10回 ナチズムの正体と欧州の戦後:ユダヤ思想はどこへ? 第11回 ショアーと闘ったリトアニアのユダヤ3博士の未来像 第12回 イスラエル国家とメシアニズムの未来 【4月期】※終了 第1回 近代前夜のユダヤ社会:ユダヤ民族史の中の近代欧州 第2回 最初の近代ユダヤ人となったモーゼス・メンデルスゾーン 第3回 フランス革命に鼓舞されたハインリヒ・ハイネのドイツ思想論 【7月期】※終了 第4回 ユダヤ人解放とカール・マルクスのユダヤ人論 第5回 ユダヤ教学と近代ユダヤ・アイデンティティ構築の試み 第6回 台頭する反ユダヤ主義と東欧ユダヤ教への憧憬
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「かみまつり」から“神道”へ
“神道”未満 ―「かみまつり」とその周辺
- 加藤 みち子/武蔵野大学特任教授
- 2024/10/14月 〜 2024/12/09月
- 19:00〜20:30
- 全3回
- 会員 9,900円 / 一般 11,550円
「神道」はいつ成立したの?とは、よく聞かれる質問です。これに対して「鎌倉時代位です」というと驚かれる方が多いようです。この講座では、まず“神道”成立以前の「かみまつり」がどのようなものであったのか、「かみ」と「妖怪」は何が違うのか、といったことから説き起こし、「神道」の成立をめぐる仏教、道教、陰陽道との交流を見ていきます。また、神道には、仏教のような宗派や流派はあるの?というのも、よく聞かれる問いです。そこで、“神道”の自覚から、中世から近世のさまざまな神道説の展開を見ていきます。さらに、神社信仰と霊場巡り、死生観・倫理観についてなど、現代人目線に寄り添いながら、立体的に“神道”について解説していきたいと思います。(講師・記) **第1期 “神道”未満 ―「かみまつり」とその周辺** 第1回 「かみ」とは何か?―「たま」・「もの」・「おに」との相違 第2回 「かみまつり」の成立―「まつり」とは何をすることか 第3回 「祭祀」と「神話」、「まつり」と「まつりごと」 ### 2024年10月〜シリーズ全予定 **第1期 “神道”未満 ―「かみまつり」とその周辺** 第1回 「かみ」とは何か?―「たま」・「もの」・「おに」との相違 第2回 「かみまつり」の成立ー「まつり」とは何をすることか 第3回 「祭祀」と「神話」、「まつり」と「まつりごと」 **第2期 “神道”の自覚と、その展開 ―付:神道には流派があるのか?** 第1回 “神道”の自覚への道―「仏教」との出会い 第2回 伊勢神道の成立と、中世神道論 第3回 吉田神道の衝撃と、江戸時代のさまざまな「神道」説 **第3期 なぜ、遠隔地の神社に参拝するのか? ―霊場巡りと修験道** 第1回 氏神・鎮守への「かみまつり」から遠隔地の神社参拝へ 第2回 熊野もうで・御岳詣での登場―中世霊場参詣と修験道 第3回 江戸時代の霊場参詣―お伊勢参りと霊場巡り **第4期 神道の独自性 ―宗教儀礼、倫理思想、死生観から考える** 第1回 神道思想の「独自性」とは?―宗教儀礼と行事からみる 第2回 「人の道」の示し方からみる神道―仏教、儒教、キリスト教との比較から 第3回 死生観から考える神道―葬送儀礼と死後の世界
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物語としての旧約聖書
人類史に何をもたらしたのか
- 月本 昭男/立教大学・上智大学名誉教授
- 2024/10/16水 〜 2024/12/18水
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
モーセの指導のもとで奴隷の民がエジプトから解放される「出エジプト」の物語は、古代イスラエルの民の歴史のはじまりとしてきわめて重要な意味をもちました。それは旧約聖書の神信仰の原点となり、社会的に弱い立場に立たされた人々の保護を定めるモーセの社会法はそれによって根拠づけられました。後には、この民だけでなく、様々な抑圧に苦しむ人々の希望の物語としても読み継がれ、黒人霊歌にも歌われました。この講座では、出エジプト記をひもとき、そのような物語の史実性を検証するとともに、物語の意味を多角的に考察してみましょう。(講師:記) 第1回:「出エジプト」の物語とその史実性 第2回:「神の民」の成立と「荒野の40年」 第3回:モーセ律法のなかの社会法について 【参考図書】 [『物語としての旧約聖書 人類史に何をもたらしたのか』](https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912832024.html)月本 昭男 著(NHK出版、2024年)
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日本10大神社
伊勢神宮篇
- 島田 裕巳/宗教学者
- 2024/10/23水 〜 2024/12/25水
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
日本には有数な神社が数多く存在する。伊勢神宮、宇佐神宮、大神神社、宗像大社、出雲大社、伏見稲荷大社、諏訪大社、春日大社、日吉大社、北野天満宮などだ。こうした神社は、いかに成立し、どういった歴史を歩んできたんだろうか。今回の講義では、その点を深く掘り下げていく。最初に取り上げるのは、神社界の中心に位置するとも言える伊勢神宮である。(講師・記) 第1期 伊勢神宮篇 第1回 伊勢神宮はなぜ伊勢に鎮座するのか 第2回 式年遷宮はいつからはじまるのか 第3回 日本人は伊勢神宮とどのようにかかわってきたのか-斎宮から伊勢詣まで
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インドの宗教と文化 第4期 インドの科学
「ゼロの発見」と数学 、天文学と密教占星術 、医学とエコロジー
- 赤松 明彦/京都大学名誉教授
- 2024/10/25金 〜 2024/12/27金
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 9,900円 / 一般 11,550円
古代のインドでは、宇宙や世界、神々や人間について、様々な考えが生み出された。それらは神話や宗教、そして哲学として今に伝えられている。その中には、仏教のように世界宗教として、あるいはヨーガのように健康法として世界に広がったものもある。「ゼロの発見」のような科学史上の事件もあれば、風土と結びついた医学の発展もあった。今回の講座では、西欧と東アジアの中間にあって独自の考えを生み出してきたインドの宗教と文化について考える。(講師・記) 【カリキュラム】※状況によって変更することもございます。 ■2024年1月期 第1期 神話と宗教 第1回 ヴェーダとウパニシャッド 第2回 仏教とジャイナ教 第3回 叙事詩とヒンドゥー教 ■2024年4月期 第2期 ヨーガの思想 第4回 サーンキヤとヨーガ 第5回 ヨーガと苦行 第6回 ヨーガと神秘主義 ■2024年7月期 第3期 ヒンドゥー教の展開 第7回 ヒンドゥー教とシヴァ神信仰 第8回 ヒンドゥー教とヴィシュヌ神信仰 第9回 ヒンドゥー教と女神信仰 ★■2024年10月期 第4期 インドの科学 第10回 「ゼロの発見」と数学 第11回 天文学と密教占星術 第12回 医学とエコロジー ■2025年1月期 第5期 インドのさまざまな宗教 第13回 ゾロアスター教 第14回 インドのスーフィズム 第15回 シク教 ■2025年4月期 第6期 インドにおける現代 第16回 インド的寛容と中立主義 第17回 菜食主義と非暴力主義 第18回 カーストと平等 ※お申込みは3か月単位です
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イラン系アーリア人の歴史と宗教2
- 青木 健/静岡文化芸術大学教授
- 2024/10/28月 〜 2024/12/23月
- 13:30〜15:00
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
イラン系アーリア人とは、現在のイラン高原のみならず、ウクライナからタリム盆地にかけて広く分布していた民族の総称です。本講座では、イラン系アーリア人全体を鳥瞰した後、メディア人、ペルシア人、サカ人など、比較的西方に分布した各民族の歴史と宗教を概観したいと思います。(講師・記) ★講師は原則、新宿教室に出講予定ですが、状況によりオンライン上での講義になる場合があります。(その場合、教室ではスクリーンに講義を投影します)あらかじめご了承ください。 ★今期は10月のみ新宿教室へ出講、11・12月はオンライン上で登壇される見込みです。
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東京・狛犬の謎に迫る
岡崎型狛犬編
- 荒 勝俊/早稲田大学研究院教授
- 2024/12/13金
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 3,465円 / 一般 4,565円
多くの神社には神遣いの狛犬が左右一対設置されています。 江戸(東京)の狛犬は派手で豪華、一方で浪速の狛犬は伝統と形式を重視した素朴な狛犬が多い傾向にあります。 本講座では、こうした日本各地の狛犬の独特な造形の中に潜む謎を探り、変遷を遂げた独自の狛犬文化を見つめます。 全国の狛犬の約7割近くが岡崎現代型狛犬に変わったといわれていますが、今回はその歴史をたどってみたい。愛知県の岡崎で戦後に作られた狛犬は神殿様式を現代風にアレンジした傑作です。石工の酒井孫兵衛(6代目)がこの狛犬の設計図を作り石工仲間に公開したため、またたくまに広まり日本中を席巻しました。 (講師記)
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井筒俊彦東洋哲学と東洋の神秘哲学
ことばと神秘哲学 朝日カルチャーセンター50周年記念
- 赤松 明彦/京都大学名誉教授
- 2025/01/10金 〜 2025/03/14金
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 9,900円 / 一般 11,550円
「神秘哲学」とは、存在の圧倒的なリアリティを体験した者が、その体験を哲学的に言語化しようとしたものである。井筒俊彦は、そのような神秘哲学の具体的実例について諸著作の中で語っている。そこに示される井筒の思想を導きの糸にして、私たちもまた東洋の哲学者たちの神秘哲学について考えてみることにしたい。全体計画は以下の通りである。毎学期の「テーマ」別に、井筒俊彦がその著作の中で論じている東洋の思想家を取り上げ、その者たちの思想を神秘哲学という観点から考える。全12回。(講師・記) 【カリキュラム】※状況により変更することもございます。 ※( )内は、関連する井筒の著作(単行本)の主たるもの。 2024年10月期 一者と世界 10月 イスラームの神秘哲学者たち(『イスラーム思想史』『超越のことば』) 11月 ヴェーダーンタの哲学者たち(『超越のことば』『意識と本質』) 12月 仏教唯識派の哲学者たち(『意味の深みへ』『意識の形而上学』) ★2025年1月期 ことばと神秘哲学 1月 バルトリハリ(『意味の深みへ』) 2月 空海(『意味の深みへ』) 3月 道元(『コスモスとアンチコスモス』『禅仏教の哲学に向けて』) 2025年4月期 存在と神秘哲学 4月 アヴィセンナ(『イスラーム思想史』『超越のことば』) 5月 法蔵(『意味の深みへ』『コスモスとアンチコスモス』) 6月 西田幾多郎(「TAT TVAM ASI」) 2025年7月期 「空」と神秘哲学 7月 龍樹(ナーガールジュナ)(『意味の深みへ』『コスモスとアンチコスモス』) 8月 ガウダパーダ(『コスモスとアンチコスモス』) 9月 臨済(『禅仏教の哲学に向けて』) -------------------------
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ユダヤ思想の近代史
- 市川 裕/東京大学名誉教授
- 2025/01/11土 〜 2025/03/08土
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
私たち日本人のユダヤ人に対する印象は、近代西欧の強烈なユダヤイメージに強く影響されてきたように思います。「マルクス・フロイト・アインシュタイン、そしてホロコースト」です。ただし、これは、欧州ユダヤ人の活躍のせいばかりではなく、そもそも、近代ヨーロッパという存在の異常な大きさに、日本がずっと圧倒されてきたからではないか。しかし、どうやら西欧の繁栄は、既に過去のものになったのではないか。ここで、近代欧州ユダヤ思想の歴史を、近代西欧の歴史そのものとともに総括してみたくなりました。 <カリキュラム>*都合により変更する場合があります。ご了承ください。 【1月期】 1月 ナチズムの正体と欧州の戦後:ユダヤ思想はどこへ? 2月 ショアーと闘ったリトアニアのユダヤ3博士の未来像 3月 イスラエル国家とメシアニズムの未来
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物語としての旧約聖書
人類史に何をもたらしたのか
- 月本 昭男/立教大学・上智大学名誉教授
- 2025/01/15水 〜 2025/03/19水
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
旧約聖書(ヘブライ語聖書)はユダヤ教、キリスト教、イスラム教をとおして人類の宗教史に限りない影響を及ぼしました。旧約聖書を書き残した古代イスラエルの民の成立は、ヨシュア記によりますと、モーセの後継者ヨシュアに率いられた民によるカナン征服にはじまりました。その一方で、古代イスラエル史に関しては、19世紀後半から、パレスティナの遺跡発掘調査により、旧約聖書の記述にはみられない事実も明らかになってきました。そこで、古代イスラエルの成立に関し、考古学上の研究成果と突き合わせながら、ヨシュア記の物語を読んでみましょう。(講師:記) 第1回 モーセの死からカナン定住まで 第2回 イスラエル成立をめぐる考古学 第3回 イスラエル12部族と「嗣業の地」 【参考図書】 [『物語としての旧約聖書 人類史に何をもたらしたのか』](https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912832024.html)月本 昭男 著(NHK出版、2024年)
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学者と読む旧約聖書物語
- 岩嵜 大悟 ほか/立教大学兼任講師
- 2025/01/18土 〜 2025/03/15土
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
3人の学者が旧約聖書の世界を紹介するシリーズの後半。岩嵜大悟さんが「洪水後のノア(創世記9章18−29)」、赤城海さんが「エレミヤの涙と希望の物語」、 長井隆児 さんが 「多様な解釈を生む物語としてのヨナ書」について解説します。 @1月18日 「洪水後のノア(創世記9章18−29)」 岩嵜大悟・立教大学兼任講師 有名な洪水物語(ノアの洪水)の直後に、ぶどうを作りはじめ、ぶどう酒を飲んで、泥酔し、裸を息子の一人ハムに見られるという不思議な記事が登場します。しかし、この物語ではハムではなく、ハムの息子のカナンが呪われています。聖書での民族理解では、ハムの子孫がアフリカに広がる民族の祖先となったと考えられたことから、黒人差別の根拠としても利用されることになりました。今回はそのような「負の歴史」を持つ記事について、まずは物語を丹念に読み解き、物語の意味を多角的に考察してみたいと思います。 A2月15日 「エレミヤの涙と希望の物語」 赤城海・立教大学兼任講師 「エレミヤ書」は預言者の書として知られているが、その書において「涙の預言者」と呼ばれるエレミヤが語った言葉だけでなく、四十年にわたったそのエレミヤの人生の物語も述べられる。その四十年の間、イスラエルの南王国の改革の失敗、政府による抑圧、政治的不安定、新バビロニア帝国による侵略、神殿の破壊、王朝の終息等の出来事が起きた。本講座は歴史的及び文学的な視点からエレミヤの物語の歴史背景、エレミヤがどのように自分の絶望的に見えた時代をそこまでの旧約聖書歴史の中で理解したか、後の聖書の著者たちがどのようにエレミヤの物語を神の業と人類の広い物語の中で照合し、理解したかを考察する。 B3月15日 「多様な解釈を生む物語としてのヨナ書」 長井隆児・立教大学大学院 キリスト教学研究科 博士課程後期課程在学 ヨナ書は旧約聖書の中では非常に短い書物ですが、その内容はダイナミックかつ教訓的です。ヨナは神からニネベという外国の町に言葉を伝えるように指示されますが、その任務からの逃亡を試みます。彼は逃げるために船に乗りますが、その船が嵐に遭います。神が嵐を起こしていることを悟ったヨナは荒れ狂う海に自らを投げるように、船員たちに頼みます。海に投げられたヨナを助けたのは、神が用意した魚です。その後、彼はニネベに向かい、神の言葉を告げるのですが、そこからも劇的な展開が待っています。本講座では、学者たちがどのような関心からこの物語を見ているのかを概観した後、その文学技法や解釈の多様性に触れていきたいと思います。
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- 2025冬クーポン対象
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「かみまつり」から“神道”へ
“神道”の自覚と、その展開 ―付:神道には流派があるのか?
- 加藤 みち子/武蔵野大学特任教授
- 2025/01/20月 〜 2025/03/17月
- 19:00〜20:30
- 全3回
- 会員 9,900円 / 一般 11,550円
「神道」はいつ成立したの?とは、よく聞かれる質問です。これに対して「鎌倉時代位です」というと驚かれる方が多いようです。この講座では、まず“神道”成立以前の「かみまつり」がどのようなものであったのか、「かみ」と「妖怪」は何が違うのか、といったことから説き起こし、「神道」の成立をめぐる仏教、道教、陰陽道との交流を見ていきます。また、神道には、仏教のような宗派や流派はあるの?というのも、よく聞かれる問いです。そこで、“神道”の自覚から、中世から近世のさまざまな神道説の展開を見ていきます。さらに、神社信仰と霊場巡り、死生観・倫理観についてなど、現代人目線に寄り添いながら、立体的に“神道”について解説していきたいと思います。(講師・記) **第2期 “神道”の自覚と、その展開 ―付:神道には流派があるのか?** 第1回 “神道”の自覚への道―「仏教」との出会い 第2回 伊勢神道の成立と、中世神道論 第3回 吉田神道の衝撃と、江戸時代のさまざまな「神道」説
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イラン系アーリア人の歴史と宗教3
- 青木 健/静岡文化芸術大学教授
- 2025/01/20月 〜 2025/03/24月
- 13:30〜15:00
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
イラン系アーリア人とは、現在のイラン高原のみならず、ウクライナからタリム盆地にかけて広く分布していた民族の総称です。本講座では、イラン系アーリア人全体を鳥瞰した後、メディア人、ペルシア人、サカ人など、比較的西方に分布した各民族の歴史と宗教を概観したいと思います。(講師・記) ★講師は原則、新宿教室に出講予定ですが、状況によりオンライン上での講義になる場合があります。(その場合、教室ではスクリーンに講義を投影します)あらかじめご了承ください。 ★2025年1月期は、初回は新宿教室へ出講、2回目・3回目はオンライン上で登壇される予定です。
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日本10大神社
八幡神社篇
- 島田 裕巳/宗教学者
- 2025/01/22水 〜 2025/03/26水
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
日本には有数な神社が数多く存在する。伊勢神宮、宇佐神宮、大神神社、宗像大社、出雲大社、伏見稲荷大社、諏訪大社、春日大社、日吉大社、北野天満宮などだ。こうした神社は、いかに成立し、どういった歴史を歩んできたんだろうか。今回の講義では、その点を深く掘り下げていく。伊勢神宮に続けて取り上げるのは、古代から天照大神とともに朝廷や武家の信仰を集めてきた八幡神を祀る神社である。(講師・記) 第1回 宇佐八幡宮と八幡神の出現 第2回 平安京の裏鬼門としての石清水八幡宮 第3回 武家が信仰した鶴岡八幡宮
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インドの宗教と文化 第5期 インドのさまざまな宗教
ゾロアスター教、インドのスーフィズム、シク教
- 赤松 明彦/京都大学名誉教授
- 2025/01/24金 〜 2025/03/28金
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 9,900円 / 一般 11,550円
古代のインドでは、宇宙や世界、神々や人間について、様々な考えが生み出された。それらは神話や宗教、そして哲学として今に伝えられている。その中には、仏教のように世界宗教として、あるいはヨーガのように健康法として世界に広がったものもある。「ゼロの発見」のような科学史上の事件もあれば、風土と結びついた医学の発展もあった。今回の講座では、西欧と東アジアの中間にあって独自の考えを生み出してきたインドの宗教と文化について考える。(講師・記) 【カリキュラム】※状況によって変更することもございます。 ■2024年1月期 第1期 神話と宗教 第1回 ヴェーダとウパニシャッド 第2回 仏教とジャイナ教 第3回 叙事詩とヒンドゥー教 ■2024年4月期 第2期 ヨーガの思想 第4回 サーンキヤとヨーガ 第5回 ヨーガと苦行 第6回 ヨーガと神秘主義 ■2024年7月期 第3期 ヒンドゥー教の展開 第7回 ヒンドゥー教とシヴァ神信仰 第8回 ヒンドゥー教とヴィシュヌ神信仰 第9回 ヒンドゥー教と女神信仰 ■2024年10月期 第4期 インドの科学 第10回 「ゼロの発見」と数学 第11回 天文学と密教占星術 第12回 医学とエコロジー ★■2025年1月期 第5期 インドのさまざまな宗教 第13回 ゾロアスター教 第14回 インドのスーフィズム 第15回 シク教 ■2025年4月期 第6期 インドにおける現代 第16回 インド的寛容と中立主義 第17回 菜食主義と非暴力主義 第18回 カーストと平等 ※お申込みは3か月単位です。各回テーマで読み切りますので、途中からのご参加も安心です。
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信仰をめぐる三つの古都の物語
奈良・京都・鎌倉
- 島田 裕巳/宗教学者
- 2025/01/30木 〜 2025/03/06木
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
日本の古都といえば、平城京がおかれた奈良、平安京の京都、そして武家政権が誕生した鎌倉である。都は遷っても、この三つの古都はそれぞれが重要な都市として機能してきた。では、三都はどう関係するのか。この講座では、三つの古都の特徴をおさえるとともに、三都がどう関係したかを信仰という観点から見ていく。たとえば、鎌倉幕府が誕生したとき、なぜ源頼朝は奈良の東大寺復興に力を注いだのか。そうした謎を解いていくことになる。 1 平城京と仏教の興隆 2 平安京遷都と奈良 延暦寺と興福寺 3 奈良の春日大社を信仰する藤原氏
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統一教会・救いの信仰・スピリチュアリティ
現代の宗教のあり方を考える
- 島薗 進/東京大学名誉教授、上智大学グリーフケア研究所客員所員
- 2025/01/31金 〜 2025/03/28金
- 18:30〜20:00
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
旧統一教会の解散命令に向けて司法の判断が進んでいるが、そもそもなぜこのような宗教団体が生まれ、多くの被害を生むに至ったのかについて考える必要がある。だが、現代社会で宗教が敵対や排除を増幅する傾向は旧統一教会に限られない。キリスト教やイスラームにおいても敵対や排除を引き起こす傾向が目立つ。そもそも救済宗教(救いを目指す宗教)とは何か、その歴史的展開のなかで現代の宗教のあり方を考える必要がある。そして、救済宗教以後のスピリチュアリティへと関心を向ける動向について考え、自らの生き方について振り返る手がかりともしたい。(講師:記) 第1回 統一教会はどこが問題なのか 第2回 救いの宗教と現代社会 第3回 宗教からスピリチュアリティへの展開
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- 見逃し配信あり
- 2025冬クーポン対象
- 新宿教室
- 教室・オンライン自由講座
狛犬の知られざる造形の秘密
北海道・東北の狛犬たち
- 荒 勝俊/早稲田大学研究院教授
- 2025/03/21金
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 3,465円 / 一般 4,565円
神社の境内を散歩していると、狛犬や狐など様々な神使いの動物達が私たちを迎えてくれます。 中でも狛犬の起源はライオン(獅子)とされ、今から6400年程前のメソポタミア文明が栄えた古代オリエントにまで遡るという説があります。こうしたオリエント由来のライオンの文化はインドや中国といった東方地域に伝搬し、日本には仏教などと共に伝来しました。 さて、狛犬とはいったい何者なのでしょうか。地域によって顔の表情や造形などに違いがあり、これは奉納された土地の文化やそこで営む石工の技量や感性の賜物なのです。 本講座では、全国各地の個性的な狛犬を多くの写真を使って紹介し、変遷を遂げた独自の狛犬文化を見つめます。 (講師記)
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- 見逃し配信あり
- 2025冬クーポン対象
- 新宿教室
- オンライン開催
神社仏閣解剖
江戸時代の社殿の魅力とその見かた
- 米澤 貴紀/名城大学准教授
- 2025/03/29土
- 11:00〜12:30
- 全1回
- 会員 3,300円 / 一般 3,850円
江戸時代に建てられた神社の建物は、身近にある古建築の1つです。それらを見ると、多くの彫刻がつき、美しく彩色されたものもあれば、色の塗られていない一間質素なものもあります。また、複数の建物がつながった社殿や、複雑な屋根の載ったもの、複雑な組物を用いたものまでいろいろあります。こうした多様な社殿のかたちを紹介しつつ、その魅力と背景を読み解いていきます。そして、江戸時代の建物を楽しむポイントと見かたを身につけることを目指します。(講師・記) 取り上げる建物〜日光東照宮、出雲大社本殿、成田山新勝寺三重塔、大滝神社本殿ほか
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- 2025冬クーポン対象