32講座中 1〜20件を表示
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ユダヤから見た一神教の世界史:中世的展開
- 市川 裕/東京大学名誉教授
- 2026/07/11土 〜 2026/09/12土
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 11,550円 / 一般 14,850円
古代末期に、3つの一神教が成立した。これによって世界は、宗教が人間のIDを決定する時代へと推移する。世界史ではそれを中世と名付けている。ユダヤの民は国を持たなかったが、実に、西アジアからヨーロッパの端まで、イスラム圏とキリスト教圏を跨いで世界へ大きく羽ばたいていく。当時の人々は、世界の来し方行く末をどう見ていたのか。世界の歴史はどう動いていったのか。これを3大陸にまたがった少数集団という稀な立場のユダヤ教徒の視点から見直してみたい。(講師・記) <今期カリキュラム> 第4回 カトリックの「12世紀ルネッサンス」と十字軍 第5回 中世神学の絶頂から神秘主義思想への変貌 第6回 寛容から不寛容へ:1453年と1492年への助走
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近世神道の世界
儒家神道と国学
- 伊藤 聡/茨城大学教授
- 2026/07/13月 〜 2026/09/14月
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 11,550円 / 一般 14,850円
この講座では、近世神道について取り上げます。仏教との習合が中心だった中世神道に対し、近世神道は儒教との結びつきを強めます。その影響で神道を道徳的な教えとする理解が広まりました。さらに18世紀に入ると、仏教はもとより儒教すらも排除した日本固有の〈道〉への模索が、国学者たちによって行われるようになります。このような中で、民間の在地的信仰を土台にしていた神道は、天皇を中心とする国家神学へと再編され、近代の神道、すなわち現代の我々が知っている神道のかたちができあがっていったのでした。本講座では、大きく変貌していく近世神道の信仰と思想の流れをたどりたいと思います。(講師・記) ■2026年4〜6月期(終了) 第1回 4月 仏教からの離陸(テイクオフ)―中近世移行期の神道 第2回 5月 倫理道徳としての神道―儒者と儒家神道 第3回 6月 仏教嫌いの人たち―排仏思想と三教一致 ■2026年7〜9月期 第4回 7月 〈すばらしき国〉日本―垂加神道と天皇 第5回 8月 神とは人也―神話と歴史 第6回 9月 神となるご先祖さま―鬼神論と人神信仰 ■2026年10〜12月期 第7回 10月 思想化する古典研究―和学から国学へ 第8回 11月 日本固有の〈道〉を探して―本居宣長と『古事記伝』 第9回 12月 肥大化する〈神代〉イメージ―平田篤胤と復古神道 ■2027年1〜3月期 第10回 1月 歴史研究から国家神学へ―水戸学と国体論 第11回 2月 神武天皇陵は何処にある?―好古家と天皇陵 第12回 3月 近代神道への道―神道〈国教〉化と神仏分離
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宗教で読み解く現代世界2
ニヒリズムの時代に対抗する宗教
- 島田 裕巳/宗教学者
- 2026/07/14火 〜 2026/09/08火
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 11,550円 / 一般 14,850円
現代世界は、エマニュエル・トッドが指摘するように、宗教の衰退によって「ニヒリズム」が蔓延していると見ることができます。しかし、一方で、西欧の先進国以外の国々では、宗教がむしろ活性化しているという現実があり、それが、社会のあり方や政治、さらには戦争ということに深く結びついています。 今回の講座では、今世界を席捲しているディープステートの陰謀論からはじめて、トランプ大統領のアメリカにおける宗教勢力、中国共産党下の抵抗する宗教、イスラエルとパレスチナの問題、中南米における死の聖人、東南アジアにおける戦う仏教などについてとりあげ、その背景を探るとともに、それが国際情勢にいかなる影響を与えているのかを見ていきます。それによって明らかになってくるのは、宗教が現代における世界の動きを予測する上で決定的に重要だという事実です。その中で、日本はどうなるのか。宗教と現代世界の関係を考えます。(講師・記) @7月14日 イスラエルという国家の成り立ちとユダヤ教超正統派 A8月18日 イランに存在する革命防衛隊という国家内国家 B9月 8日 アフガニスタンのターリバーン復権とパキスタン
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英雄とは何か
その普遍性の意味
- 松村 一男/和光大学名誉教授
- 2026/07/15水 〜 2026/09/16水
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 11,550円 / 一般 14,850円
英雄は今も昔も世界中にいます。英雄はつねに待望されてきたのです。本講座では、そうした世界の英雄を誕生、武勲、死と神格化という三段階に分けて紹介しつつ、その共通性とその理由について考えます。 神話の英雄といえば、日本ではスサノオとヤマトタケルがすぐ思い浮かぶでしょう。ギリシアではヘラクレス、アキレウス、アレクサンドロス大王、北欧ではシグルズ(ジークフリート)、ケルトではアーサー王、ランスロット、クー・フリンなどが挙げられます。神も歴史的な人物もいます。昔話の桃太郎も鬼退治をしているので英雄的でしょう。こうした多様な英雄像を比較しながら、英雄神話の構造とその背景を明らかにします。(講師:記) 【今期の予定】 7月 英雄神話の研究史 8月 英雄神話の定型 9月 現代の英雄とは 【参考図書】 吉田敦彦編[『世界の神話英雄事典』](https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309227917/)(河出書房新社、2019年)
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“神道的なるもの”を読みとく ―言霊・縁起物・暦・霊山―
「霊山」と神道―神奈備・神体山信仰から山岳詣へ
- 加藤 みち子/武蔵野大学特任教授
- 2026/07/20月 〜 2026/09/21月
- 19:00〜20:30
- 全3回
- 会員 10,890円 / 一般 12,540円
現代人も身近に関わる“神道的なるもの“−たとえば「言霊」、あるいは「御守・御神札」などですが、それが何を意味するのかについては、明確にはわかっていないことも多いのではないでしょうか? この講座では、日本人の暮らしに根付いている、“神道的なるもの”について、4つのテーマで、その意味や役割を歴史的経緯もふまえて読みといていきます。第1期は、「言霊」などの「ことば」と神道の関わりについて考えていきます。第2期は、御守・御神札・御神籤(おみくじ)―いわゆる「縁起物」の神道的意味や歴史的背景についてみていきます。第3期は、「暦」と神事・占いや年中行事とのかかわりを紐解きます。そして第4期は、神のおられる山−霊山への信仰と、「山岳詣」の背景について、仏教や修験道との関わりも踏まえて検討します。(講師・記) **第4期 「霊山」と神道―神奈備・神体山信仰から山岳詣へ** 第1回 神奈備・神体山―山岳信仰と神祇祭祀 第2回 霊山信仰と仏教者の山林修行 第3回 「山岳詣」とその背景―修験道・神道・仏教
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日本人の信仰の歴史
縄文・弥生時代編
- 島田 裕巳/宗教学者
- 2026/07/22水 〜 2026/09/23水
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 11,550円 / 一般 14,850円
日本人の信仰の歩みはどのようなものなのだろうか。近年では、考古学の研究も進み、縄文時代から古墳時代にかけても、その歴史を明らかにする試みが行われるようになった。そうした研究を参考にしつつ、古代の日本人が、やがて神道と呼ばれるようになる独自の信仰をどのように確立していったのか。今回の講座では、それを追ってみたい。縄文時代、日本列島に暮らす人々は自然と深くかかわりながらその生活を成り立たせていた。その際、信仰はどういった役割を果たしたのか。それが弥生時代に入ると、稲がもたらされ、社会のあり方も変わり、信仰はより複雑なものになっていった。仏教がもたらされる以前の日本人の信仰を探っていく。(講師・記) @7月22日 銅鐸が鳴り響く原始日本の国家 A8月26日 アマテラスの原像 太陽と鏡の信仰 B9月23日 巫女と王の祀り 邪馬台国の信仰
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深読みバガヴァッド・ギーター ヒンドゥー教の世界
- 赤松 明彦/京都大学名誉教授
- 2026/07/24金 〜 2026/12/25金
- 15:30〜17:00
- 全6回
- 会員 21,780円 / 一般 25,080円
『バガヴァッド・ギーター』(神の歌)は、2000年程前に作られたヒンドゥー教の聖典です。数多くの人々によって読みつがれて来ました。論争を通じて様々な意味が付け加えられ、新しい信仰の書として姿を変えたこともあります。イスラーム文化の中で翻訳されたり、英国による植民地時代にはインド独立運動の精神的支柱にもなりました。18世紀になれば西洋に紹介されて熱狂的に受け入れられました。いまなお新しい翻訳や研究書が出版されています。そこには、神と人と世界に関わる様々なことが語られています。 今回の講座では、7章から12章までを読み進めながら、古代から現代に至るまで、この聖典がどんな風に読まれてきたか、様々なエピソードを交えながら読み解いていきたいと思います。(講師・記) 【カリキュラム】 ※状況によって変更することもございます。 *2026年7月〜12月* 7月24日 第7章: 信仰(バクティ)とは何か 8月28日 第8章: 「不滅のブラフマン」 9月25日 第9章: アヴァターラについて 10月23日 第10章: 絶対的な神の姿 11月27日 第11章: 神の姿を見る 12月25日 第12章: 信仰のいくつかの段階 ※全6回のカリキュラムですが、途中からのご受講もいただけます。
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イラン系アーリア人の歴史と宗教9
- 青木 健/静岡文化芸術大学教授
- 2026/07/27月 〜 2026/09/14月
- 13:30〜15:00
- 全3回
- 会員 11,550円 / 一般 14,850円
イラン系アーリア人とは、現在のイラン高原のみならず、ウクライナからタリム盆地にかけて広く分布していた民族の総称です。本講座では、イラン系アーリア人全体を鳥瞰した後、メディア人、ペルシア人、サカ人など、比較的西方に分布した各民族の歴史と宗教を概観したいと思います。 第9期は、モンゴル支配時代の13世紀から15世紀までのイラン高原の思想を概観する。焦点は、クブラウィー教団系のナジュムッディーン・クブラーやダーヤ・ラーズィーである。彼らの光の修行論に、古代イラン的な発想を読み取りたい。(講師・記) ★講師は原則、新宿教室に出講予定ですが、状況によりオンライン上での講義になる場合があります。その場合、教室ではスクリーンに講義を投影します。あらかじめご了承ください。 ★今期は7〜9月とも教室にご出講予定です(変更となった場合はご容赦ください)。 ★日程や時間が変更になる場合があります。お申込み時は最新の日程をご確認ください
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聖書を読む―現代ユダヤの聖書理解―
- 市川 裕/東京大学名誉教授
- 2026/07/28火 〜 2026/09/29火
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 11,550円 / 一般 14,850円
新たに聖書をじっくり読む機会を作りました。内容は、今までの私の関心に沿って、現代ユダヤが聖書をどう読んでいるかに焦点を当てたいと思います。聖書は人間が書いた歴史書ではなく、唯一神の啓示の書、宗教の指南書であり、いまだに無尽蔵の意味が込められたものとみなされます。これを批判的に見ることも含めて、ユダヤ人の聖書理解の営みを探っていきたい。(講師・記) 第4回 モーセ、神と語らう 第5回 十戒とシナイ契約 第6回 金の子牛像事件の衝撃 ※途中からでもご受講いただけます
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国家神道・天皇崇敬・国体論
- 島薗 進/東京大学名誉教授、上智大学グリーフケア研究所客員所員
- 2026/08/26水 〜 2026/09/23水
- 18:30〜20:00
- 全2回
- 会員 7,700円 / 一般 9,900円
維新期から戦前までの時期、国家神道、天皇崇敬、国体論が大きな役割を果たし、日本を軍国主義的、ひいては全体主義的な体制へと導いた。そこに宗教的な要素が濃厚に含まれていることは確かなところだ。ただ、宗教的とともにたいへん政治性が強いので、宗教=イデオロギーとして捉えるのが適切だろう。たとえば、教育勅語と御真影などを「国家神道」という語でくくってしまうと神道を広く取りすぎるとの批判が生じる。そこで、「国家神道、天皇崇敬、国体論」の複合体を考え、これらを近代天皇制国家を支えた宗教=イデオロギー複合として捉えていくのがよい。現行憲法はこうした体制の批判が一つの軸となって成立している。これに対して、憲法改正を唱え、男系の天皇を万世一系の伝統と捉えるのは、日本会議など現代の右派保守勢力だ。「国家神道、天皇崇敬、国体論」複合の理解を通して、近代天皇制の観念面からの理解を深めていくことが重要な所以である。(講師・記) (1)近代日本の国家と天皇崇敬システム――国家神道論再考@ (2)天皇制国家と宗教=イデオロギー――国家神道論再考A
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『オデュッセイア』入門
世界最古の冒険叙事詩
- 松村 一男/和光大学名誉教授
- 2026/09/23水
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 3,850円 / 一般 4,950円
クリストファー・ノーラン監督による映画『オデュッセイア』が、9月に日本で公開されます。原典となるホメロスの『オデュッセイア』は、トロイ戦争を終えた英雄オデュッセウスが、神々や怪物による数々の苦難を乗り越え、妻ペネロペと息子テレマコスの待つ故郷イタケへ帰還する冒険叙事詩です。本講座では、『イリアス』からの流れをたどりながら、英雄オデュッセウスの魅力に迫り、この物語を読み解くための手がかりを紹介します。映画をきっかけに関心を持たれた方はもちろん、古代ギリシア神話に興味のある方にも、原典の世界に触れるよい機会となるでしょう。(講師記) 【書籍販売・サイン会のご案内】 松村一男著、沖田瑞穂付説「[『オデュッセイア』入門](https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309632056/)」(2026年7月、河出新書)を教材コーナーで販売中です。 講座終了後にはサイン会も予定しています。教室で受講される方のみご参加いただけます。 画像:ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス《オデュッセウスとセイレーンたち》(1891年)
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狛犬の知られざる造形の秘密
特別編:全国の神使い動物
- 荒 勝俊/早稲田大学研究院教授
- 2026/09/25金
- 13:30〜15:00
- 全1回
- 会員 3,850円 / 一般 4,950円
神社の境内を散歩していると、狛犬や様々な神使いの動物達が私たちを迎えてくれます。 稲荷神社に狐が祀られていることは広く知られていますが、その他にも、各地の神社には、哺乳類(猿、鹿、猪など)や鳥類(鷲、鶴など)、さらには爬虫類(蛇など)に至るまで、さまざまな生き物たちの像が祀られているのをご存じでしょうか。 古来、見えざる神々を思い、自然に棲む生き物たちを神の御使い−すなわち眷属(神遣)−として崇める風習が生まれました。人々は、これらの生き物の動きや鳴き声を通して、神々の意志を感じ取ろうとしたのでしょう。 今回は特別編として、こうした神使い動物の造形の中に潜む伝承やその謎を探り、変遷を遂げた独自の狛犬文化を見つめます。(講師・記)
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神社仏閣解剖
秀吉の周りの武将・大名の寺社
- 米澤 貴紀/名城大学准教授
- 2026/09/26土
- 10:30〜12:00
- 全1回
- 会員 3,630円 / 一般 4,180円
天下統一を目指した秀吉の周りには、各地の有力な大名がおり、彼らは領国に立派な寺社の建物を造っています。そして、天下を取った秀吉のもとで各地を治めた大名たちも寺社を支援しました。 信長の部下だった秀吉と戦い、後に政権を支えた毛利氏と、彼らが整備した厳島神社、また毛利家に仕えた安国寺恵瓊が移築した不動院金堂、奥州の有力大名・伊達正宗が造営した瑞巌寺などを見ることで、それぞれの大名の寺社への崇敬の念や、秀吉の時代・桃山時代の文化の伝わり方を読み解きます。 また、九州の大名・大友氏に仕えた大工が書き記した寺社建築を通して、大名に仕えた大工の技術や目線についても紹介します。(講師・記)
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巨大涅槃像と納骨堂
- 鈴木 正崇/慶應義塾大学名誉教授
- 2026/09/28月
- 10:30〜12:00
- 全1回
- 会員 3,850円 / 一般 4,950円
福岡市郊外の篠栗町には、江戸時代後期に成立した本四国の写し霊場の新四国八十八ケ所霊場があり、多くの巡礼者を集めてきた。札所第一番の南蔵院は寺の年中行事も数多く、参詣者が一年中絶え間なく訪れて賑わいを見せている。南蔵院は現代でも精力的に活動を展開する仏教寺院である。特に平成7年(1995)に建立された「釈迦涅槃像」には国内の信者のお詣りが多く、「ねぼとけさん」の愛称で親しまれている。ブロンズ(青銅)製としては世界最大級とされる。南蔵院の巨大涅槃像は人々を圧倒する。その基壇には納骨堂が収まっている。双方は切り離すことは出来ず一体化していた。いかなる事情で両者はできあがったのか。その歴史的経緯と現在の状況を検討する。(講師・記) 写真:篠栗南蔵院巨大涅槃像
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神社と仏教 出雲大社
インドから漂着した聖地
- 伊藤 聡/茨城大学教授
- 2026/09/28月
- 13:00〜14:30
- 全1回
- 会員 3,850円 / 一般 4,950円
近代以前の神社の多くは、境内に塔やお堂が建っていたり、その管理経営を僧侶が行っていたりする〈神仏習合〉でありました。ところが、明治維新のとき、そのような状態は本来の神社の姿ではないと強制的な排除が行われました。これが神仏分離です。しかしながら6世紀の仏教伝来よりこのかた、日本のカミへの信仰は仏教との関係のなかで展開してきたのでした。神社・神道の歴史のほとんどが神仏習合の歴史であって、現在の私たちが見ている神社の景観は、わずか百数十年を経たものに過ぎません。そこで本講座では、伊勢神宮・出雲大社・八幡宮(宇佐、石清水、鶴岡等)・春日大社という代表的な神社・祭神を取り上げ、それらと仏教との関わりを通して、神仏が織りなす日本の豊かな宗教文化を考えたいと思います。(講師・記) ◎本講座は3ヵ月に1回のペースで開講予定です <今期テーマ> 第2回 出雲大社―インドから漂着した聖地 中世においては、出雲大社(杵築大社)もまた仏教と深く結びついていました。そのことを象徴するのが、大社のある出雲半島はインドの霊鷲山(りょうじゅせん)の一部が漂着してきたのだという説話です。これは古代の「国引き」神話を中世に作り変えたもので、出雲の地が最初から仏教の聖地だと説いているのです。このような「神話」を伝えているのが、同じく出雲半島にある鰐淵寺(がくえんじ)で、かつて出雲大社と一体とされた寺院です。この当時、大社の祭神はスサノオでしたが(現在はオオナムチ〔オオクニヌシ〕)、鰐淵寺はスサノオと同体と考えられていた蔵王権現の霊場だったのです。第2回目は、出雲大社と鰐淵寺との関係を軸に、神社と仏教について考えます。 【画像】説明:インドから流れ来る山を杵で築きかためるスサノオ(出雲弥生の森博物館『もうひとつの出雲神話ー中世の鰐淵寺と出雲大社』2013年 より転載) <年間のテーマ> 2026年春開催 第1回 伊勢神宮―大日如来の化身、アマテラス 2026年夏開催 第2回 出雲大社―インドから漂着した聖地 2026年秋開催 第3回 八幡宮―八幡大菩薩の全国展開 2027年冬開催 第4回 春日大社―春日野に拡がる浄土
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新約聖書のイエスの奇跡
- 廣石 望/上智大学教授
- 2026/10/08木 〜 2026/12/10木
- 15:30〜17:00
- 全3回
- 会員 11,550円 / 一般 14,850円
キリスト教の出発点となったナザレのイエスは「神の王国」到来を宣教するために、被差別者との交わりの食卓の実践や数多くの譬えの語りと並んで、たくさんの奇跡行為を行いました。どのような行為か「奇跡」とカウントされたのか、伝承の背後になんらかの「できごと(事実)」を想定できるか、またイエス自身は、そして奇跡物語を伝えた人々は、そこにどのような「意味」を見出し、自分たちの経験や世界を新しく解釈していったのか。必要に応じて、環境およひ周辺世界の類似事例を参照しながら、いくつかの有名な奇跡物語をご一緒に読み解いてみましょう。(講師・記) @10月 8日 ゲラサの悪霊憑き(マルコ5,1-20) A11月12日 レプラ罹患者(マルコ1,40-45) B12月10日 ベトザタ池の肢体不自由者(ヨハネ5,1-18)
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ユダヤから見た一神教の世界史:激動の近世ユダヤの世界展開
- 市川 裕/東京大学名誉教授
- 2026/10/10土 〜 2026/12/12土
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 11,550円 / 一般 14,850円
中世は、宗教的IDが個人の所属を決定した時代で、ユダヤ人は、イスラム圏とキリスト教圏の両方に展開し、スファラディとアシュケナジの2つの集団を形成しました。中世は領土が比較的安定して宗教文明が発展したとすれば、15世紀の世界変動を経て、激動の近世に突入した感があります。各地で新たな民族と国家の活動が始まる中で、離散ユダヤ社会は全体として東へ向かい、新世界にまで広がって、文字通りのグローバルヒストリーを生きる存在となります。近現代の背景となる諸民族の台頭により、過酷な試練が待ち受ける時代にユダヤ社会はどう立ち向かっていったでしょうか。(講師・記) 【10月期】 第1回 1453-1492を宗教史的観点から総括する 第2回 スペイン追放のユダヤ人とオスマン帝国の台頭 第3回 カバラーのメシア待望論によるユダヤ新時代の期待 【1月期】 第4回 書物の民のイタリア・ルネサンス 第5回 宗教改革期のドイツとポーランド:アシュケナジ―ムの東漸 第6回 覇権はイベリアからオランダへ:新世界とアジアのコンベルソ
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近世神道の世界
儒家神道と国学
- 伊藤 聡/茨城大学教授
- 2026/10/12月 〜 2026/12/14月
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 11,550円 / 一般 14,850円
この講座では、近世神道について取り上げます。仏教との習合が中心だった中世神道に対し、近世神道は儒教との結びつきを強めます。その影響で神道を道徳的な教えとする理解が広まりました。さらに18世紀に入ると、仏教はもとより儒教すらも排除した日本固有の〈道〉への模索が、国学者たちによって行われるようになります。このような中で、民間の在地的信仰を土台にしていた神道は、天皇を中心とする国家神学へと再編され、近代の神道、すなわち現代の我々が知っている神道のかたちができあがっていったのでした。本講座では、大きく変貌していく近世神道の信仰と思想の流れをたどりたいと思います。(講師・記) ■2026年4〜6月期(終了) 第1回 4月 仏教からの離陸(テイクオフ)―中近世移行期の神道 第2回 5月 倫理道徳としての神道―儒者と儒家神道 第3回 6月 仏教嫌いの人たち―排仏思想と三教一致 ■2026年7〜9月期 第4回 7月 〈すばらしき国〉日本―垂加神道と天皇 第5回 8月 神とは人也―神話と歴史 第6回 9月 神となるご先祖さま―鬼神論と人神信仰 ■2026年10〜12月期 第7回 10月 思想化する古典研究―和学から国学へ 第8回 11月 日本固有の〈道〉を探して―本居宣長と『古事記伝』 第9回 12月 肥大化する〈神代〉イメージ―平田篤胤と復古神道 ■2027年1〜3月期 第10回 1月 歴史研究から国家神学へ―水戸学と国体論 第11回 2月 神武天皇陵は何処にある?―好古家と天皇陵 第12回 3月 近代神道への道―神道〈国教〉化と神仏分離
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宗教で読み解く現代世界
ニヒリズムの時代に対抗する宗教
- 島田 裕巳/宗教学者
- 2026/10/13火 〜 2026/12/08火
- 10:30〜12:00
- 全3回
- 会員 11,550円 / 一般 14,850円
現代世界は、エマニュエル・トッドが指摘するように、宗教の衰退によって「ニヒリズム」が蔓延していると見ることができます。しかし、一方で、西欧の先進国以外の国々では、宗教がむしろ活性化しているという現実があり、それが、社会のあり方や政治、さらには戦争ということに深く結びついています。 今回の講座では、お隣りの国韓国で、戦後なぜキリスト教が拡大したのか。その特徴的なあり方を見ていきます。また、カトリックの牙城と言われた中南米において、カトリックからプロテスタントのペンテコステ派への地殻変動が起こっている状況とその意味を考察します。最後は、世俗主義を掲げるフランスとトルコにおける、ライシテとライクリックについて、現状と問題点を考察します。(講師・記) @10月13日 韓国ではなぜ戦後キリスト教が伸び統一教会を生んだのか A11月10日 ペンテコステ派が変える中南米の宗教事情 B12月 8日 ライシテとライクリック フランスとトルコの世俗主義
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人魚でめぐる神話と伝説
セイレーンからマーメイドまで
- 松村 一男/和光大学名誉教授
- 2026/10/17土
- 10:30〜12:00
- 全1回
- 会員 3,850円 / 一般 4,950円
人間と魚が合体した姿の人魚、英語ならマーメイド「海の乙女」です。日本では、人魚の肉を食べたため八百歳まで生きたとされる伝説の八百比丘尼がいます。曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』でも、人魚の肉を食べると寿命が三千年になると語られ、身体に塗れば厳寒の水中でも凍えず、刀剣に塗れば鉄をも斬るという「人魚膏油」が登場します。古代ギリシアでは、歌声で船乗りたちを惑わすセイレーンが、古くは鳥人間の姿で表され、後世になると魚の尾をもつ姿でも描かれるようになりました。夏目漱石も人魚に関心があったようで、『三四郎』には、ウォーターハウスの《人魚》を思わせる絵が印象的な場面があります。 この講座では、世界の神話と伝説からさまざまなタイプの人魚を紹介していきます。人間と魚の要素を半分ずつ持つ人魚は、 鳥の姿を取る天女についての羽衣伝説や、出産時にワニの姿になる日本神話の豊玉姫などとも比較できる神話的な存在です。なぜ人々は人魚を語り、描いてきたのでしょうか。さまざまな伝承をたどりながら、人魚という不思議な存在について考えます。(講師・記) 画像:ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス《人魚》(1900年)ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ蔵
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