6講座中 1〜6件を表示
- 新宿教室
- 教室・オンライン自由講座
日本国憲法を読み解く
- 石川 健治/東京大学教授
- 2025/10/04土 〜 2025/12/20土
- 13:00〜15:00
- 全3回
- 会員 11,385円 / 一般 14,685円
憲法の解釈や改正に関するさまざまな動きが報道される今、日本国憲法をもう一度きちんと読んでみませんか。ニュースにも触れながら資料を丁寧に追い、憲法のより深い理解をめざします。 〈講座の進め方〉 憲法を順番に読むのではなく、時事問題を中心に、憲法学の歴史、様々な法律、哲学などの解説をまじえて根本から日本国憲法の理解をめざすクラスです。初めてのご受講も歓迎いたしますが、高度な内容にも触れながら丁寧に解説します。
-
- 見逃し配信あり
- 新宿教室
- 教室・オンライン自由講座
イノベーションと資本主義世界を問う
マルクス、ケインズ、シュンペーター
- 水野 和夫/元法政大学教授
- 2025/10/11土 〜 2025/12/13土
- 18:00〜19:30
- 全3回
- 会員 11,385円 / 一般 14,685円
イノベーション(技術革新)は、インダストリー(産業)に改革を生み、大きな社会変化を及ぼし、経済を押し上げていく。マルクス、ケインズ、シュンペーターという現代経済理論の巨人たちの著作も踏まえながら、インダストリーの事象を歴史的にたどり、資本主義世界を問い直す。 石炭・石油の発見による産業革命は人類にとって無から有を生み出し、「有機経済」から「無機経済」へと転換した。産業革命の本質は「蒸気は結合だ」ということにあり、インダストリー1.0〜5.0まで貫いている。機械化により飛躍的の生産性が上昇し、生活水準が向上した。 機械化の促進には化石燃料が安価で十分な量を使用できることが前提となっていた。この条件が満たされていたのはインダストリー3.0までの時代だった。ところが、インダストリー3.0〜4.0の時代以降、エネルギーが高価となり、無制限には使用できなくなって、先進国経済は「定常状態」に移行しつつある。 そこで、定常状態で低下しつつある利潤率を高めるためにインダストリー4.0とシフトした。さらに5.0となると、AIが人間の頭脳を結合しはじめ、人間とはいかなる存在であるかがパスカル以来問われている。(講師・記) 【カリキュラム】※状況によって変更することもございます。 ■7月期 導入回 「マルクス、ケインズ、シュンペーターと資本主義世界」 ・現代経済学の礎を築いたマルクス、ケインズ、シュンペーターの経済理論、その思想の骨格を経済社会の現象を踏まえて解説する ◆第T期(7‐9月)インダストリー1.0・・・筋肉エネルギーから化石燃料エネルギーへ 1石炭の時代・・・有機経済から無機経済への転換 2内燃機関の発明・・・蒸気は結合だ 3鉄道と運河の時代・・・大西洋を挟んでヨーロッパと南北アメリカ大陸が結合 帆船から蒸気船へ(貿易の活発化) ■10月期 ◆第U期(10‐12月)インダストリー2.0・・・エジソンとフォードの時代(アメリカの世紀始まり) 1電気の時代・・・家電製品の普及(家事労働時間を解放) 2自動車の時代・・・フォードの大量生産システム 3中間層の時代・・・大衆社会の到来 ■2026年1月期 ◆第V期(1‐3月)インダストリー3.0・・・コンピューターの時代 1大型コンピューターからPCへ 2IT(Information Technology)の時代・・・インターネットの普及 3グローバリゼーションの時代・・・資本の自由化 ■2026年4月期 ◆第W〜X期(4‐6月)インダストリー4.0&5.0・・・頭脳の結合 1インダストリー4.0・・・IoT(Internet of Things)とAI(Artificial Intelligence) 2インダストリー5.0・・・持続可能性と、人間とはいなかる存在か 3テクノロジーと不平等・・・21世紀の課題
-
- 見逃し配信あり
- 新宿教室
- オンライン開催
戦後80年と東アジア
歴史・境界・外交
- 松浦 正伸/福山市立大学准教授
- 2025/10/20月 〜 2025/11/17月
- 10:00〜11:30
- 全4回
- 会員 14,520円 / 一般 16,720円
「歴史とは、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話である」――歴史家E.H.カーのこの言葉は、私たちが「戦後80年」という節目に立つ今、改めて深く胸に刻むべき問いを投げかけています。2025年は、「日韓国交正常化60周年」というもう一つの節目の年でもあります。本講座では、歴史認識問題、在日朝鮮人、領土・拉致問題など、東アジアにおける記憶と外交に光をあて、国際政治学と歴史的経験を架橋しながら、戦後の意味と現在の課題を読み解きます。冷戦の遺産、安全保障と人道のジレンマ、そして未来への共存と対話の可能性を考える全4回の連続講座です。歴史を一過性の出来事として捉えるのではなく、私たち自身の現在を問う営みとして見つめ直す機会になればと思います。(講師・記) 【カリキュラム】 第1回 歴史認識問題:国際政治理論で読み解く ●なぜ「歴史認識」は外交問題になるのか ●国家の記憶とリーダーの認知 ●日韓慰安婦合意/日朝ストックホルム合意の比較 第2回 在日朝鮮人の戦後:境界に生きる人びとの歴史 ●なぜ「在日朝鮮人」は日本に残ったのか ●国籍・教育・帰国事業の歴史的経緯 ●現代日本社会における共生の可能性 第3回 領土・拉致・北朝鮮:揺れる「安全保障」と人道問題 ●北方領土、竹島、尖閣をどう考えるか ●北朝鮮による拉致問題の構造と停滞の理由 ●外交と人道をいかに両立できるのか 第4回 対話・共存・和解の模索:未来の東アジアへ ●日本・韓国・北朝鮮・中国の関係はどうなるのか ●「戦後」の終焉と次世代の歴史教育の行方 ●歴史をめぐる対話の方法、和解の創成 *** 【広報画像】 @[左上]人民大学習堂(平壌市)/[右上]朝鮮戦争で国連軍に破壊された国境の橋(丹東にある中朝国境地帯)/[右下]韓国の慰安婦像(ソウル市)/[左下]鉄条網で閉ざされた北朝鮮(丹東にある中朝国境地帯)(講師撮影) A東アジア(イメージ画像) B国旗(日本、北朝鮮、韓国、中国)(イメージ画像)
-
- 見逃し配信あり
- 新宿教室
- 教室・オンライン自由講座
戦後80年の日本を考える
自由と平等、平和の実相、家族と社会
- 山口 二郎/法政大学教授
- 2025/10/24金 〜 2025/12/26金
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 11,385円 / 一般 14,685円
2025年は戦後80年の節目の年である。戦争を知る人々がどんどん少なくなる状況で、遠からず、戦後という言葉は時代記述の言葉として意味を失うだろう。その意味で、今年は、戦後という概念で日本の政治、経済の仕組みを総括する最後の機会となるかもしれない。 「戦後80年を考える」シリーズの後半では、政治、経済、社会、文化などの様々な分野で、「戦後日本」を形作った理念、システム、思考様式、行動様式などを取り上げて、平和と民主主義という建前の下で、実際に戦後日本がどのように動いてきたか、日本人は何を求めて生きて来たか、そしてどのような問題を残したかを考える。(講師・記) 1 自由と平等 →11/28に講義予定です ・戦後憲法は自由をもたらしたか? ・戦後日本人は平等という価値をどう考えていたのか? ・グローバル化と新自由主義時代に於ける自由と平等 ・格差社会における民主主義の危機 2 平和の実相 →10/24に取り上げます ・憲法9条にはどんな意味があったのか ・冷戦時代における平和国家日本の実像 ・ナショナリズムと戦争責任の意義づけ ・国際社会の変化と平和国家の変容 3 家族と社会 ・戦後の個人主義とは何だったのか ・日本的家族モデル(性別分業と核家族)の機能と限界 ・家父長主義をめぐって ・人口減少社会の未来 ### 2026年1〜3月のテーマ(予定) 4 メディアとオピニオンの戦後史 ・日本における新聞、テレビの役割 ・論壇の形成と知識人の影響力 ・日本における左翼、革新、リベラル ・メディア革命と民主主義の変容 5 アメリカの影 ・戦後政治体制の形成とアメリカの圧倒的な影響力 ・冷戦時代の日米関係 ・冷戦以後の日米関係 ・自立と同盟をめぐる模索 6 組織と個人、エリートと大衆 ・組織モデルにおける戦前、戦後の連続性 ・戦後啓蒙における個人モデル ・経済発展と大衆の形成 ・エリートの劣化と日本の漂流
-
- 見逃し配信あり
- 新宿教室
- 教室・オンライン自由講座
激動の年、政治を振り返る
- 白井 聡/京都精華大学准教授
- 2025/11/01土 〜 2025/12/06土
- 13:00〜14:30
- 全2回
- 会員 7,590円 / 一般 9,790円
2025年の日本政治の動きは、本格的な地殻変動の始まりともいわれる。安倍政権を支え続け、憲政史上最長の栄誉をもたらした「岩盤保守」が構造的な変動を起こし、自民党を離れて参政党などの新しい保守政党を押し上げた、との指摘だ。「既成政党」が輝きを失い、混沌とした状況が日本政治の先行きを不透明にしている。だからこそ、しっかりと見定める必要がある。いま、日本政治に何が起きているのか。日本政治はどこに向かうのか。「MAGA(Make America Great Again=アメリカを再び偉大に)」のトランプ米大統領という波乱要素も視野に、透徹した視点で展望し、語る。
-
- 見逃し配信あり
- 新宿教室
- 教室・オンライン自由講座
1条の戦後史
- 原 武史/明治学院大学名誉教授、政治学者
- 2025/12/13土
- 13:30〜15:00
- 全1回
- 会員 3,795円 / 一般 4,895円
タイトルは加藤典洋『9条の戦後史』を意識しています。昭和天皇は9条を改正し、再軍備すべきと考えたのに対し、戦争はもう二度とゴメンと国民が考えたことが、9条の支持基盤となりました。では1条はどうだったでしょうか。天皇は象徴の意味を正しく理解できず、多くの国民もまた象徴を戦前の元首と同じようなものと考えました。1946年2月から戦後巡幸が始まると、戦前さながらの「奉迎」が各地で復活しました。2016年8月に現上皇が「象徴としての務め」を定義づけるまで、天皇も国民も1条をウヤムヤにしてきたのではないでしょうか。本講座ではこうした経緯につき、考えてみたいと思います。(講師:記)
-
- 見逃し配信あり