42講座中 1〜20件を表示
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国際政治と日本の安全保障
- 川名 晋史/東京工業大学教授
- 2024/07/12金 〜 2024/09/27金
- 19:00〜20:30
- 全5回
- 会員 17,325円 / 一般 22,825円
今日、全ての国家は主権の上では平等ということになっているが、歴史的にみれば、そのような世界秩序のあり方は普遍的ではない。本講座では、われわれが今日考えるような「国際政治」がいつどのような形で始まり、どのような推移を経て今に至っているのかを考えていく。とりわけ、冷戦下において米ソの勢力争いは何をめぐってどのように行われたのか、またその冷戦に日本がどのように関わり、それをどのように克服しようと試みたのか。本講座のねらいは複雑な国際政治を理解するための視点を養い、「いま」を普遍のものだと考える固定的な視座を打ち砕くことにある。(講師:記) 【今期の予定】 第6回 日本の終戦と船出 第7回 朝鮮戦争―戦後の原型 第8回 日米安全保障条約 第9回 沖縄返還と基地問題 第10回 米中対立と日本 ※2024年5月開講 ※途中受講可 【全体の予定】 第1回 国際政治における「現実」とはなにか 第2回 国際政治における「理想」とはなにか 第3回 戦争と大国 第4回 第二次世界大戦 第5回 冷戦の幕開け 第6回 日本の終戦と船出 第7回 朝鮮戦争―戦後の原型 第8回 日米安全保障条約 第9回 沖縄返還と基地問題 第10回 米中対立と日本 【朝カルTimes:vol.8】 「日本の安全保障の核心とは」川名晋史さんに聞く(新宿)は[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/wp/page/article/times008_240801_shinjuku/)
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現代社会と経済を読む 古典とともに
第1期 古代・中世
- 水野 和夫/元法政大学教授
- 2024/07/13土 〜 2024/09/14土
- 18:30〜20:00
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
「歴史は人間の狂気の集積である」(アルチュセール)、「世界は病院である」(鈴木忠志) 太古から現代に続く、人間の社会の営みでもある「経済」。現代経済、現代社会の事象にリンクしながら、古代から現代までの時間軸で考察します。解き明かすヒントには、もう一つの人間の営みでもある「古典」「芸術」を導き手とします。 第1回のアレキサンダー大王(在B.C.336-323年)時代の「正義とはなにか?」に対する答えの正解はあるのでしょうか。今般のロシア・ウクライナ戦争、イスラエル・ハマス戦争の勃発は、21世紀の現在になっても正解がないことを明らかにしています。 第12回ではエウリピデス(B.C.480-406年)が書いた戯曲『トロイアの女』を取り上げます。解き明かされるのは、現代は「古代ギリシャの政治・経済に始まって、古代ギリシャの芸術に立ちかえる」こと。その帰結を検証する12回の講義、人間学としての経済を考える試みです。(講師・記) 【各回テーマ】※状況によって変更することもございます。(2024/07/27改) ★第1期〈古代・中世〉 2024.7月期 7/13●1)アウグスティヌス『神の国』と正義×アレキサンダー大王「国家と盗賊の違いは何か?」 ・トマス・アクイナス『神学大全』と公正価格×公正価格とは? 8/3●2)続・アウグスティヌス『神の国』と正義×アレキサンダー大王「国家と盗賊の違いは何か?」 ・トマス・アクイナス『神学大全』と公正価格×公正価格とは? 9/14●3)オリ―ヴィ(大黒俊二『嘘と貪欲』)と利子の正当化×13世紀に貨幣は「石」から「種子」へ 第2期〈「長い16世紀」(1450‐1650年)〉 2024.10月期 10/12●4)ダンテ『神曲』とルネサンス×「神と利潤のために」(ダティーニ商会の標語)、「私的な利益こそ、すべての人間を導く主である」(グィッチャルディーニ) ・ルターの宗教改革とアダム・スミス 11/9●5)トマス・モア『ユートピア』と「血の立法」×資本の自由化と労働の規制緩和(=「羊が人間を食べている」の21世紀版) 11/30●6)シェイクスピア『リア王』と「さかさま世界」×「シンボルエコノミー」と「ショック・ドクトリン」 12/14●7)『ハムレットとドン・キホーテ』(ツルゲーネフ)×エゴイズムVS.自己犠牲 第3期〈近代〉 8)宗教と国家(マルクス『ヘーゲル法哲学批判』)×トランプ現象=「国家と社会こそ倒錯した世界」(マルクス『ヘーゲル法哲学批判』) 9)ジョン・ロック『統治二論』と所有権×「人肉裁判」における正義と慈愛 10)ゲーテ『ファウスト』とマルクス、ゾンバルト×「経済とは錬金術的現象」(ゲーテ)であり、暴走する「目に見える神(貨幣)」(マルクス) 第4期〈現代〉 11)三島由紀夫「果たし得ていない約束」とケインズ×「からっぽの日本」(三島)と「貨幣愛の追求は病気である」(ケインズ) 12)ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』とハイエク ×中心と自由の喪失とビリオネアの興隆 13)エウリピデス『トロイアの女』と戦争×戦後の日米関係
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アメリカ大統領選と思想潮流
- 会田 弘継/ジャーナリスト・思想史家
- 2024/07/20土 〜 2024/09/21土
- 10:00〜11:30
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
今年11月のアメリカ大統領選挙は、アメリカと世界にとって大きな分岐点となりそうです。7,8月には民主・共和の2大政党がそれぞれ全国大会を開きバイデン、トランプ両氏を大統領候補として正式に選びだし、9月からいよいよ一騎打ちとなります。さまざまな問題を抱えるトランプ氏ですが、支持は一向に衰えそうにもありません。激しく流動化しているアメリカの政治と思想の流れを、戦後思想史という大きな枠組みに置いて、受講者の皆さんと一緒に考えていきます。(時々の政治動向に合わせて解説していきます。)
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財政と民主主義〜危機の時代を考える
- 神野 直彦/東京大学名誉教授
- 2024/07/26金 〜 2024/09/27金
- 10:30〜12:00
- 全2回
- 会員 6,930円 / 一般 9,130円
新自由主義の浸透は格差や貧困などの経済危機をもたらし、人間の絆としての社会も、人間の生命を育む自然環境をも破壊し、人間存在が絶滅しかねない「危機の時代」を生じさせた。この危機を克服するには、私たちひとり一人が「人間らしく生きる社会」を求めて立ち上がり、民主主義を取り戻し、財政を有効に機能させる必要がある。講義では社会の進路を決めるハンドルたる財政を、どう動かすのか考える契機を皆さんに提供したい。(講師・記) ※10時半〜12時の講座です(一部リーフレットの13:00〜は誤りです、訂正してお詫び申し上げます)。
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民主主義再考
- 山口 二郎/法政大学教授
- 2024/07/26金 〜 2024/09/27金
- 13:00〜14:30
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
今年は、アメリカ、イギリス、インドなど世界の多くの国で選挙が行われる。民主主義は先進国に定着した政治制度と言われるが、各国の政治は、様々な難問に直面している。民主主義の統治能力の危機ともいえる現象が広がっている。この講座では、民主主義を構成してきた基本原理や制度を振り返り、21世紀に入ってなぜ民主主義が変調をきたしたか考えてみたい。 (講師・記/2024年4月〜全2期・6講予定) 〈7月期のスケジュール〉 民主主義の現代的苦悩 4 グローバル資本主義と民主主義 1990年代以降、世界を席巻してきたグローバル資本主義が民主政治をどのように変えたのか、イギリスの政治学者、コリン・クラウチの言う「ポスト・デモクラシー」という概念を手掛かりに考察する。 5 メディア、世論、ポピュリズム 情報化、IT革命、ソーシャルメディアの発達が、世論にもとづく民主政治にどのような影響を与えたのか、先進国の事例をもとに考える。また、ポピュリズムと呼ばれる現象について分析する。 6 新しい独裁の時代? 2010年代の後半、欧米諸国の政治学者が相次いて民主主義の危機について警鐘を鳴らす本を著した。各国の民主主義が直面する課題を明らかにし、その克服の道筋について考える。 前期のテーマ(終了) 民主主義の基本 1 政治と民主主義 人間社会に必要な秩序やルールを形成するのが政治という営みである。秩序が自然の産物ではなく人間がつくったものという作為の感覚が広がる所から、民主主義は始まった。民主主義の始まりと広がりの過程の人間の苦闘を振り返る。 2 民主主義の理念 民主政治を支える基本的な理念や価値観、フランス革命のときの自由、平等、友愛という理念が近代、現代の社会でどのように展開したかを振り返る。それらの理念が現在どのような意味を持つか、考える。 3 民主主義の制度化 民主主義による統治のための制度がどのように形成されたのか、代表民主制と議会、多数決、権力分立、政治と行政などの仕組みについて解説し、現代的課題について考える。
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原爆投下と戦後日本の核認識
- 山本 昭宏/神戸市外国語大学准教授
- 2024/07/27土 〜 2024/09/28土
- 19:00〜20:30
- 全3回
- 会員 9,900円 / 一般 11,550円
2023年から24年にかけての日本社会では、例年に比べると原爆に関連する話題が多かったように思われます。G7の広島サミットから、映画『ゴジラ−1.0』や『オッペンハイマー』などが思い浮かぶところです。原爆による死者は、いまも追悼・慰霊の対象であり続けていますが、体験者世代の減少によって、具体的な顔を思い浮かべての追悼というよりは、やや漠然とした追悼になりつつあるのかもしれません。他方で、核兵器はいまも配備され続けていますが、核兵器に対する批判的想像力は弱体化しているようにみえます。現代の私たちは過去の原爆と現在の核兵器にいかに向き合っているのでしょうか。それを知るために、この講座では全三回で過去から現代にかけての日本社会の核兵器認識を探ります。(講師:記) @「被爆国」というアイデンティティ:占領下から50年代まで 「被爆国」というアイデンティティは、1945年8月6日と9日の直後から形成されたわけではありませんでした。敗戦から占領という過程で、核兵器に対する根本的な疑問はむしろ表面的には姿を消していきます。その理由としては、占領軍による検閲と、人びとの戦災復興への注力があったと言えるでしょう。ところが、1950年の朝鮮戦争勃発により核戦争の恐怖が高まります。また主権回復後には広島・長崎の原爆被害の実相が次第に明らかになり、これが反核運動の基盤となります。さらに、いわゆる「ビキニ事件」を端緒として核実験による被害が生じ始めたことにより、反核運動が盛り上がりました。こうして、「被爆国」というアイデンティティが1950年代の半ば以降に定着するようになったと考えることができます。第1回では、『ゴジラ』や『生きものの記録』などのメディア文化にも触れつつ、核兵器認識の変容を講義します。 A「核戦争の恐怖」のゆくえ:60年代から80年代 原水爆禁止運動の大きな盛り上がりは、60年代を通して沈静化していったようにみえます。いわゆる高度成長期の時期に、多くの人びとは、日米安保体制による「平和」を受け入れていったと考えることもできるでしょう。その「平和」は、全面的な核戦争を起こさないことで成立する「平和」でもありました。ところが、80年代初頭には再び大きな反核運動が起こります。80年代の反核運動の特徴は、サブカルチャーとの親和性にありました。反核意識が、そのときどきの社会状況を取り入れながら、多様な表れ方をしています。第2回でも、引き続き、マスメディアや世論調査、『はだしのゲン』などのメディア文化作品を参照しながら、核兵器の社会的位置づけを解明していきます。 B核戦争の想像力の変容:90年代から現在まで 「戦後50年」だった1995年は、戦争の死者をめぐる議論が盛り上がった時期でもありました。また、2000年代以降は体験世代の減少がアジェンダとなり「継承」という論点が広く意識されるようにもなりました。それと同時に、日米間や日韓間では、原爆が歴史認識問題の焦点になりました。他方で、対テロ戦争のように、戦争の様態が変化するなかで、従来の核戦争による絶滅のイメージは過去のものになりつつあります。第3回では、韓国人原爆犠牲者慰霊碑などのモニュメントや映画『ゴジラ−1.0』や『オッペンハイマー』などに触れながら、現代日本社会における核兵器を論じます。
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一外交官が見たプーチンのロシア
- 亀山 陽司/元外交官、著述家
- 2024/08/30金 〜 2024/09/20金
- 19:00〜20:30
- 全3回
- 会員 9,900円 / 一般 11,550円
「ロシアは頭では理解できない。ただ信じることができるだけだ。」とあるロシアの詩人が言いました。そんなロシアによるウクライナ侵攻は2年以上続いており、これまで私たち西側諸国が何となく信じていた国際秩序なるものに大きなひび割れを入れてしまいました。今年3月にはプーチン大統領が圧倒的な得票率で改めて大統領に選ばれ、プーチン政権は今後もしばらく続くことになります。西側諸国から見える姿とは異なり、プーチン大統領はロシア国民の強い支持を得ています。それは、彼が「ロシア文明とロシア国家」の存続と繁栄という大義に忠実な国家元首だからです。ロシアにとって、ウクライナ侵攻は「侵略戦争」ではなく「防衛戦争」という位置づけなのです。なぜそうなるのでしょうか。本講座では私が一外交官として見てきた「プーチンのロシア」の姿を紹介しながら、ロシアという国家の行動原理について考えていきたいと思います。(講師:記) 第1講義 プーチン政権下の現代ロシアとウクライナ侵攻 第2講義 ロシアの地政学的状況と祖国戦争 第3講義 プーチンとロシアン・イデオロギー 参考文献:[『地政学と歴史で読み解くロシアの行動原理』](https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85275-1)亀山陽司著 (PHP研究所)
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諜報国家ロシア
現代ロシア情報保安機関の制度と手法
- 保坂 三四郎/エストニア国際防衛安全保障センター研究員
- 2024/08/31土 〜 2024/09/14土
- 15:45〜17:15
- 全2回
- 会員 6,600円 / 一般 7,700円
1990年代エリツィン政権期において、民主派の批判にもかかわらず、なぜソ連国家保安委員会(KGB)が連邦保安庁(FSB)として事実上の存続に成功したのか。第1回では、情報機関に対する議会監視が骨抜きにされた経緯を含め、ソ連崩壊後のロシア情報保安機関の展開を見る。KGBからの継続性と変化(特にマフィア、オリガルヒとの癒着)、そして現代のロシア情報機関のカバー(大学へのFSB将校派遣制度など)にも注目する。ロシア情報保安機関の具体的な工作(アクティブメジャーズ等)とはどのようなものか。第2回では、2012年のプーチン大統領復帰後に開始されたウクライナ取り込み工作、2014年以降のロシアによる「ドンバス自治」工作、2022年のウクライナ全面侵攻におけるロシア情報機関の失敗と成功、近年の西側に対するアプローチについて概説する。また、時間が許す限り、ロシア情報保安機関研究のための情報源や近年のアーカイブ研究の具体例も紹介したい。 前講座(2024/4/27開催)では、プーチン大統領の出身機関として知られるKGBについて、1917年のロシア革命時に創設されたチェーカーにさかのぼり、ソ連時代の指導者や組織の変遷、KGBの基本的制度や工作の概要を解説した。本講座(全2回)では、ソ連崩壊後のロシア情報保安機関の制度と手法について、さまざまな資料や情報源から分かっていることを解説する。(講師:記) 第1回 ソ連崩壊後のロシア情報保安機関の展開 第2回 ロシアによる対ウクライナ・対西側工作 【開催方法について(2024/8/23記)】 第1回(8/31)のみ対面での講義をオンラインでも配信します(講師は教室)。 第2回(9/14)はオンラインのみの開催です。どちらも見逃し配信(1週間限定)がございます。 【参考図書】 保坂三四郎著[『諜報国家ロシア』](https://www.chuko.co.jp/shinsho/2023/06/102760.html)(中公新書、2023年) 【アーカイブ動画(販売は終了しました)】 前講座[「諜報国家ロシア KGBの歴史からひも解く」](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7311726)(収録日:2024/4/27)のアーカイブ動画を「朝カルアーカイブ」にて販売しています。 アーカイブ動画を事前にご視聴いただくと、より本講座の理解が深まります。 アーカイブ動画の視聴期限はご購入から7日間です。期限内はマイページで何度でもご覧いただけます。
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AIと言語
- 川添 愛/言語学者・作家
- 2024/09/07土 〜 2024/09/21土
- 15:30〜17:00
- 全2回
- 会員 6,930円 / 一般 9,130円
ChatGPTの登場以来、言葉を巧みに操る人工知能(AI)が大きな話題になっています。この講座では、言葉を扱うAIを読み解くための基礎知識を二回に分けて解説します。 第一回は、AIの開発の基盤となっている機械学習の概要と、第三次AIブームを牽引しているニューラルネットワークのしくみを解説します。第二回は、今のAIがどのように人間の言葉を扱っているか、またAIの言葉が人間の言葉とどのように違うかについて説明します。初学者向けですのであまり専門的なところまでは踏み込まず、受講者の皆さんにAIのしくみについておおよそのイメージを掴んでいただくことを目指します。(講師・記)
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2024年中国経済を読み解く
異質な大国が世界を揺さぶる
- 駒形 哲哉/慶応義塾大学教授
- 2024/09/28土
- 10:30〜12:00
- 全1回
- 会員 3,465円 / 一般 4,565円
アメリカ前政権時に燃え上がった米中対立は貿易から技術・安全保障をめぐる争いへと拡大し、ロシア・ウクライナ戦争が加わって体制間の分断の様相を呈してきました。ところが、EV、太陽光パネルの輸出急増が欧米との摩擦を引き起こすなど、中国の過剰供給能力が世界的問題になっており、対立は再び貿易摩擦の色を濃くしています。 予想より1年近く遅れて今年7月にようやく開催された中国共産党の重要会議(中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議)では「中国式現代化の推進」が強く打ち出されました。そこでは、国家安全を重視しつつ中国独自の経済システムをつきつめていきながら成長方式の転換を図ろうという姿勢が示されていますが、「中国式」の追求は上記会議コミュニケで述べられたような「グローバルガバナンスをリードする」ことになりうるのでしょうか? 本講座では、国際情勢、政治、市場の拡大が混然一体となってつき動く中国経済の今後を考えてみたいと思います。 (講師記)
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- トライアル可
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女性の権利の歴史と日本
法曹界を切り拓いた女性の視点から
- 辻村 みよ子/東北大学名誉教授・弁護士
- 2024/09/28土
- 10:30〜12:00
- 全1回
- 会員 3,300円 / 一般 3,850円
NHKの連続テレビ小説『虎に翼』で法曹界を切り拓いた女性達への関心が高まるなか、フランスでは女性の中絶の自由を明記するための憲法改正が行われました。米国最高裁の判例変更なども含め、欧米諸国での展開と日本の歴史を比較しつつ、生殖の権利や氏名に関する権利等の課題について検討します。 (講師・記) 〈参考〉 辻村みよ子=齊藤笑美子『ジェンダー平等を実現する法と政治ーーフランスのパリテ法から考える日本の課題』花伝社(2023年)
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スマホ育児が子どもを壊す
近年の子どもの心と身体の激変のタブー
- 石井 光太/ノンフィクション作家
- 2024/09/28土
- 15:30〜17:00
- 全1回
- 会員 3,465円 / 一般 4,565円
今の子どもは、かつてとはまったく異なる環境で育てられています。0歳からスマホ育児で育てられ、平均スマホ利用年齢は2歳になりました。ハイハイができない子、遊び方を知らない子、ボール投げができない子、友達を作れない子、しゃがめない子が珍しくなくなり、小中学校では不登校、いじめ、校内暴力は過去最多を記録しています。今の子どもたちはどのように育てられ、それが社会問題とどのようにつながっているのでしょう。『ルポ スマホ育児が子どもを壊す』(新潮社)の著者が子供のリアルと打開策を話します。(講師:記)
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世界の選挙と民主主義@【朝カルアーカイブ】
ロシア
- 駒木 明義/朝日新聞論説委員
- 会員 1,320円 / 一般 1,320円
ロシアのプーチン大統領が、3月の大統領選で圧勝しました。2030年までの任期を手にし、ソ連時代のスターリンを上回る超長期政権となりそうです。しかし今回の選挙は、候補者の顔ぶれなど、すべてが政権にコントロールされていました。どんな選挙だったのか。民主主義の根幹を支える仕組みのはずの選挙が、なぜ茶番になってしまったのか。歴史をさかのぼって考えます。そこには、日本にとってもひとごとではない教訓があります。 ・朝日新聞デジタルとの共同企画『朝カルっ! 流し見ニュース講座』は[こちら](https://www.asahi.com/rensai/list.html?id=803)。
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世界の選挙と民主主義A【朝カルアーカイブ】
インド
- 奈良部 健/朝日新聞経済部記者
- 会員 1,320円 / 一般 1,320円
14億の人口を有し、「世界最大の民主主義」国家を自認するインドの総選挙。インドは米国、中国に次ぐ第三の超大国になるともてはやされ、日本もこの国を「取り込む」必要性を唱え続けてきました。ですが、そもそもインドは本当に民主主義国家なのでしょうか。危険な兆候がみられるようになったインド社会の深層を、選挙を通して考えます。 ・朝日新聞デジタルとの共同企画『朝カルっ! 流し見ニュース講座』は[こちら](https://www.asahi.com/rensai/list.html?id=803)。
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世界の選挙と民主主義B【朝カルアーカイブ】
ヨーロッパ
- 稲田 信司/朝日新聞元国際報道部長
- 会員 1,320円 / 一般 1,320円
ウクライナでの戦闘が「長い戦争」の様相を呈している。欧州政治の行方は、ウクライナ情勢と米大統領選の今後の展開に大きく左右される。6月予定の欧州議会選挙では、ウクライナ問題への不満の受け皿となっているポピュリズム勢力がどこまで伸長するのかが注目される。自由主義に基づく国際ルールづくりを先導してきた欧州連合(EU)はこの危機をどう乗り越えるのか。EU離脱を果たした英国の総選挙についても予見する。 ・朝日新聞デジタルとの共同企画『朝カルっ! 流し見ニュース講座』は[こちら](https://www.asahi.com/rensai/list.html?id=803)。
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世界の選挙と民主主義C【朝カルアーカイブ】
アメリカ
- 園田 耕司/朝日新聞政治部次長(元ワシントン特派員)
- 会員 1,320円 / 一般 1,320円
11月の米大統領選で復権が予見されるトランプ前大統領。トランプ氏は本当に勝つ可能性が高いのか? リベラル・保守派に真っ二つに割れる「分極社会」の中、トランプ氏を押し上げる米国民の民意とは何か? 仮に「もしトラ」が実現すれば、国際秩序はどうなる? ウクライナ戦争、米中対立の行方、そして日本への影響は? 元ワシントン特派員で、トランプ、バイデン両政権を現地で取材してきた記者がお話しします。 ・朝日新聞デジタルとの共同企画『朝カルっ! 流し見ニュース講座』は[こちら](https://www.asahi.com/rensai/list.html?id=803)。
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世界の選挙と民主主義D【朝カルアーカイブ】
韓国
- 箱田 哲也/朝日新聞記者(朝鮮半島担当)
- 会員 1,320円 / 一般 1,320円
ダイナミック・コリアの異名をもつお隣の国、韓国ですが、とりわけ政治の展開はBTSに劣らぬほどダイナミックです。4月あった総選挙では尹錫悦政権を支える与党は歴史的大敗を喫しました。なぜそんな結果になったのか。関係が改善しつつある日韓外交や、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮政策への影響は。朝鮮半島のいま、をお話しします。 ・朝日新聞デジタルとの共同企画『朝カルっ! 流し見ニュース講座』は[こちら](https://www.asahi.com/rensai/list.html?id=803)。
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世界の選挙と民主主義E【朝カルアーカイブ】
中南米
- 岡田 玄/朝日新聞オピニオン編集部記者
- 会員 1,320円 / 一般 1,320円
メキシコとベネズエラの大統領選を手がかりに、ラテンアメリカの政治動向や歴史について解説します。近年、この地域ではブラジルやコロンビアなどで相次いで左派政権が誕生し、やはり左派政権が席巻した今世紀初頭の潮流「ピンク・タイド」の再来と捉える向きもあります。メキシコ、ベネズエラでも「左派」が勝利する可能性がありますが、それは「ピンク・タイド」と呼べるものなのでしょうか。国ごとの背景や歴史をひもときながら、考えます。 ・朝日新聞デジタルとの共同企画『朝カルっ! 流し見ニュース講座』は[こちら](https://www.asahi.com/rensai/list.html?id=803)。
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兵庫県と鹿児島県警の内部告発をどう考える
公共情報の自由な流通のための「公益通報」制度是正策は?
- 奥山 俊宏/上智大学文学部新聞学科教授(元朝日新聞記者)
- 2024/10/09水 〜 2024/12/11水
- 19:00〜20:30
- 全3回
- 会員 10,395円 / 一般 13,695円
兵庫県庁と鹿児島県警で、60歳の定年まで勤め上げて、組織の最高幹部へとのぼりつめた2人が、組織のトップの不正を明らかにする文書をジャーナリストに送る内部告発にこの3月に相次いで踏み切りました。ところが、組織の管理者によってそれを把握されてしまい、組織の規律に反したと決めつけられて不利益に扱われ、2人とも、自殺を図るところにまで追い詰められる事態となりました。公益通報者保護法が制定されて20年となる日本ですが、社会のためになる内部告発をした人への報復があとを絶ちません。なぜこのような事態が現代日本で起きるのでしょうか。知る権利の基盤となる公共情報の自由な流通を少しでも豊かにするためには、こうした事態をどのようにとらえ、どのように是正すればよいのでしょうか。参加者とともに現状を把握し、改善への方向性を議論します。(講師:記) (1)兵庫県前西播磨県民局長の内部告発と内部通報制度 [https://slownews.com/n/n00fb7d3d551d](https://slownews.com/n/n00fb7d3d551d) (2)鹿児島県警前生活安全部長の内部告発と報道の自由 [https://slownews.com/n/n15ba97f67cfe](https://slownews.com/n/n15ba97f67cfe) (3)公益通報者保護法の現状と改正の検討 【参考図書】 [『内部告発のケーススタディから読み解く組織の現実 改正公益通報者保護法で何が変わるのか』(朝日新聞出版、2022年)](https://publications.asahi.com/product/23526.html)
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現代社会と経済を読む 古典とともに
第2期 中世から「長い16世紀」(1450‐1650年)
- 水野 和夫/元法政大学教授
- 2024/10/12土 〜 2024/12/14土
- 18:30〜20:00
- 全4回
- 会員 13,860円 / 一般 18,260円
「歴史は人間の狂気の集積である」(アルチュセール)、「世界は病院である」(鈴木忠志) 太古から現代に続く、人間の社会の営みでもある「経済」。現代経済、現代社会の事象にリンクしながら、古代から現代までの時間軸で考察します。解き明かすヒントには、もう一つの人間の営みでもある「古典」「芸術」を導き手とします。 第1回のアレキサンダー大王(在B.C.336-323年)時代の「正義とはなにか?」に対する答えの正解はあるのでしょうか。今般のロシア・ウクライナ戦争、イスラエル・ハマス戦争の勃発は、21世紀の現在になっても正解がないことを明らかにしています。 第12回ではエウリピデス(B.C.480-406年)が書いた戯曲『トロイアの女』を取り上げます。解き明かされるのは、現代は「古代ギリシャの政治・経済に始まって、古代ギリシャの芸術に立ちかえる」こと。その帰結を検証する12回の講義、人間学としての経済を考える試みです。(講師・記) 【各回テーマ】※状況によって変更することもございます。(2024/07/27改) 第1期〈古代・中世〉 2024.7月期 7/13●1)アウグスティヌス『神の国』と正義×アレキサンダー大王「国家と盗賊の違いは何か?」 ・トマス・アクイナス『神学大全』と公正価格×公正価格とは? 8/3●2)続・アウグスティヌス『神の国』と正義×アレキサンダー大王「国家と盗賊の違いは何か?」 ・トマス・アクイナス『神学大全』と公正価格×公正価格とは? 9/14●3)オリ―ヴィ(大黒俊二『嘘と貪欲』)と利子の正当化×13世紀に貨幣は「石」から「種子」へ ★第2期〈中世から「長い16世紀」(1450‐1650年)〉 2024.10月期 10/12●4)ダンテ『神曲』とルネサンス×「神と利潤のために」(ダティーニ商会の標語)、「私的な利益こそ、すべての人間を導く主である」(グィッチャルディーニ) ・ルターの宗教改革とアダム・スミス 11/9●5)トマス・モア『ユートピア』と「血の立法」×資本の自由化と労働の規制緩和(=「羊が人間を食べている」の21世紀版) 11/30●6)シェイクスピア『リア王』と「さかさま世界」×「シンボルエコノミー」と「ショック・ドクトリン」 12/14●7)『ハムレットとドン・キホーテ』(ツルゲーネフ)×エゴイズムVS.自己犠牲 第3期〈近代〉 8)宗教と国家(マルクス『ヘーゲル法哲学批判』)×トランプ現象=「国家と社会こそ倒錯した世界」(マルクス『ヘーゲル法哲学批判』) 9)ジョン・ロック『統治二論』と所有権×「人肉裁判」における正義と慈愛 10)ゲーテ『ファウスト』とマルクス、ゾンバルト×「経済とは錬金術的現象」(ゲーテ)であり、暴走する「目に見える神(貨幣)」(マルクス) 第4期〈現代〉 11)三島由紀夫「果たし得ていない約束」とケインズ×「からっぽの日本」(三島)と「貨幣愛の追求は病気である」(ケインズ) 12)ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』とハイエク ×中心と自由の喪失とビリオネアの興隆 13)エウリピデス『トロイアの女』と戦争×戦後の日米関係
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