「英米小説の翻訳」「文芸翻訳教室」講座の講師・越前敏弥が、翻訳業界やその周辺で仕事をしているさまざまな人たちから話をうかがうシリーズ。予習は不要なので、気軽にご参加ください。 今回は、『世界はラテン語でできている』などのご著書が大好評で、朝日カルチャーセンター横浜教室でもラテン語入門のクラスの講師をつとめていらっしゃるラテン語さんをお招きし、ラテン語の魅力についてたっぷり話していただきます。どんなきっかけでラテン語に惹かれるようになったかや、ご自身でどう学んでいらっしゃったかといった話からはじめて、われわれの生活に溶けこんでいるラテン語の具体例に言及しつつ、後半はいくつかのクイズを交えた簡単なラテン語入門講座をおこなっていただけたらと考えています。 英語も含めた西洋の言語で書かれた文学作品を翻訳していく場合、ラテン語の単語や成句を避けて通ることはできません。わたし自身も非常に興味があり、お話をうかがうのをとても楽しみにしています。 翻訳者や学習者だけでなく、文学や西洋文化全般に興味がある人など、どなたでも気軽にご参加ください。最後にQ&Aの時間もとる予定です。(越前・記))
詳しく見る山林のみどりではなく、見慣れた平地のみどりが一斉に伐られていく、そんな時代があった。太平洋戦争開始から1年後の1943年2月、ガダルカナル島の敗戦を機に国は木を「戦争資材」とみなし、屋敷林、街路樹、寺社の境内林、公園林、海岸林、学校林など身近な平地の巨木、大木に目を付けた。圧倒的に不足する船、それも木造船を大量に造るために。表向きは「強制」の形は取らず、国民が自主的に伐る国民運動の形をとった。だが実態はいかに。さらに木造船は役に立ったのか。(講師・記) 【参考図書】 ・瀬田勝哉 『戦争が巨木を伐った 太平洋戦争と供木運動・木造船』 平凡社 2021年 詳細は[こちら](https://www.heibonsha.co.jp/book/b529257.html) ★講師新刊情報★ ・『木に「伝記」あり 巨樹イチョウの史料を探して全国を歩く』 朝日新聞出版 2025年 詳細は[こちら](https://publications.asahi.com/product/25342.html)
詳しく見るイタリア美術は西洋美術の中心でした。特に14〜18世紀は巨匠の時代であり、代表的な美術家の名から、「ジョットからティエポロまで」と言われています。そして都市ごとに豊かな美術が開花しました。イタリア美術発祥の地である13世紀のアッシジ、ゴシック美術の中心地14世紀シエナ、ルネサンスを生んだ15世紀フィレンツェ、盛期ルネサンスからマニエリスム、そしてバロックから新古典主義の舞台となった16世紀から18世紀のローマ、そして中世から18世紀まで一千年の美術の都であったヴェネツィア。これら主要都市ごとにイタリア美術の歴史について概観します。後半はミラノで生まれ、ローマ、ナポリ、シチリアで活躍したカラヴァッジョ芸術の魅力に迫ります。
詳しく見る地球における生命の存在は多数の幸運の結果によるものです。一例を挙げると、地球の大きさ、太陽からの距離、公転軌道の形状、地軸の傾斜角などです。また生命が誕生してからヒトまでの進化にも多数の偶然がありました。 体表的なものを紹介しながら、今、地球にヒトが存在できている奇跡を考えてみます。【オンライン受講 ご案内事項】 ・本講座はZoomウェビナーを使用したオンライン受講の申し込みページです。教室受講をご希望の場合は別の当該講座紹介からお申込みください。パソコンやタブレット、スマートフォンで配信を見ることができます。受講者の映像、音声は配信されません。 ・オンライン受講に際し、ご留意いただきたい事項やキャンセルの扱いなどを[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/wp/online_notice/)にまとめました。ご受講前に必ずご一読ください。 ・講座視聴リンク不着やキャンセル等のご連絡は、asaculonline009@asahiculture.comで承ります。 ・終了後原則2〜3日以内に見逃し配信をアップいたします。
詳しく見るおとぎ話は子どものための幻想的な物語と捉えられがちですが、実は、大人だからこそ共感し、自身の経験に重ね合わせて新たな気づきを得られるエッセンスが詰まっています。 本講座では、おとぎ話の物語内容を紐解きながら、現実の社会や人生に通じる隠されたメッセージ読み解きます。物語の中には、現代を生きる私たちが直面するかもしれない困難とその克服のヒント、そして幸せや愛とはなにかを改めて考える手がかりが散りばめられています。 時代を超えて語り継がれ、作り直される、おとぎ話の奥深さに迫りましょう。 <講師より> 行くな、開けるな、食べるな……おとぎ話にはタブーがつきものです。でも主人公は秘密を知りたくて、禁止の決まりを破ります。家庭の権力者が男性だった時代、閉じられた秘密を探る女性をおとぎ話はどう描いたか。「開けてはいけない秘密の部屋」をテーマにした『青ひげ』物語と、その類話を読んでみましょう。隠したい心と、知りたい心の対立。大人の解釈も加えつつ、秘密の暴露がどうハッピーエンドへつながるのかを読み取ります。 <カリキュラム> 【第1回】シャルル・ペローの『青ひげ』(1897) と 伝承物語『ミスター・フォックス』 【第2回】アンジェラ・カーター『血だらけの部屋』(1979) を解釈する 参考書籍:『おとぎ話はなぜ残酷でハッピーエンドなのか』(著:ウェルズ恵子、岩波ジュニア新書) ※本講座は第4章をベースに展開します。
詳しく見る映画「コンクラーベ」や新教皇の誕生など、最近カトリック教会に関する話題が多い。しかし、日本では教皇や教皇庁、枢機卿や教皇選挙(コンクラーベ)に関してはあまりよく知られていない。西洋美術史において、教皇はルネサンスとバロックの成立と発展に大きな役割を果たした。ミケランジェロやラファエッロ、ベルニーニを生んだルネサンスとバロックの教皇たち。彼らはカトリック教会の指導者であると同時に、教会国家の君主でもあった。教皇とはどのような人々で、コンクラーベはどのようなものだったのか、そしていかにして彼らは偉大なる美術のパトロンとなったのか、できるだけ分かりやすくお話したいと思う。 (講師・記) 画像:サン・ピエトロ大聖堂(2025年5月) <スケジュール> ※スケジュールは変更なる場合もございます。 第1回 ルネサンス教皇たちのローマ 第2回 バロック教皇たちのローマ ★石鍋真澄先生のレギュラー講座はこちら! [「イタリア美術の500年」](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7999353) 木曜 13:00〜14:30
詳しく見る江戸時代、出版文化が大きく発展しました。その影響を受けて、怪異もさまざまに展開していきました。今回は、難産で死んだ女性が変化した怪異「ウブメ」を素材にして、書物などのメディアを通じて、どのように展開したのか―具体的には、古典の参照や中国の怪鳥の吸収など―を考えていきます。 ------------------------------------------------------------------------------------------- 「怪異学」はフシギなコトやモノについて歴史や文学・民俗の記録を解読することから、その認識を生み出した社会・文化の特質や日本人の心の軌跡を探る新しい学問です。東アジア恠異(かいい)学会の講師陣が、怪異学の世界へと誘います。 -------------------------------------------------------------------------------------------
詳しく見る今年の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の主人公、蔦屋重三郎の生きた時代に、幕府政治をリードした一人である、松平定信を取り上げます。みなさんは、定信に、どのようなイメージをお持ちでしょうか。本講座では、御三卿の田安家の御曹司が、いかにして老中となり、11代将軍家斉を支え、寛政の改革を行ったのか。史料を読み解きながら、定信が生きた時代と彼をめぐる人々、そして、その実像に迫ります。(講師:記) 第1回 定信はいかにして老中になったのか 第2回 寛政の改革@ ー定信と目付 第3回 寛政の改革A ー定信と長谷川平蔵 画像:絹本着色松平定信像(鎮国守国神社) 【参考図書】 福留真紀著[『徳川将軍の側近たち』](https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166614950)(文藝春秋、2025年)
詳しく見る四季折々に華やかな祝祭空間へと姿を変え、訪れる人々に極上の非日常体験を提供していた江戸の吉原。「紋日」(もんび)と呼ばれる独自の祝祭日は年間100日におよぶこともあり、満開の桜並木が現れる「仲之町の桜」、夏の夜を幻想的に彩る「玉菊燈籠」、芸者衆が芸と奇麗を競う「俄」(にわか)など、季節ごとに趣向を凝らした催しが繰り広げられていました。この講座では、浮世絵や当時の記録を手がかりに、吉原ならではの年中行事や独自のしきたりについて、詳しく解説していきます。(講師:記) 画像:十返舎一九<十返舎一九(1世 1765生)>//著,紫屋歌麿<喜多川歌麿>//筆『青楼絵抄年中行事』上之巻,上総屋忠助,享和4(1804)刊. [国立国会図書館デジタルコレクション](https://dl.ndl.go.jp/pid/1287535)
詳しく見る吉原の本屋から出版界のメインストリート日本橋に店舗を構え本格的に錦絵出版に乗り出した版元蔦屋重三郎は、寛政4,5年(1792、93)頃、喜多川歌麿の美人大首絵をヒットさせました。そして次に挑んだのが、寛政6年の東洲斎写楽による役者絵の出版でした。現代において写楽はなぜ「謎の浮世絵師」と称されるのでしょうか。寛政期(1789-1801)の役者絵出版の様相を背景に、写楽の生没年や経歴、異例に恵まれた役者絵デビュー、そして1年もしないうちに筆を折ったらしいこと…この絵師をめぐる謎をたどりつつ、その実像に迫ってみたいと思います。(講師:記) 東洲斎写楽筆《三代目大谷鬼次の江戸兵衛》大判錦絵 寛政6年 東京国立博物館蔵 出典:[国立博物館所蔵品統合検索システム](https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-10569-471)
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