『古事記』上巻「神がみの物語」を、冒頭から丁寧に読み進め、いよいよ、高天の原の神々による出雲制圧へと話は展開します。 それぞれの神話にはどのような背景や歴史があるか、神の名や神話にこめられた意味は何か、『日本書紀』など共通する神話や伝承との共通性や相違についてなど、多面的に『古事記』神話を考察します。教室では、最古の写本「真福寺本古事記」を底本として、原文と現代語訳とを対照させた自作テキスト(プリント配布)に基づきながら、はじめて『古事記』を読む人にも、 何度も読んでいる人にも楽しめる講座を心がけています。 4月期ですが、従来「国譲り」神話と呼ばれていた部分を読んでいきたいと思います。わたしは「国譲り」という言い方には疑問をもっていて、内容からみれば、出雲制圧神話ではないかと考えていますが、そのあたりのことを含め、考古学的・歴史学的な知見を踏まえて神話を読み解いてみたいと思っています。古事記の神話もいよいよ後半に入りますが、ますますおもしろくなると思います。新規の方もどうぞお気楽にご参加ください。 (2026年.1月講師・記/2024年10月開講) 〈テキスト〉 プリントを配布します。今期は「高天原」から読み進めます。 〈参考書〉※なくてもかまいませんが、持っていると予習復習に好都合です。 三浦佑之『口語訳古事記 神代篇』(文春文庫) 倉野憲司『古事記』(岩波文庫)あるいはその他の古事記テキスト
詳しく見る戦国時代末期九州での島津義久との戦いに窮した大友宗麟(義鎮)は、天正14(1586)年にひそかに大坂城を訪れて関白豊臣秀吉に援軍を要請しました。4月6日に行われた秀吉への謁見の際の見聞を、宗麟はその日のうちに記録に残し、豊後で待つ重臣たちに手紙を書き送っており、現在、その書状は「大友家文書録」という影写本で東京大学史料編纂所に保存されています。この講座では、筆まめな宗麟が書き残した謁見記史料を読み解きながら、その場にいた秀吉と秀長、千利休らの人間関係や、大坂城内の空間構造などを解明していきます。(講師:記) 【今期の予定】 第1回:記録から秀吉・秀長―宗麟の謁見空間を復元する 第2回:黄金茶室と秀吉の茶道 第3回:宗麟が見た大坂城の天守・鉄砲蔵・秀吉の寝所 【来期の予定】 第4回:秀吉が自慢した名物茶道具 第5回:宗麟が見立てた豊臣政権内の秀長と利休 第6回:大坂城謁見から九州平定へ 画像:大友宗麟の「大坂城謁見記」
詳しく見る経済格差、インフレ、気候危機、社会的分断の広がりなど、資本主義に起因する諸問題はますます深刻化しています。このような状況のなかで資本主義を批判的に分析した古典的名著であるカール・マルクスの『資本論』に改めて注目が集まっています。とはいえ、第一巻、あるいはその途中で挫折してしまう読者も少なくないのではないでしょうか。本講座では、どうしたら『資本論』全3巻を挫折せず読み切ることができるか、そのポイントをお話ししたい思います。その際、これまでの拙著における説明とはやや異なった視角も取り入れながら、できるだけ全体をシンプルに説明したいと考えています。(講師・記) 【カリキュラム】 ※状況により変更することもございます。 第1回 商品や貨幣はなぜ存在するのか——労働の希少性と価値法則 第2回 資本は世界をいかに変容させてきたか——資本の生産と流通 第3回 なぜ資本主義が金融化しレントが台頭したのか——架空資本と虚偽の社会的価値
詳しく見るラテン語は古代ローマで生まれ、中世はもちろん、近代でも文人たちによって書かれ、話されつづけ、その歴史は現在まで続いています。ラテン語を読むことができれば、2000年以上前の人が書いたものを直接理解できます。しかし、ラテン語というのは、英語などよりも文法が複雑なため、独学では挫折してしまいがちです。 この講座では、そんなラテン語をゼロから始める方に、文法の基礎を分かりやすく解説します。ラテン語をより身近に感じていただけるように、日本語や英語に入っているラテン語由来の単語や表現も多く取り上げます。(講師記) *2026年4月開講 *本講座開講前に、同講師による単発の公開講座もございます→[ラテン語 古代ローマの輝ける遺産](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8794857)※ご受講必須ではございません。 <今学期のカリキュラム(予定)> 1 イントロダクション、文字と発音 2 アクセント、第1活用動詞 3 第1、第2活用動詞、不定法 4 第1変化名詞 5 第3活用、第4活用動詞 6 第2変化名詞 <年間予定カリキュラム> 1 イントロダクション、文字と発音 2 アクセント、第1活用動詞 3 第1、第2活用動詞、不定法 4 第1変化名詞 5 第3活用、第4活用動詞 6 第2変化名詞 7 第1、第2変化形容詞 8 第2変化名詞(続き) 9 第1、第2変化形容詞(続き) 10 未完了過去と未来 11 前置詞 12 sumの活用 13 文章読解 14 第3変化名詞 15 第3変化名詞(続き) 16 完了 17 第3変化名詞(続き) 18 第3変化名詞(続き) 19 過去完了、未来完了 20 第3変化形容詞 21 受動態現在 22 受動態未完了過去と未来 23 eō、fiō、ferō 24 第4、第5変化名詞 25 文章読解 26 完了分詞 27 受動態完了、過去完了と未来完了 28 代名詞 29 人称代名詞、再帰代名詞、所有形容詞 30 現在分詞、分詞の用法 31 疑問代名詞、疑問形容詞 32 デポネント動詞 33 比較級と最上級 34 volō、nōlō、mālō 35 命令法 36 接続法 37 接続法(続き) 38 文章読解 39 接続法(続き) 40 接続法(続き) 41 関係代名詞 42 関係代名詞(続き) 43 動名詞、動形容詞 44 目的分詞 45 特殊な構文 46 文章読解 47 文章読解 48 文章読解
詳しく見る名アレンジャー・山川恵津子さんと元アイドル・宮前真樹さんによる豪華対談講座を開催します。 山川さんは1980年代からシティポップやアイドルソングを支え、代表的な作品で 第28回日本レコード大賞編曲賞 を女性として初めて受賞、1000曲以上の作編曲を手がけてきた音楽界の重鎮です。 一方、宮前さんは1989年にアイドルグループ CoCo のメンバーとしてデビューした後、ソロとしても活動され、現在は料理研究家として活躍しながら、アイドル文化の継承者として独自の視点で業界を見つめています。 本講座では、80年代アイドル黄金期から現在に至るまでの楽曲制作とアイドル像の変遷をたどりながら、“アイドルはどのように生まれるのか”をひもときます。 そして今年4月には、宮前さんがプロデュースする新アイドルグループ「&chocolamie(ショコラミ)」がデビュー予定。山川さんも音楽監修(作曲・編曲)を務め、グループの音楽的世界観を構築しています。まさにアイドル誕生の瞬間が、リアルタイムで動いています。 黄金期の舞台裏から新世代アイドルの創造まで──過去と未来が交差する、ここでしか聞けない特別な対談です。
詳しく見るトルコのイスタンブールは19世紀後半の西欧が生んだ豪華列車・オリエント急行の東の終着点です。新市街は、オスマン帝国に進出した西欧諸国の合同租界となっており、イスラム社会の中の“コンスタンティノープル”探訪の浪漫に惹かれ、多くの観光客がやってきました。この路線は東方に利権を求める西欧諸国の相乗りで敷設が始まり、本国と共同租界を結ぶ帝国主義のツールとなったとともに、オスマン皇族やギリシャ正教の聖職者らを2度と戻らぬ祖国から西方へ運び去った、トルコ革命史の証人でもあります。激動の近現代史の解説をまじえ、オリエント急行の街イスタンブールにいざないます。(講師・記) 【題目:オリエント急行へのいざない】 1:パリ発“コンスタンティノープル” 2:ペラパラス・ホテルと異国情緒 3:アガサ・クリスティが見たトルコ 画像は、ペラパラス・ホテル ロビー
詳しく見る私たちが絵画を鑑賞するときの感動は、まずは構図の素晴らしさ、色彩の鮮やかさ、そして卓越した画家の技量によってもたらされ、そこに「驚き」や「発見」が加わることもあるでしょう。しかし、絵画の様式や主題だけではなく、それが描かれた文化的・思想的な背景を知ることは、作品の理解を深めることになり、私たちの感動を増すことになるでしょう。今回の講座においては、イタリア・ルネサンスを代表する、ボッティチェッリの《ヴィーナスの誕生》と《春》、およびヴァティカン宮の「署名の間」に描かれた、ラファエッロの《アテナイの学堂》を取り上げてお話しします。(講師・記) @5月13日 ボッティチェッリ《ヴィーナスの誕生》と《春》の図像学 A6月10日 ラファエッロ《アテナイの学堂》の図像学 図版:ボッティチェッリ《ヴィーナスの誕生》1484-86年 フィレンツェウフィツィ美術館
詳しく見る2026年は水俣病の公式確認から70年の節目の年。水俣病問題はいまに至っても解決しておらず、企業や行政の権力複合体が弱者を圧殺するという構図は、時や場所を変えて繰り返されています。水俣病は過去の出来事ではなく、現代に生きる私たち自身の課題です。本講座では、水俣病事件を時系列でたどり、水俣病はなぜ発生したのか、被害の拡大をなぜ食い止められなかったのか。今後の課題は何なのか、『評伝石牟礼道子』『水俣病闘争史』などの著作がある講師と共に考えていきます。一見複雑な水俣病問題を分かりやすく語ります。 5月23日 [奇病の発生](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8766958) 6月27日 [患者の拡大と患者圧殺](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8767063) 7月25日 石牟礼道子と渡辺京二 8月22日 水俣病闘争 9月26日 水俣病は現在の課題 ※1回ずつの受講もできます。会員3,652円、一般4,202円です。
詳しく見る来年はきっと世界中でさまざまな記念イベントが企画され、コンサートでもベートーヴェンの作品が「押すな押すな」の状況になることでしょう。でも、来年になってからでは遅いですね。今年のうちに準備して、見もの聴きものを逃さないようにいたしましょう。というわけで、鬼が笑いこけるのもかまわず、1年早くベートーヴェンを話題にしてしまいます。各回、独自のテーマを設定し、私の他講座と同様、気ままで気楽にやります。 1)[5月23日](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8761675&p=9c3f4e7fc7e664229e5bda6ff1eb4edc14e6b67b9e5ca39b86cc495ca42c5abb) 継承と出発:ベートーヴェンがウィーンに出てきて作曲家として活動を開始する。そのいちばん初期に焦点をあてます。 2)7月24日 戦略:ベートーヴェンは自分に注目し、自分の作品を注意深く聴いてもらうために独自の工夫をしている。そう私には見えるのです。 3)9月26日 スケルツォ:多楽章構成の作品にこの楽章を組み入れたのは、ベートーヴェンの個性の発現です。それは次第にたんなる挿入楽章を超えてしまいます。 ★1回ずつの受講も可能です。日付をクリックして該当ページへお進みください。 (7月、9月のお申し込ページはしばらくお待ちください) ====================================
詳しく見る屯門(テュンムン)は、香港では目立たない僻地である。「軽鉄(路面電車)」に人生一度も乗ったことない香港人が大勢いる。屯門の旧称である青山(キャッスルピーク)も、精神科病院の名称として定着しており、精神疾患を連想させる語となっている。『幻愛』は、こうした屯門をロマンチックな物語の舞台へと転化し、社会的意義と商業的価値を兼ね備えつつ、精神疾患という題材を扱っている。 本講座では、ロケ地、衣装、エンドロールに至るまで細部を考察し、屯門の地景、香港人の性に対する態度、「父親不在」の問題、胡蝶の象徴などの切り口から本作を読み解く。 画像コピーライト:映画『幻愛』Photon Films (HK) Limited © 2019 All Rights Reserved 2026年2月20日公開
詳しく見る本講座では毎回数点の古文書に注目しながら、中世の鎌倉の政治や文化について考えていきます。 日本初の本格的武家政権である鎌倉幕府。その拠点としての鎌倉の重要性はよく知られていますが、実は幕府滅亡後の室町時代や戦国時代においても、鎌倉は独自の求心力を保ち続け、周辺に大きな影響を及ぼしていました。しかしそのような鎌倉の歴史的変遷は、現在必ずしも正確には伝わっていないように感じられます。そこでこの講座では、古文書をはじめとする良質な同時代史料の記述に基づきながら、中世鎌倉の実像に迫っていきたいと思います。 ★今期開講。1年12講で学びます。 <各回カリキュラム(予定)> ◆4月期 第1回 源頼朝と鶴岡八幡宮 第2回 発給文書にみる鎌倉幕府の権力構造 第3回 北条時宗と円覚寺 ◆7月期 第4回 鎌倉幕府滅亡後の鎌倉 第5回 関東公方足利氏と関東管領上杉氏 第6回 室町時代の東西問題―京・鎌倉の対立― ◆10月期 第7回 室町時代の鎌倉寺社 第8回 室町時代の内乱と鎌倉@―永享の乱― 第9回 室町時代の内乱と鎌倉A―享徳の乱― ◆2026年1月期 第10回 戦国争乱と鎌倉 第11回 小田原北条氏と鎌倉 第12回 戦国の終焉と鎌倉
詳しく見るヨーロッパの古い都市、大学、各種の団体は伝統的に、それぞれ独自の紋章をもっています。そしてその伝統は、現代の会社のトレードマーク、スポーツチームのロゴ、学校のエンブレムなどに受け継がれています。本講座では、ヨーロッパ中世の宮廷で誕生した紋章の起源と様々な形態を紹介し、それが近代ヨーロッパでインプレーザ(個別的標章)やエンブレム(寓意的な象徴図案)へと発展していく過程を、多くのスライドを用いながら具体的にお話します。4月期は紋章の起源、紋章図形、ヨーロッパの王家の紋章について扱います。(講師・記) *2026年4月開講。全6講。随時、途中受講が可能です。 <各回の講義内容> ■4月期 第1回 ヨーロッパにおける紋章の起源と展開 第2回 紋章図形の基本的な規則と構造 第3回 神聖ローマ帝国、イギリス、フランスの王家の紋章 ■7月期 第1回 近代ヨーロッパの王家・貴族のインプレーザ(個別的標章) 第2回 エンブレム(寓意的な象徴図案)・ブックの流布 第3回 インプレーザ、エンブレムの芸術作品への影響
詳しく見るヴェネツィアに生まれ、トレヴィーゾ、ベルガモ、マルケ地方の小都市などで活躍した画家ロレンツォ・ロット(1480頃〜1556/57年)。神秘的な人物描写や奇抜な構図、幻想的な風景表現などを特徴とする彼の絵はきわめて個性的です。深い心理的洞察をベースに、遊び心あふれるさまざまな工夫や仕掛けが施された肖像画はとりわけ強い魅力を放っています。今回の講座では、16世紀前半のイタリア絵画史のなかで独特の存在感を持つ彼の生涯を辿りながら、作品を丁寧に鑑賞してみましょう。 テーマ 第1回 ロレンツォ・ロットの世界(初期)−ヴェネツィアでの生誕からマルケ地方での活躍(1512年)まで。 第2回 ロレンツォ・ロットの世界(中期)−ベルガモでの飛躍(1513〜25年)。 第3回 ロレンツォ・ロットの世界(後期)−ヴェネツィアへの帰還(1526年)からロレートでの死(1556/57年)まで。
詳しく見る朝日新聞デジタルマガジン「&w」に、なにげない風景がいとおしくてたまらなくなる珠玉の連載があります。題して『東京の台所2』。台所にまつわる数々のエピソードから住人のこれまでの日々の葛藤や決断、悲しみや喜びが伝わり、いつしか自身の人生と重ねて共感してしまう。そんな、魅力的で、読む人の心をつかんで離さない文章の書き手は、エッセイストの大平一枝さんです。 今回はその大平さんが、講座の壇上に初登場。 プロのエッセイストやライターになるには? 求められる技術とは? 取材相手からどのように話を引き出せば深い作品になるのか、日常からテーマをすくい上げるコツ、生き生きと描くために必要な視点。 読む人の心に届くプロの文章の書き方から、書籍・雑誌の他、WEBメディアの特質を踏まえた文章構成、見出しについての考え方、そして大平さん直伝の推敲のしかたまで、プロを目指すための心構えと具体的な技術をレクチャーします。 もちろん人気連載の取材裏話もお聞きいただけます。 心に残る文章を書きたい方、行きづまっている方、これからプロを目指す方、すでにプロの方、どうぞご参加ください。
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